バレー部のマネージャーの仕事|1日の流れとチームの支え方

当ページのリンクには広告が含まれています。
バレー部のマネージャーがコート脇で記録を取るイラスト
  • マネージャーになったけれど、何をすればいいのか分からない
  • 気がつくと雑用ばかりで、役に立てている実感がない
  • 練習中、自分だけ手が空いてしまう時間がある

こんな悩みを解決します。

結論からお伝えすると、マネージャーの仕事の中心は雑用ではありません。「記録すること」と「変化に気づくこと」の2つです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールを運営し、たくさんのチームと練習試合をしてきました。

その中で、強いチームほどマネージャーがコートをよく見ていることに気づきました。

ボールを拾う手が速いかどうかより、選手の様子を見ている目があるかどうかが差になります。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • マネージャーの仕事を4つに整理して把握できる
  • 練習日と試合日、それぞれの動き方がわかる
  • 引き受けなくていい仕事の線引きがわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:マネージャーは「記録」と「気づき」でチームを強くする

先に結論からお伝えします。マネージャーがチームに一番貢献できるのは、数字を残すことと、選手の変化に最初に気づくことの2つです。

ボール拾いもドリンクの準備も大切な仕事ですが、それは他の人でも代わりができます。

一方で、練習中ずっとコート全体を外から見ている人は、マネージャーしかいません。

マネージャーにしかできない2つのこと
  • 記録:サーブの成功率やレシーブの返球数など、感覚ではなく数字を残す
  • 気づき:動きが重い選手、痛みをかばう選手、表情が沈んでいる選手に最初に気づく
サルくん

記録って、そんなに大事なんですか?

あげば

数字が残ると、練習の成果が目に見えるようになりますよ。

たとえば「今日はサーブが良かった」という感想は、次の練習には残りません。

でも「サーブの成功率が7割だった」という数字は残ります。次の練習で8割を目指す、という具体的な目標に変わります。

選手が自分では気づけないことを外から伝えられる。それがマネージャーの一番の強みです。

この記事では、仕事の全体像、1日の流れ、力になれる場面、抱え込まない線引き、続けるコツの順にお伝えします。

バレー部のマネージャーの仕事は大きく4つ

マネージャーの仕事は、細かく数えるときりがありません。まずは4つの箱に分けて考えると、頭の中が整理できます。

どのチームでも、やっていることはだいたいこの4つに収まります。自分が今やっている作業がどの箱に入るかを意識するだけで、動きに迷いがなくなります。

①練習の準備と進行のサポート

練習が始まる前と、練習中の手を動かす仕事です。

準備・進行の主な仕事
  • ネットやボールかご、得点板などの準備と片付け
  • 練習メニューごとの時間を計る
  • 球出しの補助やボール拾い
  • 給水のタイミングでドリンクや氷の準備をする

時間を計る仕事は、思っている以上に重要です。メニューが押すと、後半の練習が削られてしまいます。

指導者が指示を出す前にタイマーを見て、残り時間を伝えられるようになると一気に頼られます。

サルくん

時間を言ってもらえると、最後の1本の気持ちが変わります。

あげば

「残り3分」の一言で、練習の密度は上がりますよ。

準備の仕事は、慣れると流れ作業になりがちです。ただ、ボールかごの位置ひとつで練習の回り方が変わります。

球出しの位置、拾ったボールを戻す場所、給水台の置き場所。この3つを毎回同じにしておくと、選手が迷わなくなります。

②記録を残す

2つ目が記録です。ここがマネージャーの中心になる仕事だと考えてください。

練習ではサーブの本数や成功率、試合ではスコアや失点のパターンを残します。

最初から全部を記録しようとすると続きません。まずは1種類だけ決めて、毎回同じものを残すところから始めてください。

サルくん

最初は、何を数えるのがいいですか?

あげば

サーブの成功率がおすすめです。数えやすくて、試合の結果に直結しますよ。

おすすめは、サーブの成功率です。数えやすく、しかも試合の結果に直結する数字だからです。

慣れてきたら、サーブレシーブがセッターまで返った本数を足していきます。ここが上がるチームは、攻撃の形が作れるようになります。

記録は、きれいなノートを作ることが目的ではありません。前回と比べられる形で残っていれば、書き方は自由です。

試合のスコアシートの書き方は、別の記事にまとめています。

③体調とけがへの気づき

3つ目は、選手の様子を見ることです。

痛みが出ている選手は、動き方でかばう癖が出ます。外から見ていると分かることが多いです。

あげば

本人が「大丈夫です」と言っても、動きが変わっていることはよくあります。

気づいたことは、自分で判断せずに指導者へ伝えてください。判断は指導者と医療機関の役目です。

急なけがや体調不良への備えは、チーム全体で共有しておく必要があります。

④備品と連絡の管理

4つ目は、チームを回すための管理業務です。

ボールの空気圧、消耗品の在庫、大会の提出書類、練習試合の連絡など、地味ですがここが崩れるとチームが止まります。

管理業務でよくある仕事
  • ボールの空気圧チェックと本数の管理
  • テーピングや氷、救急セットの補充
  • 大会や練習試合の日程・持ち物の共有
  • 部費や集金の記録(顧問の先生と一緒に行う)

