- 練習のあとに、足の裏が張って重だるく感じる
- ジャンプの着地のたびに、膝への衝撃が気になる
- インソールを試したいけれど、どれを選べばいいかわからない
こんな悩みを解決します。
バレーシューズ用のインソールは、クッション性・アーチサポート・厚さ・耐久性の4つの基準で選べば失敗しにくくなります。
私は元日本代表・元Vリーガーとして、シューズやインソールなどの用具を数多く試してきました。
その経験から言えるのは、自分の足に合ったインソールは、足裏や膝の負担を軽くする心強いサポート役になるということです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- インソールで足裏や膝の負担が変わる仕組みがわかる
- 失敗しないインソール選びの4つの基準がわかる
- 悩み別の選び方と、交換するときの注意点がわかる
なお、用品選び全体の考え方は、こちらの記事にまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:バレーシューズ用インソールは4つの基準で選ぶ
先に結論からお伝えします。インソールとは、シューズの中に入っている中敷きのことです。
バレーシューズ用のインソールを選ぶときは、次の4つの基準をチェックすれば大きな失敗を避けられます。
| 基準 | 見るポイント | こんな人に大事 |
|---|---|---|
| クッション性 | かかと部分の衝撃をやわらげる素材 | 着地の衝撃が気になる人 |
| アーチサポート | 土踏まずを支える形 | 足裏が張りやすい人 |
| 厚さ・サイズ調整 | シューズの中の余裕とカット調整 | フィット感を崩したくない人 |
| 耐久性・通気性 | へたりにくさ・蒸れにくさ | 練習量が多い人 |
バレーはジャンプと着地、細かいダッシュとストップをくり返す競技です。足元にかかる負担は、球技の中でもかなり大きい部類に入ります。
インソールは、その負担を足裏全体に分散させるための土台づくりの道具。
サルくんインソールって、シューズに最初から入っているものじゃダメなの?



ダメではないよ。ただ、市販のものに替えると機能を自分の足に合わせやすいんだ。
シューズに最初から入っている中敷きは、多くの人に合うように作られた標準品です。薄くてシンプルなものが多く、クッションやアーチの支えは控えめな場合があります。
そこで、自分の悩みに合わせた市販のインソールに入れ替えるという選択肢が出てきます。ここから、仕組みと選び方を順番に見ていきましょう。
なぜインソールで足裏や膝の負担が変わるのか
インソールを替えただけで何が変わるのか、疑問に思う人も多いはずです。理由は大きく3つあります。
着地の衝撃を足裏で受け止めやすくなる
バレーでは、スパイクやブロックのたびにジャンプと着地をくり返します。着地の瞬間、足には体重よりはるかに大きな力がかかると言われています。
その衝撃は、足裏から足首、膝、腰へと順番に伝わっていきます。足裏でどれだけやわらかく受け止められるかが、上に伝わる衝撃の大きさを左右するんです。
クッション性のあるインソールは、この最初の受け止めを助けてくれます。衝撃そのものをなくすことはできませんが、足裏や膝への負担を軽くする一助になります。



アシウラハ ショウゲキノ ゲンカン
土踏まずのアーチを支えて疲れをためにくくする
足の裏には、土踏まずと呼ばれるアーチ(弓なりの部分)があります。このアーチは、体重を支えるバネとクッションの役割をもっています。
長時間の練習でアーチが疲れてくると、足裏の筋肉が張りやすくなります。ペタッとつぶれた状態で動き続けると、足裏だけでなく膝や腰にも負担が回りやすくなるんです。
アーチサポート付きのインソールは、この土踏まずを下から支えます。アーチが働きやすい状態を保つことで、足裏の張りをやわらげるサポートをしてくれます。



土踏まずって、バネの役割をしていたんだ!



