- 部活が終わってから塾に間に合うのか、時間が読めない
- 土日に試合が入るので、塾を休んでばかりになりそうで不安
- そもそも塾はいつから通わせればいいのか分からない
こんな悩みを解決します。
先に結論をお伝えすると、バレー部と塾の両立は本人のやる気で決まるものではありません。1週間のどこに塾を置くか、その組み方でほとんど決まります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生を指導していて、保護者の方から「部活と塾が回らない」というご相談を毎年いただきます。
話を聞いていくと、多くは本人の努力不足ではなく、最初の予定の組み方に無理があるケースです。帰宅時間や土日の試合を計算に入れないまま曜日を決めてしまうと、数か月で必ずどこかが破綻します。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- バレー部の実態に合わせた1週間の組み立て方がわかる
- 部活と両立しやすい塾のタイプと、選ぶ基準がわかる
- 塾を始める時期と、行けなくなった時の戻し方がわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:両立できるかは曜日の組み方で決まる
両立の相談を受けたとき、私が最初に聞くのは「何時に家に着きますか」と「土日はどれくらい試合が入りますか」の2つです。
この2つが分かれば、塾に使える曜日と時間はほぼ自動的に決まります。逆にここを飛ばして「週3回にしましょう」と決めると、続かない予定ができあがってしまうんですね。
両立できている家庭に共通しているのは、意志の強さではなく、無理のない曜日に置けているという一点です。
うさママうちの子は帰りが遅いので、そもそも通えるのか心配です。



通える形にしてから決めれば大丈夫ですよ。順番が逆になっているだけです。
そしてもうひとつ大事なのが、部活を削る前提で考えないということです。
バレーは仲間と一緒に作る競技なので、本人が抜けると練習そのものが成り立たなくなる場面があります。だから部活は動かさず、塾のほうを合わせにいくのが現実的です。
この記事では、崩れる原因・1週間の組み方・塾の選び方・始める時期・戻し方の順に整理していきます。



マズ帰宅時刻ヲ測ルベシ
バレー部と塾の両立が崩れる3つの原因
うまくいかない家庭には、はっきりした共通点があります。どれも最初の見積もりのところで起きています。
帰宅時間を実際より早く見積もっている
いちばん多いのがこれです。練習の終了時刻を、そのまま家に着く時刻だと思って予定を立ててしまうパターンですね。
実際には、片づけ・着替え・移動が入ります。終了から帰宅まで30分から1時間かかるのは、めずらしいことではありません。
予定を立てる前に、1週間だけ実際の帰宅時刻をメモしてみてください。想像と20分ずれているだけで、塾に間に合うかどうかは変わります。
土日の試合や遠征を計算に入れていない
平日の予定はよく考えるのに、週末が抜けている場合も多いです。
バレー部は練習試合や大会で土日がまるごと埋まる時期があります。特に春から夏、そして新人戦の秋は、土日の予定が読みにくくなります。
週末に塾のメイン授業を置いてしまうと、その時期に一気に振り替えがたまります。



大会が続いて、3週続けて塾を休みました…



それは本人のせいではありません。置く場所を間違えただけです。
曜日と時間が動かせない塾を選んでしまう
集団指導の塾は、曜日と時間が固定されていることがほとんどです。
学習の進度がそろっている点は利点ですが、部活の予定が動いたときに逃げ道がありません。休んだ分がそのまま抜けてしまいます。
部活の予定は、練習試合の追加や大会の勝ち上がりで簡単に変わります。動く前提の生活には、動かせる仕組みが必要になります。



塾の形によって、そんなに違うんですね。
1週間の予定を組む4つのステップ
ここからが本題です。順番どおりにやるだけで、無理のない形が見えてきます。
いきなり週3回を目指さないのがコツです。まず2回で回るかを見て、余裕があれば増やせばいいんですね。
平日の1コマは「早く帰れる曜日」に置く
部活には、練習が軽い曜日や早く終わる曜日が必ずあります。まずそこを見つけてください。
スポーツ庁のガイドラインでは、週2日以上の休養日を設けることが示されています。実際の運用は学校ごとに違うので、年間予定表や顧問の先生の説明で確認しておきましょう。
休養日が水曜なら、水曜が第一候補です。その日は帰宅が早く、夕食も落ち着いて食べられます。



疲れていない日を選ぶ。これだけで続き方がまったく違います。
週末は日曜の午前だけを使う
土曜は試合や練習試合が入りやすいので、原則として空けておきます。
使うなら日曜の午前です。午後は体を休める時間として残しておくと、月曜からの練習に響きません。
日曜も試合が入る時期には、その週だけ平日に振り替える。この形にしておくと、忙しい月でも生活が崩れにくくなります。



