- 冬になると、子どもの指先が赤くはれてかゆいと言う
- 体育館から帰るたびに、足の指がジンジンすると訴える
- 毎年同じ時期にくり返していて、どう防げばいいか分からない
こんな悩みを解決します。
しもやけを防ぐ決め手は、濡れたまま冷やさないことと、急に熱で温めないことの2つです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、冬に手足を痛がる選手は、練習後の過ごし方がよく似ていました。
汗で濡れた靴下のまま帰り、冷えた手をいきなり温風に当てる。この2つが重なる選手ほど、毎年同じ場所をはらしていました。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 部活でしもやけができる理由がわかる
- 練習後にやる5つの手順と、温め方の加減がわかる
- 皮膚科に相談したほうがいい目安がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:濡れたまま冷やさない、急に温めない
先に結論をお伝えします。しもやけ対策でやることは、次の3つです。
- 汗や雨で濡れた手足を、そのままにしない
- 冷えた手足は、ぬるま湯でゆっくり温める
- 靴や靴下で、指先を締めつけない
いちばん大事なのが1つ目です。濡れたものが乾くときに熱を奪うので、濡れた手足は気温以上に冷えてしまいます。
体育館で汗をかいた足は、まさにこの状態にあります。練習が終わって動きが止まった瞬間から、一気に冷えていくわけです。
サルくん帰り道、足の指だけずっと冷たいんだよな…。



濡れた靴下のままだと、外の寒さが2倍に効くんです。
2つ目は、温め直すときの加減です。冷えきった手をストーブや熱いお湯に当てたくなりますが、急な温度差はかゆみや痛みを強めます。
3つ目は、足まわりの締めつけです。きつい靴やゴムのきつい靴下は血のめぐりを妨げるので、指先まで血が届きにくくなります。
なお、はれるのは手足の指だけではありません。耳やほほ、鼻の先など、体の端にあたる場所はどこでも同じように冷えます。
冬の朝練で外を通る選手は、耳が赤くなっていないかも見てあげてください。
この記事では、できる理由・防ぐ5手順・できたときの対処・服装と道具・相談の目安の順に見ていきます。
部活でしもやけができる3つの理由
冬に手足がはれる選手には、共通する条件があります。理由は3つです。
汗で濡れた手足が、動きを止めた瞬間に冷えるから
1つ目は、練習中にかいた汗です。
バレーは冬でもよく汗をかきます。ところが練習が終わると体は急に熱を作らなくなり、濡れた靴下やシャツだけが残ります。
このとき水分が蒸発して、体の熱を一緒に持っていきます。そのまま自転車で帰れば、指先はさらに冷えていきます。



ヌレタママ+カゼ=イチバンヒエル
濡れを断ち切るのが、いちばん早い対策になります。
体育館と外で、温度差が大きくなるから
2つ目は、寒暖差です。しもやけは寒さそのものよりも、温度差で血のめぐりが乱れることで起きやすくなります。
そのため、真冬よりも晩秋や春先のほうが増えることもあります。1日の気温差が10℃前後になる時期は、とくに注意したい季節です。
暖房のきいた教室から冷えた体育館へ移動し、汗をかいてまた外へ出る。部活の1日は、この上下動をくり返しています。
体育館は床から冷えるので、座って待つ時間も足先が冷たくなりやすい場所です。待機中に足を床へ直接つけたままにしない、それだけでも差が出ます。



真冬だけ気をつければいいと思っていました。



差が大きい時期のほうが危ないんですよ。
靴や靴下の締めつけで、指先に血が届かないから
3つ目は、足を包むものです。
サイズの小さいシューズ、重ねばきでパンパンになった靴下、ゴムのきつい部分。どれも血の通り道を細くします。



厚く重ねばきしたほうが温かいと思ってた!?



きつくなるほど逆効果になることがあるよ。
重ねるなら、シューズのサイズに余裕があるかを先に確かめてください。足に合うサイズの考え方は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
そして、手足が痛むとプレーにも出ます。指先がはれている選手は、ボールに触る瞬間に力が抜けて、パスの面が安定しません。
足の指が痛い選手は、踏み込みが浅くなります。私の指導現場でも、冬に急に一歩目が遅くなる選手は、足元に原因があることが少なくありません。
痛みをかばう動きは、本人が気づかないままフォームの癖として残ります。
しもやけを防ぐ5つの手順


ここからは、練習後に家でできる手順を紹介します。特別な道具はいりません。
この5つをくり返すだけです。順番も大事で、拭く前に温めると水気が残り、またそこから冷えていきます。
とくに効き目が変わるポイントが2つあります。
替えの靴下を1足、バッグに入れておく
1つ目のポイントは、体育館を出る前に履き替えることです。
家に着いてから替えるのでは、いちばん冷える帰り道に間に合いません。替えの靴下を1足入れておくだけで、濡れた時間を30分以上も短くできます。



洗濯物は増えますが、それで防げるなら安いですね。



荷物に1足足すだけなので、続けやすい方法です。
手も同じで、汗をかいたまま外に出ると冷えます。タオルで拭いてから手袋をすると、温まり方が変わります。
お湯は「ぬるい」と感じる温度でゆっくり温める
2つ目のポイントは、温め直しの温度です。目安は38〜40℃ほど、熱いではなく、ぬるいと感じるくらいにします。
冷えた手足を熱いお湯に入れると、かゆみや痛みが強くなることがあります。ゆっくり温めるほうが、結果的に早く楽になります。
お湯につけている間に、指のつけ根から先へ向けて1本ずつもみほぐしてください。指の間も忘れずに広げておきます。



