- 仕事が終わらず、子どもの送迎に間に合わない
- 帰りが遅い日の夕食を、どう用意すればいいか悩む
- 保護者の当番を引き受けられず、申し訳なさが残る
こんな悩みを解決します。
共働きでバレー部を支えるときは、送迎・食事・当番の3つだけに絞って仕組みを作るのが近道です。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導していると、送迎や当番の悩みを保護者の方から相談されることがあります。
そこで多いのが、全部を自分でやろうとして限界がきているケースです。
支え方の質は、かけた時間の長さでは決まりません。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 共働き家庭がつまずきやすい3つの場面がわかる
- 送迎・食事・当番をそれぞれ軽くする具体策がわかる
- 子どもに任せることを増やす進め方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:抱え込まずに3つだけ仕組み化する
先に結論からお伝えします。共働きで抱えやすい負担は、送迎・食事・当番の3つに集中しています。
この3つに手を打てば、そのほかの雑務はかなり小さく感じられるようになります。逆にここを気合いだけで回そうとすると、平日のどこかで必ず限界がきます。
大事なのは、負担をゼロにすることではありません。決めごとにして毎回悩まなくする、それだけで気持ちの消耗が減ります。
判断する回数が減ると、同じ作業量でも軽く感じられるようになります。共働きの家庭で先に効いてくるのは、時間よりもこの余白のほうです。
うさママ手を抜いているようで、気が引けます…。



続けられる形にするのは、手抜きではありませんよ。
続く3年間を走り切るために、削れるところは先に削っておいてください。
共働き家庭がつまずきやすい3つの場面
まず、どこで無理が出やすいのかを整理します。原因の場所がわかれば、対策は自然と絞られます。
平日の送迎が仕事の時間とぶつかる
いちばん多いのが送迎です。練習の終わりが夜になる日は、迎えの時間が仕事の終わりと重なります。
とくに冬場は、暗い夜道をひとりで帰らせるのが心配になる時期でもあります。
練習終わりの時刻は、大会前や学年によっても動きます。毎週同じ時間で固定できないことが、予定を立てにくくしています。
帰りが遅い日の夕食が用意できない
次に多いのが夕食です。練習から帰った子どもは、すぐに食べたい状態で帰ってきます。
そこに親の帰宅が重なると、作る時間が確保できません。結果として、買ってきた物が続いてしまうことに罪悪感が残ります。
練習量が多い時期は、食べる量そのものも増えます。用意する側の負担は、学年が上がるほど大きくなっていきます。
保護者の当番や大会日の予定が合わない
3つ目が当番です。土日の大会や練習試合は、仕事の予定と重なることがあります。
引き受けられない日が続くと、ほかの家庭に負担が寄っているのではと気になってきます。
この気まずさは、実際の作業量より重く感じられるものです。だからこそ、断り方より先に伝え方を決めておくと楽になります。



3つとも、うちに当てはまります…。



逆に言えば、この3つだけ手を打てば十分ということです。
送迎は1人で抱えない形に変える
送迎は、家庭の外に協力先を作れるかどうかで負担が大きく変わります。ここを1人で背負い続けるのは、現実的ではありません。
配車を「そのつど頼む」から仕組みに変える
まず取り組みたいのが、配車を毎回の交渉にしないことです。誰かに頼むたびに気を使う形だと、続けるのがつらくなります。
同じ方面の家庭と、あらかじめ曜日で分担を決めておく形が回しやすくなります。今週は自分、来週はあちら、と先に決めておくだけで頼みやすくなります。
分担を先に決めておけば、頼むこと自体が申し訳なさから外れます。当番表と同じ扱いになるからです。
連絡は、その日のうちに完結する形にしておいてください。到着したら一言だけ送る、と決めておけば余計なやりとりが増えません。
やり方の具体例は、次の記事にまとめてあります。
公共交通と自走をあらかじめ組み合わせる
もう1つは、送迎そのものを減らす方向です。行きは自転車や電車、帰りだけ迎えに行く、といった形に分けます。
中学生であれば、明るい時間帯の移動は自分でできることがほとんどです。危ない道だけを親が受け持つ、と考えると線引きがしやすくなります。
定期券や自転車の整備費がかかる場合でも、毎日の送迎にかかるガソリン代と時間を考えれば見合うことが多いです。金額だけでなく、空いた時間もあわせて比べてください。
夜道が心配な時期は、帰りだけを分担して乗り切ってください。
学校や体育館によっては、決まった時間まで残れる場所が用意されていることもあります。迎えが遅くなる日は、待つ場所を先に決めておくと安心です。



行きは自分で行けるよ。



その一言が、家の中をだいぶ楽にしてくれます。
夕食は「作る日」と「作らない日」を先に決める
食事は、毎日きちんと作ることを前提にすると必ず苦しくなります。最初から作らない日を組み込んでおくほうが、結果的に長く続きます。
作る日は作り置きでまとめて回す
作る日は、その日のためだけに作らないのがコツです。休日にまとめて仕込み、平日は温めるだけの形にしておきます。
主菜を2品と、汁物の具を切って冷凍しておくだけでも、平日の負担はかなり変わります。
作り置きは、品数を増やすより回転を優先してください。同じおかずが2日続いても、練習で疲れている本人はほとんど気にしません。
ごはんは多めに炊いて小分け冷凍にしておくと、帰宅から食事までの時間が一気に短くなります。
作らない日は買う・頼むをあらかじめ決めておく
作らない日は、罪悪感を持たずに買う日・頼む日にしてください。決めておけば、その日は迷わずに済みます。
ネットスーパーや食材宅配を使えば、買い出しの時間そのものも減らせます。冷凍で届くタイプなら、帰りが読めない日にも合わせやすくなります。
栄養の土台は、1日単位ではなく1週間で見れば十分です。作らない日があっても、週の中で整っていれば問題ありません。



