- 春休みは短いので、何をさせればいいのか毎年決めきれない
- 学年が上がる前に、シューズやサポーターを見直すべきか迷う
- 休みのあいだに生活が乱れて、新学期の初日から動けていない
こんな悩みを解決します。
バレー部の春休みでやることは、練習量を増やすことではありません。体を止めずに、道具と生活を新学年の形に切り替えておくことです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導していますが、4月に一気に伸びる選手は、春休みに特別な練習をしていたわけではありませんでした。
新学年が始まる前に、体も道具も整った状態をつくれていただけなんですよね。ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 春休みにやる5つの手順がわかる
- 新学年に向けた用具の見直し方がわかる
- 短い休みで生活を崩さない進め方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:春休みは体を止めず、道具と生活を切り替える
先に結論をお伝えします。春休みにやることは、軽くでいいので体を動かし続けながら、道具と生活リズムを新学年の形に合わせておく、この2つだけです。
春休みは2週間ほどしかありません。ここで新しい技術を身につけようとしても、時間が足りずに中途半端で終わります。
やるべきことは、4月の初日に万全の状態で立てるように準備することです。
うさママ短いから何もしなくていい、ということですか?



いいえ、止めないことが大事なんです。量は少なくてかまいませんよ。
2週間まったく体を動かさないと、戻すのに同じくらいの時間がかかります。せっかくの新学年の最初の2週間を、体を戻すためだけに使うことになるんですよね。
逆に、短くても毎日少しずつ動かしていれば、4月の初日から普通に練習に入れます。
- 量は少なくていいので、体を動かす日を空けない
- 道具と生活リズムを新学年の形に合わせておく
春休みが他の長期休みと違う3つの理由
夏休みや冬休みと同じ考え方で春休みを過ごすと、うまくいきません。理由が3つあります。
1つ目は、期間が圧倒的に短いことです。夏休みは40日ありますが、春休みは2週間ほどしかありません。
計画を立てているあいだに終わってしまう長さなので、初日に決めて初日から動く必要があります。
2つ目は、休みの後に環境が変わることです。学年が上がり、クラスが変わり、部活での立場も変わります。
夏休みや冬休みは「同じ環境に戻る」休みですが、春休みは「違う環境に入る」休みなんですよね。ここが決定的に違います。



たしかに、新学期って部活の雰囲気も変わります。



だからこそ、入る前に整えておくと楽なんですよ。
3つ目は、体のサイズが変わりやすい時期だということです。中学生・高校生は春先に身長や足のサイズが伸びることが多く、去年の道具が合わなくなっていることがあります。
合わない靴やサポーターのまま新学年に入ると、けがの原因になります。春休みは、道具を見直すのにいちばん都合のいい時期でもあります。



春ハ 道具ノ見直シ時
この3つを押さえておくと、春休みにやるべきことがはっきりします。長い休みのように「計画を立てて実行する」のではなく、短期間で「整えて渡す」感覚になります。
バレー部の春休みにやる5つの手順
ここからが本題です。実際の進め方を5つに分けます。
春休みの初日、できれば終業式の日の夜に、家族で20分ほど時間を取って進めてください。
【手順①】体を動かさない日を2日続けない
最初に決めるのは、動かす日と動かさない日の並びです。
部活の練習がある日は、それで十分です。練習がない日は、20分ほど体を動かす時間を入れておきます。
内容は、ランニングでもストレッチでも、壁パスでもかまいません。心拍数が少し上がって、関節が動けばそれで目的は果たせます。
まったく動かさない日を2日以上続けない、これだけを守ってください。



20分でいいなら、続けられそうです。



続くことがいちばん大事なので、短くて大丈夫ですよ。
【手順②】道具のサイズと消耗を確認する
次に、道具を並べて状態を見ます。ここは保護者が主導したほうが早く進みます。
見るのはシューズ・サポーター・ウェアの3つです。詳しい確認の仕方は次のH2でまとめます。
道具の確認を後回しにすると、たいてい5月以降まで持ち越します。新学年が始まると、部活と授業と行事が一気に動き出すからです。
買いに行く時間が取れないまま、少しきつい靴で練習を続ける。この状態が数か月続くと、足の指や膝に負担が集まります。
新学年が始まってから買いに行くと、部活と学校で時間が取れずに後回しになります。春休みのうちに済ませてしまうのが結局いちばん楽です。
【手順③】起きる時間を新学年に合わせる
3つ目は、起床時間です。春休みのあいだに、新学年の登校時刻から逆算した時間で起きるようにします。
学年が上がると、朝練の開始が早くなる学校もあります。始業式の朝に急に早起きをすると、初日から体がついてきません。
体は、起きる時刻を変えてから慣れるまでに数日かかります。1日ずらしただけでは戻らないので、続けて数日そろえることに意味があるんですよね。



春休みはつい昼まで寝てしまいます…。



後半の3日だけでも早く起きておくと、初日がまったく違いますよ。
春休みの後半だけでもかまわないので、新しい時間で起きる日を数日つくっておいてください。
【手順④】新学年でやりたいことを1つ書く
4つ目は、目標を1つだけ言葉にすることです。
たくさん決める必要はありません。「サーブを100本入るまで打つ」でも「声を出す回数を増やす」でも、本人が決めたものであれば何でも大丈夫です。
紙に書いて見えるところに貼っておくと、4月に入ってから迷いにくくなります。



1つだけなら決められそうです!