ヌルメノユデユックリ コレガアンゼン
お風呂の入り方そのものは、疲れの取れ方にも関わります。時間や温度の目安は、こちらの記事でくわしく紹介しています。
できてしまったときの対処と、やってはいけないこと
もう赤くはれている場合は、悪くしないことを優先します。次の3つに気をつけてください。
ストーブや熱いお湯で、一気に温めない
すでに冷えて痛む手を、温風や熱いお湯に当てるのはやめましょう。急に温めるほど、かゆみや腫れが強く出やすくなります。
温めるなら、ぬるま湯か手のひらで包む方法にします。時間はかかりますが、そのほうが体にはやさしい温め方です。
かかずに、保湿して覆っておく
かゆみが出ると、つい爪でかいてしまいます。ところが皮ふが傷つくと、そこから治りが遅れてしまうんですよね。
かゆい場所は、保湿クリームをぬってから薄い手袋や靴下で覆います。夜のうちにかかないための、簡単な備えになります。



寝ている間にかいちゃってた…。



覆っておくだけで、朝の状態が変わるよ。
手の荒れも同じ時期に重なりやすいので、手のケアもあわせて確認しておくと安心です。
練習は続けてよいが、足元だけは変える
軽いはれであれば、練習を休む必要はありません。ただし、濡れた靴下のままプレーを続けるのは避けてください。
途中で靴下を替える、練習後すぐに拭く。この2つを足すだけで、次の日の状態が変わります。
はれている指をテーピングできつく巻くのも避けましょう。血のめぐりをさらに細くして、治りを遅らせることがあります。
どうしても痛む日は、顧問の先生に伝えて内容を調整してもらってください。無理に続けて悪化させるより、早く戻れる選択です。
冷やさないための服装と道具


道具でできる備えも見ておきましょう。高価なものは必要ありません。
体の中心を温めて、指先まで血を送る
指先だけを温めようとしても、限界があります。おなかや背中が冷えていると、体は手足への血を減らしてしまうからです。
上着を1枚足す、インナーを長袖にする。中心が温かいほうが、指先まで血がめぐりやすくなります。
体育館の寒さに合うウェアの選び方は、こちらの記事にまとめています。
移動中は手袋、足元は乾いた靴下
移動の時間は、いちばん冷える時間です。自転車通学なら、手袋は必ず持たせてください。
足元は、厚さよりも乾きやすさで選びます。汗を吸ったまま乾かない靴下は、保温どころか冷やす側に回ります。
雨や雪の日は、シューズの中まで濡れることがあります。学校に着いたら中敷きを出して乾かしておくと、夕方の練習で冷たい思いをせずにすみます。



替えの靴下と手袋、両方そろえておきます。
替えの靴下や薄手の手袋、保湿クリームは、部活の用品と一緒にそろえておくと切らさずにすみます。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
皮膚科に相談する目安
家でのケアだけで抱えこまないほうがよい場合もあります。次のようなときは、早めに相談してください。
相談したほうがよい3つのサイン
- 水ぶくれやただれがあり、皮ふが破れている
- 痛みが強く、シューズを履くのがつらい
- 気温がゆるんでも治らない、または毎年ひどくなっている
見た目が似ていても、原因が別のこともあります。自己判断で市販薬を使い続けず、皮ふの専門家に見てもらうのがいちばん早いです。



病院に行くほどかどうか、いつも迷ってしまって…。



練習に支障が出ているなら、それだけで十分な理由になりますよ。
体の中からの備えも、ゆるやかに効く
食事や睡眠も、体温を保つ土台になります。朝食を抜いた日は体が温まりにくく、夜ふかしが続くと回復も遅れます。
血のめぐりを助ける栄養として、ナッツ類や植物油、卵などに含まれるビタミンEが知られています。特別な食品をそろえるより、いつもの食事を欠かさないことが先です。



アサゴハンヲヌクトカラダガアタタマラナイ
冬に体調を崩さない生活の整え方は、こちらの記事も参考になります。
よくある質問
まとめ
しもやけは、がまんして冬をやり過ごすものではありません。手足が痛いと、パスの面もはっきりせず、踏み込みも浅くなります。
濡れたら替える、温めるならぬるま湯で。この2つだけでも冬の手足は変わります。
| 場面 | やること |
|---|---|
| 練習後(体育館) | 汗を拭き、乾いた靴下に履き替える |
| 移動中 | 手袋をつけ、上着で体の中心を温める |
| 帰宅後 | ぬるめのお湯で温め、指をもみほぐす |
| 寝る前 | 保湿してから、薄い手袋や靴下で覆う |
| 症状が強いとき | 水ぶくれ・強い痛みがあれば皮膚科へ |
私は元日本代表として、また指導者として多くの選手を見てきましたが、冬に足元を整えている選手ほど、寒い時期でも動きが落ちませんでした。



今日から替えの靴下をバッグに入れておく!



手袋も一緒に持たせておきますね。



いいですね。冬のあいだ、それだけでずいぶん違いますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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