- 子どもが手首を痛がるので、サポーターを買うべきか迷っている
- 売り場に薄いものと厚いものがあって、どちらを選べばいいか分からない
- テーピングとサポーター、どちらを用意すればいいのか判断できない
こんな悩みを解決します。
手首サポーターは、手首が反りすぎる動きを抑えて、負担のかかり方をゆるやかにするための道具です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、手首の違和感を抱えたまま練習を続けてしまう選手は本当に多いです。
道具の役割を知っておくと、買うべきかどうか、どのくらいの固さを選ぶかを自分で判断できるようになります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 手首サポーターが何をしてくれる道具なのかが分かる
- 固定力・サイズ・素材の3つで、売り場で迷わず選べるようになる
- テーピングとの使い分けと、使うときに気をつけることが分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:固定力・サイズ・素材の3つで選ぶ
結論からお伝えします。手首サポーターを選ぶときに見るのは、固定力・サイズ・素材の3つです。
固定力は、どのくらい動きを止めるか。サイズは、手首まわりの太さに合っているか。素材は、汗を含んだときにどうなるかです。
この3つが合っていないと、つけていても効果を感じにくかったり、練習中にずれて気になったりします。
- 固定力:薄手で動きやすいものか、ベルトでしっかり締めるものか
- サイズ:手首まわりを測って、表示サイズに合わせる
- 素材:通気性があり、洗って乾きやすいものか
うさママ売り場にたくさんあって、どれも同じに見えてしまって…。



この3つだけ決めておけば、選ぶ幅がぐっと狭くなりますよ。
もう1つ大事なことをお伝えします。サポーターは、痛みそのものを治す道具ではありません。
負担のかかり方を変えて、動きを助けるためのものです。痛みが続くときや、腫れ・しびれがあるときは、まず医療機関で相談してください。
そのうえで、練習に戻っていく過程を支える道具として考えると、選び方も使い方も見えてきます。
手首サポーターは何をしてくれるのか
まず、この道具が何をしているのかを整理しておきましょう。役割が分かると、必要かどうかの判断がしやすくなります。
反りすぎる動きを抑える
バレーボールでは、手首が後ろに反る場面がくり返し出てきます。オーバーパスでボールを受けるとき、レシーブで手をついたとき、ブロックで指先に強い球が当たったときなどです。
手首サポーターの主な役割は、この反りが行きすぎるのを抑えることにあります。動く範囲を少しだけ狭めることで、一度にかかる負担をやわらげます。



動かなくするんじゃなくて、行きすぎを止めるんですね。



そうです。完全に固めてしまうと、今度はプレーができなくなりますからね。
手をついたときの衝撃をやわらげる
もう1つが、床に手をついたときの衝撃です。レシーブで飛び込んだあと、体を支えるために手のひらをつく場面は必ず出てきます。
手首まわりに1枚入っているだけで、当たり方が変わります。とくに、床が硬い体育館で練習している選手は違いを感じやすいところです。
意識づけの効果もある
意外に思われるかもしれませんが、「今は手首をかばう時期だ」と本人が意識できることも役割の1つです。
つけていることで、無理な体勢で球を触りにいく回数が自然と減ります。私が見てきたなかでも、復帰の途中で一時的につけていた選手は、動きが慎重になっていました。
ただし、これは道具に頼りきるという意味ではありません。あくまで、体を戻していく期間を支えるためのものだと考えてください。
固定力で選ぶ|薄手タイプとベルトタイプの違い
ここからは、選ぶときの1つ目の基準である固定力を見ていきます。手首サポーターは、大きく2つのタイプに分かれます。
薄手のリストバンド型
筒状になっていて、手を通して使うタイプです。締めつけがゆるやかで、動きをほとんど邪魔しません。
汗を吸う目的を兼ねているものも多く、練習中ずっとつけていても気になりにくいのが特徴です。
一方で、しっかり動きを止める力はありません。強く反るのを抑えたい場合には物足りなく感じることがあります。
動きを止めるより汗を止めたい場合に使うリストバンドの効果と選び方は、別の記事でまとめています。
ベルトで締めるタイプ
面ファスナーのベルトが付いていて、締め具合を自分で調整できるタイプです。手首を回して巻きつける形になります。
締め方を変えられるので、練習の内容や日によって強さを変えられます。動きを抑えたい選手には、こちらが向いています。
ただし、締めすぎると血のめぐりを妨げてしまいます。指先がしびれる、色が変わるといったときは、すぐにゆるめてください。
| タイプ | 固定力 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 薄手のリストバンド型 | ゆるやか | 汗対策・軽い違和感の予防 |
| ベルトで締めるタイプ | 調整できる | 反りを抑えたい・復帰の期間 |
| 親指を通す穴つき | しっかりめ | ずれてほしくないとき |



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親指を通す穴があるかどうか
3つ目の見分け方が、親指を通す穴の有無です。穴があるタイプは位置がずれにくく、プレー中に巻き直す手間が減ります。
そのぶん着け外しに少し時間がかかるので、試合中に外したり着けたりする使い方には向きません。



ずれ直す回数が減るのは助かります。
どのタイプにするか迷ったら、まずは薄手のものから試して、足りなければベルトタイプへ移るという順番が分かりやすいです。
サイズと素材の見方|手首まわりを測ってから買う
固定力の次に大事なのが、サイズと素材です。ここを外すと、せっかく買っても使わなくなってしまいます。
手首まわりを測ってから選ぶ
多くの製品は、手首まわりの長さでサイズが分かれています。S・M・Lの表示だけで選ぶと、合わないことがあります。
メジャーで手首のいちばん細いところをぐるりと測り、その数字を製品の表示と見比べてください。メジャーがなければ、ひもを巻いて定規で測る方法でも十分です。



