- 口内炎が痛くて、練習後の食事がほとんど入っていない
- 治りかけては、また別の場所にできている
- 部活を休ませたほうがいいのか、様子を見ていいのか分からない
こんな悩みを解決します。
先にお伝えすると、部活の子の口内炎は触らない・しみるものを避ける・2週間で治らなければ受診の3つで考えれば迷いません。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、「痛くて食べられない」と元気がない選手は、時期を問わず出てきます。
練習量そのものより、食事が入らない日が続くことのほうが、コンディションに響いていました。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 部活の子に口内炎ができやすくなる理由が分かる
- 練習を続けながら家庭でやることの順番が分かる
- 歯科や病院に相談したほうがいい目安が分かる
体調管理の全体像は、こちらの記事にまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:触らない・しみるものを避ける・2週間を目安にする
先に結論をお伝えします。部活の子の口内炎は、次の3つで対応してください。
- 舌や指で触らない。刺激を減らすのが最優先
- しみる味付け・熱いものを、治るまで食事から外す
- 2週間たっても治らない・大きくなるなら受診する
いちばん大事なのが1つ目です。気になって舌で触り続けると、その刺激自体が治りを遅らせます。
本人は無意識にやっているので、家庭では「触らない」を合言葉にするくらいでちょうどいいんですよね。
バボットサワラナイシミナイニシュウカン
2つ目は食事です。痛いからと食べる量そのものを減らしてしまうと、練習量に対してエネルギーが足りなくなります。
減らすのは量ではなく、しみる味付けのほうです。
3つ目が期間の目安です。全国健康保険協会の歯科コラムでは、一般的なアフタ性口内炎は1週間から10日ほどで自然に治ることが多いと説明されています。
2週間以上治らない場合は、歯科で相談することがすすめられています。家庭で粘り続ける必要はありません。



痛がって食べないので、練習も心配で…。



量は減らさずに、しみない形へ変えていきましょう。
この記事では、できやすい理由・5手順・食事の工夫・やってはいけないこと・受診の目安の順に見ていきます。
部活の子に口内炎ができやすい3つの理由
そもそも、なぜ部活をしていると増えるように感じるのでしょうか。理由は3つあります。
練習中に口の中を噛みやすい
ボールを追う動きは、急な切り返しや接触が続きます。歯を食いしばった状態で体勢が崩れると、頬の内側や舌を噛むことがあります。
いちど傷ができると、同じ場所に当たり続けて、そこから荒れやすくなります。
口の中の傷は、外側のすり傷と違って毎日必ず動かす場所にあります。安静にしにくいのが、治りにくく感じる理由です。
口の中が乾きやすい
2つ目が乾燥です。運動中は口で呼吸する時間が長くなり、汗もかきます。
水分が足りない状態が続くと、口の中は乾いた状態になりやすくなります。
こまめに水分をとることは、熱中症対策としても言われていることです。口の中を乾かさない意識は、そのまま体を守る行動と重なります。
食事と睡眠が崩れる時期が重なる
3つ目が生活です。大会前や新学期は、練習が増えて帰宅が遅くなり、食事も睡眠も後ろにずれます。
体調が落ちる時期に口内炎が重なることは珍しくありません。
ただし、口内炎そのものの原因は1つに決まっているわけではないとされています。生活を整えれば必ず防げると考えるより、できたときの対応を決めておくほうが現実的です。
実際、私がスクールで見てきた選手でも、練習量を落とさずに食事の形だけ変えて乗り切った子はたくさんいます。



動いてる最中に噛んじゃうこと、あるかも。



ありますよ。だからできたあとの動き方を決めておきましょう。
体調を崩しやすい時期の整え方は、こちらにまとめています。
練習を続けながらやる5手順
ここからが本題です。順番どおりにやってみてください。
5つすべてを完璧にやる必要はありません。1と3だけでも、痛みの出方は変わります。
練習前後のすすぎを習慣にする
口の中を清潔に保つことは、傷の治りにくさを減らす基本です。
歯みがきが痛くてできない日でも、水ですすぐだけなら続けられます。痛い日ほど「何もしない」ではなく「弱い方法に替える」と考えてください。
刺激の強いうがい薬を自己判断で使い続けるのは避け、まずは水かお茶で構いません。
練習を休ませるかどうかの考え方
口内炎そのもので練習を休む必要は、基本的にはありません。
ただし、痛みで食事も水分も入らない日が続く場合は別です。そこまで来ると、練習を続けること自体がリスクになります。
判断の基準は痛みの強さではなく、食べられているか・飲めているかに置いてください。
数字で決めにくい部分なので、食事が半分以下の日が2日続いたら見直す、といった家庭内の目安を先に作っておくと迷いません。



休むかどうかは、痛さじゃないんだ!



