バレー部の手荒れ対策|あかぎれ・皮むけを防ぐ5手順

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バレー部の手荒れ対策|手のひらの荒れを気にするサルくんと見守るあげばコーチ
  • 寒くなってから、子どもの指があかぎれで切れている
  • 手のひらの皮がむけて、ボールに触ると痛がる
  • ハンドクリームを買ってはみたけれど、いつ塗ればいいのかわからない

こんな悩みを解決します。

バレーで手が荒れるのは、ボールとの摩擦・体育館の乾燥・手洗いのくり返しが重なるからです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで指導してきましたが、秋から冬にかけて手を痛がる選手は毎年います。

荒れてから何かをするより、荒れる前に塗る習慣がある選手のほうが、シーズンを通して手の状態が安定していました。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • バレーで手が荒れる理由がわかる
  • 家でできるケアの手順と、塗るタイミングがわかる
  • 皮膚科に相談したほうがいい目安がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:手が乾く前に塗る、これだけで変わる

先に結論をお伝えします。バレー部の手荒れ対策でやることは、次の3つです。

手荒れ対策でやる3つのこと
  • 手を洗ったあと、乾ききる前に保湿する
  • 練習が終わった直後にも1回塗る
  • 切れている場所は、こすらずに覆って守る

いちばん大事なのが1つ目です。手が荒れるのは、皮ふの表面を守っている油の膜がはがれた状態が続くからです。

洗ったあとの手は、水が蒸発するときに内側の水分まで一緒に持っていきます。だから乾ききってから塗るより、湿っているうちに塗るほうが残りやすくなります。

うさママ

うちの子、クリームを渡しても全然塗らないんです…。

あげば

塗る回数より、まず塗る場面を1つ決めるほうが続きますよ。

2つ目の練習後は、1日のなかでいちばん手が乾いている時間です。ボールに触り続けたあとは、油の膜がかなり減っています。

3つ目は、すでに切れてしまった指への対応です。切れた場所はそこだけ治りが遅れるので、動かすたびに開かないよう覆っておきます。

この記事では、荒れる理由・ケアの5手順・塗るタイミング・失敗例・相談の目安の順に見ていきます。

バレーで手が荒れる3つの理由

同じ中学生でも、バレー部の子の手は荒れやすい傾向があります。理由は3つあります。

ボールとの摩擦で、手の油が落ちるから

1つ目は、ボールに触る回数です。

レシーブでもトスでもサーブでも、手のひらと指はボールの表面と何度もこすれます。そのたびに、皮ふを守っている薄い油の膜が少しずつ削られていきます。

日本皮膚科学会の手湿疹診療ガイドラインにも、同じ仕組みの説明があります。

指先が乾いてざらつき、悪化するとひび割れが出るタイプは、皮ふを守る働きの低下と、くり返す刺激が関わっていると考えられているとされています。

サルくん

練習が長い日ほど、指先がカサカサになる気がする…。

バボット

サワルカイスウガオオイホドケズレル

つまり、たくさん練習した日ほど、そのぶん手を守る力が減っているわけです。

出典の情報は、こちらから確認できます。

体育館が冷えて、空気が乾くから

2つ目は、練習する場所の環境です。秋から冬にかけて、体育館の空気は外と同じように乾きます。

さらに気温が下がると、手の先まで血がめぐりにくくなります。冷えた指は油や水分を出す力も落ちるので、乾燥がいっそう進みます。

あげば

夏より冬のほうが荒れるのは、乾燥と冷えが重なるからなんです。

体育館の寒さそのものへの備えは、こちらの記事でくわしく紹介しています。

手洗いと消毒を1日に何度もするから

3つ目は、練習の前後にくり返す手洗いです。

体育館では、食事の前やボールを触る前に手を洗う場面が何度もあります。石けんやアルコールは汚れと一緒に油分も流すので、回数が増えるほど乾きやすくなるんですよね。

手を洗うこと自体は続けてかまいません。洗ったあとに何もしない時間を作らない、と考えてください。

うさママ

手を洗う回数を減らしたほうがいいのかと思っていました。

あげば

減らすのではなく、洗ったあとに1手間を足すのが正解です。

そして、荒れたまま練習を続けると、手だけの問題では終わらなくなります。指導の現場で先に気づくのは、手ではなくフォームのほうです。

指先が切れている選手は、無意識にその指を浮かせて構えます。すると、オーバーハンドで面が作れず、ボールが思わぬ方向へ飛びます。

アンダーでも同じです。手のひらが痛いと組む手がゆるくなり、腕の面がぶれてしまいます。

私が現場で見てきたかぎり、秋に急にレシーブが乱れた選手は、手が原因だったことが少なくありません。

あげば

急にパスが乱れた選手は、まず手を見せてもらうことが多いんです。

サルくん

手が痛いだけで、そこまで変わるの!?

