- 練習着の膝に穴があいて、そろそろ見た目が気になる
- 直したいけれど、縫うのが苦手で手が出ない
- 買い替えるべきか、直して使うべきか決められない
こんな悩みを解決します。
練習着の破れは、擦り切れ・引き裂き・縫い目のほつれの3つに分けると、直し方がすぐ決まります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、練習着がいちばん早く傷むのは、どのチームでも決まって膝でした。
バレーボールは膝をついて床を滑る動きが多いので、1年もたずに薄くなる選手もいます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 破れ方を見分けて、直す方法を迷わず選べる
- 縫うのが苦手でも、アイロンだけで膝の穴をふさげる
- 直すか買い替えるかの線引きが自分で決められる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:破れ方が3つに分かれれば、直し方も決まる
結論からお伝えします。練習着の補修でつまずく原因は、どの直し方を使うかを先に決めていないことです。
生地の状態を見れば、選ぶべき方法は自然に1つに決まります。
- 擦り切れ(生地が薄くなって穴):アイロン接着の補修シートを裏から貼る
- 引き裂き(かぎ裂き・大きな穴):あて布を当てて手縫いかミシンで縫う
- 縫い目のほつれ(脇・股・裾):ほどけた線をそのまま縫い直す
この3つ以外は、ほとんど出てきません。迷ったら、穴のふちを指でつまんでみてください。
生地全体が薄くてやわらかければ擦り切れ、まわりがしっかりしていて線状に切れていれば引き裂きです。
うさママ見た目が似ていて、区別がつきません…



ふちの厚みをさわると分かりますよ。
見分けが大事なのは、擦り切れに縫うだけの補修をしても、すぐ隣がまた破れるからです。薄くなった面には、面で支える補修シートが向いています。
逆に、しっかりした生地がスパッと切れただけなら、縫って閉じるほうが丈夫に仕上がります。
バレーの練習着が膝から破れる2つの理由
そもそも、なぜバレー部だけ膝ばかり破れるのか。ここが分かると、直したあとの持ちも変わります。
膝をついて床を滑る動きが、毎回生地を削る
バレーボールは、低いボールを拾うときに膝をついて体を滑らせます。1回の練習で何十回もくり返す動きです。
体育館の床は、見た目よりざらついています。そこに体重をのせて滑れば、生地はやすりをかけられているのと同じ状態になるんですよね。
つまり膝の穴は、扱いが雑だからできるのではありません。まじめに練習した選手ほど早く穴があきます。



買ったばかりなのに、もう薄くなっていて…



練習量が多い証拠でもありますよ。
膝サポーターとの擦れが、内側から生地を弱らせる
もう1つが、膝サポーターとの擦れです。サポーターは表面がざらついた素材が多く、その上に練習着が重なります。
跳んだりしゃがんだりするたびに、サポーターと生地がこすれ合います。外から削られながら、内側からも削られている状態です。
サポーターがずれていると、擦れる場所が毎回変わって傷みが広がります。位置が安定しているかどうかも、一度見ておきたいところです。
直し方①アイロン接着の補修シート|5つの手順
いちばん手軽なのが、アイロンで貼りつける補修シートです。針も糸も使いません。
貼る5つの手順
補修シートは、裏側がざらついている面に接着剤が付いています。この面を生地に向けて貼ります。
角を丸く切るのは、ぜひやってみてください。洗濯でめくれ上がるのは、ほぼ角からです。
アイロンの温度は、練習着のタグの表示に合わせます。ポリエステル生地に高温を当てると、テカりや縮みが出るので、必ず当て布をはさんでください。
記号の意味が分からないときは、消費者庁の洗濯表示の解説で確認できます。



縫わなくていいのは助かります!



膝の擦り切れなら、これで十分もちますよ。
はがれる3つの原因をつぶす
補修シートの弱点は、洗濯をくり返すとふちからはがれてくることです。部活の練習着は毎日洗うので、ここは避けて通れません。
原因の1つ目は、貼る面の選び方です。表に貼ると練習中の擦れがシートに直接当たるので、数回の練習ではがれてきます。裏に手が入らない場所以外は、必ず裏から貼ってください。
2つ目は、アイロンの当て方です。服のしわを伸ばすときのように滑らせると、接着面がずれて貼ったそばから浮いてきます。



普通にアイロンがけしていました…!?



滑らせると、くっつかないんですよ。
補修シートのアイロンは、押し当てて待つ作業だと考えてください。
3つ目が、洗濯によるふちのめくれです。対策は単純で、貼ったあとにシートのふちをぐるりと1周縫っておくことです。
細かく縫う必要はなく、大きめの針目で一周するだけで持ちが変わります。ミシンがあるなら、ジグザグ縫いで一周すればさらに丈夫になります。
伸びる生地の場合は、ニット用と書かれた補修シートを選んでください。伸びない素材を貼ると、しゃがんだときに引きつれます。



