- ピアスや指輪をつけたまま、試合に出られるのか分からない
- 爪はどのくらいの長さまで切ればいいのか、基準が知りたい
- 眼鏡やサポーターは外さないといけないのか迷っている
こんな悩みを解決します。
バレーの試合では、けがの原因になる物は身につけないというのが基本です。外す物と、つけたままでよい物は、はっきり分かれています。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中高生を指導し、大会の会場にも足を運んできました。
会場でいちばん多く見かけるのは、出番の直前に外し忘れに気づいて、あわてている選手の姿です。前の日に決めておけば、その慌ただしさはなくなります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 試合の前に外す物と、つけたままでよい物の区別がわかる
- 爪と髪を、どこまで整えておけばよいかの目安がわかる
- 当日にあわてないための、前日の準備の流れがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:試合前に外す物と整える物は5つ
先に結論からお伝えします。外すのはアクセサリー類、整えるのは爪と髪、この2つに分けて考えてください。
- ピアス・指輪・ネックレスを外した
- 時計・ブレスレット・ミサンガを外した
- 金属のヘアピンやかたい髪留めを外した
- 爪が指の腹から出ていない長さになっている
- 髪が視界とプレーのじゃまにならない形にまとまっている
5つと聞くと多く感じるかもしれませんが、外す物は1か所にまとめれば1分もかかりません。
大事なのは、この確認を会場ではなく家で終わらせておくことです。会場に着いてからでは、外した物のしまい場所に困ってしまいます。
サルくん全部その日に外すんじゃダメなんですか?



前の日にやっておくと、当日の頭がプレーだけに使えますよ。
一方で、眼鏡やサポーターのように、つけたままで問題のない物もあります。何でも外せばよいというわけではありません。
この記事では、外す物・つけたままでよい物・整える物の3つに分けて順番に見ていきます。
装身具が禁止されているのは、けがを防ぐため
そもそも、なぜアクセサリー類は外すことになっているのでしょうか。理由はただ1つ、けがを防ぐためです。
競技規則では、けがの原因になる物や、体を人為的に有利にする物は身につけないと定められています。
バレーは自分と味方が近い距離で動き続けるので、小さな金属が大きな事故になりやすいんです。
服装まわりの決まりは、日本バレーボール協会(JVA)のユニフォーム規程でも公開されています。大会に出る前に一度目を通しておくと安心です。
自分の指や耳がけがをする
指輪をつけたままボールを受けると、指輪と骨のあいだで力が集中します。突き指をしたときに、指が腫れて指輪が抜けなくなることもあるようです。
ピアスも同じで、レシーブで頭からとびこんだときに、床や自分の腕に当たります。耳たぶは薄いので、引っかかると裂けてしまうこともあります。



小サイ金属ホド事故ガ大キイ
ネックレスは、スパイクを打つときやジャンプの着地で大きく揺れます。首に巻きついたり、口の中に入ったりする場面も起こりえます。
相手や味方をけがさせてしまう
もう1つ大きいのが、自分ではなく他の人をけがさせてしまう危険です。バレーはネットをはさんだ競技なので、直接ぶつかることは多くありません。
ただし、味方とは日常的に接触します。同じボールを追いかけて、腕と腕がぶつかる場面は毎日のように起きているはずです。
かたい石のついた指輪や、金属のヘアピンが当たれば、相手の皮ふは簡単に切れてしまいます。当てた側にとっても、後味の悪い出来事になります。
だからこそ、審判は試合前に選手の身なりを見ています。注意されてから外すのではなく、はじめから外しておくのが気持ちのよい形です。
試合前に外す物|金属のアクセサリー類
ここからは、実際に何を外すのかを具体的に見ていきます。判断に迷いやすい物を3つに分けました。
ピアス・指輪・ネックレス
まず外すのが、この3つです。金属かどうかにかかわらず、体から出っぱる物はすべて外すと考えてください。
ピアスは、あけたばかりで外せないという相談がよくあります。透明な樹脂製に替えれば大丈夫と思われがちですが、これも判断が分かれるところです。
大会によっては、素材にかかわらず外すよう指示されます。試合の直前に困らないよう、顧問の先生に前もって聞いておくのが確実な進め方になります。



あけたばかりだと、ふさがってしまいませんか?



だからこそ、いつ・どの時期にあけるかを先に考えたいですね。
指輪は、いちど外しておくと当日に迷いません。ネックレスも同じで、お守り代わりにつけている場合はバッグの中で持っておくとよいでしょう。
時計・ブレスレット・ミサンガ
腕まわりの物も外します。時計は文字ばんがかたく、レシーブのときに腕の面に当たってしまうからです。
ミサンガは布なのでよさそうに見えますが、切れるまで外さないという性質があります。ゆるんでボールに触れると、パスの方向が変わってしまうこともあるでしょう。
活動量計やリストバンドも、審判が危ないと判断すれば外すことになります。迷ったら、腕には何もつけない状態で会場に入るのがいちばん早いです。
金属のヘアピンやかたい髪留め
見落とされやすいのが髪まわりです。金属のヘアピンは先がとがっていて、落ちた1本を踏むだけでもけがにつながります。
かたいプラスチックのバレッタや、大きな飾りのついたゴムも同じ扱いになります。倒れこんだときに、頭とゆかのあいだではさまれてしまうからです。
反対に、布のヘアバンドや、飾りのない細いゴムは使えることがほとんどです。髪をとめる道具は、やわらかい物を選んでおくと当日に困りません。
外さなくていい物|眼鏡・コンタクト・サポーター
外す物ばかり並べましたが、つけたままでよい物もあります。ここを知らずに、必要な道具まで外してしまう選手がいます。
眼鏡とコンタクトレンズ
眼鏡とコンタクトレンズは、自分の責任で使ってよいことになっています。見えない状態でプレーするほうが、はるかに危ないからです。
ただし、ふだんの眼鏡はレンズもフレームもボールの力に耐える作りではありません。顔に当たれば割れることもあるので、スポーツ用の物を用意しておくと安心できます。



外さなくていいって知りませんでした!



