リベロの交代のやり方|リプレースメントの場所と5つの決まり

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リベロの交代のやり方とリプレースメントの場所を解説するアイキャッチ
  • リベロがコートに入るタイミングが、いまだにつかめない
  • 交代のたびに審判へ申し込みがいるのか知りたい
  • 知らないうちに反則を取られていないか不安

こんな疑問を解決します。

リベロの交代は、回数に制限がなく、審判に申し込む必要もありません。決まっているのは、入れ替われる相手・タイミング・出入りする場所の3つだけです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで指導してきましたが、リベロの交代でつまずく選手のほとんどは、ルールではなく出入りする場所を覚えていないだけでした。

正しい名前はリベロリプレースメントといい、ふつうの選手交代とは別物としてあつかわれます。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • リベロが入れ替われる相手とタイミングが分かる
  • コートに出入りする場所と、セット開始時の決まりが分かる
  • 反則になる交代と、試合で慌てないための準備が分かる

6人制のルール全体は、こちらの記事でまとめています。

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:回数は無制限、ただしラリーを1本はさむ

リベロの交代でコートに入る選手と出る選手が入れ替わる場面の図解

先に結論をお伝えします。リベロの交代で押さえるのは、次の2つです。

① リベロの交代は通常の選手交代に数えず、回数の制限もない。
② ただし2回目の交代は、新しいラリーが完了した後でなければできない。

通常の選手交代は1セットに使える回数が決まっていて、そのつど審判に申し込みます。リベロの交代はそこから切り離されていて、申し込みもいりません。

サルくん

審判に手を上げなくても、勝手に入っていいの?

あげば

決められた場所とタイミングを守れば大丈夫ですよ。

かわりに、記録席のアシスタントスコアラーがリベロコントロールシートという専用の用紙に出入りを書き込んでいます。手続きが無いのではなく、審判ではなく記録席が見ている形です。

だからこそ、ベンチの都合で好きなように動かせるわけではありません。ラリーとラリーの間という区切りだけは、きっちり守る必要があります。

バボット

回数ハ無制限 デモ間ニラリーガ1本必要

リベロそのものの役割やできないプレーは、別の記事にまとめてあります。交代の話だけ先に知りたい人は、このまま読み進めてください。

ここから、入れ替われる相手・タイミング・場所の順に見ていきます。

入れ替われる相手は決まっている

回数が無制限と聞くと、誰とでも自由に交代できそうに思えます。ところが相手は限られていて、ここを間違えると反則です。

コートに入るときは後衛の選手と

リベロがコートに入るときは、後衛にいる選手と入れ替わります。前衛の選手とは入れ替われません。

リベロは前衛でプレーできない決まりなので、入る場所も後衛だけに限られるわけです。

多くのチームでは、サーブを受ける機会の多いミドルブロッカーが後衛に下がったところで入れ替えます。これは戦術上の選び方であって、ルールで決まっているわけではありません。

サルくん

前衛の人とは代われないんだ!

出るときは入れ替わった選手かもう1人のリベロと

コートから出るときは、相手がさらにしぼられます。入れ替われるのは、もともと入れ替わった選手か、もう1人のリベロだけです。

つまり、Aさんと入れ替わって入ったリベロは、Aさんとしか交代して出られません。別のBさんと入れ替わろうとすると反則になります。

リベロを2人登録しているチームなら、ラリーが完了したときに1人目と2人目を入れ替えられます。

理由を聞かれることもなく、監督の判断でいつでも切り替えられる形です。

あげば

出るときの相手を間違えるのが、いちばん多い反則です。

なお、コートに立てるリベロは、いつでも1人だけと決まっています。2人登録していても、同時に2人がコートに入ることはできません。

バボット

コート上ノリベロハ 常ニ1人ダケ

この「入れ替わった選手」を覚えておく役目は、コートの選手ではなくベンチが担うのが安全です。交代が続くと、当人ほど分からなくなります。

通常の選手交代との違いは、こちらの記事とあわせて読むと整理しやすくなります。

交代していいのはラリーとラリーの間だけ

リベロの交代はサーブの笛の前までとコートの外で待つ場面の図解

相手が決まったら、次はタイミングです。ここも1つずつ見ていきます。

ボールが止まっていて、サーブの笛より前

交代できるのは、ボールがアウトオブプレーの状態で、サーブを許可する笛が鳴る前だけです。ラリーが続いている間はもちろん動けません。

得点が入ってから、主審が次のサーブの笛を鳴らすまでの短い時間、ここが交代できる区間になります。

この区間はふだん5秒ほどしかありません。だから、ベンチでぼんやり見ていると、あっという間に入りそびれます。

サルくん

意外と時間がないんだね…。

笛が鳴った後でも、サーブがまだ打たれていなければ交代は拒否されません。ただし正しい手続きではないので、ラリーが終わった後にゲームキャプテンへ注意が伝えられます。

くり返した場合は、プレーを止めて遅延行為の罰則が科されます。つまり、2回目からは相手に1点とサーブ権を渡してしまうわけです。

あげば

笛の後に走り込むのは、点を失う入り方です。

遅延行為そのものの決まりは、こちらの記事にまとめています。

2回続けて動くにはラリーを1本はさむ

もう1つの決まりが、2回目の交代は新しいラリーが完了した後という条件です。同じ中断の中で、出て入ってをくり返すことはできません。

ここでいうラリーの完了とは、サーブが打たれて得点が決まるまでを指します。

注意したいのが、ダブルフォルトなどでノーカウントになったラリーです。やり直しになった場合はラリーが完了していないので、その間に交代はできません。

バボット

ノーカウントハ ラリー完了ニ含マナイ

例外もあります。罰則によってリベロが前衛にローテーションしなければならなくなったときや、コート上のリベロがプレーできなくなったときは、ラリーが完了していなくても入れ替えが認められます。

とはいえ、これは事故のような場面での救済です。ふだんの試合では、ラリーを1本はさむと覚えておけば足ります。

出入りする場所はリベロリプレースメントゾーン

相手とタイミングが分かったら、最後は場所です。リベロとその相手は、リベロリプレースメントゾーンを通ってのみコートに出入りできます。

場所はベンチ側のサイドラインで、アタックラインからエンドラインまでの間です。コートの後ろ半分の横、と覚えると間違えません。

エンドラインの外を回って入る・ベンチと反対側から入る、はどちらも認められないので注意してください。

サルくん

近いから、後ろから回っちゃダメなの?

