- バレーシューズは1足でいいのか、2足あったほうがいいのか迷っている
- 練習用と試合用を分けている子がいると聞いて、うちも必要か気になる
- 成長期でサイズも変わるのに、何足も買うのはためらってしまう
こんな悩みを解決します。
バレーシューズは、基本は1足で足ります。練習量が増えて靴底の減りが早くなってきたら、そこで初めて2足目を考えれば十分です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、足元の道具は「多くそろえた子」より「合った1足を使い切った子」のほうが動きが安定していました。
必要な足数の見きわめ方がわかると、むだな出費を減らしながら、いちばん大事な試合の日に足元の不安をなくせます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 1足で足りる家庭と、2足あったほうがよい家庭の違いがわかる
- 2足目を買うかどうかを決める3つの判断基準がわかる
- 練習用と試合用の役割の分け方と、やりがちな失敗がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:基本は1足・条件がそろえば2足そろえる
先に結論からお伝えします。バレーシューズの必要な足数は、練習量と床の状態で決まります。
週3日までの練習なら1足で足ります。週5日以上で靴底の減りが早いなら2足を検討してください。
| 練習の量 | 必要な足数 | 考え方 |
|---|---|---|
| 週1〜3日 | 1足 | 1足を使い切ってから買い替える |
| 週4日前後 | 1足+検討 | 靴底の減り方を見て判断する |
| 週5日以上・遠征が多い | 2足 | 練習用と試合用で役割を分ける |
大切なのは、足数を増やすこと自体が目的にならないようにすることです。2足あっても、どちらも中途半端に減っていたら意味がありません。
逆に1足しかなくても、その1足が足に合っていて、靴底のグリップが残っていれば、試合で困ることはほとんどないはずでしょう。
うさママまわりの子が2足持っていると、うちも必要な気がしてしまって…。



判断は練習量と床の状態だけで決めて大丈夫だよ。まわりに合わせる必要はないんだ。
まずは今はいている1足の状態を見てください。靴底の模様が消えかけているなら、足数より先に買い替えを考える段階です。
減り方の見分け方は、専用の記事でくわしくまとめています。買い替えの時期に迷っている人は、そちらもあわせて読んでみてください。
2足そろえる家庭が増える3つの理由
そもそも、なぜ練習用と試合用を分ける選手がいるのでしょうか。理由は大きく3つあります。
理由①:靴底のグリップが残った1足を確保できる
バレーシューズでいちばん先に落ちるのは、靴底のグリップです。体育館の床をつかむ力が弱くなると、切り返しで足がすべりやすくなります。
このグリップは、練習で毎日はき続けるほど早く落ちていきます。練習用と試合用を分けておけば、試合で使う1足のグリップを長くもたせられるわけです。
つまり2足そろえる本当の目的は、靴を大事にすることではありません。
勝負の日に、いちばん状態のよい足元を用意しておくことが目的です。
すべりが気になり始めたときの対処法は、別の記事で手順をまとめています。
理由②:汗による傷みと臭いを分散できる
シューズの内部は、1回の練習でかなりの汗を吸います。乾ききらないうちに翌日もはくと、素材が傷みやすく、臭いも残りやすくなります。
2足を交互に使えば、1足あたりに丸1日以上の乾かす時間を作れます。結果として、それぞれの寿命が延びやすくなるという考え方ですね。
ただし、これは2足そろえないと解決できない問題ではありません。
1足でも、練習後にインソールを外して風を通すだけで、乾き方はずいぶん変わります。



次の日の朝、まだ中がしめっていることがあります…。



中敷きを外して立てかけておくといいよ。それだけで乾き方が全然ちがうんだ。
手入れの具体的なやり方は、臭い対策の記事でくわしく説明しています。
理由③:試合当日に足元の不安を持ち込まずにすむ
試合の朝に靴底のすべりが気になると、それだけで思い切って踏み込めなくなります。技術以前の問題で、動きが小さくなってしまうわけです。
決まった1足を試合用として置いておけば、当日にその心配をしなくてすみます。心理的な安心感は、想像以上に足を動かしてくれます。
私の指導現場でも、試合前に足元を気にしている選手ほど、1歩目が遅れる場面をよく見かけました。
逆に、はき慣れた1足で入ってきた選手は、最初のサーブレシーブから思い切り動けています。道具が心の準備を助けてくれるわけです。



大会の日って、いつもより足元が気になってしまいます…。



だからこそ、当日に迷わない1足を決めておくんだ。それだけで動きが変わるよ。
ここまでが、2足そろえる意味です。次は、実際に買うかどうかをどう決めるかを見ていきましょう。
2足目を買うか決める3つの判断基準
ここからは、実際に2足目を買うかどうかの判断です。次の3つを順番にチェックしてみてください。
基準①:週の練習日数が4日を超えているか
いちばんわかりやすい目安が練習日数です。週3日までなら、1足を乾かす時間も確保しやすく、靴底の減り方もゆるやかになります。
週4日を超えると、乾かす時間が足りなくなり、靴底の減りも早まります。この段階で初めて、2足目を考える価値が出てきます。
週5日以上に加えて土日の遠征が続くようなら、2足そろえたほうが結果的に長くもつことが多いです。
数え方のコツは、朝練を1日に数えることです。朝と放課後の両方がある日は、それだけシューズをはいている時間が長くなります。
朝練のある学校なら、週4日の部活でも実質は週6回はいている計算になります。日数だけでなく、はいている時間で考えてみてください。
基準②:今の1足の靴底がどれくらい減っているか
次に見るのが、今はいている1足の状態です。つま先の内側と、母指球の下あたりを見てください。
模様が消えて、つるつるになりかけているなら、その1足はすでに試合向きではありません。この場合は2足目ではなく、まず買い替えが先です。
模様がしっかり残っているなら、まだ1足でしのげます。あわてて増やす必要はないでしょう。
見るときは、床に置いて上からのぞくのではなく、裏返して明るいところで見てください。すり減った部分は光の当たり方が変わるので、模様の境目がわかりやすくなります。