痛みをかばう動きは、本人に自覚がないままフォームの癖として残ります。

だからこそ、痛くなる前に手を整えておくことが、技術の練習と同じくらい大事になります。

手荒れを防ぐケアの5手順

ここからは、家でできる手順を順番に紹介します。特別な道具はいりません。

STEP
練習後、手をぬるま湯で洗って汗と汚れを落とす
STEP
タオルで押さえるように水気をとる
STEP
手が少し湿っているうちに保湿クリームを塗る
STEP
指の間・指先・爪のまわりまで伸ばす
STEP
寝る前にもう1度、量を増やして塗る

この5つを毎日くり返すだけです。順番のなかで、特に効き目が変わるポイントが2つあります。

練習後すぐの1回が、いちばん効く

1つ目のポイントは、練習が終わった直後の1回です。

このタイミングは、ボールとの摩擦で油の膜がいちばん減っている時間にあたります。そこで補っておくと、帰り道の冷たい風も受けにくくなります。

小さめのチューブをバッグの内ポケットに入れておくと、この1回が実行できます。

サルくん

家に帰ってからじゃなくて、体育館で塗ればいいんだ!

あげば

そう、荷物をまとめるときについでにやると忘れないよ。

うさママのように、家で声をかけても間に合わないと感じている場合は、置き場所を変えるほうが早いです。

うさママ

洗面所に置いていたけれど、バッグのほうがよさそうですね。

寝る前は量を増やして、朝まで守る

2つ目のポイントは、寝る前の1回です。

寝ている間は手を使わないので、塗ったものが落ちにくい時間になります。日中より少し多めに出して、指先までていねいに伸ばします。

とくに荒れている場所があれば、その部分だけ薄い綿の手袋で覆うのも1つの方法です。ふとんでこすれるのを減らせます。

バボット

ネルマエハリョウヲフヤス

朝起きたときに手がつっぱらなければ、量が足りている目安になります。

練習中に滑らないための、塗るタイミング

保護者の方からよく出るのが、クリームでボールが滑らないかという心配です。結論から言うと、塗る時間帯を選べば問題になりません。

練習の直前は、塗らないかうすく伸ばす

練習が始まる直前に厚く塗ると、手のひらがぬるついてボールをつかみにくくなります。ここは無理に塗らなくてかまいません。

どうしても痛む日は、少量を手の甲側と指の関節だけに伸ばし、手のひらには広げないようにします。

手のひらはプレーで使う面なので、保湿は練習後と寝る前に寄せるのが基本です。

あげば

塗る量ではなく、塗る時間をずらすほうが現実的です。

逆に、汗で滑るほうが気になる場合は、原因も対策も別になります。こちらの記事を参考にしてください。

切れている指は、テーピングで覆って守る

すでに指先が切れている場合は、保湿だけでは追いつきません。動かすたびに傷口が開くからです。

そのときは、細いテーピングを1周だけ巻いて覆います。強く締めず、指が曲がる程度のゆるさにします。

サルくん

巻いたほうがボールを触っても痛くないや。

あげば

痛みが減ると、手をかばった変なフォームにもなりにくいよ。

テーピングの基本的な巻き方は、指のケガ向けの記事でも紹介しています。

テーピングや薄手の手袋は、部活用品と一緒に買いそろえておくと切らさずにすみます。

🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。

手荒れでやりがちな3つの失敗

ここでは、かえって悪くしてしまう行動を3つ挙げます。心当たりがあれば、今日から変えてみてください。

失敗1:熱いお湯で長く手を洗う

冷えた手を温めようとして、熱いお湯を使う選手は多いです。気持ちはわかりますが、お湯の温度が高いほど油分は流れ落ちます。

ぬるいと感じるくらいの温度で、手早く洗い終えるほうが手は守れます。

失敗2:むけた皮を引っぱる

皮がめくれていると、つい指でつまんで取りたくなります。ところが引っぱると、まだくっついている部分まで一緒にはがれてしまうんです。

気になるときは、無理に取らずに覆っておきます。

サルくん

つい引っぱっちゃってた…。

あげば

そこから深く切れることがあるから、やめておこう。

失敗3:荒れてから塗りはじめる

3つ目がいちばん多い失敗です。痛くなってから慌てて塗っても、追いつくまでに時間がかかります。