あげば

ダメなんです。記録席から見える場所を通る決まりなので。

理由は、記録席が出入りを確認して書き留めるためです。見えない場所から入られると、誰と誰が入れ替わったのか分からなくなります。

セットの始まりにも決まりがあります。リベロは、副審によるスターティングラインアップの確認が終わるまでコートに入れません。

そのため、セットの1本目はスタメンの選手がいったんコートに立ちます。

確認が終わってから、リベロと入れ替わる流れです。

バボット

セット開始時ハ 確認ガ終ワルマデ入レナイ

ここを知らずに最初からコートへ立ってしまうと、並びの確認がやり直しになります。試合前に1度、チームで順番を通しておくと安心です。

副審が何を見ているのかは、審判の記事で場面ごとに解説しています。

反則になる交代と、そのときの罰

ここまでの決まりを外すと、不法なリベロのリプレースメントになります。主なものは次の2つです。

反則になる場面具体的な例
間にラリーの完了がない同じ中断の中で、出てすぐ入り直す
入れ替われない相手と交代する入れ替わった選手ではない選手とコートで入れ替わる

この反則は、ローテーションの反則と同じようにあつかわれます。相手に1点とサーブ権が入り、並びも正すことになります。

サルくん

交代のミスなのに、失点しちゃうの!?

あげば

並びが崩れた状態と同じあつかいになるんです。

つまり、プレーで取られた1点と重さは変わりません。気づかないまま試合が進むと、そのまま流れを持っていかれます。

もう1つ、うっかり多いのがユニフォームです。リベロは他の選手とちがう色を着る決まりなので、ビブスを持つのを忘れると出入りそのものができません。

バボット

ビブス忘レハ 交代ソノモノガ不成立

立ち位置の反則については、ローテーションの記事で図とあわせて解説しています。

試合で慌てないためにチームで決める3つのこと

最後に、試合前に決めておきたいことを3つ挙げておきます。どれも1分で決められます。

STEP
リベロと入れ替わる選手を、セットごとに書き出しておく
STEP
交代の合図を出す人を、ベンチで1人に決めておく
STEP
リベロのビブスを置く場所を決め、毎セット確認する

1つ目は、出るときの相手を間違えないための準備です。セットが進むほど記憶はあいまいになるので、紙に残した方が確実に守れます。

書き方はかんたんで、背番号を2つ並べて書くだけで足ります。試合中に見るのはベンチなので、細かく書く必要はありません。

2つ目の合図係は、交代のタイミングを外さないためです。コートの選手は次のプレーを考えているので、自分で気づくのは難しくなります。

声の合図は「入れ」ではなく、入れ替わる選手の背番号で出すと伝わりやすくなります。体育館は音が反響するので、短い言葉ほど届くからです。

3つ目のビブスは、置き場所さえ決めれば忘れません。ベンチの端ではなく、リベロが出入りする側に置いておくのがおすすめです。

サルくん

これなら今日の練習から決められるね!

あげば

技術と違って、決めた日から効くのがいいところです。

練習試合では、あえて交代を多めに入れてみるのも手です。回数に制限がないぶん、出入りの練習は何度でもできます。

リベロの守備そのものを伸ばしたい人は、練習メニューの記事も参考になります。

正確な条文を確かめたいときは、日本バレーボール協会の競技規則で読むことができます。

よくある質問

リベロの交代に、回数の制限はありますか?

ありません。通常の選手交代とは別に数えられ、1セットに何度でも入れ替われます。
ただし、2回目の交代は新しいラリーが完了した後でなければできません。

審判に申し込まなくても交代していいのですか?

通常の選手交代と違い、審判への申し込みはいりません。
ボールが止まっていて、サーブの笛が鳴る前であれば、決められた場所から出入りできます。

リベロは前衛の選手と入れ替われますか?

入れ替われません。入れ替わりの相手は後衛の選手に限られます。
コートから出るときは、もともと入れ替わった選手かもう1人のリベロだけが相手になります。

セットの最初から、リベロがコートに立っていてもいいですか?

立てません。副審によるスターティングラインアップの確認が終わるまで、リベロはコートに入れない決まりです。
確認が終わってから入れ替わってください。

まとめ:3つの決まりを覚えれば迷わない

リベロの交代は、回数に制限がなく、審判への申し込みもいりません。

守るのは、入れ替われる相手・交代していいタイミング・出入りする場所の3つだけです。

この3つを外した交代は、ローテーションの反則と同じあつかいになります。

確かめること決まりの内容
入るときの相手後衛にいる選手と入れ替わる
出るときの相手入れ替わった選手か、もう1人のリベロ
タイミングボールが止まっていて、サーブの笛より前
2回目の交代新しいラリーが完了した後
出入りする場所ベンチ側のリベロリプレースメントゾーン

次の練習試合で、この5つを声に出して確認してみてください。

サルくん

場所とタイミングだけ覚えればいいんだね。

あげば

そうなんです。1度覚えれば、一生使えますよ♪

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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