バレー部と習い事は続けられる?|やめる・続けるを決める5つの基準

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  • ピアノや水泳を続けさせたいけれど、部活と時間が重なってしまう
  • 本人はやめたくないと言うが、毎週のように休んでいて心苦しい
  • どこで区切りをつければいいのか、判断する材料がない

こんな悩みを解決します。

先に結論をお伝えすると、バレー部と習い事の両立は、やる気や体力の問題ではありません。重なっている曜日を動かせるかどうかで、続けられるかがほぼ決まります。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

スクールで中学生を10年以上指導していますが、保護者の方から「習い事はどうすべきか」というご相談を毎年いただきます。

お話をうかがうと、多くのご家庭は、やめるか続けるかの二択で考えて行き詰まっているんですよね。実際には、その手前に「置き場所を変える」「回数を減らす」という選択肢が残っていることがほとんどです。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 習い事が続かなくなる本当の原因がわかる
  • やめる・続けるを迷わず決められる5つの基準が手に入る
  • やめる場合でも、あとで戻れる形の残し方がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:やめる前に「置き場所」を変えられないか確認する

ご相談を受けたとき、私が最初にうかがうのは「習い事は週に何回ですか」と「そのうち何回が部活と重なりますか」の2つです。

この2つを数えていただくと、話がぐっと具体的になります。週2回のうち重なっているのは1回だけ、というご家庭は少なくありません。その場合、やめる必要はなく、動かせないかを教室に相談するのが先になります。

続けられているご家庭に共通しているのは、根性ではなく、重ならない曜日に置けているという一点です。

うさママ

毎週のように休んでいて、続ける意味があるのか分からなくなってきました。

あげば

曜日を1つ動かすだけで解決することも多いですよ。順番に見ていきましょう。

そしてもうひとつ、判断の前提としてお伝えしたいことがあります。部活のほうを削る前提では考えないということです。

バレーは6人でコートに立ち、仲間と一緒に組み立てていく競技です。誰か一人が抜けると、その日の練習メニューそのものが成立しなくなる場面があります。

だからこそ部活は動かさず、習い事の側を合わせにいくほうが現実的なんですね。

この記事では、続かなくなる原因、判断の5基準、続ける場合の組み方、やめる場合の伝え方、という順に整理していきます。

バボット

マズ重ナル回数ヲ数エルベシ

バレー部と習い事が続かなくなる3つの原因

うまくいかなくなるご家庭には、はっきりした共通点があります。どれも本人の努力とは別のところで起きています。

中学入学で練習日が一気に増える

小学生のころは週2回だった活動が、中学の部活では平日ほぼ毎日になります。ここで生活の形が大きく変わります。

小学生時代に組んでいた習い事の曜日をそのまま持ち込むと、当然どこかで重なるわけです。ところが多くのご家庭では、入学前に曜日を組み直す機会がないまま4月を迎えてしまいます。

続かなくなる最初のきっかけは、入学時に予定を組み直していないことです。本人が急に怠けたわけではありません。

土日が試合で埋まって振り替えがたまる

平日の予定は気にかけていても、週末が抜けているケースも多く見られます。

バレー部は練習試合や大会で土日がまるごと埋まる時期があります。特に春から夏にかけてと、新人戦のある秋は、週末の予定が読みにくくなる時期です。

週末に習い事のメインを置いていると、その時期に欠席が一気に積み上がります。3週続けて休むと、本人も気まずくなって足が遠のいてしまうんですよね。

サルくん

大会が続いて、ピアノを1か月休んじゃいました…

あげば

それは本人のせいではありません。置く場所が合っていないだけです。

移動と休息の時間を計算に入れていない

3つめが、時間の見積もりです。練習の終了時刻を、そのまま家に着く時刻だと考えて予定を立ててしまうパターンですね。

実際には片づけ、着替え、移動が入ります。終了から帰宅まで30分から1時間かかるのは、めずらしいことではありません。そこから習い事へ向かうとなると、食事も休息も飛ばすことになります。

