バレーの足首テーピングの巻き方|捻挫から守る3手順

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バレーの足首テーピングの巻き方|捻挫から足首を守る3手順を元日本代表が解説するアイキャッチ
  • 足首にテープを巻きたいけれど、どこから巻けばいいのか分からない
  • 見よう見まねで巻いたら、練習の途中でずれてしまった
  • サポーターとテーピング、どちらを使えばいいのか迷っている

こんな悩みを解決します。

足首のテーピングでいちばん大事なのは、足首を直角に保ったまま、内側へひねる動きだけを止めることです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、足首を痛める選手のテープは、たいていつま先が伸びた状態で巻かれていました。

足首は、着地の一瞬に内側へガクッと入って傷めます。その1方向さえ止まっていれば、テープの量は多くなくていいんです。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 足首テーピングの基本の巻き方が、3つの手順で分かる
  • ずれる・きつすぎるといった失敗の原因と、その場での直し方が分かる
  • テーピングとサポーターの使い分け、巻かずに休む線引きが分かる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:足首のテープは内側へひねる動きだけを止める

足首テーピングの正しい姿勢の比較|つま先を伸ばした巻き方と足首を直角にした巻き方

結論からお伝えします。足首に巻くときは、足首を直角に保ったまま、内側へひねる動きだけを止めてください。

バレーで多い足首のけがは、跳んだあとの着地で足の裏が内を向き、足首の外側が伸ばされて起こります。ネット際で人の足の上に降りた場面を思い出すと、内側へガクッと入る感じが浮かぶはずです。

つまり、止めたい動きは1つだけなんですよね。ぐるぐると全周を締めても、この内側へのひねりは残ったままになります。

しかも、巻くときの足首の角度がずれていると、どれだけ丁寧に巻いてもゆるみます。つま先が伸びた状態で巻けば、直角に戻したときにテープが余ってしまうからです。

サルくん

座って足を伸ばしたまま巻いていました。

あげば

そこが、ずれる原因のほとんどですよ。

巻きはじめの姿勢は、いすや台に座って、足首をすねに対して直角にした形が基本になります。かかとを床につけず、少し浮かせておくと角度が保ちやすいです。

足首テーピングの3つの原則
  • 足首を直角に保ってから巻きはじめる
  • 止めるのは内側へひねる動き1つに絞る
  • 巻き終えたら立って歩き、締めすぎがないか見直す

この3つを外さなければ、細かい巻き方の違いはそれほど問題になりません。逆にここを外すと、テープの本数を増やしても足首は守れないんです。

なお、すでに捻挫をしてしまった直後の冷やし方や、病院に相談する目安は別の記事にまとめました。痛みが強い人は、そちらを先に読んでから戻ってきてください。

足首テーピングを巻く前に決める3つのこと

巻き方より先に決めておくことがあります。ここがあいまいだと、巻いても守る力が出ません。

決めること1:止めたい動きを1つ選ぶ

まず、どの動きで不安が出るのかを自分で見つけます。足首をゆっくり内側へ倒す・外側へ倒す・上下に動かす、この3方向を試してみてください。

多くの選手は、内側へ倒したときに外くるぶしの下あたりが張ります。そこが、テープで止めるべき方向です。

外側へ倒して痛む場合や、足首の前側が痛む場合は、原因が別のところにあります。自分の判断で強く巻かず、整形外科で見てもらってください。

サルくん

内側に倒すと、外くるぶしの下がつっぱります。

あげば

それなら、止めるのは内側へのひねり1つだけですね。

3方向すべてで強い痛みが出るときは、テープでどうにかする段階ではありません。その日はジャンプの練習から外れる判断をしてください。

決めること2:テープの幅と種類を選ぶ

足首に使うのは、幅38mm前後の伸びないテープ(ホワイトテープ)が基本です。伸びないからこそ、決めた方向をしっかり止められます。

足首用の38mm幅なら、たとえばこのようなホワイトテープがあります。

足首に使う幅38mmの伸びないホワイトテープ。
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伸びるテープは、動きを残しながら軽くサポートしたいとき向けです。内側へのひねりを止める目的には向かないので、部位と目的で使い分けてください。

バボット

足首ハ38mm 指ハ細メ 幅デ使イ分ケル

肌が弱い人は、テープの下にアンダーラップを1周だけ入れる方法もあります。かぶれ対策やテープ選びのくわしい基準は、こちらの記事にまとめてあります。

決めること3:足首を直角にして肌を整える

汗や汚れが残った足首に巻くと、練習の途中でテープが動きます。ずれたテープは守る力を失いますし、めくれた端が床に引っかかると危ないんです。

体育館では、タオルでくるぶしのまわりまで拭いてから巻きます。かかとやアキレス腱は汗が残りやすい場所です。

そして、拭き終わったら足首を直角に固定します。台の上に足を乗せ、すねと足の甲が90度になる形をつくってから巻きはじめてください。

サルくん

アップのあとに巻き直したほうがいいですか?

