レシーブは正面で取る|体の中心で運ぶ面の作り方

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レシーブは正面で取る・体の中心で運ぶ面の作り方のアイキャッチ画像
  • レシーブがあらぬ方向に飛んで、セッターに返らない
  • ボールを横から手だけ伸ばして取ってしまう
  • 取れるときと取れないときの差が大きく、安定しない

入部してパスを覚え始めた中学生が、6月ごろに必ずぶつかる壁が「正面で取る」です。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、レシーブが安定しない子のほとんどは、ここでつまずいています。

でも、安心してください。
レシーブは「正面で取る」だけで、驚くほど安定します。

特別な才能はいりません。
「落下点に入って、体の中心で受ける」という手順を覚えるだけです。
コツさえ知れば、今日からでも変えられます。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 「正面で取る」と安定する理由が、仕組みからわかる
  • 体のどこで受ければいいか、正しい捉え位置が身につく
  • 落下点に入って正面で取る、3ステップと練習がわかる
目次

まず結論|正面で取ると、なぜ安定するのか

正面で取ると安定する理由

最初に結論です。
正面でボールを取ると安定する理由は、次の3つです。

正面で取ると安定する3つの理由
  • 両腕に均等に力がかかり、面がまっすぐ作れる
  • ボールが体の前にあるので、最後まで見えて怖くない
  • 送りたい方向へ、体ごと向けて運べる

横から手だけ伸ばすと、片方の腕にしか力がかかりません。
すると面が傾き、ボールはあらぬ方向へ飛んでいきます。

サルくん

ぼくのレシーブ、いつもとんでもない方向に飛んでいくんだ…。

あげば

それは横で取って、面が斜めになっているから。正面に入るだけで、まっすぐ返るよ。

「正面で取る」は、ただの言葉ではありません。
面をまっすぐ保つための、具体的な体の使い方なのです。

レシーブの方向は、面の向きで決まります。
正面で取れば面がまっすぐになり、ボールも素直にセッターへ返ります。

横で取るクセは、自分では気づきにくいものです。
でも「おへその前」を意識するだけで、面は自然とまっすぐになります。

サルくん

自分が横で取ってるなんて、気づかなかったよ。

あげば

みんな最初はそう。意識すればすぐ直るから大丈夫だよ。

「正面」とは体のどこ?正しい捉え位置

正面とは体のどこか

「正面で取る」の正面とは、体のどこでしょうか。

答えは、おへその前、両腕で作った面の真ん中です。

体の中心線の上でボールを捉えると、左右の腕に均等に力が伝わります。
その結果、面がまっすぐ安定します。

スポーツでは、体の中心がいちばん力を出しやすく、コントロールもしやすい場所です。
ピアノもパソコンも、体の正面で作業すると安定しますよね。
レシーブもまったく同じです。

