- 新チームになったが、背番号をどんな基準で配ればいいのか分からない
- 1番はキャプテンに渡すものなのか、決まりがあるのか自信がない
- 番号を発表したあとに、選手や保護者からもめごとが出ないか不安
こんな悩みを解決します。
先に結論をお伝えすると、背番号は競技規則で決められた範囲の中で、チームの考え方に合わせて配ってよいものです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、背番号の配り方でチームの空気が変わる場面は何度も見てきました。
番号そのものより、どう決めて、どう伝えたかのほうが選手には残るからです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 背番号のルールで決まっている部分と、チームが自由に決めてよい部分が分かる
- 新チームで番号を配るまでの手順を、順番どおりに進められるようになる
- 発表のときにもめにくい伝え方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:規則で決まるのは範囲だけ、配り方はチームが決める
まず結論からお伝えします。背番号について競技規則が決めているのは、使える数字の範囲と、番号の見え方のほぼ2つだけです。
誰に何番を渡すかは、規則ではなくチームが決める部分になります。だから「正解の配り方」を探しても、どこにも書かれていません。
れおコーチ決まりがないと、かえって迷いませんか?



迷うところだからこそ、基準を先に決めておくんです。
決め方が説明できるチームでは、番号の発表が「順位の発表」になりません。逆に基準がないまま配ると、選手は数字の大小を自分の評価だと受け取ります。
- 規則が決めること:使える数字の範囲・大きさ・位置・キャプテンの印
- 大会要項が決めること:その大会で登録できる人数と番号の範囲
- チームが決めること:誰に何番を渡すかと、その基準
この3つを分けて考えると、決めるべきことが一気に少なくなります。



規則ト 要項ト チームノ 3層デ 考エル
次から、それぞれを順番に見ていきます。
バレーの背番号のルール|使える範囲と見え方が決まっている
まずは規則で決まっている部分です。ここを外すと大会で使えないユニフォームになってしまうので、作る前に確認しておきたいところになります。
6人制の競技規則で使える番号は1番から20番
6人制バレーボールの競技規則では、ユニフォームに付けられる番号は1番から20番までとされています。0番や21番以上は使えません。
つまり登録メンバーが20人を超えるチームでは、そもそも全員に番号を配れない計算になります。



上限があるとは知りませんでした。



部員の多い学校ほど、先に確かめておきたいところですね。
競技そのものの決まりは日本バレーボール協会(JVA)の競技規則にまとめられています。
ただし中学や高校の大会では、大会要項でさらに範囲がしぼられることがあります。エントリーできる人数が12人までの大会なら、使う番号も1番から12番までとされるのが一般的です。
だから番号を決める前に、その年に出る大会の要項を先に読んでください。ユニフォームを作り直す事態は、それだけで防げます。
数字の大きさと付ける位置にも決まりがある
番号は、胸と背中の中央に付けることとされています。数字の色は、ユニフォームの生地とはっきり区別できる色にする必要があります。
大きさの目安も決められていて、胸の番号は高さ15cm以上、背中の番号は高さ20cm以上、数字を描く線の太さは2cm以上とされています。
- 使える数字の範囲(競技規則は1〜20番・要項でさらに限定されることがある)
- 胸と背中の中央に付いているか
- 生地の色と数字の色がはっきり分かれているか
- 数字の高さと線の太さが基準を満たしているか
既製品を番号込みで発注する場合は、この基準に合わせて作られているのが普通です。手持ちのシャツにマーキングだけを足すときは、サイズの確認が要ります。



発注前のチェックリストにしておきます。
キャプテンは番号の下にラインを入れる
もう1つ、規則で決まっているのがキャプテンの印です。キャプテンのユニフォームには、胸の番号の下に長さ8cm・幅2cmのラインを入れることとされています。
つまり規則が指定しているのは「線」であって、「1番を渡すこと」ではありません。
キャプテンが7番でも12番でも、ラインが入っていれば問題なく試合に出られます。



キャプテンノ 印ハ 番号デハナク 線
キャプテンの役割そのものについては、こちらの記事にまとめました。
番号に意味はある?|1番=キャプテンは慣習であって規則ではない
ここからは、多くのチームが迷う「番号の意味」の話です。結論からいうと、番号そのものに競技上の意味はありません。
日本の部活で広まっているイメージ
日本の学校の部活では、1番をキャプテンに渡すチームが多くあります。若い番号を3年生から順に配る形も、よく見かけます。
これは長く続いてきた慣習であって、規則で決められたものではありません。



ずっと決まりだと思っていました。



前のチームのやり方が、そのまま引き継がれているだけのことも多いんですよ。
慣習には、選手にも保護者にも分かりやすいという良さがあります。一方で、番号の大小がそのまま実力の順に見えてしまうという面もあります。
新チームを作る時期は、この形を続けるかどうかを一度立ち止まって考えるいい機会になります。
ポジションと番号は結びついていない
サッカーのように「この番号はこのポジション」という結びつきも、バレーボールにはありません。セッターが2番でも、リベロが14番でも構いません。
リベロについても、ユニフォームの色をほかの選手と変えることは決められていますが、番号を特定の数字にする決まりはありません。登録した番号をそのまま使います。
番号は選手を見分けるための記号であって、役割を示すものではない。
この前提をチームで共有しておくと、番号の話が「誰が上か」の話になりにくくなります。



