- 部活だけでは伸び悩んでいる気がして、個人レッスンを受けさせるか迷っている
- 費用がどれくらいかかるのか分からず、相談する前に足が止まっている
- 受けさせたとして、本当に上手くなるのかどうかが判断できない
こんな悩みを解決します。
バレーの個人レッスンが効くのは、直したい動きがはっきりしている時期です。漠然と上手くなりたい段階では、効果が見えにくくなります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールを運営するなかで、保護者の方から「個人レッスンを受けさせるべきか」という相談を何度も受けてきました。
そのたびにお伝えしているのは、まず子ども本人の課題を言葉にしてからにしましょう、ということです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 個人レッスンで伸びることと、伸びにくいことの違いが分かる
- 受けるかどうかを決めるための5つの基準が分かる
- 費用の見方と、指導者を選ぶときに見るところが分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:課題がはっきりしている時期だけ効く
先に結論からお伝えします。個人レッスンを受けるかどうかは、次の順番で考えてください。
- 直したい動きを、子ども本人が言葉にできるか確認する
- 部活の練習時間の中で直せないのかを先に確かめる
- それでも直らないときに、外の指導を検討する
順番が大事なのは、課題があいまいなまま受けても、その時間が何を変えたのか分からなくなるからです。
個人レッスンは「弱点を1つ削る」ための道具です。
漠然と上手くしてもらうために通う場所ではありません。ここを取り違えると、費用だけがかさみます。
うさママ部活でうまくいっていないので、つい外に頼りたくなります…。



気持ちはよく分かるよ。ただ、何を直すのかを先に決めておこう。
次の章では、個人レッスンで伸びるものと伸びにくいものを分けて見ていきます。
個人レッスンで伸びること・伸びにくいこと
同じ練習時間でも、1対1でやったほうが早く進むものと、そうでないものがあります。
伸びやすいのは「自分1人で完結する動き」
フォームの細かい部分は、1対1のほうが直りやすい領域です。手の形・体の向き・足の運びなど、外から見て指摘できる動きが当てはまります。
理由は単純で、指導者の目が自分だけに向いているからです。部活では30人に1人の目が分散しますが、個人レッスンではそれがすべて自分に向きます。
さらに、その場で何度もやり直せます。直した形をくり返して体に残すところまで進めるので、変化が早く出ます。
もう1つの利点が、質問できることです。部活では聞きづらいことも、1対1なら遠慮なく確認できます。
分からないまま練習を続けるより、その場で解けたほうが早いのは言うまでもありません。



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伸びにくいのは「相手がいて初めて成立する力」
反対に、試合で使う判断力は個人レッスンだけでは伸びにくい部分です。相手の動きを見て選ぶ、味方と合わせる、といった力は人数がそろって初めて練習になります。
チーム戦術の理解も同じです。自分の役割は、チームの中に立って初めて意味を持ちます。
体力やスタミナも、レッスンの時間だけで作れるものではありません。ここは日々の練習の積み重ねが土台になります。



何でも外で解決するわけではないんですね。



うん。だから部活と組み合わせて使うのが正解だよ。
つまり、個人レッスンは部活の代わりではありません。部活で使う道具を磨く場所だと考えてください。
受けるかどうかを決める5つの基準
ここがこの記事でいちばん大事な部分です。次の5つで判断してください。
| 見るところ | 判断の目安 |
|---|---|
| 課題の明確さ | 直したい動きを本人が説明できるか |
| 本人の意思 | 親ではなく子どもが受けたいと言っているか |
| 時間の余裕 | 部活・勉強・睡眠を削らずに通えるか |
| 費用の余裕 | 家計の中で無理なく続けられるか |
| 期間の目安 | いつまで続けるかを先に決められるか |
基準①〜③:課題・本人の意思・時間
まず課題です。「サーブが入らない」ではなく「トスが安定しないから打点がずれる」くらいまで具体的になっていると、レッスンの中身が決まります。
言葉にできないときは、練習や試合の動画を撮って一緒に見てください。見ながら話すと、本人の口から出てくることがあります。
次に本人の意思です。親が決めて連れて行く形だと、受け身のまま時間が過ぎます。上達は、本人が直したいと思っているかどうかで大きく変わります。
そして時間です。部活のあとにさらに練習を足すと、休む時間が削られます。疲れがたまった状態では、直した形も身につきません。
勉強との兼ね合いも見ておいてください。テスト期間と重なると、どちらも中途半端になります。
練習量を足す前に、休む時間が残っているかを確認してください。
基準④〜⑤:費用と期間
費用は、続けられる範囲かどうかで見ます。数回でやめると変化が出ないため、無理のない頻度に落として長く通うほうが結果につながります。
期間も先に決めておきましょう。「大会までの3か月」のように区切ると、そこで効果を振り返ることができます。
終わりを決めずに始めると、やめ時が分からなくなります。惰性で通う形になると、本人の集中も切れていきます。