1週間で見ればいいんですね。



1日で完璧を目指すと、続かなくなりますからね。
なお、練習から帰るのが遅い日は、練習前の補食を足しておくと夕食が軽くて済みます。おにぎりやバナナのように、すぐ食べられる物で十分です。
当番は「できない日」を先に伝えて別の形で担う
当番でいちばん揉めやすいのは、直前で穴が空くことです。できない日が事前にわかっていれば、周囲は対応できます。
- 年度のはじめに、出られない曜日や時期を先に伝えておく
- 当日に出られない分は、名簿づくりや会計などの持ち帰り仕事で担う
- 引き受けた分は最後まで抱え込まず、途中で共有する
役割は、その場にいることだけではありません。記録の集計や連絡のとりまとめは、家でもできる仕事です。
年度はじめの顔合わせで、平日は難しいが在宅の作業なら引き受けられる、と一言添えておいてください。
役割を決める側にとっては、断りではなく手が挙がった情報になります。
実際、在宅でできる係は引き受け手が少なく、残りやすい役割でもあります。
出られない罪悪感を抱えるより、できる形を先に申し出るほうがチームは助かります。
当番の分担は、年度の途中で見直しがきくことも少なくありません。仕事の状況が変わったら、そのつど相談してかまいません。



先に言ってしまっていいんですね。



直前の欠席よりずっとありがたいですよ。
年度はじめの顔合わせで、手伝える範囲をひと言そえる自己紹介の例文は、別の記事でまとめています。
保護者会の役割そのものを知っておきたい方は、次の記事も参考にしてください。
子どもに任せることを1つずつ増やす
共働きの家庭ほど、子どもが自分でできることを増やしておく効果が大きくなります。親の時間が空くだけでなく、本人の力にもなります。
洗濯物を自分でネットに入れる、翌日の荷物を前の晩にそろえる。この程度のことから始めて構いません。
- 練習着とタオルを洗濯機まで運び、ネットに入れる
- 翌日の荷物とボトルを前の晩にそろえる
- 帰宅時間と持ち物の連絡を、自分で家族に送る
任せるときは、やり方を一度だけ一緒に確認してから渡してください。丸投げにすると続かず、結局こちらの仕事に戻ってきます。
うまくできない日があっても、途中で取り上げないことが大切です。失敗を含めて任せるほうが、身につくのは早くなります。
忘れ物をした日は、責めずに次の準備の仕方だけを一緒に確認してください。責められた記憶が残ると、任されること自体を嫌がるようになります。



自分でやると、忘れ物も減った気がする。



自分で準備した物は、覚えていられるものです。
きょうだいがいる家庭では、回す順番の考え方も合わせて確認しておくと安心です。
予定は「見える場所」に置いて共有する
決めごとを作っても、家族の誰かの頭の中だけにあると回りません。予定は紙でも共有アプリでも、家族全員が見られる場所に置いてください。
書き出すのは、練習の終わり時刻・迎えの担当・夕食を作るかどうかの3つで十分です。細かく書き込むほど更新が止まり、結局使われなくなります。
とくに大会や遠征が入る週は、前の週末に一度だけ確認する時間を作っておくと当日に慌てません。
子どもにも同じ画面を見せて、自分の予定として持たせてください。



3つだけなら続けられそうです。



続く形が、いちばん強い仕組みですよ。
予定を家族で分け合うときに、お父さんが部活にどう関われるかは、別の記事で詳しくまとめています。
よくある質問
まとめ:3つの決めごとで平日は回る
共働きでバレー部を支えるうえで大事なのは、時間を増やすことではありません。送迎・食事・当番の3つを決めごとにして、毎回悩まない形にすることです。
| 場面 | 決めておくこと | 効果 |
|---|---|---|
| 送迎 | 曜日ごとの分担を先に決める | そのつどの交渉がなくなる |
| 食事 | 作る日と作らない日を分ける | 平日の夕方に迷わなくなる |
| 当番 | 出られない日を年度はじめに伝える | 直前の穴埋めがなくなる |
| 家のこと | 子どもに任せる範囲を決める | 親の時間と本人の力が増える |
私は元日本代表として活動したあと、10年以上スクールで中学生を指導してきました。
保護者の方から相談を受けていて感じるのは、伸びる選手の家庭が特別に時間をかけているわけではないということです。
共通しているのは、家庭の中の決めごとが少なく、迷う場面が減っていることでした。
決めごとが少なくシンプルな家庭ほど、選手も落ち着いて練習に通えています。
共働きの家庭が不利になることはありません。決めごとを1つずつ増やしていけば、平日は驚くほど静かに回り始めます。



送り迎えより、待っててくれるほうが嬉しいかも。



そう言ってもらえると、肩の力が抜けますね。



今週の分担から決めてみます。



そこから始めれば十分ですよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
保護者向けの内容については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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