- 初めての公式戦で、何をどの順でやるのか分からない
- 整列やあいさつのタイミングで、いつも周りを見て動いている
- セットの間や試合の後に何をすればいいのか自信がない
こんな悩みを解決します。
バレーの試合は、受付から整列・試合・あいさつまで、進む順番がだいたい決まっています。順番を先に知っておけば、当日に迷うことはほとんどありません。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導してきましたが、初めての試合でとまどうのは、技術ではなく段取りの部分でした。
流れが分かっていないと、周りを見ながら動くことになります。それだけで、プレーに向ける集中がけずられてしまうんです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 会場に着いてから試合開始までの動きが分かる
- 試合中とセットの間にやることが分かる
- 初めての試合でとまどう場面を先に知っておける
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:試合は5つのまとまりで進む
先に全体像をお伝えします。試合当日は、次の5つのまとまりで進んでいきます。
このうち、選手が迷いやすいのは1番目と3番目です。プレーの部分は練習でくり返しているので、体が覚えています。
一方で受付やあいさつは、練習では出てきません。だから当日いきなり出会うことになります。
さらに大会当日は、いつもと違う体育館の広さや音にも慣れる必要があります。段取りで頭を使う余裕は、思っているより残っていません。
サルくんみんなが動き出してから、あわててついていってた…。



順番を知っておくだけで、落ち着いて動けますよ。
大会ごとに細かい進め方は変わります。ただし、この5つのまとまり自体は大きく変わりません。
私が初めて試合に出る選手に伝えているのも、細かい決まりではなくこの5つの順番です。順番さえ頭に入っていれば、あとは周りの動きに合わせられます。
なお、6人制の正式な競技規則は公益財団法人 日本バレーボール協会(JVA)の公式サイトで確認できます。
まずは全体の形を覚えて、細かい部分は当日の指示で足していく。この順番がいちばん覚えやすくなります。
会場に着いてから試合開始まで
いちばん時間に余裕がないのが、この場面です。やることが多いので、手順を分けて見ていきます。
受付と荷物置き場の確認
会場に入ったら、まず本部で受付をします。多くの大会では、代表者がメンバー表を出す形になります。
そのあいだに、荷物を置く場所を決めます。指定された場所がある大会も多いので、勝手に広げないよう気をつけてください。
このとき、コートの番号と自分たちの試合順も確認しておきます。前の試合が何セット目まで進んでいるかで、アップを始める時間が変わるからです。
トイレと水道の場所も、着いた時点で見ておくと安心です。試合の直前にさがすと、それだけで気持ちが落ち着かなくなります。
会場によっては、ボールを触れる場所が限られています。壁パスができる場所があるかどうかも、早めに確認しておいてください。



荷物ヲ置ク前ニ試合順ヲ確認スル
アップを始めるタイミング
アップは、前の試合の進み具合を見ながら始めます。早すぎると体が冷え、遅すぎると準備が終わりません。
体育館では走れる場所が限られます。使えるスペースがどこかを先に確認しておくと、あわてずに済みます。
アップは、前の試合の残りセット数から逆算して始める。
目安として、前の試合が最終セットに入ったら体を動かし始めます。ボールを使う練習まで入れたい場合は、もう少し早めに始めてください。
試合前のアップの中身と順番は、時間の使い方を整理した記事にまとめています。会場での20分をどう使うかで、1本目の入り方が変わります。
コートに入ってからの流れ
前の試合が終わると、いよいよ自分たちの番です。ここからは進み方がほぼ決まっています。
整列とあいさつ
呼ばれたら、エンドラインに並んであいさつをします。相手チーム・審判・応援してくれる人に向けて、順に礼をする形が一般的です。
このあいさつは、勝ち負けに関係なく試合の始まりと終わりに行います。相手がいて試合ができることへの区切りです。
並ぶ順番は、チームで決まっていることがほとんどです。番号順やポジション順など、自分がどこに立つのかを事前に確認しておいてください。



並ぶ位置を知っているだけで、当日の落ち着きが違いますよ。
コイントスとポジションの確認
あいさつの前後に、キャプテンが主審のところでコイントスをします。勝ったチームが、サーブを打つか、コートのどちら側かを選びます。
選ばれなかったほうが、残った選択をします。ここで決まった内容は、そのままスコアシートに記録されます。
そのあと、コートで公式練習をしてから試合開始です。自分の最初のポジションがどこかは、コートに入る前に確認しておいてください。



コイントスって、キャプテンだけが行くの?



