オーバーハンドサーブの打ち方|初心者が最短で入れる基本

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オーバーハンドサーブの打ち方 初心者が最短で入れる基本のアイキャッチ
  • オーバーハンドサーブを打つと、ボールが浮いてアウトになってしまう
  • 上から打つと、力が入らずネットを越えない
  • 何をどう直せば「入るサーブ」になるのか、順番が知りたい

こんな悩みに寄り添います。

この記事は、上から打つオーバーハンドサーブを、初心者が最短で「入る」ようにするための基本をまとめたものです。

サーブ全体を体系的に学びたい方は、サーブの打ち方6ステップにすべての土台をまとめています。あわせて読んでもらうと、理解が深まります。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。オーバーハンドサーブは、コツを順番に押さえれば、初心者でも思ったより早く入るようになります。

いきなり強く打とうとすると、かえって浮いたり飛ばなかったりします。まずは無回転で揺れるフローターサーブから、確実に入れる感覚をつかむのが近道です。その具体的な手順を、一緒に見ていきましょう。

ぜひ気軽に読んでみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • オーバーハンドサーブの基本フォームの順番がわかる
  • 浮く・飛ばないの原因と直し方がわかる
  • 初心者が最短で入れるための練習の進め方がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:まずはフローターサーブで「入る」を作る

先に結論からお伝えします。オーバーハンドサーブを最短で入れたいなら、まずは無回転で揺れるフローターサーブから取り組むのがおすすめです。

初心者はまずフローターから。強く回転をかけるより、確実に入れる感覚を先に作る。

ステップやることねらい
1横向きに構える体をひねる準備をする
2逆の足を踏み込む体重を前へ移す
3頂点でボールを捉える打点を安定させる
4当てて止める無回転で入れる

オーバーハンドサーブといっても、強い回転をかけるサーブや、上級者向けのジャンプサーブなど種類はさまざまです。ただ、初心者が最初に目指すべきは「確実に入る一本」。それにいちばん向いているのが、フローターサーブなんです。

サルくん

いきなりかっこいいサーブを打ちたかったけど…

あげば

気持ちは分かるよ。でも、まず入るサーブを持っておくと、試合で自信になるんだ。フローターはその土台にぴったりだよ。

フローターは、当てた瞬間に振り抜かず止めることで、無回転にして揺らすサーブです。回転をかける難しさがない分、初心者でも打点さえ合えば入りやすいのが魅力です。まずはここから始めましょう。

もう一つ、フローターから始めるメリットがあります。それは、サーブの基本となる体の使い方をすべて覚えられることです。

横向きの構え、踏み込み、頂点で打つ打点。これらはフローターで身につく基本で、後から回転をかけるサーブやジャンプサーブに進むときも、そのまま土台になります。遠回りに見えて、実はいちばんの近道です。

あげば

フローターで覚えた体の使い方は、どのサーブにもつながる。だから最初にここをやる価値があるんだよ。

基本フォームの順番:横向き・踏み込み・頂点で打つ

オーバーハンドサーブの基本フォームは、横向きに構える→逆の足を踏み込む→トスの頂点で打つという順番で覚えると、体が自然に動きます。

基本フォームの流れ
  1. 打つ方向に対して、やや横向きに構える
  2. 利き手の肘を後ろに引いて準備する
  3. 利き手と逆の足をしっかり踏み込む
  4. トスの頂点でボールを捉える
オーバーハンドサーブの基本フォーム 横向きに構えて逆足を踏み込むサルくん

まずは横向きの構えです。右利きなら左肩を前に、やや横向きに立ちます。この横向きから体をひねり戻すことで、腕だけに頼らない力が生まれます。正面を向いたまま打とうとすると、腕だけの力になりがちなので、まずは構えの向きから意識してみましょう。

バボット

ヨコムキ カラ ヒネリ モドス

次に、利き手の肘を後ろに引きます。これは野球のピッチャーが投げる前に腕を引く動きと同じで、腕のスピードを出す準備になります。肘を後ろに引いてから、体のひねり戻しを使ってムチのように振ると、力まずにスピードが出ます。

サルくん

肘を引くって、そんなに大事なの?