あげば

汗をかいたら、そのタイミングで巻き直すのが安心です。

足首テーピングの基本の巻き方3手順

足首テーピングのスターアップの巻き方|内くるぶし側からかかとの下を通して外側へ引き上げる

ここからが実際の巻き方です。手順は3つだけで、どれも自分ひとりでできます。

STEP
足首と足の甲にアンカーを巻いて、土台をつくる
STEP
内側から かかとの下を通して外側へ、3本のテープで内側へのひねりを止める
STEP
ヒールロックでかかとを包み、最後にもう1周巻いて留める

手順1:アンカーで土台をつくる

最初に、テープを留めるための土台を2か所つくります。これをアンカーと呼びます。

1本目は、内くるぶしから指2〜3本ぶん上のすねに、1周だけ巻きます。強く引っぱらず、テープの重さで乗せるくらいの力で十分です。

2本目は、足の甲の真ん中あたりに1周巻きます。足の指のつけ根より少し手前が目安で、ここを締めすぎると指がしびれるので気をつけてください。

サルくん

引っぱりながら巻いたほうが効きそうですけど…。

あげば

アンカーは土台なので、引っぱらないほうがあとで効きますよ。

土台が2つできたら、この間をつなぐ形で本命のテープを貼っていきます。

手順2:スターアップで内側へのひねりを止める

次が、この記事のいちばん大事な部分です。内くるぶし側から出発し、かかとの下を通って、外くるぶし側へ引き上げます。

このとき、外側へ向かって少し引き上げるように貼ると、内側へひねる動きが止まります。逆向き(外から内)に貼ると、止めたい動きを助けてしまうので注意してください。

同じ形のテープを3本貼ります。1本目はくるぶしの真下、2本目は少し前寄り、3本目は少し後ろ寄りにずらすと、扇のように広がって面で支えられます。

バボット

内カラ外ヘ 3本デ扇ヲ作ル

3本貼り終えたら、その上から横向きのテープを2〜3本重ねます。足の甲側から足首を包むように、下から順に少しずつ重ねて貼ってください。

この横向きのテープは、スターアップの端がめくれるのを防ぐ役目です。地味ですが、これがあるかどうかでテープのもちがはっきり変わります。

手順3:ヒールロックでかかとを包む

最後に、かかとが動かないように留めます。かかとが左右にぐらつくと、せっかく止めた内側へのひねりが戻ってくるからです。

足首の外側からテープを出し、アキレス腱の後ろを通してかかとの内側へ、そこから足の裏を斜めに通して外側へ引き上げます。かかとを斜めに包み込むイメージです。

反対回りでも同じように1本巻けば、かかとが左右から挟まれた形になります。最後にアンカーと同じ位置をもう1周ずつ巻いて、テープの端を隠せば完成です。

サルくん

かかとまで包むと、かなり安定します!

あげば

立って歩いて、しびれがないかも見ておきましょう。

巻き終えたら、その場で立って足踏みをしてみてください。指先の色が変わっていない・しびれない・かかとが浮かない、この3つがそろっていれば大丈夫です。

足首テーピングでよくある3つの失敗

うまくいかないときは、たいてい次の3つのどれかです。1つずつ見ていきます。

失敗1:きつく締めすぎている

いちばん多いのが締めすぎです。守りたい気持ちが強いほど、テープを引っぱって巻いてしまいます。

指先が白くなる・冷たくなる・じんじんしびれる。この3つは、巻きすぎのサインです。

このサインが出たら、その場でテープを切って巻き直してください。がまんして練習を続けると、痛みとは別の問題が起きます。

サルくん

少ししびれる程度なら平気かと思っていました。

あげば

そこは我慢しないで、いったんはずしてください。

とくに足の甲は、細い血管や神経が皮膚のすぐ下を通っています。甲のアンカーは、テープを引っぱらずに置くだけにするのが安全です。

失敗2:練習の途中でずれる

次に多いのが、途中でめくれてくるパターンです。原因は汗と、テープの端の処理にあります。

汗をかいた足首に巻けば、粘着が弱くなってはがれます。アップのあとに巻き直すだけで、もちはずいぶん変わるはずです。

端の処理も見直してみてください。スターアップの上に横向きのテープを重ねていないと、端が浮いて靴下やシューズに引っかかります。

バボット

端ヲ押サエルテープ 2〜3本デモチガ変ワル

失敗3:つま先を伸ばしたまま巻いている

最後が、記事のはじめにお伝えした角度の失敗です。座って足を投げ出した姿勢だと、つま先はほぼ伸びきっています。

その状態で巻いたテープは、立った瞬間にゆるみます。足首が直角に戻ると、伸びた分だけテープが余ってしまうからです。

台に足を乗せる・いすに座って足を床につけないなど、直角を保てる姿勢を先につくってから巻いてください。

サルくん

巻く前の姿勢がそんなに大事なんですね。

あげば

巻き方より先に、そこを整えるのが近道ですよ。

足首のテーピングとサポーターはどう使い分ける?