あげば

「おへその前でボールを触る」。これを合言葉にするだけで、面のブレが大きく減るよ。

逆に、体の左右どちらかにずれると、片側の腕だけで受けることになります。
たった数センチのズレが、返球の大きなブレになります。

サルくん

おへその前か!いつも体の横で受けてた気がする。

もう一つ大切なのが、上半身の前傾です。
背中を反らせて棒立ちになると、ボールが体に近づきすぎて面が作れません。

軽く前傾し、ボールを体の少し前で迎える。
これが正しい捉え位置です。

両手の親指をそろえて、面をそろえることも忘れずに。
親指がずれると、せっかく正面で取っても面が斜めになります。

正面で取る3ステップ

正面で取る3ステップ

正面で取る手順を、3ステップで説明します。
順番が大切です。

ステップ1|落下点を読んで、足で入る

まずやるべきは、ボールの落ちる場所に足で先回りすることです。

落下点を読むコツは、ボールが相手の手を離れた瞬間に軌道を見ること
「あそこに落ちそうだ」と予測し、すぐ足を動かし始めます。

ボールが近くに来てから動くと、間に合いません。
どうしても手だけ伸ばす形になってしまいます。

あげば

上手な人は、手より先に足が動いている。正面で取れないのは、足が止まっているからなんだ。

この一歩目の早さが、正面で取れる人と取れない人の最大の差です。

予測のコツは、相手の構えと体の向きをよく見ること。
慣れてくると、打たれる前に「来そうな場所」がわかるようになります。

サルくん

相手をよく見れば、来る場所が読めるんだね。

最初は外れてもかまいません。
「予測して動く」をくり返すうちに、だんだん当たるようになります。

ステップ2|止まって、面を先に作る

落下点に入ったら、ボールが来る前に面を作って「待ち」ます。

このとき、面を送りたい方向(セッターのいる方向)へ向けておきます。
面に絵を描いたノートを載せ、その絵がセッターに見えるように向ける。
そうイメージするとわかりやすいです。

サルくん

ボールが来てから面を作ってたから遅れてたんだ。先に作っておくんだね!

面を先に作る一番のメリットは、あわてなくなることです。
当たる直前に作ろうとすると、どうしても手が間に合いません。

先に面を作って「ボールを面に当てにいく」だけにすれば、心にも余裕が生まれます。
余裕があると、正面にもしっかり入れるようになります。

ステップ3|体重移動で「足で運ぶ」

最後は、ボールを返す動きです。

余裕があれば腕は振りません。
腕で飛ばすのではなく、足で運ぶ。

送りたい方向へ体を向け、後ろ足から前足へ体重を移しながら、面で優しく運びます。
当たった後も、面の角度を変えずにそのまま残すと方向が安定します。

あげば

足で運べると、強い球でもふんわり正確に返せるようになるよ。

「運ぶ」感覚がつかみにくい人は、ボールをそっと押し出すイメージから始めましょう。
強く弾くより、面に乗せて運ぶほうが、ねらった場所へ正確に返せます。

最初はセッターに届かなくても大丈夫です。
方向さえ合っていれば、あとは少しずつ距離を伸ばしていけば返るようになります。

横の球・速い球を正面で取るコツ

横・速い球のコツ

「正面に入る前に、ボールが来てしまう」場面もありますよね。
そんなときの工夫を紹介します。

横に来たボールに回り込めないときは、体だけでもボールの方向へ向けることを意識します。
完全に正面でなくても、面を送りたい方向へ向ければコントロールできます。

サルくん

速い球だと、回り込んでる時間がないんだよね。

あげば

そういうときは、相手が打つ瞬間に小さく沈む「抜重」。一歩目が速くなるよ。

少し距離のあるボールには、相手のインパクトに合わせて軽く跳ねる「スプリットステップ」が有効です。
床を軽く踏むと、左右どちらにもすばやく反応できます。

サルくん

打つ瞬間にタンッと跳ねるんだね。やってみる!

あげば

そう。高く跳ばず、軽く踏むだけでいい。それだけで一歩目が変わるよ。

それでも届かないほど速い球は、無理に正面でなくて大丈夫です。
まずは体の前で触り、高く上げて味方につなぐ。
「できるだけ正面に近づける」意識で十分です。

あげば

速い球は「正面で完璧に」より「体の前で高く上げてつなぐ」が正解。1本で決めようとしないことが、結果的にミスを減らすんだ。

正面に入れても、低い球や強い球は別のコツが必要です。あわせて読むと守備の幅が広がります。

やりがちなNG|正面で取れない原因

正面で取れないNG

正面で取れない人がやりがちな失敗を確認しましょう。

正面で取れないNG集
  • 足が止まっていて、手だけ伸ばして取っている
  • 落下点を予測せず、ボールが来てから動き出す
  • 棒立ちで前傾がなく、ボールが体に近づきすぎ
  • 面を当たる直前に作っていて、間に合っていない
  • 親指がそろわず、正面でも面が斜めになっている