あげば

大事だよ。引かずに打つと腕だけの力になって、飛ばないんだ。引いてから振ると、体全体の力が乗るよ。

そして打つ瞬間は、利き手と逆の足をしっかり踏み込みます。右利きなら左足です。踏み込みで体重を前に移しながら、トスの頂点でボールを捉える。この一連の流れができると、安定して前に飛ぶサーブになります。トスは高く上げすぎず、上がりきった頂点を打つのがポイントです。

ここまでの流れを一言でまとめると、「横向きから、踏み込みながら、頂点を打つ」です。腕の力で当てにいくのではなく、体重移動と体のひねり戻しで打つ、という意識を持つと、力まずに飛ぶようになります。最初はぎこちなくても、くり返すうちに一つの流れとしてつながっていきます。

なお、左利きの方は左右が逆になります。右肩を前にした横向きから、右足を踏み込んで打つ、と読み替えてください。基本の考え方は同じなので、自分の利き手に合わせて練習しましょう。

無回転で揺らすコツ:当てた瞬間に止める

フローターサーブで無回転を作るコツは、当てた瞬間に振り抜かず、止めるように打つことです。ここが、他のサーブと大きく違うところです。

無回転の核は「振り抜かない」。当てた瞬間に止める、または軽く引くように打つ。

無回転フローターサーブで当てた瞬間に手を止めるコツ

肘を引いて腕のスピードは出しますが、ボールに当たった瞬間にフォロースルーをせず、ピタッと止めます。あるいは、当てた瞬間に軽く引くような感覚でもかまいません。こうすると回転がかからず、ボールが空中で揺れるフローターになります。

サルくん

振り抜かないで止めるから、無回転になるんだ!

あげば

そういうこと。スピードは出すけど、当たった瞬間に止める。この「止める」が無回転のコツだよ。

当てる場所は、ボールの真ん中あたりをてのひらの付け根で捉えるイメージです。手のどこで当てるかの詳しい話はサーブの手の形にまとめているので、安定してきたら確認してみてください。

最初は無回転にこだわりすぎず、「振り抜かずに止める」という感覚をつかむことを優先しましょう。止める感覚が身につくと、自然とボールが揺れるようになってきます。

サルくん

力を入れて止めた方が、無回転になりそうな気がするけど…

意外に思うかもしれませんが、無回転にしようと力を入れて止めると、かえって手首がぶれてコースが乱れます。大切なのは「加速して当てた瞬間に止める」という流れです。

振り出しはしっかり加速させ、当たった瞬間だけスッと力を抜いて止める。このメリハリが、揺れる無回転を生みます。最初はうまくいかなくても、当てる瞬間の「止める」だけを意識してくり返せば、少しずつつかめてきます。

浮く・飛ばない時の直し方

オーバーハンドサーブでよくあるのが、「ボールが浮いてアウト」「力が入らず飛ばない」という2つの悩みです。それぞれの直し方を知っておきましょう。

よくある症状と直し方
  1. 浮いてアウト:トスを前めにして、水平に押しながら打つ
  2. ネットにかかる:打点の前で叩かず、体の前で捉える
  3. 飛ばない:肘を引いて、体のひねり戻しを使う
サーブが浮かないよう体の前で水平に押し出す打ち方

まず「浮いてアウト」になる時は、ボールの下を叩きすぎている可能性があります。下を強く叩くと、ボールは上に飛んで流れてしまいます。

トスを少し前めにして、体の前で水平に押しながら打つと、前へ飛ぶようになります。「もっとボールの下を打たなきゃ」と思っている時ほど、実は下を叩きすぎていることが多いので注意しましょう。

サルくん

浮いちゃう時は、どこを直せばいいの?

