バレー部の先輩・後輩とのつき合い方|気まずくならない5つ

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  • 先輩に話しかけるタイミングが分からず、コートで固まってしまう
  • 後輩に直してほしいことがあるけれど、きつく思われないか不安になる
  • 学年がひとつ違うだけで、練習中の会話がぎこちなくなる

こんな悩みを解決します。

バレー部の先輩・後輩は、上か下かではなく「その日のコートでの役割」で考えると、話しかけるハードルが一気に下がります。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上、中学生から一般までさまざまな世代を指導してきましたが、選手から「先輩に声をかけられない」「後輩への言い方が分からない」という相談を受けることがあります。

そのときにいつもお伝えしているのが、仲良くなろうとするより先に、プレーの用件で話す回数を増やすということです。用件があれば、学年に関係なく口が動きます。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 学年差で気まずくなる本当の原因が分かる
  • 先輩にも後輩にも使える話しかけ方の型が分かる
  • 合わない相手がいるときの距離の取り方が分かる

メンタル面の整え方をまとめて知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:上下ではなく「役割」で話す

バレー部の先輩と後輩が上下ではなく役割でコートの守る場所を確認し合う場面

結論からお伝えします。バレー部の先輩・後輩がうまくいくかどうかは、① 用件で話す回数を増やす。
② 学年ではなくコートの役割で呼びかける。
この2つでほとんど決まります。

気まずさの正体は、仲の良し悪しではありません。話す用件がないまま、同じ体育館にいる時間が長いことです。

用件がないから沈黙が生まれ、沈黙が続くから話しかけにくくなっていきます。

バレーはネットをはさんで6人が並び、1本ごとに守る場所と役割が変わる競技です。つまり、話す用件はいくらでも転がっています。

サルくん

先輩に話しかけるの、緊張します…。

あげば

世間話じゃなくて、プレーの用件から入れば大丈夫ですよ。

「次、真ん中お願いします」「サーブ、どっち狙いますか」。この一言が出るようになると、上下関係を意識する時間そのものが減っていきます。

学年差が気まずくなる3つの原因
  • 話す用件がない時間が長い(移動・待機・片づけ)
  • ミスの直後に何を言えばいいか分からない
  • 注意する側とされる側が、学年で固定されている

3つ目は特に見落とされがちです。学年が上だから注意する、下だから黙って聞く、という形が固まると、上級生も下級生も同じだけ息苦しくなります。

コートでは、リベロが前衛の3人に守備位置を指示する場面が普通にあります。役割で話す関係が根づいているチームは、学年の壁が低いんです。

練習中に交わされる言葉のほとんどは、守る場所・トスの高さ・相手の攻撃に関することです。ここに学年は関係ありません。

用件で話す回数が増えるほど、学年を意識する時間は短くなります。仲の良さは、そのあとから自然についてきます。

バボット

ジョウゲ ヨリ ヤクワリ デ ハナス

チームとしての声の出し方はバレーの声かけ10選|コートで使える掛け声と必要性を解説にまとめました。

後輩から先輩へ、話しかけやすくなる4つの手順

まずは下級生側からです。緊張して固まってしまう人ほど、順番を決めておくと動きやすくなります。

①用件から入り、世間話はあとにする

いちばん多い失敗は、仲良くなろうとして話題を探すことです。共通の話題がないまま話しかけると、最初の一言で止まってしまいます。

入口は「お願いします」「ありがとうございます」「今のどう見えましたか」の3つで十分です。バレーの用件なら、相手も答える内容がはっきりしています。

STEP
用件で話す:守る場所・トスの高さ・相手の攻撃について1つ聞く
STEP
反応を受け取る:返ってきた言葉を、そのまま次の1本で試す
STEP
結果を返す:「さっきの、入りました」と短く報告する
STEP
少しずつ広げる:話が続くようになってから、練習以外の話題へ