数字は名札のようなもの、と伝えるだけでも空気が変わりますよ。
新チームで背番号を決める5つの手順
ここからは実際の進め方です。新チームが動き出してから発表するまでを、5つの手順に分けました。
手順の全体像
順番を入れ替えないことが大切です。とくに1つ目を飛ばすと、ユニフォームを作り直すことになりかねません。
4つ目の割り振り案は、いきなり名簿へ書き込まず、下書きの段階で一度寝かせてください。翌日に見直すと、抜けていた選手や偏りに気づけます。



要項を読むところからなんですね。



買い物の前に、サイズを測るのと同じですよ。
決める前に指導者間でそろえておくこと
複数の指導者がいるチームでは、基準を口に出してそろえておいてください。片方が学年順のつもりで、もう片方が実力順のつもりだと、途中で話が止まります。
決めておきたいのは、次の3つです。
- 何を軸に配るか(学年・ポジション・前年からの引き継ぎなど)
- 卒業生が使っていた番号を空けるか、次の選手に渡すか
- 途中で番号が変わることがあるかどうか
この3つが決まっていれば、選手から質問が来ても同じ答えを返せます。
指導者どうしの認識をそろえる場の作り方は、こちらの記事も参考になります。
決め方のパターン3つ|チームの色に合うものを選ぶ
基準の作り方には、大きく3つのパターンがあります。どれが正しいということはなく、チームの状況に合うものを選んでください。
学年順に配る
いちばん多いのが、3年生から順に若い番号を配る形です。毎年同じ手順で回せるので、決めるときに迷いません。
選手にとっても「来年は自分たちの番」という見通しが立ちます。
ただし1年生に高い番号が集中するため、番号の大小が学年の上下に見えることは理解しておいてください。
ポジションや役割で分ける
セッターは若い番号、リベロは決まった番号、といった形で分けるチームもあります。ベンチから声をかけるときに、番号で役割が思い出しやすくなるという良さがあります。
一方で、途中でポジションが変わった選手の番号をどうするかという問題が残ります。



コンバートのたびに悩みそうです。



だから最初に「番号は変えない」と決めておくチームが多いんですよ。
前のチームから引き継ぐ
卒業生が使っていた番号を、下の学年がそのまま引き継ぐ形もあります。同じポジションの後輩に渡していくと、チームの歴史がつながります。
続けるほど意味が育つ決め方ですが、最初の年に基準を作り込む手間はかかります。
| 決め方 | 決めやすさ | 選手への伝わりやすさ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 学年順 | とても決めやすい | 分かりやすい | 番号が学年の上下に見える |
| ポジション・役割順 | やや手間がかかる | 役割と結びつく | 転向したときの扱い |
| 引き継ぎ | 最初だけ手間 | 歴史が伝わる | 番号が足りなくなることがある |
どのパターンでも、選んだ理由を言葉にできることがいちばん大事な条件になります。
背番号でもめないための伝え方
最後に、発表の場面です。同じ番号でも、伝え方ひとつで受け取り方が変わります。
数字より先に基準を話す
発表のときは、名前と番号を読み上げる前に、どういう考えで配ったかを話してください。順番が逆になると、選手は数字だけを聞いて自分の評価を読み取ろうとします。
基準を先に、数字を後に。この順番だけで、発表の空気はずいぶん変わります。



話す順番までは考えていませんでした。



選手は数字より、大人の説明のしかたを見ていますよ。
番号と出番は別だと言い添える
若い番号をもらえなかった選手ほど、番号を実力の順位として受け取りやすくなります。
だから発表の場で、番号は名札であって出番を決めるものではないと言い添えてください。実際、大会中に交代で入る選手の番号は毎回変わります。
出番の決め方そのものを丁寧に伝える方法は、こちらの記事にまとめました。
決めたことを部内ルールに残す
その年だけの口約束にせず、決めた基準を紙かデータで残しておいてください。次の代の指導者や選手が、同じ手順をなぞれるようになります。
年度をまたいで残すと、「去年と違う」という声も出にくくなります。



残シタ基準ガ 来年ノ 手間ヲ 減ラス
部内のきまりごとを文章にする手順は、こちらが参考になります。
よくある質問
まとめ:番号は名札、決め方の説明が信頼を作る
背番号で規則が決めているのは、使える数字の範囲と見え方、そしてキャプテンのラインだけです。誰に何番を渡すかは、チームが基準を作って決めていく部分になります。
要項を読む→基準を決める→キャプテンを決める→割り振る→基準とセットで発表する。
この5手順で進めれば、発表の場が順位発表になりません。
| 段階 | やること | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 準備 | 大会要項で人数と番号の範囲を確認 | ユニフォームを作る前に読む |
| 基準づくり | 学年順・役割順・引き継ぎから選ぶ | 指導者間で言葉をそろえる |
| 発表 | 基準を先に話してから番号を読む | 番号と出番は別だと言い添える |
私が見てきたチームでも、番号の説明が丁寧なチームほど、発表の後の練習が静かに始まっていました。
数字を配る前の10分が、その年のチームの空気を決めてくれます。



新チームの発表、この順番でやってみます!



基準を先に話す。それだけで十分伝わりますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
チーム運営については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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