- コートの線の名前を聞かれても、正しく答えられない
- アタックラインやフロントゾーンが、どこからどこまでか自信がない
- 線を踏んだら反則になるのか、毎回あいまいなままプレーしている
こんな悩みを解決します。
バレーボールのコートは、18m×9mの長方形を4種類の線で区切り、内側と外側に4つのゾーンを作った形です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきて感じるのは、線の名前を覚えている選手ほど、味方への声かけが具体的になるということです。
「もっと下がって」ではなく「アタックラインの後ろまで」と言えるチームは、守る位置がそろいます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- コートの4種類のラインと4つのゾーンを、名前と場所でセットで覚えられる
- どの線が反則にからむのか、線ごとに整理して理解できる
- 覚えた名前を、練習や試合の声かけにそのまま使えるようになる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:コートは4本の線と4つのゾーンで覚える

先に結論からお伝えします。バレーボールのコートで覚える名前は、線が4種類・ゾーンが4つの合計8つだけです。
- ライン:サイドライン・エンドライン・センターライン・アタックライン
- ゾーン:フロントゾーン・バックゾーン・サービスゾーン・フリーゾーン
この8つがわかれば、ルールブックの説明も、審判の指示も、監督の指示もそのまま理解できます。
コートそのものの大きさは縦18m×横9mで、ネットで区切られた片側は9m×9mの正方形になります。
線の幅はすべて5cmで、この幅も含めてコートの一部として扱われます。だからボールが線に触れていれば、そのボールは「イン」です。
サルくん名前が多そうで、覚えられる自信がないです…。



線4つとゾーン4つだけですよ。セットで覚えれば一度で入ります。
コートの規格は日本バレーボール協会のルールブックにも記載されていて、年代や性別が変わっても6人制の広さは同じです。
ここからは、名前を覚える理由・線の意味・ゾーンの意味・反則との関係の順に見ていきます。
コートの名前を覚えると、判断と声かけが速くなる
名前を覚えるのは、テストのためではありません。プレー中の判断を速くするためです。
立つ場所を1つの言葉で共有できる
コートの上では、長い説明をしている時間がありません。ボールが返ってくるまでの時間は、数秒しかないからです。
そこで効いてくるのが、共通の名前です。「アタックラインより前」と言えば、全員が同じ場所を思い浮かべられます。



名前ガ ソロウト 立チ位置モ ソロウ
私のスクールでも、線の名前を使って指示を出すようにしたチームから、フォーメーションの乱れが減っていきました。
名前は、チーム全員で同じ景色を見るための道具です。
反則を自分で避けられるようになる
もう1つの理由は、反則の予防です。バレーボールの反則は、線と深く結びついています。
サーブで踏んではいけない線、越えると反則になる線、後衛の踏み切りを決める線。どれも名前を知っていれば、自分で気をつけられます。
逆に名前を知らないままだと、審判に笛を吹かれてから「今のは何が悪かったんだろう」と考えることになります。
試合中にその時間を使うのは、もったいないですよね。名前を先に覚えておくほうが、確実に早いです。
コートのラインの名称|4種類の線と役割
ここからは線を1本ずつ見ていきます。場所と役割をセットで覚えると、忘れにくくなります。
サイドラインとエンドライン:コートの外枠
コートの長い辺にある2本がサイドライン、短い辺にある2本がエンドラインです。この4本がコートの外枠になります。
サイドラインの長さは18m、エンドラインの長さは9mです。この2つでイン・アウトが決まります。
大事なのは、線もコートに含まれるという点です。ボールが線にわずかでも触れていれば、そのボールはコート内の扱いになります。



ギリギリのボールって、線に乗っていればセーフなんですね!



そう、線の上はインですよ。だから最後まで手を出す価値があります。
イン・アウトの見分け方は、バレーのイン・アウトの判定|ラインとアンテナの見分け方でくわしく解説しています。
センターライン:ネットの真下にある境目
センターラインは、ネットの真下を横切る線です。この線がコートを9m×9mずつに分け、両チームの陣地を決めています。
コート図を見るときは、まずセンターラインを探すと全体の向きがつかめます。すべての距離が、この線を基準に決まっているからです。
アタックライン:センターラインから3mの線
アタックラインは、センターラインと平行に、そこから3m離れた場所に引かれている線です。ネットからの距離が3mと覚えても同じ位置になります。
この線が、コートの内側を2つのゾーンに分けます。後衛の選手が攻撃するときの基準にもなる、いちばん重要な線です。
アタックラインは、サイドラインの外側にも短い線で延長されています。コートの外に出て打つ場面でも、この延長線が基準になるためです。



アタックラインハ センターラインカラ 3m
コートのゾーンの名称|内側2つと外側2つ


ゾーンは、線で区切られた「面」の名前です。内側に2つ、外側に2つあります。
フロントゾーンとバックゾーン:コートの内側
センターラインからアタックラインまでの範囲がフロントゾーン、アタックラインからエンドラインまでがバックゾーンです。
フロントゾーンは奥行き3m、バックゾーンは奥行き6mになります。守る面積で言えば、バックゾーンのほうが2倍広い計算です。
この2つは、前衛と後衛でできることが変わる境目でもあります。細かい決まりはバレーの前衛と後衛の違い|できること・できないことにまとめました。



