きょうだいが2人とも部活|送迎・費用・時間の回し方5つ

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  • きょうだいの試合や練習が同じ日に重なって、送迎が回らない
  • 2人分の部費と用品代で、家計の負担が想像以上に大きい
  • 下の子の予定にばかり合わせてしまい、上の子に申し訳なくなる

こんな悩みを解決します。

きょうだいが2人とも部活に入ると家が回らなくなるのは、家庭のやりくりが下手だからではありません。予定が重なる日を、重なってから知るからです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで中学生・高校生を指導してきましたが、きょうだいで通ってくる家庭の保護者からは、毎年この相談を受けます。

先に重なる日を洗い出して、そこだけ別の手を用意しておく。やることはこれだけで、慌ただしさはかなり減ります。

大変なのは毎日ではなく、重なる数日だけです。そこを見分けられれば、家庭の負担はぐっと軽くなります。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • きょうだいの部活で家が回らなくなる理由がわかる
  • 送迎・費用・時間を回す5つの手順がわかる
  • 上の子と下の子で気をつける点がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:重なる日を先に洗い出し、そこだけ別の手を用意する

先に結論をお伝えします。きょうだいの部活を回すコツは、2人分の予定を1か所にまとめ、重なる日にだけ手を打っておくことです。

きょうだいで部活をしていると、大変な日と何もない日の差がとても大きくなります。ところが多くの家庭では、その差が見えないまま毎週を迎えています。

重なる日が月に何日あるのかがわかれば、対策を打つべき日も自然に決まります。逆に言えば、それが見えないうちは、毎回その場しのぎの調整を続けることになるんです。

うさママ

今週も土曜が2人とも試合で…どうしましょう。

あげば

先に分かっていれば、打てる手がありますよ。

大事なのは、すべてを完璧に回そうとしないことです。重なる日は年に何度も来るので、その日だけは誰かに頼る・お金で解決する・片方をあきらめる、と決めておいたほうが長続きします。

先に決めておく3つ
  • 重なった日にどちらを優先するか
  • 頼れる人と、頼み方
  • 使ってよい費用の上限

きょうだい2人が部活だと回らなくなる3つの理由

なぜ人数が1人増えただけで、これほど大変になるのでしょうか。理由は3つあります。

きょうだい2人分の部活バッグを抱えて送迎に慌てる保護者のイラスト

【理由①】予定が2倍ではなく重なりで増える

1つ目は、予定の増え方です。

子どもが1人のときは、練習と試合の日程を家族の予定に組み込めば済みます。ところが2人になると、単純に2倍ではなく「同時刻に2か所」という日が生まれます。

体は1つしかないので、この日だけは今までのやり方が通用しません。ここが、きょうだいの部活でいちばん負担になるところです。

さらに、練習は毎週の固定でも、試合は不定期に入ってきます。片方の予定が動くたびに、もう片方の予定も組み直すことになります。

つまり負担の正体は、予定の量ではなく、調整の回数が増えることなんですよね。

あげば

増えるのは日数ではなく、身動きが取れない日の数なんです。

【理由②】費用が同じ時期に重なる

2つ目は、お金の出方です。

シューズもユニフォームも遠征費も、学年が近いほど同じ時期に必要になります。買い替えの周期まで重なるため、ある月だけ支出が跳ね上がります。

年間で見れば同じでも、月ごとに見ると波が大きくなる。ここを知らずにいると、急な出費のたびに家計が苦しく感じられます。

【理由③】保護者の役割も2チーム分になる

3つ目は、保護者としての役割です。

当番・会計・連絡係といった仕事は、チームごとに割り振られます。きょうだいが別のチームや学校にいる場合、その負担も2チーム分になります。

どちらのチームでも「できる保護者」として見られていると、断りづらくなってしまうんですよね。

うさママ

両方で役をお願いされてしまって…。

あげば

最初に「きょうだいで2チーム分あります」と伝えていいんですよ。

きょうだいの部活を回す5つの手順

ここからが本題です。送迎・費用・時間をどう回すのかを、5つの手順にまとめます。

きょうだいの部活を回す5つの手順
  • 2人分の予定を1つのカレンダーにまとめる
  • 送迎は乗り合いと公共交通で分ける
  • 費用は年間で見て月ごとにならす
  • 食事は作り置きと宅配で山を越える
  • 当番や係は片方に寄せない