見えることが最優先です。安全な物を選びましょう。
サポーターとテーピング
膝サポーターやテーピングも、体を守るための物なので使えます。
気をつけたいのは、金具やかたい部品がついている物です。腰のコルセットのように、かたい板が入った物は、審判の確認が必要になる場合があります。
大会の要項に書かれていることもあるので、事前に読んでおくと確実です。
サポーターは、色をチームでそろえるよう決められている大会もあります。買う前に、チームの決まりを聞いておくとむだになりません。
爪と髪は、前の日のうちに整える
外す物の次は、整える物です。爪と髪は、当日にどうにかできるものではないので、前の日までに終わらせておきます。
爪は指の腹から出ない長さに切る
爪の長さは、細かい数字で決まっているわけではありません。安全のための約束事として、短く切ることが広く指導されています。
目安になるのは、手のひら側から見て、爪が指の腹より前に出ていない長さです。この状態なら、相手の皮ふを引っかくことはまずありません。
長い爪は、自分にとっても不利になります。ボールが当たったときに爪が割れやすく、オーバーハンドパスで指先が痛みやすくなるからです。
私の指導現場でも、指先の痛みを訴える選手の爪はたいてい伸びています。爪を切っただけで痛みが軽くなる選手も見てきました。
切るのは、試合の前の日ではなく2日前がおすすめです。直前に深く切ると、指先がひりひりしてボールを触るのが怖くなります。



直前に切ると、かえって良くないんですね。



指先の感覚は2日ほどで元に戻りますよ。
髪は結び目が後頭部に当たらないようにまとめる
髪は、目に入らないことと、倒れこんでも痛くないことの2つで考えます。前髪が視界をさえぎると、ボールの落下点を見あやまってしまいます。
結ぶ位置にも気をつけてください。後頭部の高い位置で結ぶと、あお向けに倒れたときに結び目がゆかと頭のあいだに入ります。
低い位置でまとめるか、2つに分けて結ぶと、この当たりをさけられます。長い髪の選手ほど、結ぶ位置で楽になる度合いが大きくなります。



結ぶ場所まで考えたことなかったです。



レシーブで飛びこむ回数が多い人ほど効いてきますよ。
試合当日にやりがちな3つの失敗
最後に、会場でよく起きている失敗を3つ挙げます。どれも前の日の準備で防げるものばかりです。
失敗①:外した物をポケットに入れる
外したピアスや指輪を、ジャージのポケットに入れる選手がいます。これはなくす原因になりますし、洗たくで見つからなくなることもあります。
小さなケースやチャック付きの袋を1つ、バッグに入れておいてください。外す・しまう・帰りに戻す、この流れが決まっていれば忘れません。
失敗②:外れないと当日に気づく
前の日に外そうとしたら固くて動かなかった、という話も聞きます。時間がたった指輪は、指のむくみで抜けなくなることがあるようです。
気づくのが試合の朝だと、打てる手がほとんどありません。試合が決まった時点で一度外してみて、外れるかどうかだけ確かめておきましょう。
失敗③:テープを巻いて隠す
外せない物にテープを巻いて、隠して出ようとするのもよくある方法です。ただし、これは外したことにはならないと判断される場合があります。
そもそもテープは、当たったときの衝撃までは消してくれません。隠す方向ではなく、外せる形にしておく方向で準備してください。



隠せばいい、と思っていました…。



目的はけがを防ぐことなので、そこは正直にいきましょう。
3つとも、当日ではなく前の日に一度確かめるだけで消えていきます。試合当日の流れそのものを知っておくと、さらに落ちついて動けます。
よくある質問
まとめ:外す物と整える物を、前の日に決めておく
バレーの試合で気をつけるのは、外す物と整える物の2つだけです。
けがの原因になる物は外す。爪と髪は前の日までに整える。
| 分類 | 具体例 | 前の日にやること |
|---|---|---|
| 外す物 | ピアス・指輪・ネックレス | ケースに入れてバッグへ |
| 外す物 | 時計・ブレスレット・ミサンガ | 腕には何もつけない状態にする |
| 外す物 | 金属ヘアピン・かたい髪留め | 布や細いゴムに替えておく |
| つけてよい物 | 眼鏡・コンタクト・サポーター | 壊れていないか確認する |
| 整える物 | 爪・髪 | 爪は2日前に切り、結ぶ位置を決める |
私は元日本代表として活動したあと、10年以上スクールで中高生を指導してきました。
会場で慌てている選手を見るたびに思うのは、これは前の日に終わる作業だということです。準備の差は、そのまま試合前の落ちつきの差になります。
なお、大会ごとに要項で細かく決められていることもあります。最終的な判断は、顧問の先生と大会の要項にしたがってください。
反則の知識とあわせて覚えておくと、試合中に迷う場面がさらに減っていきます。



今日の帰りに、爪から切ってきます!



その調子です。準備が終われば、あとは思いきりプレーするだけですよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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