3つ目の「結果を返す」が、いちばん効きます。教えた側は、自分の言葉が届いたかどうかを気にしているからです。

サルくん

報告するだけでいいんですね。

あげば

教えた側は、それがいちばん嬉しいんです。

②片づけと準備で先に動く

用件を作る一番かんたんな方法が、準備と片づけです。ボールかごを出す、ネットを張る、モップをかける。ここは学年に関係なく手が必要になります。

一緒に動いていると、自然と短い会話が生まれます。話しかけるきっかけを探すより、同じ作業に入るほうが早いんです。

準備や球拾いの時間が長くてつらいと感じるときに、その時間を上達につなげる工夫は別の記事でまとめています。

③聞き方を「はい・いいえ」で終わらせない

「今の、大丈夫でしたか」と聞くと、「大丈夫」で会話が終わります。「今の、腕はもう少し下げたほうがいいですか」と聞けば、答えが具体的になります。

自分がどこを直そうとしているかを一緒に伝えると、先輩も答えやすくなります。質問の質は、そのまま返ってくる情報の質になります。

④敬語は無理にくずさない

親しくなろうとして急に言葉づかいを変えると、かえって距離ができることがあります。敬語のままでも、話す回数が多ければ関係は近づいていきます。

言葉づかいより、返事の速さと目を見ることのほうが伝わります。ここは大人になってからも同じです。

バボット

ケイゴノママ デ カイスウ ヲ フヤス

声が出ないこと自体に悩んでいる場合はバレーで声が出せない人へ|恥ずかしいを抜ける3ステップも参考になります。

先輩から後輩へ、伝わる言い方の型

バレー部の先輩から後輩への伝え方で強く言う悪い例と横に並んで短く伝える良い例の比較

次は上級生側です。後輩に何かを伝えるときは、言う内容よりも順番で伝わり方が変わります。

事実→やり方→理由の順で話す

避けたいのは、感想から入ることです。「やる気ある?」から始まると、内容が入る前に相手の耳が閉じてしまいます。

順番はいつも同じで大丈夫です。

STEP
事実:「今の、ボールの下に入る前に手を組んでたよ」
STEP
やり方:「入ってから組むと、腕の面が作りやすいよ」
STEP
理由:「そのほうが、レシーブが安定するから」

事実から入ると、指摘ではなく共有になります。理由まで届くと、次の1本で自分から直せるようになります。

サルくん

順番を変えるだけで、こんなに違うんだ!

あげば

同じ内容でも、届き方はまるで変わりますよ。

人前で強く言わない

もう1つは場所です。コート全体に聞こえる声で強く言われると、内容よりも恥ずかしさが残ります。

全員に関わることはみんなの前で、その人だけに関わることは横に呼んで短く。この使い分けだけで、後輩の受け取り方は大きく変わります。

できた時にこそ声をかける

注意するときだけ話しかけていると、声をかけられること自体が緊張の合図になってしまいます。

うまくいった1本、拾った1本、声を出した場面。ここで先に声をかけておくと、直してほしいことも届くようになります。

注意の回数より、声をかけた回数のほうが関係を作ります。伝わる相手になってもらう準備、と考えてみてください。

後輩に伝えるときの3つの目安
  • 1回に伝えるのは1つだけ(2つ以上は残らない)
  • ミスの直後より、ラリーが切れて落ち着いてから
  • 直せたときは、その場で短く伝える

キャプテンや学年リーダーの立ち回りはバレー部のキャプテンの役割|信頼される5つの行動で解説しています。

気まずくなりやすい場面と、その場の直し方

気まずさは、決まった場面で生まれます。あらかじめ対応を決めておくと、その場で固まらずにすみます。

場面別の対応

場面起きやすいことその場でやること
先輩がミスをした直後何も言えず沈黙するドンマイより「次いきましょう」と言う
後輩がお見合いした学年が下の子だけが謝る「今の、自分が呼びます」と役割を決める
練習の待ち時間学年ごとに固まってしまう前後の学年に1つだけ用件を持っていく
注意された後気まずくて避けてしまうその日のうちに、直した結果を報告する
試合に出る学年が偏る出ない側が声を出せなくなるベンチの役割(記録・声・準備)を先に決める