体を動かしたあとに休息を取れない日が続くと、翌日の練習で動きが鈍くなります。判断が遅れて着地や切り返しが雑になり、けがのリスクも上がってしまいます。

うさママ

移動の時間まで、きちんと数えていませんでした。

続ける・やめるを決める5つの基準

ここからが本題です。感覚で決めようとすると迷いが長引くので、次の5つを順番に確認してみてください。

判断に使う5つの基準
  • 本人が「続けたい」と言葉にしているか
  • 週に何回、部活と重なっているか
  • 休んだ分を取り戻せる仕組みがあるか
  • 睡眠と食事が削られていないか
  • いつまで続けるかを決められるか

基準①:本人が「続けたい」と言葉にしているか

まず確認したいのは、本人の気持ちです。ただし「やめたい?」と聞くと、その場の疲れで答えてしまうことがあります。

おすすめは、大会や試験の直後を避けて、落ち着いている日に「来年もやりたい?」と聞く形です。時間の幅を持たせて聞くと、その場の感情ではなく本音が出やすくなります。

本人が続けたいと言っているなら、やめる以外の方法を先に探す価値があります。

基準②:週に何回、部活と重なっているか

次に数字で確認します。習い事の回数と、そのうち部活と重なる回数を書き出してみてください。

重なりが週1回なら、動かせる可能性が高い状態です。週2回以上が慢性的に重なっているなら、回数そのものを見直す段階に入っています。

数えるときは、部活の休養日も一緒に書き出してください。休養日が分かれば、空いている曜日がそのまま候補になります。

うさママ

数えるだけで、そんなに変わるものでしょうか。

あげば

迷ったら数えてみる。それだけで判断がはっきりします。

基準③:休んだ分を取り戻せる仕組みがあるか

教室によって、欠席の扱いは大きく違います。振り替えができるところもあれば、その回が消えてしまうところもあります。

振り替えができるなら、大会の多い時期を乗り切れます。できない場合は、月謝に対して受けられる回数が少なくなり、費用の面でも負担が積み上がっていきます。

期限や回数の上限も含めて、通っている教室の条件を一度確認しておきましょう。振り替えが翌月まで使えるのか、それとも同じ月のうちだけなのかで、大会の多い時期の乗り切り方が変わります。

まずは事務の方に聞いてみるところからで構いません。

バボット

振替条件ヲ先ニ確認セヨ

基準④:睡眠と食事が削られていないか

ここは体づくりに直結する部分です。習い事のせいで帰宅が遅くなり、夕食が21時を過ぎる日が続いていないでしょうか。

成長期の体は、練習で使った分を睡眠と食事で戻していきます。この2つが削られている状態が続くなら、回数を減らす判断が必要になります。

睡眠と食事は、習い事より先に守るものと考えてください。疲れが抜けない状態が長く続くときや、体調の不安が大きいときは、自己判断せず医師にご相談ください。

基準⑤:いつまで続けるかを決められるか

最後は期限です。「とりあえず続ける」が、いちばん苦しい形になります。

たとえば発表会まで、級が上がるまで、中2の夏まで、というように区切りを決めてしまう。すると、その間は迷わずに走れます。

うさママ

期限を決めていいんですね。ずっと続ける前提で考えていました。

あげば

区切りがあると、本人も納得して打ち込めますよ。

続けると決めたときの1週間の組み方

続ける方向で決まったら、次は予定の組み直しです。順番どおりに進めれば、無理のない形が見えてきます。

STEP
1週間の実際の帰宅時刻を記録する
STEP
部活の休養日と、土日に試合が入る頻度を確認する
STEP
重なっている曜日を、教室に相談して動かせないか聞く
STEP
動かせなければ回数を減らし、休養日か日曜の午前に置く

重ならない曜日へ動かせないか相談する

いちばん先に試したいのがこれです。教室の側も、部活動をしている生徒を受け入れ慣れていることは少なくありません。

スポーツ庁のガイドラインでは、週2日以上の休養日を設けることが示されています。運用は学校ごとに違うので、年間予定表や顧問の先生の説明で確認しておきましょう。休養日が水曜なら、水曜が第一候補になります。