【手順①】2人分の予定を1つのカレンダーにまとめる

最初にやることは、予定の一元化です。

学校からの紙、チームの連絡アプリ、口頭の連絡と、情報の入り口はバラバラになりがちです。それを1か所にまとめるだけで、重なる日が目に見えるようになります。

家族が全員見られる形にしておくと、子ども自身が「その日は自分で行く」と言い出すこともあります。

紙のカレンダーでも、スマホの共有カレンダーでもかまいません。大切なのは、2人分が同じ画面に並んでいることです。

書き出すときは、練習・試合だけでなく、集合時刻と場所、そして誰が送るかまで入れておいてください。当日に確認する手間がなくなります。

うさママ

書き出したら、重なるのは月に2日だけでした!

あげば

そうなんです。全部が大変なわけではないんですよ。

【手順②】送迎は乗り合いと公共交通で分ける

次は送迎です。重なる日は、片方を車、もう片方を公共交通と決めておきます。

年齢によっては、子どもだけで電車やバスに乗る練習を早めに始めておくと、あとがとても楽になります。慣れるまでは途中まで一緒に行き、少しずつ距離を延ばしていく形で十分です。

同じチームの家庭との乗り合いも有効ですが、頼りきりにならないよう、こちらが出せる日も先に伝えておきましょう。

送ってもらった日は、こちらが出せる日を具体的な日付で返しておくと、次に頼みやすくなります。

あげば

頼る前に「出せる日」を伝えておくと、関係が長く続きますよ。

【手順③】費用は年間で見て月ごとにならす

3つ目は費用です。月ごとに考えると、支出の多い月に不安が集中します。

シューズの買い替え、遠征、大会参加費など、大きな出費の時期は前もってわかるものが多くなります。年間で書き出して、毎月一定額を先に取り分けておくと波が小さくなります。

きょうだいの部活費用を年間で書き出して家計を整理する様子のイラスト

上の子のお下がりで足りるものと、その子に合わせて買うべきものを分けておくのも大切です。シューズのように足を守る道具は、サイズが合わなければ買い替えたほうが安全です。

【手順④】食事は作り置きと宅配で山を越える

4つ目は食事です。2人の帰宅時間がずれると、夕食を2回作ることになります。

毎日は無理でも、重なる日だけ作り置きや宅配に頼ると決めておけば、負担のピークを越えられます。手を抜く日を先に決めておくのは、諦めではなく設計です。

うさママ

大変な日だけ、と決めたら気が楽になりました。

あげば

毎日がんばり続けるほうが、かえって続きませんからね。

頼る日の選択肢として、冷凍弁当をどんな日にどう使うと夕食が回るかは別の記事でまとめています。

【手順⑤】当番や係は片方に寄せない

最後は役割です。きょうだい2人分の当番を、同じ保護者が引き受け続けないようにします。

上の子のチームで役員をしているなら、下の子のチームでは当番の回数を減らしてもらえないか相談してみてください。事情を伝えれば、配慮してもらえることは少なくありません。