いちばん多いのが、4つ目の「注意されたあと避けてしまう」です。避けた時間が長いほど、次に話しかける難易度は上がっていきます。

その日のうちに短く話しておくと、翌日の練習が普通に始められます。

サルくん

気まずいまま次の日を迎えるの、いちばんしんどいかも…。

あげば

だからこそ、その日のうちに一言だけでいいんです。

ミスの後は「次の1本」の話にする

学年に関係なく使えるのが、過去ではなく次の話をすることです。「なんで取れなかったの」ではなく「次、どっち寄る?」に変えます。

未来の話には、責める要素が入りません。ミスを引きずらせないまま、守り方の確認まで進められます。

お見合いの整理はお見合いを防ぐ声かけと優先順位ルール|2人の間に落とさないにまとめました。

バボット

スギタ 1ポン ヨリ ツギノ 1ポン

それでも合わない先輩・後輩がいるとき

全員と仲良くなる必要はありません。ここを目標にすると、うまくいかなかったときに自分を責めることになります。

距離は取っていい、ただし無視はしない

人が集まれば、相性が合わない相手は必ずいます。無理に近づこうとせず、必要な用件だけを普通のトーンで話す。これで十分に成立します。

やらないほうがいいのは、返事をしない・目を合わせないという形です。チームの守備は声でつながっているので、そこが切れるとプレーに直接ひびきます。

合わない相手との最低ラインの3つ
  • 呼ばれたら返事をする
  • 守備の声(お願いします・任せた)は普通に出す
  • 悪口の輪には入らない

3つ目は自分を守るためでもあります。話が広がったとき、いちばん苦しくなるのは輪に入っていた人です。

そして、合わないと感じている相手も、同じように気をつかっていることが少なくありません。用件の会話が続くうちに、気づいたら普通に話せるようになっていた、というケースもよくあります。

サルくん

距離を取ったら、冷たいと思われないかな…。

あげば

用件をきちんと返していれば、冷たくは映りませんよ。

つらいときは1人で抱えない

言葉がきつい、無視される、荷物を持たされ続ける。こうしたことが続いているなら、それは相性の問題ではありません。

顧問や指導者、保護者、学校の相談窓口に伝えてください。自分で解決しようとして黙っている時間が長くなるほど、バレーそのものが嫌になってしまいます。

私が相談を受けてきたなかでも、早く誰かに話せた選手ほど、その後もバレーを続けられていました。

気持ちが限界に近い場合はバレー部をやめたいと思ったら|決める前に整理する5つのことを読んでから決めても遅くありません。

よくある質問

先輩に敬語で話すのが緊張します。どうすればいいですか?

言葉づかいを気にするより、用件を1つ決めてから話しかけると楽になります。
「次どこ守りますか」のように答えがはっきりしている用件なら、会話が途中で止まりません。

後輩に注意したら避けられるようになりました。

注意の内容ではなく、その後に声をかけていないことが原因のことが多いです。
次の練習で、うまくいった1本に先に声をかけてみてください。関係は戻りやすくなります。

学年ごとに固まってしまい、練習の雰囲気が悪いです。

席や組む相手を学年で分けない仕組みを、指導者に相談してみてください。
ペアやグループを毎回シャッフルするだけで、話す相手が自然に広がります。

先輩のプレーに気になる点があります。伝えてもいいですか?

伝えて大丈夫です。
ただし「事実→提案」の形にして、「今のトス、少し前でした。もう半歩後ろだと打ちやすいです」のように、自分の感じ方として伝えると受け取ってもらいやすくなります。

上下関係が厳しいチームに入ってしまいました。

まずは用件の会話だけを丁寧に積み上げてください。
そのうえで、理不尽な扱いが続く場合は、顧問や保護者、学校の相談窓口に早めに伝えることをおすすめします。

まとめ:用件で話す回数を増やす

バレー部の先輩・後輩のつき合い方は、性格や相性の問題に見えて、実は話す用件の数の問題です。用件が増えれば、学年差を意識する時間は自然に減っていきます。

① 用件で話す回数を増やす。
② 学年ではなくコートの役割で呼びかける。

立場意識すること最初の一歩
後輩用件から入り、結果を報告する「今の、どう見えましたか」と1つ聞く
先輩事実→やり方→理由の順で伝えるできた1本に先に声をかける
両方過去ではなく次の1本を話す「次、どっち寄る?」に言い換える
合わない相手距離は取り、返事はする守備の声だけは普通に出す

私が見てきたなかでも、学年の壁が低いチームほど、ラリー中の声が細かく、拾える範囲が広くなっていました。人間関係の話に見えて、これは守備力の話でもあります。

まずは次の練習で、ひとつ上の学年とひとつ下の学年に、それぞれ1回ずつ用件を持っていってみてください。

サルくん

明日、先輩に守る場所を聞いてみます!

あげば

その一言から、コートの空気は変わりますよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

メンタルについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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