後ろのほうが広いから、下がる判断が大事なんですね。
サービスゾーンとフリーゾーン:コートの外側
サービスゾーンは、エンドラインの後ろにある幅9mのスペースです。サイドラインを後ろへ延長した線の内側が、その範囲になります。
サーブはこの中から打ちます。横に9m使えるので、右端から打つのか左端から打つのかで、ボールが飛んでくる角度は変わります。
フリーゾーンは、コートの外側にあるプレー可能なスペースのことです。公式戦では、すべての境界線から最低3mを確保することになっています。
国際大会ではさらに広く、サイドラインから5m・エンドラインから6.5mが基準です。加えて、床から7m以上の高さに障害物がないことも求められます。



フリーゾーンハ 最低3m 上方向ハ 7m
コートの外に飛んだボールも、フリーゾーンの中ならプレーを続けられます。
体育館の壁が近いときは、無理に追いかけて壁に激突しないよう、練習の前に安全な範囲を全員で確認しておきましょう。
線がからむ反則|踏んでいい線とダメな線
線の名前を覚えたら、次は反則との関係です。ここを整理すると、プレー中に迷わなくなります。
エンドライン:サーブの瞬間だけ踏めない
サーブを打つ瞬間に、エンドラインを踏んだり越えたりすると反則になります。ジャンプサーブの踏み切り足も同じ扱いです。
打ったあとにコートへ入るのは問題ありません。禁止されているのは、あくまでボールを打つ瞬間の位置です。



助走で勢いがついて、つい踏んでしまいます…。



踏み切りの位置を1歩下げると、その場で直せますよ。
サーブに関わる反則は、サーブのルールと反則一覧|足・順番・打ち直しの疑問を解決で細かくまとめています。
センターライン:踏むだけなら反則ではない
センターラインは、意外に思われがちですが踏んでも反則ではありません。足の一部が線に触れている状態、線の真上に残っている状態はプレーを続けられます。
反則になるのは、両足が完全に相手コートに入ってしまった場合と、相手のプレーを妨げた場合です。



踏んだ時点でアウトだと思っていました!



足が線に残っていればプレーは続けられますよ。
判断の細かい基準は、パッシングザセンターラインの反則|足が残ればセーフで解説しています。
アタックライン:後衛の踏み切り位置を決める
アタックラインがいちばん反則にからむのは、バックアタックの場面です。
後衛の選手がフロントゾーンで踏み切り、ネットより高い位置でボールを叩くと反則になります。踏み切る場所が、アタックラインより後ろかどうかがポイントです。
ここでも、線を踏むこと自体が反則なのではありません。踏み切った位置が線より前だった場合に反則になります。
- エンドライン:サーブを打つ瞬間だけ踏めない
- センターライン:踏んでもよい・両足が完全に越えると反則
- アタックライン:後衛が踏み切る位置の基準
- サイド/エンドライン:ボールが触れていればイン
くわしい条件はバックアタックの反則|踏み切り位置とブロックの禁止にまとめました。
6人制以外のコートの広さと違い
コートの名前と大きさは、種目が変わると少し変わります。出る大会の区分を確認しておくと安心です。
| 種目・区分 | コートの大きさ |
|---|---|
| 6人制(全年代) | 18m×9m |
| 9人制(一般男子) | 21m×10.5m |
| 9人制(一般女子・家庭婦人) | 18m×9m |
| ソフトバレー | 13.4m×6.1m |
| ビーチバレー | 16m×8m |
9人制は人数が多い分、一般男子だけコートが広くなります。違いは9人制と6人制の違い|ルール・コートの7つの差で確認できます。
ソフトバレーはバドミントンのダブルス用コートと同じ広さで、体育館の既存の線をそのまま使えるのが特徴です。
ネットの高さも年代や種目で変わります。年代別の一覧はバレーのネットの高さ|男女別・中学高校一般の一覧と測り方にまとめています。



出る大会のコートを、先に調べておきます!
覚えたコートの名前を練習で使う3ステップ
名前は、使ってはじめて自分のものになります。次の順番で練習に組み込んでみてください。
とくに効果が出るのは、2つ目の言い換えです。「もう少し下がって」を「アタックラインの1歩後ろ」に変えるだけで、立つ位置のばらつきが小さくなります。
私はスクールの選手たちにも、守る位置は線の名前で伝えてもらっています。
言葉がそろうほど、修正は速くなります。
3つ目のふり返りでは、「バックゾーンの左側を空けていた」のように場所を特定して話します。次の練習で何を直すかが、具体的になるからです。



名前で話せるチームは、修正が早いですよ。
チームの立ち位置そのものを整理したいときは、バレーのローテーションの覚え方|迷わなくなる3つのコツも合わせて読んでみてください。
よくある質問
まとめ
バレーボールのコートは、18m×9mの長方形を4種類の線で区切り、内側と外側に4つのゾーンを作った形です。
線4つとゾーン4つ。この8つの名前が、判断と声かけの土台になります。
| 名前 | 場所・役割 |
|---|---|
| サイドライン/エンドライン | コートの外枠・線に触れたボールはイン |
| センターライン | ネットの真下・両チームの境目 |
| アタックライン | センターラインから3m・後衛の踏み切りの基準 |
| フロントゾーン/バックゾーン | 内側のゾーン・奥行きは3mと6m |
| サービスゾーン | エンドラインの後ろ・幅9m |
| フリーゾーン | コートの外側・最低3mのプレー範囲 |
私は元日本代表として長くコートに立ってきましたが、線の名前は最後まで判断の土台であり続けました。



今日の練習から、線の名前で声をかけてみます!



それができれば、チームの動きがそろってきますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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