テープとサポーターは、どちらが上ということはありません。使う場面が違うだけなんです。

毎日の練習で続けるならサポーター

練習のたびにテープを巻くと、1本あたりの費用も、巻く時間もかさみます。中学生や高校生が毎日続けるなら、サポーターのほうが現実的です。

肌への負担も軽くなります。同じ場所に毎日テープを貼ると、かぶれや皮むけが起きやすくなるからです。

選び方の基準は、こちらの記事にまとめてあります。

捻挫のあとや大事な試合はテーピング

一方で、止める方向と強さを細かく決められるのはテープの強みです。捻挫から戻ってきた時期や、負けられない試合の日は、テープのほうが安心できます。

テープなら、その日の状態に合わせて本数や強さを変えられます。不安が残る方向だけを狙って止められるのも、サポーターにはない良さです。

サルくん

練習はサポーター、試合はテープでもいいですか?

あげば

その使い分けで大丈夫です。無理なく続くほうを選んでください。

場面向いているもの理由
毎日の練習サポーター費用と時間の負担が軽く、肌も守れる
けが明けの復帰期テーピング止める方向と強さを細かく決められる
大事な試合テーピングその日の状態に合わせて調整できる
痛みが強い日どちらも使わない巻いて出るより休んで治すほうが早い

なお、練習に戻していく順番そのものに不安がある人は、復帰の進め方をまとめた記事も読んでみてください。

巻かずに休む・病院に相談する目安

テーピングは、痛みを消す道具ではありません。その日の練習で不安な方向へ動かないようにするための、あくまで補助です。

だから、テープを巻けば出られるという考え方は危ないんですよね。腫れている・体重をかけられない・くるぶしの骨を押すと強く痛む。このどれかがあれば、巻かずに整形外科へ。

同じ場所を何度も捻挫している人も、一度見てもらう価値があります。足首のぐらつきが残ったままだと、テープでその場をしのぐ日が続いてしまうからです。

サルくん

試合が近いと、つい巻いて出たくなります…。

あげば

その気持ちは分かりますが、1試合と1シーズンを比べてください。

痛みが引いてきたら、足首まわりの硬さも見直しておきたいところです。足首が硬いままだと、着地で衝撃を逃がせず、同じ場所に負担が集まります。

よくある質問

テーピングは毎回はがしたほうがいいですか?

その日の練習が終わったら、その日のうちにはがしてください。
つけたままにすると、汗と一緒に蒸れて肌トラブルの原因になります。

靴下の上から巻いてもいいですか?

靴下の上ではテープが動くので、直接肌に巻くのが基本です。
肌が弱い人は、アンダーラップを1周入れてから巻いてください。

自分ひとりで巻けるようになりますか?

足首は自分の手が届く場所なので、練習すればひとりで巻けます。
最初はスターアップの向きだけ、慣れている人に見てもらうと安心です。

まとめ:角度と向きが合えば、テープは少なくて済む

足首のテーピングは、強く締める道具ではなく、内側へのひねりを止める道具です。

直角に保つ。内から外へ貼る。巻いたら立って見直す。

つまずくところ直し方気をつけること
巻いてもゆるむ足首を直角にしてから巻くつま先を伸ばした姿勢で巻かない
内側にひねる不安が残る内から外へスターアップを3本逆向きに貼ると効かない
途中でめくれる横向きのテープで端を押さえる汗をかいたら巻き直す
指先がしびれるすぐ切って巻き直す足の甲は引っぱらない

私が指導してきたなかでも、巻く前の姿勢を直しただけでテープのもちが変わった選手は何人もいました。使う本数はむしろ減っています。

足首は、痛めるとジャンプも切り返しもできなくなる場所です。巻き方を覚えておけば、不安が残る時期でも練習の量を落とさずに済みます。

そのうえで、テープに頼らなくていい着地と足首をつくるのがいちばんの近道です。あせらず、1つずつ整えていってください。

サルくん

今日は直角を意識して巻いてみます。

あげば

巻いたあとに立って歩く、そこまでが手順ですよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コンディショニングについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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