多すぎると全部あいまいになりますからね。
【手順⑤】最終日を始業式のリハーサルにする
最後の1日は、始業式と同じ時間の流れで過ごします。
登校日と同じ時刻に起き、同じ時間に朝食をとり、荷物を用意する。この1日があるかどうかで、新学年の初日の入り方が変わります。
道具の準備や名前つけも、この日にまとめて済ませておくと安心です。
新学年に向けて用具を見直す3つのポイント
春休みは、道具を入れ替えるのにいちばんいい時期です。ここでは確認する順番を整理します。
シューズはつま先の余裕と底の減りを見る
まず靴です。中に足を入れた状態で、つま先に1cm程度の余裕があるかを確認します。
確認するのは、必ず本人に履かせた状態です。靴だけを見て「まだ大きい」と判断すると、実際にはつま先が当たっていることがよくあります。
きつくなっているようなら買い替えの時期です。成長期は半年でサイズが変わることも珍しくありません。
本人は、きつくなっていても言い出さないことが多いです。買ってもらったばかりだという気持ちや、まだ履けるという遠慮が働きます。
サイズが合っていても、靴底の溝がすり減っていればグリップが落ちています。前後の切り返しで滑るようになったら、内側の劣化が進んでいるサインです。
サポーターとウェアはゴムの伸びを見る
次にサポーターです。膝サポーターは、ゴムが伸びてずり落ちるようになったら交換の時期になります。
ずれた状態で使っていると、守りたい場所からパッドがずれてしまい、意味がなくなります。
買い替えるときは、たとえばこのようなパッド付きの膝サポーターがあります。
ウェアは、袖や丈が短くなっていないかを見ます。動きが制限されるサイズのまま使うと、フォームにも影響が出ます。



まだ使えるのに買い替えるのは、もったいない気もします…。



使えるかどうかより、けがを防げるかで判断してみてください。
春休みにありがちな2つの失敗
短い休みだからこそ起きやすい失敗があります。ここでは2つ挙げておきます。
何もしない日が続いてしまう
いちばん多いのが、気づいたら1週間まったく動いていなかった、というパターンです。
春休みは行事も少なく、家にいる時間が長くなります。予定がないと、そのまま何もしない日が積み重なります。
夏休みのようにラジオ体操も部活の合宿もないので、外に出るきっかけそのものが少ない時期でもあります。



気づいたら3日も家から出ていませんでした…。
2週間動かなければ、体力は確実に落ちます。新学期の初日にきつく感じて、そこから自信を失う選手を何人も見てきました。
動かさない日を2日以上続けない、という基準だけで、この失敗は防げます。
短いのに詰め込みすぎる
逆に、2週間で何かを大きく変えようとして詰め込む失敗もあります。
新学年で結果を出したい気持ちから、毎日長時間の自主練を入れてしまう。これも春先のけがにつながりやすい形です。
体は休んだ日に強くなります。短い休みだからこそ、量ではなく「止めないこと」に目的を置いてください。



量ヨリ 止メナイコト
保護者ができる2つのこと
春休みは家にいる時間が長く、口を出したくなる場面が増えます。ここでの役割は2つに絞れます。
1つ目は、道具の確認を一緒にやることです。サイズや消耗の判断は、本人だけでは難しいところがあります。
靴を履かせてつま先を触る、サポーターのゴムを引っ張ってみる。この2つを一緒にやるだけで十分です。



これなら10分でできますね。



買い替えが必要なら、その場で決めてしまうと後が楽ですよ。
2つ目は、生活の両端を確認する役割です。起きる時間と寝る時間だけを見ておきます。
中身については本人に任せてかまいません。両端が保たれていれば、春休みの目的はほとんど達成できています。
もし体の痛みを訴える場所があるなら、新学年が始まる前に医療機関で診てもらってください。春休みは受診の時間が取りやすい貴重な時期でもあります。
- シューズのつま先の余裕と靴底の減り
- サポーターのゴムの伸びとずれ
- 起きる時間と寝る時間が保たれているか
休みで練習が少ない日は、上手い選手のプレーを見る時間に充てられます。
よくある質問
まとめ
バレー部の春休みは、2週間しかないぶん、やることを絞ったほうがうまくいきます。新しいことを足すより、4月の初日に万全で立てる準備をする時期です。
軽くでいいので体を動かし続けながら、道具と生活リズムを新学年の形に合わせておく。この2つだけで、4月の入り方が変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運動 | 動かさない日を2日以上続けない(1日20分でよい) |
| シューズ | つま先1cmの余裕と靴底の減りを確認 |
| サポーター | ゴムの伸び・ずり落ちがあれば交換 |
| ウェア | 袖丈・着丈が短くなっていないか |
| 起床 | 新学年の登校時刻に合わせて固定 |
| 目標 | 新学年でやりたいことを1つだけ書き出す |
| 最終日 | 始業式と同じ時間の流れで過ごす |
| 受診 | 痛みがあれば春休み中に診てもらう |
私は元日本代表として、また指導者として多くの中学生の春を見てきましたが、4月に伸びる選手は特別な練習をしていたわけではありませんでした。
体を止めず、道具を整えて4月を迎えていただけなんです。



靴のサイズ、今日測ってみます!



それが決まれば、あとは動かし続けるだけですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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