バボット

二重ノ役割ハ長ク続カナイ

家庭内での分担も同じです。どちらの親がどちらの子を見るかを固定しすぎると、片方だけ休みがない状態になります。

上の子と下の子で気をつけたいこと

きょうだいで部活をしていると、それぞれに違う気持ちが生まれます。

上の子は「後回しにされた」と感じやすい

下の子は手がかかるぶん、予定も会話もそちらに寄りがちです。上の子は口に出さないまま、自分の試合に来てもらえなかったことを覚えていたりします。

すべての試合に行くのは難しいので、行けない日は先に伝えておく。それだけでも受け取り方が変わります。

「今週は下の子の大会に行くから、来週はあなたの試合に行くね」と、次の予定まで添えるのがコツです。順番が見えていれば、待つことは苦になりません。

うさママ

何も言わずに行けなかった日が、何度もありました…。

あげば

先に伝えるだけで大丈夫ですよ。行けないこと自体は責められませんから。

下の子は「比べられた」と感じやすい

反対に下の子は、上の子と比べられる場面が多くなります。同じ競技であればなおさらです。

あげば

上の子と比べる言葉は、本人が思っている以上に残ります。

うまくいかない時期こそ、その子自身の去年と比べて話してあげてください。

同じ競技をしていると、家庭内でつい技術の話になりがちです。上の子ができていたことを基準にすると、下の子は自分の伸びに気づけなくなります。

比べる相手は、いつでも過去のその子でかまいません。上の子にとっても、下の子と比べられない環境のほうが伸びやすくなります。

やりがちな3つの失敗

最後に、この状況でやってしまいがちな失敗を挙げておきます。

きょうだいの部活でやりがちな失敗
  • 全部の試合に行こうとする
  • 待たせる理由だけを伝えて終わる
  • 限界まで来てから相談する

ひとつ目は、全部の試合に行こうとすることです。

行けない日があるのは当たり前で、来られなかったこと自体を子どもが責めることはほとんどありません。むしろ無理をして体調を崩すほうが、あとの負担が大きくなります。

うさママ

無理をして両方行こうとして、翌日に寝込んだことがあります…。

あげば

それがいちばん困ります。行ける日に元気でいるほうが大事ですよ。

ふたつ目は、待たせる理由だけを伝えて終わることです。

「お姉ちゃんの送りがあるから待ってて」だけだと、下の子には順番が見えません。次はどちらを優先するのかまで伝えると、同じ待ち時間でも受け取り方が変わります。

みっつ目は、限界まで来てから相談することです。

チームの保護者にも指導者にも、事情がわかれば調整の余地はあります。早めに伝えるほど打てる手は多く、あとから伝えるほど選べる手は少なくなります。

よくある質問

きょうだいの試合が同じ日に重なったら、どちらに行くべきですか?

先に基準を決めておくのがおすすめです。
大会の重要度が高いほう、あるいは前回行けなかったほうを優先するなど、家庭のルールを決めて子どもにも伝えておくと、当日の迷いがなくなります。

上の子のシューズを下の子に使わせても大丈夫でしょうか?

サイズが合っていて、靴底のすり減りが少なければ使えます。
ただしシューズは足を守る道具なので、サイズが合わない場合や底が減っている場合は、無理に使わず買い替えてください。

2チーム分の当番が負担です。断ってもいいですか?

事情を伝えたうえで、回数を減らしてもらう相談をしてみてください。
まったく引き受けないより、できる範囲を先に示すほうが受け入れられやすくなります。

下の子が上の子と同じ競技を嫌がります。別の部活でもいいでしょうか?

本人が選んだ競技を続けるほうが伸びます。
同じ競技である必要はまったくないので、下の子自身がやりたいものを選ばせてあげてください。

まとめ

きょうだいが2人とも部活をしていると家が回らなくなるのは、やりくりが下手だからではなく、重なる日が見えていないからです。まず2人分の予定を1か所にまとめて、重なる日にだけ手を打ちましょう。

予定をまとめる・送迎を分ける・費用を年間でならす・食事は山だけ頼る・当番を寄せない。この5つで、きょうだいの部活は回せます。

項目内容
回らなくなる理由予定の重なり・費用の集中・役割の二重化
最初にやること2人分の予定を1つのカレンダーへ
送迎重なる日は車と公共交通で分ける
費用年間で書き出し毎月ならして取り分ける
食事重なる日だけ作り置き・宅配に頼る
当番2チーム分を1人に寄せない
子どもへの配慮上の子は後回し感・下の子は比較に注意

私は指導者として多くの家庭を見てきましたが、きょうだいで続けられている家庭に共通していたのは、頑張る量ではなく、頼る先を先に決めてあったことでした。

うさママ

まずカレンダーを1つにまとめてみます!

あげば

そこが出発点ですよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

保護者向けの内容については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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