終わりを決めておくと、続けるかどうかも判断しやすいですね。



そのとおり。区切りがあると、伸びたところも見えやすくなるよ。
費用はどう見るか
金額は、地域・指導者の経歴・使う体育館・レッスン時間によって大きく変わります。そのため、相場だけを見て決めるのは向いていません。
見るべきなのは、その金額に何が含まれているかです。
同じ金額でも、1対1と1対4では受けられる指導の量が違います。人数は必ず聞いてください。



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時間の長さも同じです。60分と90分では、直せる範囲がまったく違ってきます。
また、レッスン料そのものより、送迎の負担が続かない理由になることもあります。距離と時間は費用と同じくらい大事な条件です。
家計の中でどう位置づけるかは、ほかの出費とあわせて考えると決めやすくなります。
指導者を選ぶときに見る5点
指導者との相性は、内容と同じくらい結果を左右します。体験や見学のときに、次の5点を見てください。
見る点①〜③:説明・観察・安全
1つ目は説明の分かりやすさです。子どもが「何を直すのか」を自分の言葉で言えるようになっていれば、伝わっている証拠になります。
2つ目は見る時間の長さです。いきなり直し方を言うのではなく、まず動きを見てから話す指導者は、原因から入っています。
同じ結果に見えるミスでも、原因は子どもによって違います。そこを見分けようとしているかが判断の材料になります。
3つ目は安全への配慮です。成長期の体に無理をさせないか、痛みが出たときにどう対応するかを確認してください。
練習前後にストレッチの時間を取っているか、水分をとる休憩があるかも見ておくと安心です。
見る点④〜⑤:部活との関係と、記録の共有
4つ目は、部活の指導と食い違わないかです。教わる内容が正反対だと、子どもが混乱します。
5つ目は、その日にやったことを共有してくれるかです。家に帰ってから練習を続けられる形になっていると、レッスンの効果が長持ちします。



教わったこと、家でも続けたほうがいいんだね。



レッスンの日だけで終わらせないのが、いちばん伸びる形だよ。
やりがちな失敗と、その直し方
続かない・伸びない家庭には、共通したつまずきがあります。
失敗①:部活の練習量に上乗せして休みを削る
いちばん多いのがこれです。練習を足せば足すほど伸びると考えて、休む日をなくしてしまいます。
体が回復しない状態では、フォームを直しても定着しません。まずは週の休みを確保したうえで、空いている日に入れてください。
休む日を削ってまで通うレッスンは、効果が出にくくなります。
失敗②:成果をすぐに求めて短期でやめる
数回で結果が出ないとやめてしまうケースです。動きの癖は、そう簡単には書き換わりません。
区切りの時期を決めて、そこまでは続けると先に決めておくほうが、判断がぶれません。
失敗③:子どもの意思を確認しないまま増やす
親が良かれと思って回数を増やし、本人の気持ちが離れていくパターンです。
増やす前に、本人がどう感じているかを聞いてください。通う理由を本人がもっているかが、続くかどうかの分かれ目になります。



つい、良さそうだから増やしてしまいそうです!?



増やす前にひと言聞く。それだけで結果が変わるよ。
個人レッスン以外の選び方もある
外の指導を受ける方法は、1対1のレッスンだけではありません。
クラブチームやスクールに入れば、同じ費用でも練習量そのものが増えます。仲間と一緒にやりたい子には、こちらが合うこともあります。
一方で、自宅でできる練習を増やすだけで解決する課題もあります。壁を使ったパスや、フォームの確認は家でも進められます。
動画で自分の動きを見るだけでも、気づける癖はあります。まずは今できることを整理してみてください。
お金をかける前に、家でできることが残っていないかを確認してください。
そのうえで足りない部分だけを外に頼むと、費用も時間も無駄になりません。
技術ではなく、緊張やミスの引きずりなど心の面で外の力を借りる考え方は、別の記事でまとめています。
よくある質問
まとめ:課題を決めてから、期間を区切って通う
バレーの個人レッスンについて、要点を整理します。
| 決めること | 判断の目安 |
|---|---|
| 受けるか | 直したい動きを本人が言葉にできるか |
| 選び方 | 説明・観察・安全・部活との整合・共有の5点 |
| 続け方 | 期間を区切り、休む時間を削らない |
効くのは、課題がはっきりしていて、本人が直したいと思っているときです。
私は元日本代表として多くの選手を見てきましたが、伸びる選手は自分の課題を自分の言葉で説明できました。
外の指導は、その言葉をはっきりさせる手助けにもなります。まずは体験や見学から、様子を見てみてください。
通うと決めたあとも、家でできることは残ります。教わった内容を家で振り返る時間まで含めて、はじめて1回分の価値になります。



教わった日は、家でも1回やってみるよ!



まずは本人に、何を直したいのか聞いてみます!



それが最初の一歩だよ。答えが出れば、進む道も見えてくるからね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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