バレー部の保護者同士の付き合い方|疲れない距離感の5つのコツ

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バレー部の保護者同士の付き合い方と疲れない距離感のコツ
  • 保護者同士のやり取りが増えて、気持ちが休まらない
  • どこまで一緒にやるべきなのか、線引きが分からない
  • 一度こじれた相手と毎週顔を合わせるのがつらい

こんな悩みを解決します。

バレー部の保護者同士で消耗しないために大事なのは、気の合う人を見つけることではありません。子どもの活動を支える役割の範囲でつながり、それ以外には踏み込まないと先に決めておくことです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生を指導してきましたが、保護者の方から届く相談で意外に多いのが、子どものプレーではなく大人同士の関係についてでした。

体育館で気をつかい合っている空気は、こちらから見ていても伝わってきます。そのうえで長く続いている保護者の集まりを見ると、やっていることには共通点がありました。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 保護者同士がしんどくなる原因がわかる
  • 疲れない距離感の作り方が5つの形でわかる
  • もめごとが起きたときの動き方がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:役割でつながり、それ以外は踏み込まない

先に結論をお伝えします。バレー部の保護者同士は、仲良くなることを目指さず、役割の範囲でつながるのがいちばん疲れません。

当番を回す、送迎を分担する、大会の情報を共有する。この範囲でやり取りが成り立っていれば、関係としては十分に機能します。

ここに「気が合うかどうか」を持ち込むと、急に難しくなるんです。合う人と合わない人が生まれ、合わない人との毎週が重くなっていきます。

うさママ

仲良くしなきゃいけないと思い込んでいました…。

あげば

仲良くなれたらラッキーくらいで大丈夫ですよ。

もうひとつの前提が、この関係には終わりがあるということです。子どもが卒業すれば、多くの場合そこで区切りがつきます。

期間の決まった付き合いだと分かっていれば、多少の違和感は流せます。一生続く関係だと思うから、細かい部分まで気になってしまうわけです。

この記事では、しんどくなる原因・距離感を作る5つのコツ・連絡でのふるまい・子どもの話題の線引き・もめたときの動き方の順に整理していきます。

バレー部の保護者同士がしんどくなる3つの原因

まず、どこで消耗が生まれるのかを見ていきます。

相談の中身をならべてみると、原因はだいたい次の3つに集まりました。人柄の問題に見えて、実は仕組みの問題であることがほとんどです。

しんどくなる3つの原因
  • 部活にかける熱量が家庭ごとに違う
  • 距離が近づきすぎて生活に踏み込んでしまう
  • 子どもの評価が大人の会話に持ち込まれる

【原因①】熱量の差がそのまま不満になる

いちばん多いのが、この温度差です。

毎回の練習を手伝いたい家庭もあれば、仕事の都合で最低限しか関われない家庭もあります。どちらも普通のことなのに、当番や手伝いの場面で差が見えると、片方に不満がたまっていきます。

うさママ

やる気がないと思われている気がして…。

あげば

熱量の差は、事情の差であることがほとんどです。

私が相談を受けたときにお伝えしているのは、熱量をそろえようとしないことです。そろわない前提で、誰が何をどこまでやるかを先に決めておくほうがずっと現実的になります。

当番の分担そのものをどう軽くするかは、こちらの記事でくわしく整理しています。

【原因②】距離が近づきすぎる

2つ目は、関係が深くなりすぎる場合です。

送迎で一緒に過ごす時間が長いと、自然と家庭の話も出てきます。ただ、収入や進路や家族構成といった話題は、本人が話したい時にだけ話すもの。こちらから聞き出す性質のものではありません。

バボット

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一度深く入り込むと、あとから距離を戻すのが難しくなります。最初から少し余白を残しておくほうが、結果的に長く続くんです。

【原因③】子どもの評価が話題に入り込む

3つ目が、いちばんこじれやすいところです。

誰が試合に出た、誰が外れた。この話題が大人同士の会話に入ると、どんなに気をつけても比較が生まれます。

比べる気がなくても、聞いた側は自分の子と重ねてしまうもの。ここは意識してよけておきたい話題になります。

うさママ

つい聞いてしまうこともあります。

あげば

聞くより、自分の子の話だけにとどめるのが安全です。

疲れない距離感を作る5つのコツ

ここからは、実際にどう振る舞えばいいかを見ていきましょう。

どれも特別なことではありません。自分から距離を決めておくと、相手の出方に振り回されなくなります。

疲れない距離感を作る5つのコツ
  • 付き合う範囲を先に決めておく
  • できないことは早めにはっきり伝える
  • 自分から家庭の話を広げない
  • 集まりに全部は参加しない
  • 誰にでも同じ態度で接する