動くたびに突っぱる感じがして…



それは生地の伸びが合っていないサインですね。
直し方②あて布と手縫い|穴が大きいとき
穴が500円玉より大きいときや、生地が線状に裂けたときは、縫って直すほうが確実です。
あて布は「裏から」当てるのが基本
あて布は、表ではなく裏から当てます。表に当てると縫い目もあて布も目立ちますが、裏からなら表に出るのは糸だけです。
あて布は、破れより一回り大きく切ります。目安は上下左右2〜3cmずつです。
使う布は、同じ服の裾の内側や、内ポケットから切り取ると色がぴったり合います。手持ちがなければ、近い色の薄手の綿布で問題ありません。
縫い目は小さいほど丈夫になります。ゆっくりで構わないので、針目をそろえてください。
ミシンを使える場合は、破れの上を何度か往復させる縫い方が手早く済みます。糸が面のように渡るので、擦り切れかけた場所の補強にも向いています。
ただし、伸びる生地をミシンで縫うと引きつれることがあります。ジャージのような素材は、伸びる糸を使うか手縫いにするほうが安全です。
生地の伸びに、糸の伸びを合わせる。ここが分かれ目です。
仕上がりを目立たせたくないときは、糸の色を生地に合わせてください。同系色を選ぶだけで、直したことがほとんど分からなくなります。



表から縫うと、どうしても目立ってしまって…



裏に当てれば、表に出るのは糸だけですよ。
縫い目のほつれは、両端を越えて縫い直す
脇や股の縫い目がほどけた場合は、あて布は要りません。ほどけた線をそのままたどって縫うだけです。
ここで大事なのは、ほどけた範囲の2cm手前から、2cm先まで縫うことです。ほどけた部分だけを縫うと、端からまたほどけます。
縫い始めと縫い終わりは、同じところを2〜3回返し縫いして固定してください。



端を越えて縫う、覚えました!



そこだけで持ちが変わりますよ。
ユニフォームは、直す前に3つを確認する
練習着と違って、試合で着るユニフォームは自己判断で手を入れないほうがいい場合があります。
番号と色は、自分で変えない
ユニフォームは大会ごとに規定があり、番号の大きさや色のコントラストまで決まっています。
番号の上に補修シートを貼ると、番号が読みにくくなったり、色の見え方が変わったりします。チームでそろえた色から外れることもあります。
番号やマーキングにかかる破れは、自分で直さず顧問やチームの担当者に相談する、これが安全です。
規定そのものは、こちらの記事で整理しています。



試合前に直して大丈夫でしょうか…



番号まわりは先に確認してからにしましょう。
お直しに出すか、買い替えるかの目安
生地の外側なら、専門店のお直しという選択肢もあります。かけつぎ(かけはぎ)と呼ばれる、織り直して目立たなくする方法です。
ただし費用はそれなりにかかるので、思い出のある1着かどうかで判断が分かれます。
- 同じ1着に補修あとが3か所以上ある
- 膝以外(お尻・股・脇)にも薄い場所が広がっている
- 引っぱると穴のまわりがさらに裂ける
3つ目が出たら、生地全体が寿命を迎えているサインです。1か所直しても、次の練習で別の場所が破れます。
練習着は消耗品なので、3年間を通しての本数から考えると気持ちが楽になります。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
破れをくり返さない3つの予防
直したあとに、同じ場所がまた破れては意味がありません。ここからは持ちを延ばす工夫です。
膝を直接つかせない
いちばん効くのは、膝と床の間にもう1枚をはさむことです。膝サポーターを着ければ、床に当たるのはサポーターの表面になります。
膝を守る目的と、生地を守る目的が同時に果たせます。サポーターの選び方は、こちらで解説しています。
練習着そのものを選ぶ段階なら、膝の部分が二重になっているタイプもあります。少し高くても、結果的に長く使えることが多いです。



次に買うときは膝を見てみます!



そこを見るだけで、もちが変わりますよ。
洗い方で生地を守る
洗い方でも差が出ます。汗を吸ったまま丸めて置くと、生地も縫い糸も傷みやすくなります。
乾燥機の熱は、補修シートの接着面をゆるめます。せっかく貼っても、1回で浮いてしまうことがあるんです。
洗濯そのものの回し方は、こちらでまとめています。
早めに手を打つ
最後の1つは、あいてから直すのではなく、薄くなった時点で貼ることです。
穴があく前に補修シートを貼っておくと、そもそも穴があかないので、いちばん手間がかかりません。
膝が白っぽく透けてきたら、それが合図です。私がスクールの選手に伝えているのも、洗濯物をたたむときに膝だけ光にかざす、この1つだけです。



たたみながらなら、続けられそうです♪



その2秒が、1着を長もちさせますよ。
よくある質問
まとめ:破れ方を見分ければ、直し方は迷わない
この記事では、バレー部の練習着の破れの直し方をお伝えしました。
大事なのは、擦り切れ・引き裂き・縫い目のほつれの3つに分けてから直すことです。
| 破れ方 | 直し方 | 仕上げのコツ |
|---|---|---|
| 擦り切れ(膝の薄い穴) | アイロン接着の補修シートを裏から | 角を丸く切り、ふちを一周縫う |
| 引き裂き(大きな穴) | あて布を裏から当てて手縫い | 破れの外側1cmを細かい針目で |
| 縫い目のほつれ | ほどけた線を縫い直す | 前後2cmを越えて返し縫い |
| 番号にかかる破れ | 自分で直さず相談する | 大会の規定を先に確認 |
| 生地全体が薄い | 買い替えを考える | 引っぱると裂けたら寿命 |
私は元日本代表として活動してきましたが、道具を長く使える選手は、体の使い方まで丁寧になっていくものです。膝に1枚貼るところから始めてみてください。



今日、膝を光にかざしてみます!



あいてからより、ずっと楽ですよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボール用具については他にも記事を書いています。
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