そうだよ。だから土踏まずを支えると、足全体が楽になりやすいんだ。
フィット感が高まって余計な力みが減る
3つ目の理由は、フィット感です。シューズの中で足が動くと、無意識に指先で踏ん張って、余計な力を使ってしまいます。
足の形に合ったインソールを入れると、足裏とシューズの接する面が増えます。シューズの中のズレが減り、切り返しやストップの動きが安定しやすくなるんです。
ただし、大前提がひとつあります。シューズ自体のサイズが合っていなければ、どんなインソールを入れても効果は半減します。
インソールはあくまで仕上げの調整役です。シューズ選びの基本は、こちらの記事で確認してみてください。
バレーシューズ用インソールの選び方4つの基準
ここからは、冒頭の表で挙げた4つの基準を、ひとつずつくわしく見ていきます。
基準①:クッション性|かかとの衝撃吸収材をチェック
まずチェックしたいのが、かかと部分のクッション性です。着地の衝撃を最初に受けるのは、かかとと足裏の外側だからです。
商品説明に衝撃吸収材やジェル、高反発フォームなどの表記があるかを見てみましょう。かかと部分だけ素材が厚く、やわらかくなっているタイプが目印です。
ジャンプの多いアタッカーや、練習量の多い選手ほど、この基準の優先度が上がります。



指でかかと部分を押してみて、ゆっくり戻る素材は衝撃を受け止めるのが得意だよ。
一方で、やわらかすぎるものにも注意が必要です。足元がフワフワしすぎると、踏ん張りがきかず動きにくく感じることがあります。
バレーでは、衝撃をやわらげつつ、蹴り出す力も逃がさない、ほどよい硬さのバランスが大切です。
基準②:アーチサポート|土踏まずに合う高さを選ぶ
2つ目は、土踏まずを支えるアーチサポートです。足裏の張りが気になる人は、ここを最優先にしましょう。
大事なのは、自分の土踏まずの高さに合ったものを選ぶことです。アーチの高さは人によって違い、高すぎる支えはかえって足裏に当たって痛く感じることがあります。
初めての人は、支えがゆるやかなタイプから試すのが安心です。立ったときに土踏まずが軽く支えられている、くらいの感覚が目安になります。



自分の土踏まずが高いか低いかって、どうやってわかるの?



ぬれた足で紙の上に立つと、足あとの内側のくびれ具合でだいたいわかるよ。
足あとの内側が大きくくびれている人はアーチ高め、くびれが少ない人はアーチ低めの傾向があります。迷ったら、スポーツ用品店で足を見てもらうのもおすすめです。
基準③:厚さとサイズ調整|フィット感を崩さない
3つ目は、インソールの厚さとサイズ調整です。ここを見落とすと、せっかくのシューズのフィット感が崩れてしまいます。
インソールを厚いものに替えると、シューズの中の空間がせまくなります。つま先や甲が圧迫されるようなら、そのインソールは厚すぎるサインです。
多くの市販インソールは、はさみでカットしてサイズを合わせる方式です。元の中敷きを型紙にしてなぞると、きれいに合わせられます。
一度に大きく切らず、少しずつ削って合わせるのがコツです。切りすぎたインソールは元に戻せません。
基準④:耐久性と通気性|へたりと蒸れをチェック
4つ目は、長く使うための耐久性と通気性です。バレーの練習は週に何日もあるため、インソールは思った以上に消耗します。
クッションがへたったまま使い続けると、衝撃をやわらげる働きは落ちていきます。見た目がきれいでも、押してみて弾力がなくなっていたら替えどきです。
また、体育館での練習は汗との戦いでもあります。通気穴のあるタイプや、洗える素材だと清潔に保ちやすくなります。



ヘタッタ インソールハ コウカン ノ アイズ
交換の目安は使用頻度によりますが、弾力の低下やにおいが気になり始めたタイミングが分かりやすいサインです。
悩み別インソールの考え方|足裏・膝・かかと
次に、悩み別にどの基準を優先すればよいかを整理します。自分の悩みに近いところから読んでみてください。
足裏が張りやすい人はアーチサポートを最優先に
練習後に足の裏が張る、土踏まずのあたりがだるくなる。そんな人は、アーチサポート重視で選びましょう。
土踏まずが支えられると、足裏の筋肉だけでがんばっていた仕事を、インソールが一部引き受けてくれるイメージです。
合わせて、練習後の足裏のストレッチやマッサージも取り入れると、ケアの効果を高めやすくなります。
膝への衝撃が気になる人はかかとのクッションを重視
ジャンプの着地で膝にくる感じがある人は、かかとのクッション性を最優先にしましょう。足裏で受け止める衝撃がやわらぐと、膝へ伝わる負担も軽くなりやすいからです。
ただし、インソールだけで解決しようとしないことが大切です。着地フォームの見直しや、太もも・お尻の筋力づくりも、膝の負担を減らす大事な要素になります。
シューズ自体をクッション重視で選ぶという方法もあります。膝への衝撃が気になる人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
かかとに痛みが出やすい人はヒールカップに注目
かかとまわりに違和感が出やすい人は、ヒールカップ付きのタイプに注目してみましょう。ヒールカップとは、かかとを包み込むようなお椀型の部分のことです。
かかとが左右にぐらつきにくくなり、着地のたびのブレを抑えるサポートをしてくれます。
ここでひとつ、とても大事なお願いがあります。痛みが続く場合は、インソールで様子を見続けず、早めに医療機関(整形外科)に相談してください。
インソールはあくまで負担を軽くするサポート役で、治療の道具ではありません。特に成長期の選手は、かかとや膝の痛みを我慢させないことが何より大切です。