日曜の朝は、起きられるでしょうか。



試合の日は同じ時間に起きていますから、意外と平気ですよ。
きょうだいがいて送迎が重なる家庭は、こちらも参考にしてください。
部活と両立しやすい塾の選び方
塾にはいくつか形があり、部活との相性がはっきり分かれます。
個別指導:曜日を動かせるのが最大の利点
部活と組み合わせるなら、まず候補になるのが個別指導です。
曜日や時間を選べて、遠征で行けない週も振り替えができる塾が多くあります。進度も本人に合わせて進むので、休んだ分が抜け落ちにくいのが利点です。
振り替えが何日前まで可能か、月に何回まで使えるかは、必ず入る前に確認してください。ここが実質的な使い勝手を決めます。
映像授業・オンライン:遅い時間や遠征先でも進められる
帰宅が20時を過ぎる日が多い場合、通う形そのものが負担になります。
映像授業やオンラインなら、家に着いてから短時間だけ進めることができます。合宿や遠征の宿でも、通信環境があれば続けられます。
ただし、自分で進める形なので、進み具合を確認する人がいないと止まりやすい面もあります。週に一度、進んだ分を一緒に見る時間を作っておくと安心です。
集団指導:合う家庭と合わない家庭がある
集団指導が悪いわけではありません。仲間がいることで気持ちが続く子もいます。
向いているのは、部活の活動日が安定していて、土日の試合が少ないチームにいる場合です。逆に、大会や遠征が多いチームだと欠席が積み上がります。



友だちと同じ塾がいいんですけど、ダメですか?



ダメではありませんよ。休んだ時にどうなるかだけ、先に聞いておきましょう。
- 曜日と時間を選べるか、あとから変更できるか
- 欠席したときの振り替えの条件(期限・回数)
- 授業の開始時刻に間に合うか(部活の帰宅時刻から逆算)
- 自習室が使えるか、使える時間帯はいつか
- 部活をしている生徒が実際に通っているか
最後の項目は見落とされがちですが、大切です。部活生を受け入れ慣れている塾は、大会の時期を分かったうえで相談に乗ってくれます。



振替条件ヲ先ニ確認セヨ
塾を始める時期の目安
「いつから」という質問も、とても多くいただきます。ここは学年で考えると整理しやすくなります。
中1〜中2:週1〜2回で生活のリズムを作る
この時期に大切なのは、量ではなく形です。部活のある生活の中に、勉強の時間が入る形を先に作っておくということですね。
週1回でも構いません。同じ曜日に同じことをする習慣ができていれば、あとから回数は増やせます。
逆に、この時期に詰め込みすぎると、睡眠が削られて練習の質まで落ちます。成長期の体は回復に時間が必要なので、そこは最優先で守ってください。
中3:引退の時期から逆算する
中3は、引退までと引退後で生活がまったく変わります。
夏の大会で引退する場合、そこから受験までは半年ほどです。引退してから本格的に量を増やす前提で、それまでは形を保つことに集中する方法もあります。
大切なのは、引退の月を先に決めて、そこから逆算することです。曖昧なまま進むと、部活も勉強も中途半端になりやすくなります。



途中でやめさせたほうがいいのか、迷ってしまいます。



途中でやめる形は、あとに残るものが少ないんです。最後までやり切らせてあげてください。
引退後の切り替え方については、こちらでくわしく書いています。
高校を選ぶ段階から、部活と勉強のバランスを考えておくと迷いが減ります。
塾に行けない日が続いたときに親ができること
大会の時期には、どうしても通えない週が出てきます。そこで慌てないことが大切です。
減らすのは量ではなく教科
まず、全部を取り戻そうとしないことです。抜けた分をすべて埋めようとすると、睡眠から削ることになります。
やる教科を2つに絞って、それだけは続ける。この形なら、大会が終わったあとに戻しやすくなります。



止めるのではなく、細くしてつなぐ。これが戻すときのコツです。
睡眠を削って取り返さない
夜に無理をすると、翌日の練習でけがのリスクが上がります。判断が遅れ、着地や切り返しの動きが雑になるからです。
勉強のために体を壊しては本末転倒なので、睡眠時間だけは最後まで守ると決めておきましょう。
なお、疲れが抜けない状態が長く続いたり、体調の不安が大きいときは、自己判断せず医師にご相談ください。
塾に事情を伝えておく
大会の日程が分かった時点で、塾に伝えておくことをおすすめします。
先に分かっていれば、宿題の量を調整してもらえたり、振り替えの枠を確保してもらえることがあります。休んだあとに連絡するより、選べる手が多くなります。



先に伝えていいものなんですね。



むしろ歓迎されますよ。塾側も予定が立てやすくなりますから。
年間の出費も気になるところだと思います。塾代と部活費を合わせて見通しを持っておくと、判断がしやすくなります。
部活動の活動時間の考え方は、スポーツ庁が示すガイドラインが基準になっています。
よくある質問
まとめ
バレー部と塾の両立は、気持ちの問題ではありません。帰宅時刻と土日の試合を先に確認し、無理のない曜日に置けているかどうかで決まります。
| 手順 | やること |
|---|---|
| ① | 1週間の実際の帰宅時刻を記録する |
| ② | 休養日と、土日に試合が入る頻度を確認する |
| ③ | いちばん早く帰れる曜日に1コマ目を置く |
| ④ | 残り1コマは休養日か日曜の午前に置く |
| ⑤ | 振り替えの条件を確認してから塾を決める |
塾の形は、曜日を動かせる個別指導か、時間を選べる映像・オンラインが組み合わせやすくなります。集団指導を選ぶなら、休んだときの扱いを先に聞いておきましょう。
始める時期は、中1〜中2は週1〜2回で形を作ります。
中3は引退の月から逆算してください。行けない日が続いたら、量ではなく教科を絞ってつなぎます。
私は元日本代表として、また指導者として中学生を教えていますが、最後まで部活をやり切った選手ほど、切り替えたあとの集中力が高いと感じています。両方を残す形は、必ず作れます。



まず帰る時間を1週間、書いてみます!



そこから始めれば、無理のない形が見えてきますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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