そうです。食べられているかで見ると判断しやすいですよ。



我慢させすぎていたかもしれません…。
体調不良で練習を休むかどうかの考え方は、次の記事も参考になります。
食べられないときの食事の工夫
いちばん困るのがここです。量を落とさずに、形だけ変えるのがコツになります。
温度を下げる
熱い料理は、それだけでしみます。同じメニューでも、人肌まで冷ませば食べられることがあります。
みそ汁もスープも、お椀に移して少し待つだけで違います。味を変える前に、まず温度を下げてみてください。
うどんや雑炊のような主食になるものほど、冷ます効果が大きく出ます。
とろみのある形・やわらかい形に寄せる
かたい物や、とがった形の食品は当たると痛みます。おにぎりより雑炊、生野菜より煮物のほうが入りやすくなります。
たんぱく質は、豆腐・卵・ヨーグルト・牛乳など、やわらかいものから足せます。
練習後に固形物が入らない日は、まず飲み物と汁物でエネルギーと水分を確保してから、食べられる物を足していってください。
避けたほうがいい味を決めておく
しみやすいのは、辛い・すっぱい・塩辛い・炭酸の4つです。治るまでの数日だけ、この4つを外すと決めておくと家族も迷いません。
禁止を増やすのではなく、期間を区切るほうが続けやすくなります。



冷ますだけなら、今日からできます!



はい。まず温度、次に形の順で考えてみてください♪
やってはいけない3つのこと
よかれと思ってやったことが、治りを遅らせることがあります。3つ挙げます。
つぶす・つついて刺激する
いちばんやってはいけないのがこれです。舌で触る、つまようじで触る、歯で当てにいく。どれも刺激を足しているだけです。
痛みが気になると、つい確かめたくなります。鏡で見るのは1日1回までと決めてしまうのも手です。
市販薬を自己判断で塗り重ねる
2つ目が薬の扱いです。市販薬は種類があり、合う合わないもあります。
協会けんぽの歯科コラムでも、市販の薬で良くならない場合は別の病気が疑われるため、医療機関を受診することが大切だと説明されています。
使ってみて変化がないのに、量や回数を増やしていくのは避けてください。
痛みが強い日に増やしたくなる気持ちは分かりますが、判断に必要なのは量ではなく期間のほうです。
何日使ったかを覚えておけば、受診したときにそのまま伝えられます。
ビタミン剤だけで解決しようとする
3つ目が栄養の考え方です。「ビタミン不足だから」とサプリメントだけを足す家庭がありますが、それで必ず治るとは言い切れません。
特定の栄養を足すより、3食が入っているかを先に見るほうが現実的です。
食事が入らない状態が続いているなら、サプリメントの前にやることがあります。



気になって舌で触っちゃうんだよね…。



そこが治りを遅くします。触らないだけで変わりますよ。
歯科・病院に相談する目安
家庭でのケアには限界があります。次のどれかに当てはまるときは、受診を検討してください。
- 2週間たっても治らない、または大きくなっている
- 同じ場所に何度もくり返しできている
- 痛みで水分も食事もほとんど入らない日が続いている
- 発熱や体のだるさなど、ほかの症状も一緒に出ている
全国健康保険協会の歯科コラムでは、2週間以上治らない口内炎は歯科で相談することがすすめられています。
長引くものの中には、ほかの原因が隠れている場合もあると説明されています。期間を目安にして、早めに見てもらうほうが安心です。
まずは歯科でよいのか、内科がよいのか迷う場合は、口の中だけの症状なら歯科、熱やだるさもあるなら小児科・内科という分け方で考えてください。



どちらに行けばいいのかも迷っていました。
学校の歯科健診で指摘されている箇所があるなら、そのときの用紙を持っていくと説明の手間が減ります。
受診するときは、いつからできているか・場所と数・食事がどれくらい入っているか・これまで試したことを伝えられると話が早く進みます。
練習を続けてよいかどうかも、その場で聞いておくと家庭で迷わなくなります。



病院に行くほどではない気がしていました…。



2週間が目安って決まってると分かりやすいね!



はい。期間で区切れば、迷う時間がなくなりますよ。
よくある質問
まとめ:期間で区切れば、家庭で迷わなくなる
部活の子の口内炎は、触らない・しみるものを避ける・2週間を目安にする、の3つで対応できます。
| 場面 | やること |
|---|---|
| 気づいたとき | 舌や指で触らない。鏡で見るのは1日1回まで |
| 練習の前後 | 水かお茶で口の中をすすぐ |
| 食事 | 温度を下げる→形をやわらかくする→しみる味を外す |
| 休ませる判断 | 痛みの強さではなく、食べられているかで決める |
| 受診の目安 | 2週間治らない・大きくなる・くり返す |
まずは今日の夕食から、お椀を少し冷ますところで構いません。
なお、症状の程度や必要な治療は一人ひとり違います。判断に迷うときは自己流で続けず、歯科や医師にご相談ください。



冷ますところからなら、すぐできます!



大丈夫です。食べられていれば、練習は続けられますよ♪
参考にした情報
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
体のケアについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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