まだ何ともない秋のうちから、練習後の1回を始めておくのがおすすめです。

手荒れは、直すものではなく減らすもの。この考え方に切り替えると続きます。

皮膚科に相談する目安と、家でそろえるもの

ここまでは家でできることを紹介しました。ただし、家庭のケアで抱えこまないほうがいい場合もあります。

相談したほうがいい3つのサイン

次のようなときは、早めに皮膚科で相談してください。

皮膚科に相談したい3つのサイン
  • 保湿を続けても2週間ほど変わらない、または広がっている
  • 出血する深いひび割れがあり、練習に支障が出ている
  • 強いかゆみ・水ぶくれ・じゅくじゅくした赤みがある

手が荒れる原因は乾燥だけとはかぎりません。似た見た目でも治し方が変わることがあるので、自己判断で市販薬を使い続けず、専門家に見てもらうのがいちばん早いです。

うさママ

病院に行くほどかどうか、いつも迷ってしまって…。

あげば

練習に支障が出ているなら、それだけで十分な理由になりますよ。

家でそろえておくもの

必要なものは多くありません。次の3つがあれば、ひととおり対応できます。

もの使う場面
保湿クリーム(小さめ1本)バッグに入れて練習後に使う
保湿クリーム(大きめ1本)洗面所に置いて寝る前に使う
細めのテーピング切れた指を覆って守る

同じものを2か所に置くのは、塗る場面を減らさないためです。

バボット

オキバショガ2カショダトワスレナイ

なお、成長期の肌の状態は食事や睡眠の影響も受けます。手だけを見て考えこまず、生活のリズムもあわせて確認してみてください。

よくある質問

ハンドクリームはどんなものを選べばいいですか?

まずは香りが強すぎず、べたつきが少ないものから試してください。
使ったあとに赤みやかゆみが出る場合は使用をやめ、皮膚科で相談してください。

練習前に塗ってもいいですか?

手のひらに厚く塗るとボールをつかみにくくなります。
どうしても痛むときは手の甲側に少量だけにして、しっかり塗るのは練習後にしてください。

あかぎれで血が出ているときも練習していいですか?

傷口をそのままにしてボールを触るのは避けてください。
覆って守れる範囲かどうかを確認し、痛みが強い日は顧問の先生に伝えて内容を調整してもらいましょう。

男子でもケアは必要ですか?

必要です。
手が荒れる仕組みは男女で変わらないので、練習量が多い選手ほど早めに始めるほうが楽になります。

まとめ

手荒れは、がまんして続けるものではありません。手が痛いと、レシーブの面もサーブのミートも自然とかばった形になります。

手を洗ったあと乾く前に塗る、練習後にもう1回。この2つだけでも冬の手はかなり変わります。

場面やること
練習後(体育館)水気をとって、小さめのチューブで1回塗る
帰宅後の手洗い後乾ききる前に塗り直す
寝る前量を増やして指先まで伸ばす
練習の直前手のひらには塗らない・痛む日は手の甲に少量
切れている指テーピングで覆う・悪化したら皮膚科へ

私は元日本代表として、また指導者として多くの選手を見てきましたが、手の状態が安定している選手ほど、冬でも練習の質を落とさずに続けられていました。

サルくん

今日からバッグにクリームを入れておく!

うさママ

置き場所を変えるだけなら、すぐできますね。

あげば

いいですね。小さな習慣ほど、冬のあいだ効いてきますよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コンディショニングについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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    この記事を書いた人

    バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
    バレーボールスクールを10年間運営。

    【保有資格】
    日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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