- 部活でメガネがずれる、当たりそうで怖いと子どもが言い出した
- 中学生でコンタクトに変えて、目に負担がないのか心配になる
- 何を基準に選べばいいのか、どこで買えばいいのかが分からない
こんな悩みを解決します。
コンタクトを始める時期は、年齢の数字では決まりません。自分でつけ外しができて、決めた時間で外せて、目の異変を大人に伝えられるかどうか。
この3つがそろってきたら、始めどきの目安です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、視力の話は保護者の方から本当によく相談を受けるテーマです。
見えていないだけなのに、落下点に入れないことを「動きが遅い」と受け取られてしまう。そういうもったいない場面を、体育館では何度も見てきました。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- コンタクトを始めてよいかどうかを判断する基準が分かる
- 部活で使うレンズの選び方と、始めるまでの手順が分かる
- 練習と試合で気をつけること、外れたときの対処が分かる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:年齢ではなく「自分で管理できるか」で決める
結論からお伝えします。コンタクトを始めてよいかどうかは、年齢ではなく「本人が自分で管理できるか」で判断してください。
「中学生になったらコンタクト」という決まりはありません。高校生でもメガネのままで活躍している選手はたくさんいます。
使えるかどうかの最終的な判断は眼科が行います。そのうえで、家庭で見ておきたいのが本人の扱い方です。
判断を年齢に預けてしまうと、扱いきれない子が持たされることになります。逆に、きちんと扱える子が必要以上に待たされることにもなるんです。
うさママまだ早いんじゃないかと思っていました。



年齢よりも、扱えるかどうかで見てあげてください。
コンタクトレンズは、目に直接のせて使う「高度管理医療機器」に分類されています。手を洗う、決めた時間で外す、違和感があればすぐやめる。
この当たり前を毎日続けられることが前提になります。
だからこそ、判断の物差しは次の5つになります。
- 鏡の前で、自分でつけ外しができる
- 触る前に手を洗う習慣がついている
- 「今日は外す」と決めた時間に、自分で外せる
- 予備とケースを、自分でバッグに入れて管理できる
- 目がゴロゴロする、痛いといった変化を、その日のうちに大人へ言える
最後の1つがいちばん大切です。目のトラブルは、我慢しても良くなることがありません。すぐに言えるかどうかで、その後の重さが変わります。
もし今の時点で当てはまらない項目があっても、あきらめる必要はありません。しばらくスポーツ用のメガネで過ごして、扱えるようになってから切り替える。
この順番でまったく問題ないんです。
バレーでメガネのままだと起きること
そもそも、なぜバレーで視力の話が出てくるのか。競技の特徴に理由があります。
バレーボールは、ボールが上から落ちてくるスポーツです。落下点を読むには、遠くのボールの高さと距離を、動きながら見続ける必要があります。
ここでメガネが不利になる場面が3つあります。
- 走って落下点に入るとき、フレームが揺れて像がぶれる
- 上を向いた瞬間にずり落ちて、視線をボールから外してしまう
- レシーブで飛び込んだとき、顔とフレームがぶつかる危険がある
見え方が効いてくる場面も、バレーは少し特殊です。サーブレシーブでは相手の手元からボールの出どころを追い、チャンスボールでは高く上がった球の落下点を探します。
ブロックでは、相手のトスとスパイカーの助走を同時に見ることになります。
どれも「遠くが見える」だけでは足りません。動きながら、高さと距離を読み続ける必要があるんです。
フレームの縁も見え方に関わります。視野の端が枠で切れるので、横から入ってくる味方やブロッカーの位置を、首を振らないと確認できません。