増やす前に、今の1足を見るんですね。



そう。減っていない1足があるのに買い足すのは、順番が逆になっちゃうんだ。
基準③:足のサイズが動いている時期かどうか
中学生の時期は、半年で1cm近くサイズが変わることもあります。この時期に2足そろえると、片方をほとんどはかないまま小さくなってしまいます。
サイズが動いている最中なら、2足そろえるより、1足を最後まで使い切って買い替えるほうがむだがありません。
足の大きさが落ち着いてきたと感じたら、そこから2足体制に切り替えるとちょうどよいタイミングになります。
サイズ選びの基準そのものに不安がある人は、選び方の記事から先に読んでみてください。
2足の使い分け方:役割をはっきり分ける
2足そろえると決めたら、次は使い分け方です。ここをあいまいにすると、せっかく2足あっても効果が出ません。
練習用は減りを気にせず使い切る
練習用は、汚れも減りも気にせず思い切って使う1足にします。ここで温存してしまうと、2足に分けた意味がなくなります。
価格を抑えたモデルでも問題ありません。ただし靴底のすべり止めとクッションは安全に直結するので、極端に薄いものは避けてあげてください。
練習用の1足としては、軽くてバランスのよい入門モデルが選びやすいです。
試合用は使う場面を決めておく
試合用は、公式戦と練習試合だけにしぼります。普段の練習ではきたい気持ちが出ますが、そこは我慢どころです。
ただし、まったくはかないのも困ります。試合の1週間前に1回だけ練習ではいて、感覚を確かめておくのがちょうどよい使い方になります。
この1回があるかないかで、当日の足の慣れ方がまるで違ってきます。
はいた日には、靴ひもの締め具合も決めておきましょう。当日に締め方を変えると、足の中で感覚がずれてしまいます。



試合用は、大会の前日に出しておけばいいですか?



前日じゃなく1週間前だよ。当日に違和感が出ても、それなら直す時間があるからね。



試合の前の週に1回だけはいて、感覚をたしかめる!



その1回が大事なんだよ。当日にいきなりだと、足が驚いてしまうからね。
モデル選びで迷ったときは、ポジション別におすすめをまとめた記事も参考になります。
足数の決め方でやりがちな3つの失敗
最後に、実際によく見かける失敗を3つ挙げておきます。どれも足数を増やしたあとに起きるものです。
失敗①:試合用を新品のまま本番ではく
いちばん多いのがこの失敗です。大事にとっておいた新品を、大会の初戦でいきなりはいてしまうパターンですね。
新品の靴底は、少しはき慣らすまで思ったよりすべることがあります。足の当たり方もまだなじんでいません。
前の項目で書いたとおり、必ず1回は練習ではいてから本番に持ち込んでください。
失敗②:安さだけで練習用を選ぶ
2足目だからと、価格だけで決めてしまうのも危ない選び方です。練習は試合よりも長い時間はき続けるので、足への負担はむしろ大きくなります。
クッションが薄いものを毎日はき続けると、かかとや足裏への負担が積み重なりやすくなります。練習用こそ、足に合ったものを選んであげてください。
値段を抑えたいなら、モデルの新しさより型落ちを探すほうが安全です。
前の年のモデルなら、作りはそのままで価格だけ下がっていることがあります。



安いのを選ぶんじゃなくて、安く買える方法をさがすんですね!
小学生のうちは、ジュニア専用モデルのほうが軽くて動きやすいことが多いです。
失敗③:サイズの合わない古い1足を残しておく
買い替えたあと、古い1足を予備として残しておく家庭は多いと思います。ただ、サイズが合わなくなった靴を予備にしても、実際には使えません。
つま先が当たる靴を無理にはくと、爪を痛めたり、指をかばって動きが崩れたりします。予備として置くなら、サイズが合っているものだけにしてください。
もったいなく感じるかもしれませんが、合わない靴は結局はきません。玄関に置いたまま場所をとるだけになってしまいます。



まだきれいなので、つい取っておいてしまうんです…。



気持ちはわかるよ。でも足に合わない靴は、けがのもとになってしまうからね。
年間でどれくらいの出費になるのかを先に知っておくと、買うタイミングも決めやすくなります。
よくある質問
まとめ:足数より、試合の日の1足を守る
バレーシューズの必要な足数を、あらためて整理します。
| 判断のポイント | 見ること | 目安 |
|---|---|---|
| 練習量 | 週の練習日数 | 週4日を超えたら2足目を検討 |
| 靴底 | 模様の残り方 | 消えかけなら足数より買い替え |
| サイズ | 成長期かどうか | 動いている時期は1足で使い切る |
基本は1足。2足そろえる目的は、試合の日にいちばん状態のよい足元を用意することです。
そして2足に分けたら、練習用は使い切り、試合用は本番の1週間前に1回だけはく。この使い分けだけ守れば、足元の不安はほとんどなくなります。
私は元日本代表として多くの選手を見てきましたが、足元が決まっている選手は、勝負どころで迷わず1歩目を出せていました。



まずは今の靴の裏を見て、減り方をたしかめてみる!



それが最初の1歩だね。足数を決めるのは、そのあとで大丈夫だよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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