痛みが続くときは、まずお医者さんなんだね。



そのとおり。インソールは治すためではなく、日々の負担を軽くするための道具だよ。
インソール交換の失敗例と注意点
私も元Vリーガーとして多くの用具を試してきましたが、インソール選びにはお決まりの失敗パターンがあります。先に知っておけば避けられるものばかりです。
失敗①:厚すぎてシューズがきつくなる
いちばん多いのが、クッションを求めて厚いインソールを入れた結果、シューズがきつくなるパターンです。
シューズの中の空間は決まっています。厚みが増えたぶん、つま先や甲が圧迫されて、逆に足が痛くなることもあるんです。
入れ替えたら必ずひもをしめて立ち、つま先立ちや軽いジャンプで圧迫感をチェックしましょう。きついと感じたら、薄めのタイプに替える判断が必要です。
失敗②:元の中敷きを外さずに重ねてしまう
新しいインソールを、元の中敷きの上にそのまま重ねてしまう失敗もよくあります。
中敷きが2枚重なると、厚みが増してきつくなるだけでなく、シューズの中でズレやすくなります。切り返しの多いバレーでは、このズレが踏ん張りのロスにつながります。
インソールを入れるときは、元の中敷きを外して1枚だけにするのが基本。
外した元の中敷きは捨てずにとっておきましょう。サイズカットの型紙になるほか、新しいインソールが合わなかったときに戻せます。
失敗③:買ってすぐ試合や大事な練習で使う
新しいインソールは、足になじむまでに時間がかかります。買ってすぐに試合で使うのはおすすめできません。
最初は違和感があっても、数回の練習で足になじんでくることが多いです。逆に、何日使っても当たる感じや痛みが出るなら、その形は足に合っていないと考えましょう。



まずは普段の練習で数回ならしてから、大事な場面で使うようにしよう。



シューズと同じで、インソールにもならし期間がいるんだね!
もうひとつ、複数のシューズで使い回すときは注意が必要です。シューズごとに中の形が違うため、面倒でもそれぞれに合わせてカット・調整するのが理想です。
バレーシューズのインソールについてよくある質問
最後に、選手や保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
用品はネットでそろえる人も多いと思います。インソールを探すときは、こちらのリンクも活用してみてください。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
まとめ:インソールで足元から負担を軽くしよう
インソールは、着地の衝撃を受け止め、土踏まずを支え、フィット感を高めることで、足裏や膝の負担を軽くするサポートをしてくれる道具です。
選ぶときは、悩みに合わせて優先する基準を決めましょう。
| 悩み | 優先する基準 |
|---|---|
| 着地の衝撃・膝が気になる | かかとのクッション性 |
| 足裏の張り・だるさ | アーチサポート |
| フィット感を崩したくない | 厚さ・サイズ調整 |
| 練習量が多い | 耐久性・通気性 |
シューズのフィットが土台、インソールは仕上げの調整役。痛みが続くときは医療機関へ。
私は元日本代表として数多くの用具を試してきましたが、足元の道具を見直すだけで動きの感覚が変わる選手をたくさん見てきました。



まずは自分の悩みに合う基準から、インソールを探してみるよ!



うん。足元が快適になると、練習にもっと集中できるようになるよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
用品選びについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪









