- 上の子のバレー部と、下の子の習い事の予定が毎週ぶつかる
- 送迎で1日が終わってしまい、家のことが回らない
- どちらか一方にばかりお金と時間をかけている気がして苦しい
こんな悩みを解決します。
きょうだいがいる家庭で先にやることは、がんばって回すことではなく予定とお金を先に決めて、譲れない場面だけを残すことです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、保護者の方から「下の子がいて全部の試合には行けない」という相談を受けることがあります。
そのたびにお伝えしているのは、行けた回数と子どもの伸びは関係しないということです。
必要なのは全部に付き合うことではなく、続けられる形を決めることなんです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 予定がぶつかったときの決め方の基準が分かる
- 送迎の負担を減らす具体的な手が分かる
- きょうだいの間で不公平感を残さない伝え方が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:全部に付き合わず、先に枠を決める
きょうだいがいる家庭の負担は、予定が重なった日に起きているように見えます。ただ、本当の原因は、その都度どうするかを考えていることです。
毎回考えるから毎回もめます。決め方を先に作れば、当日の判断がなくなります。
- 送迎に使える時間(平日・週末それぞれ)
- 1年でかけられる金額のおおよその上限
- 試合を見に行く回数の目安
この3つが決まっていると、予定が重なった日も「決めてあるほうを選ぶ」だけで済みます。感情で決めないので、あとに残りません。
うさママ決めてしまうのは冷たい気がして…。



逆なんです。決まっているほうが、子どもは安心して予定を立てられますよ。
重なった日の優先順位を言葉にしておく
どちらを優先するかは、家庭ごとに違って当然です。大事なのは、その基準を家族で口に出しておくことです。
たとえば、公式戦は優先する、練習試合は行けたら行く、といった線引きです。基準があると、子どもも納得しやすくなります。
下の子の発表会や試合も、同じ扱いで並べてください。片方の競技だけが特別という形にすると、そこから不満が生まれます。
決めた基準は、上の子にも下の子にも同じように伝えてください。片方だけが知っている状態だと、不公平に見えます。
紙に書いて、家の見えるところに貼っておくのも効きます。書いてあると、言った言わないのやりとりが起きません。



先に分かってれば、期待しすぎなくてすみます。



そこなんです。子どもが困るのは、直前で変わることですからね。
全部を見に行く必要はない
試合を見に行く回数と、選手が伸びるかどうかは結びつきません。私が見てきた中でも、保護者が毎回来ているかどうかで差が出ることはありませんでした。
むしろ、無理に予定を詰めて疲れた顔で来られるほうが、子どもは気を使います。行ける日に落ち着いて見るほうが、本人にとっても楽です。
見に行った回数ではなく、帰ってからの一言のほうが残ります。
送迎の負担を減らす具体的な手
きょうだいがいる家庭でいちばん重いのが送迎です。ここは工夫の余地が大きい部分なので、先に手を打っておきます。
まず数えるのが出発点です。感覚で「毎日大変」と思っていても、実際に数えると週に何回かに収まっていることがあります。
逆に、思っていたより多かったなら、それは減らす相談をしていい状態です。数字があると、家族にもチームにも話をしやすくなります。
減らす相談の前に、まず1か月の回数を数えます。
分担は「お互いさま」の形にする
配車を頼むときに気が引けるのは、一方的にお願いする形になっているからです。行きは自分、帰りは相手、といった形にすると続きます。
同じ学年でなくても、方面が同じなら組めます。保護者会の場で聞いてみると、同じ悩みをもっている家庭が見つかることが多いです。
自分で行ける状態を作っておく
中学生以上なら、自分で会場まで行ける経路を持っておくと、家庭の自由度が一気に上がります。最初の1回だけ一緒に行って、乗り換えと出口を確認してください。
荷物が重い日や、朝が早い日だけ送る形にすると、送迎の回数はかなり減ります。
子どもにとっても、自分で動けることは自信になります。試合会場に自分でたどり着けた経験は、そのまま生活の力になります。



自分で行けたら、親に気をつかわなくていいですね。



そこも大きいんです。1回だけ一緒に行って、道を覚えてしまいましょう。
下の子を連れて行く日の準備を固める
下のきょうだいを体育館に連れて行く日は、荷物が決まっていないと毎回ばたつきます。持ち物を固定して、そのまま持ち出せる形にしてください。
体育館は待つ時間が長く、音も大きい場所です。静かに過ごせるものを1つ入れておくと、親も試合に集中できます。
お金の配分でもめない決め方
きょうだいがいると、どうしても比較が起きます。かかる金額が違うこと自体は問題ではなく、説明できないことが問題になります。
年間でいくらかかるかを先に出す
バレー部は、道具のほかに大会の費用や遠征の費用がかかります。月ごとに見ると小さくても、1年で見るとまとまった金額になります。
まず1年分を書き出してください。金額が見えると、どこを削れるかも見えてきます。
書き出すときは、必ず出ていく費用と、その年だけの費用を分けてください。分けておくと、来年の見通しが立てやすくなります。
ここが見えていないと、突然の出費のたびに家庭の中がぴりぴりします。金額そのものより、見通しがないことのほうが負担になります。
同額ではなく、同じ考え方でそろえる
きょうだいで同じ金額をかける必要はありません。競技が違えば、かかる金額も時期も変わります。
そろえるのは金額ではなく、決め方のほうです。必要なものは出す、欲しいものは相談する、といった線を同じにしておきます。
用具のように、成長に合わせて買い替えが必要なものは必要な出費です。デザインや色の希望は、相談して決める側に置くと線が引きやすくなります。
そろえるのは金額ではなく、お金を出すときの考え方です。
上の子に多くかかる時期があれば、そのことを下の子にも伝えてください。隠すほど、あとで不公平感として残ります。



下の子には言いにくくて、黙っていました。



伝えたほうがいいです。順番が来ることが分かれば、待てるものなんですよ。
きょうだいの気持ちに残さない伝え方
親が公平にしているつもりでも、子どもは自分の側から見ています。時間と関心の配り方は、金額よりも敏感に伝わります。
話を聞く時間を別々に作る
試合の話が食卓の中心になると、やっていない側は入れません。短くていいので、下の子の話だけを聞く時間を分けて作ってください。
同じ長さでなくてかまいません。自分のことを聞かれる時間があるかどうかが、子どもにとっての差になります。
送迎の車の中は、ちょうどいい時間になります。向かい合わないぶん、話しにくいことも出てきやすくなります。



車の中なら、毎回とれそうです。
応援に行けない日は理由を伝える
行けない日があるのは当然です。ただ、何も言わずに行かないのと、理由を伝えてから行かないのでは受け取り方が変わります。
理由を伝えたうえで、あとで結果を聞かせてほしいと伝えてください。見に来られなくても、関心があることは伝わります。
行けなかったことを何度も謝る必要はありません。謝られるほど、子どもは自分のせいで親が困っていると感じてしまいます。
- 予定を家族で共有し、いつ誰の日かを見えるようにする
- 行けない日は理由を先に伝える
- 帰ってから結果を聞く時間を必ずとる
- 下の子にも「順番が来る」と伝えておく



妹の日ばっかりだと、ちょっと寂しいです…。



その気持ちは言っていいんですよ。伝えてくれたら、家の中で調整できますからね。
親自身の負担を抱え込まない
きょうだいの両立で最初に限界が来るのは、たいてい親のほうです。ここを抜かして仕組みだけ整えても、長くは続きません。
やめることを1つ決める
新しく組む前に、やめることを決めてください。毎回の応援、毎回の手作り、毎回の送り迎え、どれか1つを外すだけで余裕が生まれます。
外したことで子どもが伸びなくなることはありません。親が倒れるほうが、家庭にとっての損失は大きくなります。
やめるものを決めるときは、子どもにも相談してみてください。本人にとって必要なことと、親が必要だと思い込んでいることは、案外ずれています。
頼れる先を先に確保しておく
祖父母や地域の預かり、友人など、頼れる先を先に決めておいてください。困ってから探すと、選ぶ余裕がありません。
1回でも頼んだ経験があると、次から声をかけやすくなります。1度目のハードルだけ、意識して越えておく形です。
自治体が用意している預かりの仕組みもあります。登録に時間がかかるものもあるので、使う予定がなくても先に手続きだけ済ませておくと安心です。



頼るのが下手で、いつも1人で抱えてしまいます。



先に1回だけ頼んでおくんです。それだけで、次からずいぶん楽になりますよ。
続けられる形かどうかが、いちばん大事な基準です。
よくある質問
まとめ:先に決めれば、当日は迷わない
きょうだいがいる家庭では、その都度考えることが負担になります。送迎・費用・応援の回数を先に決めておけば、重なった日の判断はほとんど要りません。
全部に付き合うのではなく、続けられる形を決めることです。
| 場面 | 先に決めること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 送迎 | 自分で行く日と頼む日 | 一方的に頼む形にしない |
| 費用 | 1年分の金額と出す基準 | 金額ではなく考え方をそろえる |
| 応援 | 行く回数の目安 | 行けない日は理由を伝える |
| 家庭 | やめること1つ | 親が抱え込まない |
保護者の方から相談を受けるたびに感じるのは、みなさん十分にやっているということです。足りないのは労力ではなく、決めておく作業のほうです。
子どもが覚えているのは、来てくれた回数ではありません。帰ってきたときに、どんな顔で話を聞いてくれたかのほうです。



まず、1年分の予定を書き出してみます。



それが第一歩です。見えてしまえば、回し方は必ず見つかりますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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