【コツ①】付き合う範囲を先に決めておく

最初にやってほしいのが、自分の中で線を引いておくことです。

当番と連絡までは応じる、休日の集まりは都合が合えば行く、それ以外は無理をしない。こんなふうに決めておくだけで、迷う時間がなくなります。

線を引くのは冷たいことではありません。毎回その場で判断すると気力を消耗するので、あらかじめ決めておくほうが穏やかにいられます。

【コツ②】できないことは早めに伝える

2つ目は、断り方の話です。

やれない事情があるなら、頼まれた時点で伝えるほうが角が立ちません。曖昧なまま引き受けて直前に返すほうが、相手にとっては困ることになります。

うさママ

断ると印象が悪くなりませんか?

あげば

早く言ってもらえるほうが、頼む側は助かるんですよ。

伝え方はシンプルで大丈夫です。理由を長く説明せず、できない範囲とできる範囲を一緒に出すと受け入れられやすくなります。

送迎の分担でもめやすい場面については、こちらの記事も参考になるはずです。

【コツ③】自分から家庭の話を広げない

3つ目は、話す内容の選び方になります。

自分の家庭の話を細かく出すと、相手も同じ深さで返さなければという空気が生まれます。聞かれて答えるのはよくても、こちらから広げる必要はありません。

話題を部活のことにとどめておくと、相手も気楽でいられます。踏み込まない人だと分かってもらえるだけで、関係はずいぶん軽くなるものです。

【コツ④】集まりに全部は参加しない

4つ目は、参加の仕方です。

食事会や打ち上げなど、部活の外側の集まりに毎回出る必要はありません。行ける時に行く、その姿勢を最初から出しておくと、欠席が特別なことになりません。

うさママ

一度断ると次から誘われなくなりそうで…。

あげば

毎回出ている人が休むより、時々の人が休むほうが自然ですよ。

大事なのは、当番のような役割は果たしておくこと。役割さえ守っていれば、任意の集まりを選んでも信頼は下がりません。

【コツ⑤】誰にでも同じ態度で接する

最後は、いちばん効き目のあるコツです。

特定の人とだけ親しくすると、グループのようなものができてしまいます。そうなると、入っていない人が居心地の悪さを感じるようになるんです。

バボット

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挨拶と短い雑談を、全員に同じようにする。これだけで、どの輪にも属さない立ち位置を保てます。