あげば

ボールの下を叩きすぎているかもしれないね。体の前で、コートの奥へ押し出すつもりで打ってみよう。

反対に「ネットにかかる」時は、自分の打点より前でボールを叩いていることが多いです。打点の前で叩くと、ボールを奥へ押せず下にしか叩けません。

トスを少し手前にして、体の前で捉えると、水平方向に押せてネットを越えます。ネットにかかる原因の詳しい話はサーブがネットにかかる原因と直し方にまとめています。

あげば

浮くなら「前へ押す」、ネットなら「体の前で捉える」。方向を意識するだけで、ずいぶん変わるよ。

そして「飛ばない」時は、腕だけで打っていることがほとんどです。肘を後ろに引いてから、体のひねり戻しを使って打つと、力まずに飛距離が出ます。飛ばない原因はサーブが飛ばない原因5選にもくわしくまとめています。

最短で入れるための練習の進め方

最後に、オーバーハンドサーブを最短で入れるための練習の進め方をお伝えします。ポイントは、近い距離から始めて、少しずつ下がっていくことです。

いきなりエンドラインから打たない。近い距離で「入る」を作ってから下がる。

ネットに近い距離からオーバーハンドサーブを練習する進め方

いきなりエンドラインから全力で打つと、フォームが固まる前にミスが続いて、嫌になってしまいます。まずはネットに近い距離から、フォームを確認しながら軽く打ちましょう。入る感覚がつかめてきたら、少しずつ下がっていきます。

サルくん

近くからなら、こわがらずにフォームを試せそう!

あげば

そうだね。「入った」を積み重ねると、自然と自信がついてくるよ。あせらず一歩ずつでいいんだ。

練習では、自分のフォームをスマホで撮って見比べるのもおすすめです。横向きの構えや踏み込み、頂点で打てているかを映像で確認すると、直すところが見つけやすくなります。

自分では踏み込めているつもりでも、映像で見ると足が出ていなかった、ということはよくあります。自分のイメージと実際の動きを近づけていくのが、上達の近道です。

練習の量は、欲張らなくて大丈夫です。まずは10本打って何本入ったかを数えてみましょう。入った本数を記録していくと、上達が数字で見えて、続ける励みになります。

サルくん

10本中何本入ったか数えるの、ゲームみたいで楽しそう!

そして、最初はうまくいかなくて当たり前です。できないところばかりに目を向けず、「今日は前より前に飛んだ」といった小さな成長を見つけながら続けていきましょう。無理に強く打とうとして体を痛めないよう、軽い力から少しずつ慣らしていくのが安全です。

よくある質問

オーバーハンドサーブとフローターサーブは違うものですか?

オーバーハンドサーブは「上から打つサーブ」の総称で、フローターサーブはその中の一種です。無回転で揺れるフローターは、初心者が最初に入れやすいオーバーハンドサーブなので、まずここから始めるのがおすすめです。

ボールが浮いてアウトになってしまいます。

ボールの下を叩きすぎている可能性があります。トスを少し前めにして、体の前でコートの奥へ水平に押し出すつもりで打つと、前へ飛びやすくなります。下を強く叩くほど、ボールは上に流れてしまいます。

力が弱くて、ネットを越えません。

腕だけで打っていることが多いです。利き手の肘を後ろに引いてから、体のひねり戻しを使って打つと、力まずに飛距離が出ます。それでも難しい場合は、まずネットに近い距離から練習して感覚をつかみましょう。

回転をかけるサーブは、いつから練習すればいいですか?

まずはフローターで確実に入る感覚をつかんでからがおすすめです。入るサーブが一本できると、そこから回転をかけるサーブやジャンプサーブへ進みやすくなります。あせらず、土台を作ってから次に進みましょう。

まとめ:フローターから、入るサーブを一本作ろう

オーバーハンドサーブを最短で入れるコツは、いきなり強く打とうとせず、無回転で揺れるフローターサーブから確実に入れる感覚をつかむことです。横向きに構え、逆の足を踏み込み、トスの頂点で当てて止める。この順番を守れば、初心者でも思ったより早く入るようになります。

ポイント意識すること直すヒント
構え横向きからひねり戻す腕だけで打たない
打点トスの頂点を捉える高く上げすぎない
ミート当てて止める無回転で揺らす

まずフローターで「入る一本」を作る。横向き・踏み込み・頂点で止める、が最短の型。

私は元日本代表として、フローターで入る感覚をつかんだ選手が、そこから一気にサーブの幅を広げていくのを何度も見てきました。最初の一本が入るようになると、サーブは一気に楽しくなります。あせらず、まずは入るサーブを一本作っていきましょう。

サルくん

よし、まずはフローターで入る一本を作るぞ!

あげば

いいね。その一本ができれば、あとはどんどん伸びていくよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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サーブについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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