- 9人制に誘われたけれど、6人制と何が違うのかわからない
- ブロックやサーブのルールが違うと聞いて不安になっている
- 6人制の感覚のまま出て、反則を取られないか心配
こんな悩みを解決します。
9人制と6人制の違いは、人数・ローテーション・サーブ・ブロック・得点の5か所に集まっています。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、6人制の経験がある人ほど、体にしみついた感覚のほうでつまずきます。
違う場所を先に知っておけば、初めての試合でも落ち着いて動けます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 9人制と6人制で違うルールが7つに整理できる
- 6人制経験者がつまずきやすい場面が先にわかる
- 自分が出る区分のコートとネットの数字がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:違いは5か所に集まっている
先に結論をお伝えします。9人制と6人制で本当に注意したい違いは、人数・ローテーション・サーブ・ブロック・得点の5か所です。
そのほかの部分は、ボールを3回以内で返すことも、パスやスパイクの技術も共通しています。まったく別の競技を覚え直す必要はありません。
- コートに立つ人数が9人になる
- ローテーションがなく、ポジションは固定される
- サーブは1本目を失敗しても2本目が打てる
- ブロックでの接触がチームの1回目に数えられる
- 得点は21点先取の3セットマッチ
サルくんぜんぶ違うのかと思って、身構えていました…。



違うのは5か所だけですよ。あとは同じバレーです。
このうち、試合中にいちばん多くの失点につながるのがブロックの数え方です。ここだけは先に覚えてから入ってください。
残りの4つは、知っていれば戸惑わない種類の違いです。人数とコートは試合前に確かめられますし、サーブと得点はベンチからも声をかけられます。
逆にブロックは、ラリーの中で一瞬で判断が求められます。だから優先順位をつけて覚えるなら、ブロックが最初になるわけです。



違ウノハ5カ所 アトハ同ジ
ここからは、コート・ローテーション・サーブ・プレー中・得点の順に、1つずつ見ていきます。
人数とコート・ネットの違い


まず、目に見えてわかる違いから整理します。数字は自分が出る区分のものだけ覚えれば十分です。
コートは一般男子だけ広い
9人制の一般男子は21m×10.5mで、6人制より広いコートを使います。9人が入っても動ける面積を残すためです。
一方、一般女子と家庭婦人(ママさんバレー)は18m×9mで、6人制とまったく同じ広さになります。
同じ広さに3人多く入るので、1人が守る範囲はぐっと狭くなります。自分の正面に飛んでくるボールは減りますが、そのぶん味方と重なる場面が増えるわけです。
6人制で3人だった後衛が、9人制では4人や5人になる区分もあります。走る距離が短くなるかわりに、誰がとるのかの判断が細かくなります。



守る場所が近いと、ぶつかりそうです。



だから9人制は、声かけが6人制よりもっと大事になりますよ。
ネットは6人制より低い
ネットの高さも区分ごとに決まっています。どの区分でも、6人制より少し低い設定です。
| 区分 | 9人制のネット | 6人制のネット |
|---|---|---|
| 一般男子 | 2.38m | 2.43m |
| 一般女子 | 2.15m | 2.24m |
| 家庭婦人 | 2.05m | ー |
数cmの差に見えますが、スパイクを打つときの余裕はかなり変わります。6人制で引っかけがちだった人でも、打ち切れる場面が増えます。
ただし相手のブロックも同じだけ届きやすくなります。高さで押し切るより、コースを狙う意識をもっておくと安心です。
ボールは一般の区分なら5号球で、6人制の一般と同じものを使います。家庭婦人の区分では4号球が一般的です。
4号球は5号球より軽くて小さいので、手のひらでの扱いやすさが変わります。区分が変わるときは、練習で先に触れておくと安心です。
用具の規格は大会の要項にも書かれています。初めて出る大会では、コートの広さとネットの高さを事前に確かめておいてください。



ネットハ低イ ダガ相手モ届ク
ローテーションがないという違い
次が、動き方そのものに関わる違いです。ここを知らないと、試合中ずっと落ち着きません。
9人制はポジションが固定される
9人制ではローテーションを行いません。前衛の人は試合中ずっと前衛、後衛の人はずっと後衛です。
同じ場所を守り続けるので、自分の担当がはっきりします。守備範囲を早く覚えられるのは、初めての人にとって大きな利点になります。
6人制では、サーブ権をとるたびに全員が時計回りに1つ動きます。前衛と後衛が入れ替わるので、自分の場所を追いかける必要がありました。



9人制ハ役割固定 6人制ハ全員ガ一周スル
9人制でこれをしないのは、全員が前衛と後衛を兼ねる必要がないからです。攻める人と守る人の役割を固定したまま、9人で面を作る競技として育ってきました。
だから背が高くない人でも、後衛で拾う役割として長く活躍できます。自分の得意な仕事に集中できるのは、9人制のわかりやすさです。



回らないなら、迷子になりません!
サーブの順番だけは決まっている
回らないかわりに、サーブを打つ順番は試合前に提出する用紙で決めておきます。順番が来た人が後ろへ下がって打つ形です。
打ち終わったら、自分の守備位置へ戻ります。順番を飛ばすと反則になるので、次のサーバーはチーム全員で共有しておきます。
自分の1つ前に打つ人を覚えておくと、順番が近づいたことに自分で気づけます。ここは6人制と同じ考え方が使えます。