私の指導現場でも、長く落ち着いている保護者の集まりは、この均等な距離が保たれていました。もめごとが起きたときに、どちらにもつかずにいられる位置だからです。

グループ連絡で誤解を生まない書き方

文字だけのやり取りは、顔が見えないぶん誤解が生まれやすいところです。

私のところにも、文字のやり取りが原因の相談は届きます。文章は、声のトーンが乗らないぶんきつく読まれると考えておくのが安全です。

事実と気持ちを混ぜて書かない

いちばん多いすれ違いが、事実と気持ちが混ざった文章です。

「集合が7時に変わりました」は事実で、「急すぎると思います」は気持ちになります。この2つを1つの文にすると、受け取る側は責められたように感じてしまいます。

伝えたいことがあるなら、事実だけを共有して、気持ちの部分は直接会ったときに話すほうが穏やかに収まります。

うさママ

書いてから、きつかったかなと思うことがあります。

あげば

迷ったら、送る前に一晩置いてみてください。

全員に送るか個別に送るかを分ける

もう1つ気をつけたいのが、宛先の選び方です。

全員に関わる連絡はグループへ、特定の人への相談や指摘は個別に。ここを混ぜると、関係のない人まで気をつかうことになります。

特に、誰か1人に向けた注意をグループに書くのは避けたいところ。本人には強く伝わり、周りには気まずさが残るからです。

返信も同じで、全員に返す必要のない内容まで並ぶと、読む側の負担が増えていきます。読んだという合図が必要な場面かどうかで判断してみてください。

子どものプレーの話題で気をつけたい線引き

保護者同士の会話で、いちばん扱いが難しいのがこの話題です。

避けて通れないぶん、線引きを持っておくと安心して話せます。

他の子のプレーは評価しない

まず、他の家庭の子について評価をしないことです。

ほめる言葉であっても、比較の入り口になります。うまい下手の物差しを大人が持ち出した時点で、その場にいる全員が自分の子を当てはめてしまうからです。

サルくん

親同士の話って、けっこう耳に入るんです。

あげば

そうなんですよね。子どもは思っている以上に聞いています。

話すなら、勝ち負けではなくがんばっていた場面について。誰かの順位を決めない話題であれば、気持ちよく共有できます。

子どもへの声かけそのものについては、こちらの記事でくわしく解説しています。

出場機会の話は自分の家庭の中だけにする

もう1つが、試合に出る出ないの話です。

誰が使われている、誰が外されている。この話題は、保護者同士で話しても解決しないうえに、必ず誰かを傷つけます。

不満や疑問があるなら、他の保護者にではなく指導者へ。順番を間違えると、話が広がってから本人の耳に入ることになります。

うさママ

直接聞くのは、勇気がいります…。

あげば

伝え方さえ整えれば、多くの指導者は答えてくれますよ。

出番の少ない時期をどう支えるかは、こちらの2本が参考になるはずです。

もめごとが起きたときの動き方

気をつけていても、行き違いは起こります。大事なのは、そのあとの動き方です。

やってはいけないのは、距離を置いたまま時間だけが過ぎることでしょう。毎週顔を合わせる関係だと、放置した気まずさは自然には消えません。

STEP
事実と受け取り方を分けて、何が起きたのかを書き出す
STEP
相手に伝える必要があることかを判断する
STEP
伝えるなら個別に、短く、感情を乗せずに話す
STEP
部の運営に関わる話なら指導者や役員に共有する
STEP
解決しない場合は、役割の範囲だけの関係に戻す

書き出す作業をはさむのは、頭の中だけで考えると出来事が大きくなっていくからです。文字にすると、多くの場合は思っていたより小さな行き違いだったと分かります。

うさママ

考えているうちに、どんどん嫌になっていました。

あげば

一度外に出すと、冷静に見られるようになりますよ。

それでも折り合えないこともあります。その場合は、無理に関係を修復しようとせず、挨拶と必要な連絡だけを続ける形に戻して大丈夫です。

子どもの活動が続くかぎり顔は合わせますが、そこで結論を出す必要はありません。時間が解決する部分は、時間に任せてしまうのが現実的です。

観戦の場での振る舞いについては、こちらの記事も合わせて読んでみてください。

よくある質問

保護者のグループに入らないという選択はできますか?

連絡が回らなくなると子どもが困る場面が出てくるので、連絡用のグループには入っておくことをおすすめします。
そのうえで、雑談への参加度合いは自分で決めてかまいません。

途中から入部した場合、既にできている輪にどう入ればいいですか?

無理に輪へ入ろうとせず、当番や手伝いをきちんとこなすところから始めてみてください。
役割を果たしている人は自然と受け入れられていくので、急ぐ必要はありません。

保護者同士の関係が悪いと、子どもに影響しますか?

大人が体育館で気まずくしていると、その空気は子どもにも伝わります。
仲良くする必要はありませんが、挨拶と最低限のやり取りは続けておきたいところです。

特定の人からの連絡が多くて負担です。どうすればいいでしょうか?

返す時間帯を自分の中で決めて、すぐに反応しない形に変えてみてください。
それでも変わらない場合は、部の運営に関わる内容かどうかで線を引き、役員や指導者に共有する形に切り替える方法もあります。

まとめ

バレー部の保護者同士は、気の合う相手を探すより、役割の範囲でつながると決めておくほうが長続きします。

熱量はそろわない前提で分担を決める。距離は自分から縮めない。子どもの評価は話題にしない。この3つだけで、消耗はかなり減ります。

項目内容
つながる範囲当番・送迎・連絡までの役割の範囲
しんどくなる原因熱量の差・距離の近さ・子どもの評価
距離を保つコツ範囲を先に決める・早めに断る・全員に同じ態度
文字の連絡事実と気持ちを混ぜない・宛先を分ける
話さない話題他の子の評価・出場機会の当たり外れ
もめた時書き出す・個別に短く・戻せなければ役割だけの関係へ
関係の期間子どもが在籍している間の付き合い

私は元日本代表として、また指導者として多くの家庭を見てきましたが、大人が落ち着いている部は、子どもも伸び伸びとプレーしていました。

うさママ

まずは、自分の線を決めるところからやってみます!

あげば

それだけで、体育館に行くのがずいぶん軽くなりますよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

保護者の関わり方については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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