そうです。主審のところへ両チームのキャプテンが行きますよ。
試合中の流れ|得点・交代・タイムアウト
試合が始まると、1点ごとに小さな流れがくり返されます。
得点が入ると、主審が笛を吹いて合図を出します。サーブ権が移ったチームは、時計回りに1つずつローテーションします。
次のサーブは、主審の笛が鳴ってから打ちます。笛より先に打つとやり直しになるので、必ず笛を待ってください。



待ちきれなくて先に打っちゃったことある…。
自分のチームがサーブを打つ番かどうかは、得点板と自分の立つ位置で確認できます。迷ったら、コート内で声をかけ合って確かめてください。
サーブは主審の笛が鳴ってから打つ。
得点や反則の理由は、主審のハンドシグナルで示されます。手の形を知っておくと、今なぜ点が入ったのかがその場で分かります。
ラリーとラリーの間にも、時間の目安があります。だらだらと間をあけると試合が進まないので、点が入ったらすぐ次の準備に入ってください。
ボールを拾いに行く役割も決めておくと、流れが止まりません。近い人が動く、という決め方でも十分です。
タイムアウトと選手交代は、ラリーが終わってから次のサーブまでの間に要求します。要求できるのはベンチからで、選手が勝手に止めることはできません。
- 主審の笛が鳴ってからサーブを打つ
- 得点後は時計回りに1つローテーションする
- タイムアウトと交代はラリーが終わってから要求する
回数の細かい決まりは、それぞれ別の記事にまとめています。試合前に一度読んでおくと、ベンチの動きも分かりやすくなります。
セットが終わったらやること
1セットが終わると、コートを交代して次のセットに入ります。
このときの休みの長さは、大会によって決められています。要項や本部の指示で確認しておくと、あわてずに済みます。
限られた時間でやることは3つです。
- 水分をとる
- 汗をふく
- 次のセットの立ち上がりを確認する
この順番で動くと、短い時間でも迷いません。
ベンチでの話し合いを長くしすぎると、コートに戻るのが遅れます。遅れが続くと注意を受けることもあるので、短く区切ってください。
話す中身は、反省よりも次の1点にしぼるほうが効きます。うまくいかなかった点を並べても、短い時間では直せません。
セットの間は、反省ではなく次の1点を決める時間。



休みの時間って、そんなに短いんだ!?



だから、やることを先に決めておくと落ち着きますよ。
最終セットに入ったときは、途中でコートを交代する場面があります。どちらのチームが先に一定の点数に届いたかが目安になるので、得点板を見ておいてください。
この交代は短い時間で行われます。荷物やタオルを持って移動する順番も、事前に決めておくとあわてません。
試合が終わったあとの流れ
最後の1点が入ったら、整列してあいさつをします。ここまでが試合です。
そのあとは、モップかけやネットの片付けなど、次の試合の準備を手伝うことがあります。大会によって役割が決まっているので、指示を確認してください。
自分たちが使ったベンチまわりも、忘れずに片付けます。ごみやテープの切れ端が残っていないかを、最後にもう一度見てください。



来た時よりきれいにして帰る、だね。
勝った試合も負けた試合も、やることは同じです。ここでの動き方は、周りの大人がよく見ている部分でもあります。
負けた直後は、気持ちの整理がつかないまま動くことになります。それでも、あいさつと片付けだけは先にやり切ってしまうほうが、あとで落ち着きます。



終わり方まで含めて、1つの試合ですよ。
初めての試合でとまどいやすい3つの場面
最後に、初めての試合で足が止まりやすい場面を挙げます。
場面①:自分がいつコートへ入るのか分からない
交代で入る選手は、交代ゾーンで待ってから入ります。
自分の番が近いと思ったら、ベンチの近くで準備しておきます。名前を呼ばれてから探し物を始めると、それだけで時間が過ぎてしまいます。
場面②:笛が鳴ったのに理由が分からない
反則の笛は、自分に向けられたものとは限りません。
まずは主審のハンドシグナルと、指さされた方向を見ます。分からなければ、次のラリーまでにベンチへ確認すれば大丈夫です。
その場で審判に聞きに行くことはできません。判定への質問ができるのは、キャプテンだけと決められています。
場面③:ボールが転がってきた時にどうするか
隣のコートからボールが入ってきたら、プレーを止めるのが基本です。
危険を防ぐための決まりなので、無理に続けないでください。ラリーはやり直しになることが多く、止めたことで不利になるわけではありません。
判断に迷ったら、止めるほうを選びます。けがをしてしまえば、その1点どころか残りの試合にも出られなくなります。



安全を選んで責められることは、絶対にありませんよ。



危ナイ時ハ止メルガ正解
よくある質問
まとめ:順番を先に知っておけば当日は迷わない
試合当日の動きは、受付・アップ・整列・試合・片付けの5つに分けて覚えると迷いません。細かい決まりは大会ごとに変わりますが、この骨組みは共通です。
流れを覚えるほど、プレーに使える集中が増える。
| 場面 | やること | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 会場に着いたら | 受付・荷物置き場・試合順の確認 | 前の試合の進み具合を見る |
| コートに入る前 | 整列・あいさつ・コイントス | 最初のポジションを確認する |
| 試合中 | 笛を待ってサーブ・ローテーション | 交代とタイムアウトはベンチから |
| セットの間 | 水分・汗ふき・立ち上がりの確認 | 話し込んで戻りが遅れない |
| 試合の後 | 整列・あいさつ・片付け | 勝ち負けにかかわらず同じ |



次の試合は、流れが分かってるから落ち着けそう!



その落ち着きが、1本目のサーブレシーブに出ますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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