測ってから買えばいいんですね。それなら失敗しなさそうです。



成長期のお子さんは、半年ごとに測り直すと安心ですよ。
中学生・高校生は体が変わっていく時期です。去年ちょうどよかったものが、今年はきついということがふつうに起きます。
素材は通気性と洗いやすさで見る
手首は汗が集まりやすい場所です。素材を選ぶときは、通気性と洗いやすさを見てください。
厚手でしっかりしたものほど固定力は上がりますが、そのぶん蒸れやすくなります。夏場の体育館では、薄手のほうが続けて使いやすいこともあります。
- 網目状に編まれた部分など、通気する箇所があるか
- 手洗いか洗濯機か、洗い方の表示はどうなっているか
- 乾きやすい素材か(週に何度も使うなら2つあると回せる)
- 肌に当たる面の縫い目が硬くないか
週に4日以上練習があるチームなら、2つ用意して交互に使うと衛生的です。1つを洗っている間にもう1つを使えるので、生乾きのまま着ける状況を避けられます。
試合で使うときはルールの確認を
サポーター類は基本的に着用できますが、大会によっては色や形について決まりがある場合があります。
競技規則そのものは日本バレーボール協会の競技規則ページで公開されています。
金属の留め具が付いているものや、硬いプレートが入っているものは、相手選手に当たる危険があるため使えないことがあります。
新しく買ったものを大会で初めて使うのではなく、練習で試してから持っていくようにしてください。



当日に「使えません」と言われるのが、いちばんもったいないですからね。
ベルトで締め具合を調整できるタイプなら、たとえばこのような手首サポーターがあります。
テーピングとの使い分け
手首を守る方法には、サポーターのほかにテーピングがあります。どちらを選べばいいのか、迷うところです。
サポーターは手軽さ、テーピングは合わせやすさ
大きな違いは、着け外しの手軽さと、体に合わせられる度合いです。
サポーターは自分ひとりで着けられて、くり返し使えます。一方でテーピングは、その日の状態に合わせて巻き方や強さを変えられます。
| 項目 | 手首サポーター | テーピング |
|---|---|---|
| 着けるとき | 自分ひとりですぐ | 巻き方を覚える必要がある |
| くり返し使えるか | 洗って何度も使える | 基本は使い切り |
| 合わせやすさ | サイズ表示の範囲内 | 状態に合わせて調整できる |
| 続けたときの費用 | 最初だけ | 使うたびにかかる |



じゃあ、どっちを選べばいいんですか?



毎日の練習ならサポーター、大事な試合や不安が強い日はテーピング、という分け方が現実的です。
併用するときの順番
両方を使う場合は、テーピングを巻いた上からサポーターを重ねる形が一般的です。逆にすると、テーピングがずれてしまいます。
ただし、重ねるとかなり締めつけが強くなります。指先の感覚が鈍る、色が変わるといった変化があれば、すぐに外してください。
巻き方そのものについては、別の記事でくわしく手順を紹介しています。
使うときに気をつけたい3つのこと
最後に、実際に使い始めてからの注意点をまとめます。ここを外すと、かえって回り道になることがあります。
締めすぎない
いちばん多いのが、締めすぎです。「しっかり固定したほうが効く」と思って強く締めると、血のめぐりを妨げてしまいます。
指1本が入るくらいの余裕を残すのが目安です。練習の途中で指先がしびれてきたら、その場でゆるめてください。



つい、きつめに締めてしまいそうです。
つけっぱなしにしない
練習中につけて、終わったら外す。これが基本の使い方です。1日中つけたままにすると、手首まわりの筋肉を使う機会が減ってしまいます。
道具で支える時間と、自分の力で支える時間の両方が必要だと考えてください。



ずっと着けていたほうが安心だと思っていました。



支えてもらう時間と、自分で支える時間。この両方があって戻っていくんですよ。
痛みが続くなら医療機関へ
サポーターは、痛みを治すための道具ではありません。つけていても痛みが続く、練習のたびに痛むという場合は、我慢して続けないでください。
腫れがある、動かすと強く痛む、しびれがあるといったときは、整形外科などの医療機関で相談することをおすすめします。
私の経験でも、早めに相談した選手のほうが、結果的に復帰が早いことがほとんどでした。
- 練習していないときも痛む
- 手首が腫れている、熱を持っている
- 指先にしびれがある
- 2週間以上、同じ痛みが続いている
サポーターを買うかどうかで迷っている段階なら、まずは痛みの様子を見てから判断しても遅くありません。
よくある質問
まとめ:固定力・サイズ・素材の順に決めれば迷わない
手首サポーターは、反りすぎる動きを抑えて、手をついたときの衝撃をやわらげる道具です。選ぶときは、固定力・サイズ・素材の3つを順に決めていきます。
毎日の練習は薄手、しっかり抑えたい日はベルトタイプ。
| 見るところ | 決め方 |
|---|---|
| 固定力 | 薄手か、ベルトで調整できるタイプか |
| サイズ | 手首まわりを測り、表示と合わせる |
| 素材 | 通気性と洗いやすさで選ぶ |
| 使い方 | 指1本の余裕を残し、練習後は外す |
私が指導してきたなかでも、道具の役割を理解している選手は、必要な時期に使い、必要がなくなれば自然と外していました。
サポーターは、体を戻していく期間を支えてくれる道具です。痛みが続くときは、道具よりも先に医療機関で相談してください。



まずは手首まわりを測ってみます!



それが分かれば、売り場で迷わなくなりますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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