前の人だけ覚えておく。これは9人制でも同じですよ。
サーブの2つの違い
サーブには、6人制と正反対のルールが2つあります。片方は有利に、もう片方は不利に働きます。
1本目を失敗しても2本目が打てる
9人制では、サーブを2本まで打てます。1本目がアウトになっても、もう1本打ち直せる決まりです。
失敗しても次があると思えるだけで、緊張はずいぶん軽くなります。攻めたコースを狙える回数が増えるのは、大きな魅力です。
6人制では、サーブが1本外れればそのまま相手の得点でした。ミスの重さが違うので、狙える幅も変わってきます。
サーブが苦手で下から打っていた人が、9人制をきっかけに上から打てるようになる例もよく見ます。
とはいえ1本目を雑に打つと、2本続けて外しやすくなります。1本目から入れるつもりで打ち、2本目は保険と考えるくらいがちょうどよい距離感になります。



2本あるなら、思い切って打てます!
ネットに触れたサーブは失敗になる
もう1つが、ネットインの扱いです。6人制ではネットに触れて相手コートに入ればプレーが続きますが、9人制はネットに触れた時点で失敗になります。
2本目でネットに触れれば、そのまま相手の得点です。ここは6人制の感覚のまま打つと、そのぶん失点が増えます。
ネットの上ぎりぎりを強く通すより、少し余裕をもって越すほうが安定します。低いネットに慣れるまでは、高さに余裕をもたせてください。



ネットイン 6人制ハ続行 9人制ハ失敗
プレー中の違いはブロックの数え方


プレー中のルールで、もっとも間違えやすいのがここです。6人制と正反対なので、意識して覚え直してください。
ブロックの接触は1回目に数える
9人制では、ブロックでボールに触れた時点で、それがチームの1回目のヒットになります。6人制ではブロックの接触を回数に数えません。
つまりブロックのあとは、残り2回でつなぐことになります。6人制の感覚のまま3回つなぐと4回目になり、反則を取られてしまいます。



えっ、ブロックも数に入るんですか!?



はい。だから触ったら、すぐ声に出すんです。
触った人が声を出して共有する
対策はシンプルで、ブロックに触れた本人が声を出すことです。触れたかどうかは、真下の味方からは見えないことが多いからです。
声が出れば、拾う人は残り2回で返す組み立てに切り替えられます。逆に黙っていると、味方は3回使えるつもりで動いてしまいます。
慣れるまでは、ワンタッチを取ったら大げさなくらい声を出してかまいません。回数の共有そのものが、9人制の守備の技術です。
ブロックに跳ぶ側も、触ることを前提に考えると動きが変わります。止め切れなくても、味方が拾える高さへ落とせれば十分です。
私の指導現場でも、9人制に移った選手がまず直すのはこの1点です。数え方が変わるだけで、守りの組み立てはがらりと変わります。
得点と試合の進み方の違い
最後が得点です。1セットの長さが違うので、試合の組み立て方も変わります。
9人制は1セット21点先取のラリーポイント制が基本で、20対20になったらデュースになります。2セット先取したチームの勝ちです。
ラリーポイント制という点は共通で、サーブ権のあるなしに関わらず1本ごとに点が動きます。
6人制は1セット25点先取で、5セットマッチなら3セット先取した側が勝ちになります。
1セットが短いぶん、9人制では序盤の連続失点が響きます。立ち上がりの3〜4点を落とさないことが、9人制では特に大きな意味をもちます。
サーブで攻める場面と、確実に入れる場面の使い分けも、6人制より早い段階で必要になるわけです。
点差が開いてからの立て直しも、21点のセットでは時間が足りません。連続で失点したら、早めにタイムアウトで区切るという判断が効いてきます。



短いセットは、最初の数本で流れが決まりますよ。



出だしから集中します!
なお、選手交代の回数や決勝セットの点数は、大会や連盟によって運用が変わります。出場する大会の要項で先に確かめておくと、当日に慌てずに済みます。
正式な条文を確認したいときは、日本バレーボール協会がルールブックの案内を公開しています。
よくある質問
まとめ:違う5か所を先に覚えれば戸惑わない
最後に要点をふり返ります。9人制と6人制の違いは、人数・ローテーション・サーブ・ブロック・得点の5か所に集まっていました。
| 項目 | 9人制 | 6人制 |
|---|---|---|
| 人数 | 9人 | 6人 |
| ローテーション | なし(ポジション固定) | サーブ権をとったら時計回り |
| サーブ | 2本まで打てる | 1本のみ |
| ネットインのサーブ | 失敗になる | プレー続行 |
| ブロックの接触 | チームの1回目に数える | 回数に数えない |
| 得点 | 21点先取・3セットマッチ | 25点先取・5セットマッチなど |
| ネットの高さ | 6人制より低い | 9人制より高い |
私は元日本代表として6人制を続けてきましたが、9人制のコートに立つと、守りの考え方の違いに驚かされます。どちらが上ということではなく、別のおもしろさがある競技です。



ブロックの数え方だけ、忘れないようにします!



そこさえ押さえれば、あとは今までのバレーで通じますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
9人制バレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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