回数を減らして「細く続ける」形にする

曜日が動かせない場合は、回数を落とします。週2回を週1回にするだけで、生活はずいぶん楽になります。

大切なのは、やめるのではなく細くしてつなぐという発想です。完全に離れてしまうと戻るのに大きな気力が要りますが、月に数回でもつながっていれば、時期が変わったときにすぐ戻せます。

中3の夏で部活を引退したあと、また回数を戻したというお話も何度かうかがってきました。細い線でも残しておくと、あとの選択肢が広がります。

きょうだいがいて送迎が重なるご家庭や、共働きで時間の確保が難しいご家庭は、こちらもあわせて参考にしてください。

バボット

細ク続ケレバ戻レル

やめると決めたときの伝え方と戻れる形の残し方

回数を減らしても回らないときは、いったん離れる判断も必要です。ここで大事なのは、後味を悪くしないことなんですね。

教室へは日程が決まった時点で早めに伝える

大会の日程や部活の予定が固まった段階で、先生に事情をお伝えしておきましょう。

先に分かっていれば、休会の制度を案内してもらえたり、区切りのよい月まで在籍する形を提案してもらえることがあります。黙って休み続けたあとに切り出すより、選べる手が確実に多くなります。

「休会」や不定期参加で戻れる形を残す

やめる連絡をする前に、休会の制度があるかどうかを確認してみてください。

数か月だけ在籍を残せる教室もありますし、月1回の参加なら受け入れてもらえることもあります。完全にやめるのは、その選択肢がないと分かってからでも遅くありません。

サルくん

やめたら、もう戻れないと思っていました。

あげば

戻り道を残しておけば大丈夫ですよ。

そして最後に、本人へ伝える言葉です。「続けられなかった」ではなく、「今はバレーに集中する時期を選んだ」と言い換えてあげてください。同じ事実でも、本人の中に残るものが変わります。

やめる話が出るときは、バレーそのものへの迷いが混ざっていることもあります。気になる様子があれば、こちらも読んでみてください。

年間の出費を見通しておくと、判断がしやすくなります。習い事の月謝と部活の費用を並べて考えてみましょう。

部活動の活動時間の考え方は、スポーツ庁が示すガイドラインが基準になっています。

よくある質問

バレー部に入ったら、習い事はやめるべきですか?

やめる必要はありません。まず週に何回重なっているかを数えて、動かせないか教室に相談してみてください。
重なりが週1回なら、曜日を変えるだけで続けられることが多いです。

子どもが「やめたくない」と言います。どうすればいいですか?

回数を減らして細く続ける形を試してみてください。
週2回を週1回にするだけで生活は大きく楽になりますし、本人の気持ちも守れます。

何度も休んでいて、教室に申し訳ないです。

大会の日程が分かった時点で、先に伝えておくのがおすすめです。
休んだあとに連絡するより、休会や振り替えなど選べる手が多くなります。

やめる時期は、いつがいいですか?

発表会や進級など、本人にとって区切りのよいところまで続けてから離れる形がおすすめです。
やり切った実感が残ると、次に集中するときの力になります。

まとめ

バレー部と習い事の両立は、気持ちの強さで決まるものではありません。重なっている曜日を動かせるか、そして睡眠と食事を守れているかで判断してください。

基準確認すること
本人が「続けたい」と言葉にしているか
週に何回、部活と重なっているか
休んだ分を取り戻せる仕組みがあるか
睡眠と食事が削られていないか
いつまで続けるかを決められるか

続けるなら、まず教室に曜日の相談をします。動かせないときは回数を減らし、休養日か日曜の午前に置きましょう。

離れると決めた場合も、休会や不定期参加で戻り道を残しておいてください。

私は元日本代表として、また指導者として中学生を教えていますが、他に打ち込めるものを持っている選手は、切り替えが上手だと感じています。無理にどちらかを捨てなくても、形は必ず作れます。

サルくん

まず何回重なってるか、数えてみます!

あげば

そこから始めれば、答えは自然と見えてきますよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

保護者の関わり方については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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