上を向くとメガネが落ちてくるんだ…。



それでボールから目を離してしまうのが、いちばん困りますね。
安全面も無視できません。強く打たれたボールが顔に当たれば、フレームやレンズでケガをする可能性があります。
競技用に作られていない普段のメガネで、そのまま試合に出るのはおすすめできません。
とはいえ、コンタクトだけが答えではないんです。選択肢は3つあります。
| 選び方 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 普段のメガネのまま | 見学・軽い自主練 | ずれる・当たると危険で、試合向きではない |
| スポーツ用メガネ・ゴーグル | コンタクトがまだ早い時期 | 顔に合うサイズ選びが必要になる |
| コンタクトレンズ | 自分で管理できるようになってから | 眼科での検査と定期受診が前提になる |
スポーツ用メガネという選択肢を先に知っておくと、あわてて決めずにすみます。
形やサイズの選び方はバレー用メガネ・スポーツゴーグルの選び方|安全に見るにまとめました。
始める前に決めておく3つのこと
コンタクトに切り替えると決めたら、いきなり買うのではなく、先に確認しておきたいことが3つあります。
①眼科で検査と処方を受ける
まず、これが土台です。目のカーブや形は一人ひとり違うので、合わないレンズを使い続けると角膜に傷がつくことがあります。
厚生労働省も、コンタクトは医療機器であり、医師の指導のもとで正しく使うよう呼びかけています(コンタクトレンズを正しく使いましょう)。
中高生は成長にともなって度数が変わりやすい時期でもあります。買ったあとも、症状がなくても定期的に受診してください。



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②学校と部活のルールを確認する
意外と見落とされるのがここです。学校によって、コンタクトの使用を届け出制にしている場合があります。
顧問の先生に伝えておくことも大切です。練習中に外れたとき、本人が言い出しにくくて我慢してしまうケースを防げます。



自分から言うのは、ちょっと気まずいかも…。



先に伝えておけば、その気まずさが消えますよ。
③かかる費用を家庭で確認しておく
費用はレンズの種類、使う日数、購入先、定期検査の有無で変わります。
毎日続けて使うほど負担は増えるので、金額そのものより「どれくらい使うか」を先に決めておくほうが現実的です。
部活の日だけ使うのか、学校生活でも使うのか。ここを家庭で決めておくと、見通しが立てやすくなります。
部活全体でかかるお金の見通しはバレーボールの年間費用はいくら?中高のリアルな出費を参考にしてみてください。
この3つが済んだら、実際に始める手順はシンプルです。
いきなり練習で使い始めないでください。慣れないうちに外れると、あわてて汚れた手で触ってしまいます。
部活で使うレンズの選び方|1日使い捨てが向く理由
種類はいろいろありますが、眼科で問題ないと判断されたうえでなら、部活には1日使い捨て(ワンデー)のソフトレンズが候補になりやすいです。
理由は3つあります。汚れがたまらないこと、ケアの手間がないこと、そして予備を持ち歩きやすいことです。
体育館の練習では、汗もほこりもレンズに付きます。1日で捨てられるほうが、汚れの蓄積による目のトラブルを避けやすくなります。
ケアの手間も見逃せません。夜遅く帰ってきて、疲れた状態で洗浄をきちんと続けるのは、中高生にはなかなかの負担なんです。



練習の後は正直、何もしたくない…。



だから捨てるだけで済むタイプが向いているんですよ。
種類ごとの向き不向きを整理しておきます。
| 種類 | 部活での使いやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| 1日使い捨て(ソフト) | いちばん向いている | ケア不要で、予備を持ちやすい |
| 2週間・1か月交換(ソフト) | 費用は抑えやすい | 毎日の洗浄と保管を続ける必要がある |
| ハードレンズ | 運動中は外れやすい | 見え方は安定するが、ずれたときの痛みが強い |
もう1つ、必ず守ってほしいことがあります。色つきのおしゃれ用レンズを、視力矯正の代わりに使わないでください。
こちらも同じ高度管理医療機器で、眼科で処方を受けずに使うと、角膜を傷めることがあります。試合で見え方を安定させたい場面には向きません。
度数についても、自己判断で「前と同じ」を通販で買い足すのは避けてください。合わない度数のまま練習を続けると、目が疲れて頭痛につながることもあります。
練習と試合で気をつけること|外れたときの対処まで
使い始めてからは、体育館ならではの注意点が出てきます。順に見ていきましょう。
手の汚れをレンズに持ち込まない
バレーはレシーブで床に手をつく競技です。飛び込んだあとの手には、床のほこりがしっかり付いています。
その手で目をこすると、汚れがそのままレンズと角膜のあいだに入ります。かゆくても、手を洗うまではさわらないと決めておいてください。
目の乾きを軽く見ない
体育館は空調と換気で、思っている以上に乾燥します。ボールを追って集中していると、まばたきの回数も減ります。
「目が乾く」「かすむ」と感じたら、それは休むサインです。コンタクトに使える目薬を眼科で相談しておくと、練習中に対応できます。
外れたら、まずプレーを止める
いちばん多いトラブルがこれです。慌てて動くとレンズを踏んでしまいますし、片目だけ見える状態は距離感が狂うので危険なんです。
試合中であれば、審判に伝えてから対応します。自己判断でコートを離れず、まず声を上げることを本人に伝えておいてください。