いちばん多いのは、やはり「足が止まって手だけ出す」クセです。

あげば

手だけで取ると、どうしても体の横で受けてしまう。まずは足を動かして、おへその前にボールを呼び込もう。

足が止まって手だけ出すクセが、正面で取れない最大の原因です。

足を動かすには、構えで「いつでも動ける姿勢」を作っておくことが欠かせません。

構えが整っていないと、一歩目が遅れます。
結局その場で手を伸ばすことになり、横で取る形になってしまいます。

サルくん

正面で取れない原因が、実は構えにあったんだ…。

あげば

そうなんだ。良い構えができていれば、正面取りはもう半分できたようなものだよ。

正面取りが身につく練習メニュー

正面取りの練習

正面で取る感覚を身につける練習を、やさしい順に紹介します。

正面取りが身につく練習
  • ①対面キャッチ|正面に入り、おへその前で両手キャッチ
  • ②直接パス|山なりの球を、落下点に入って正面で返す
  • ③左右ふり分け|横へ出された球に足で回り込んで正面を作る
  • ④連続パス|止まる→面→運ぶを10回くり返す

まずは①の「キャッチ」から始めるのがおすすめです。
取る前に、必ずおへその前に入る習慣をつけましょう。

サルくん

いきなりパスじゃなくて、まずキャッチで正面に入る練習からやってみる!

あげば

それが正解。正面に入る足の動きを、体で覚えてしまうのがいちばん早いんだ。

最初は、ボールを止まって待ち、おへその前でキャッチするだけでかまいません。
「動いて、止まって、おへその前」。
この3拍子を、体にしみ込ませましょう。

慣れてきたら、少しずつ横や前後に出された球を、足で回り込んで正面に入る練習に進みます。
あせらず段階を上げるほど、試合で崩されたときの粘りも強くなります。

慣れたら、自分のフォームをスマホで横から撮ってみましょう。
おへその前で取れているか、面がセッター方向を向いているかを確認できます。

成長期は無理をせず、痛くない範囲で続けることが大切です。
体重移動を合わせて学ぶと、正面取りがさらに安定します。

よくある質問(FAQ)

よくある質問
正面に入ろうとすると、かえって間に合いません。

まず構えで「いつでも動ける姿勢」を作り、相手が打つ瞬間に一歩目を出す準備をしておきましょう。打たれてから動くと遅れます。準備が早くなると、正面に入る余裕が生まれます。

速いサーブやスパイクも、すべて正面で取るべきですか?

できるだけ正面が理想ですが、間に合わないほど速い球は無理をしなくて大丈夫です。体の前で触り、高く上げて味方につなぐことを優先しましょう。「できるだけ正面に近づける」意識で十分です。

正面で取っているのに、まっすぐ返りません。

親指がそろっているか、面が送りたい方向を向いているかを確認してください。正面でも、面が斜めだとボールは曲がります。当たった後も面の角度を変えずに残すと安定します。

足が動かず、つい手だけで取ってしまいます。

構えで重心をつま先側に乗せ、すぐ動ける状態にしておきましょう。練習では「取る前に必ずおへその前に入る」と決めて、足から動く習慣をつけるのが効果的です。

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まとめ|「おへその前」でレシーブは変わる

正面で取る まとめ

レシーブを正面で取るコツを振り返ります。

この記事のまとめ
  • 正面で取ると、面がまっすぐ・ボールが見える・方向も作れる
  • 「正面」はおへその前・体の少し前。前傾を保って捉える
  • 落下点に足で入る→止まって面を先に作る→足で運ぶ
  • 横や速い球は、体を向ける・スプリットステップで対応
  • 足が止まって手だけ出すクセが、最大の原因
あげば

「おへその前で取る」。たったこれを意識するだけで、レシーブは見違えるほど安定するよ。

サルくん

手より先に足を動かして、正面に入る!さっそく練習してみるね。

正面で取れるようになると、返球が安定してセッターが上げやすくなります。
チーム全体の攻撃もつながっていきます。

正面取りは、レシーブのすべての技術の土台です。
手の組み方も、腕の使い方も、構えも、最後は「正面で受ける」ことで生きてきます。

ここがあいまいだと、ほかをいくら練習しても返球は安定しません。
だからこそ、まずは正面取りを最優先で身につけてください。

まずは「おへその前」を合言葉に、今日から意識してみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

レシーブについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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