自分から止めていいんだ!?



見えないまま続けるほうが危ないですからね。
予備を必ずバッグに入れておく
予備のレンズと、予備のメガネ。この2つは必ずバッグに入れておいてください。
どちらが欠けても、外れたあとはコートに戻れなくなります。
遠征や合宿では特に大切です。忘れ物の防ぎ方はバレー部の練習の持ち物リスト|忘れ物をなくす準備のコツにまとめています。
よくある失敗と、保護者ができるサポート
相談を受けるなかで、繰り返し出てくる失敗があります。先に知っておくだけで、かなり防げます。
- 装用時間を守らず、部活のあとも夜までつけっぱなしにする
- 通販でまとめ買いをして、眼科に行かなくなる
- 見えにくいのを我慢して、度数が合わないまま使い続ける
- 目薬をコンタクト対応かどうか確認せずに使う
いちばん多いのは、つけっぱなしです。部活で疲れて帰り、そのまま寝てしまう。悪気はないのですが、目にとっては負担が大きくなります。
外す場所と時間を決めてしまうのが確実です。「帰ってお風呂の前に外す」のように、毎日必ず通る場面と結びつけると忘れにくくなります。



声をかけ続けるしかないのかしら…。



仕組みにしてしまえば、声かけは減らせますよ。
保護者の方にお願いしたいのは、次の3つです。
まず、定期検査を予定に入れてしまうこと。テスト明けなど、部活が休みの時期にあらかじめ組んでおくと流れません。
次に、予備の補充を任せきりにしないこと。レンズもケースも、切れる前に足しておくと、無理な使い回しが起きなくなります。
最後に、目の不調を言ってきたときに責めないこと。「ちゃんと洗った?」から入ると、次から言わなくなってしまいます。まず病院、原因はあとで一緒に振り返る。
この順番でお願いします。



言イヤスサガ目ヲ守ル
よくある質問
まとめ:年齢ではなく管理できるかで決める
バレーでコンタクトを始めるかどうかは、年齢ではなく本人が管理できるかで判断してください。眼科での検査と定期受診が前提になります。
自分で外せて、目の変化を言えること。この2つがそろってからで十分です。
| 判断のポイント | 目安 |
|---|---|
| 始める時期 | 自分でつけ外しでき、異変を伝えられるようになってから |
| レンズの種類 | 部活では1日使い捨てのソフトレンズが選ばれやすい |
| 買う前の準備 | 眼科での検査・学校への確認・費用の見通し |
| 持ち物 | 予備のレンズと予備のメガネをバッグに常備 |
私が指導してきたなかでも、見え方が変わっただけで動き出しが速くなる選手はいます。技術の問題だと思われていたものが、視力の問題だったという場合もあるんです。
この記事は、部活でコンタクトを考えるときの整理のしかたをまとめたものです。
目の状態も使えるレンズも人によって違うので、実際に始めるかどうかは眼科で相談してください。
まずは今の見え方を確かめるところから始めてみましょう。



週末に見てもらってくる!



それがいちばん確実な一歩ですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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