役割の分け方そのものは、チームによって違います。誰が何を担当するかの決め方は、次の記事が参考になります。

練習日と試合日の1日の流れ

仕事の中身が分かったら、次は時間の流れに沿って動き方を決めます。

流れを先に決めておくと、「今なにをすればいいか分からない」という時間がなくなります。

練習日の流れ

練習日は、準備・記録・片付けの3つに区切って考えます。

STEP
練習前:コートとボールの準備、その日のメニューと時間配分を確認する
STEP
練習序盤:給水のタイミングを把握し、体調が悪そうな選手がいないか見る
STEP
練習中盤:その日決めた項目を記録する(サーブの本数・成功率など)
STEP
練習終盤:片付けの段取りを組み、翌日の連絡事項をまとめる
STEP
練習後:記録を清書して指導者に渡す、備品の不足を確認する

記録は、練習が終わってからまとめようとすると忘れます。その場でメモを取る習慣をつけてください。

試合日の流れ

試合日は、練習日より準備の比重が大きくなります。持ち物の確認は前日のうちに済ませておきましょう。

試合日にマネージャーがやること
  • 前日:ユニフォーム・書類・救急セット・氷の準備を確認する
  • 会場入り後:アップの時間を計り、コートやベンチの位置を確認する
  • 試合中:スコアと失点の流れを記録する
  • 試合の合間:給水と体調の確認、次の試合までの時間を伝える
  • 試合後:記録をまとめ、忘れ物がないか確認する
サルくん

試合中は、何を見ておけばいいですか?

あげば

連続して点を取られた場面を書き留めておくと、あとで一番役に立ちますよ。

どこで流れが変わったのかは、コートの中にいる選手ほど分からなくなります。外から見ていた記録が、次の練習の材料になります。

マネージャーがチームの力になれる3つの場面

ここからは、仕事のリストには載らないけれど効果が大きい場面をお伝えします。

どれも技術は必要ありません。見ていることと、伝えることだけでできます。

場面①:できていることを言葉にする

選手は、うまくいかない部分ばかりを見ています。外から見ている人が「先週より入る本数が増えた」と伝えるだけで、練習の受け止め方が変わります。

数字と一緒に伝えられると、さらに説得力が出ます。ここでも記録が効いてきます。

とくに調子を落としている選手ほど、外からの一言が届きます。慰めではなく事実を伝えるのがコツです。

サルくん

うまくいかない日は、何を言われても素直に聞けなくて…。

あげば

だからこそ、感想ではなく数字で伝えるといいんです。

場面②:空気が重くなった時に流れを切る

ミスが続いてチームが黙り込む場面があります。そこで一番動きやすいのが、コートの外にいるマネージャーです。

大きな声を出す必要はありません。給水を早めに促す、タオルを渡す、それだけでも間が生まれます。

場面③:練習の記録を次につなげる

その日の記録を、指導者に渡して終わりにしないでください。

前回と比べてどう変わったかを一言添えると、記録が「データ」から「チームの材料」に変わります。

あげば

記録を続けたマネージャーがいるチームは、練習の質が上がっていきます。

抱え込まなくていいこと・気をつけたいこと

最後に、線引きの話をします。ここを曖昧にすると、マネージャーばかりが疲れてしまいます。

まず前提として、マネージャーは部員であって、選手のお世話係ではありません。

個人の身の回りの世話は仕事ではない

選手個人の洗濯物や私物の管理は、本来それぞれの選手が自分でやることです。

チームの備品や共用の物を管理するのと、個人の持ち物を世話するのは別のことだと考えてください。

もし断りにくい空気があるなら、自分だけで抱えず顧問の先生に相談してください。

医療的な判断はしない

テーピングや氷の準備はできますが、けがの程度を判断したり、練習を続けられるかを決めたりするのはマネージャーの役目ではありません。

痛みを訴えている選手がいたら、指導者に伝えて医療機関で診てもらう流れを作ります。

自分の時間も守る

記録も準備も、続けられる量でなければ意味がありません。

やることが多すぎると感じたら、その日にやることを3つまでに絞ってください。全部を完璧にやろうとすると、続かなくなります。

マネージャーも部員なので、テスト期間や体調が優れない日は休んでかまいません。

休む日があっても回るように、記録の付け方や備品の置き場所をチームで共有しておくと安心です。

引き継ぎのメモを1枚作っておくだけで、誰かが代わりに動けるようになります。

サルくん

断るのは、なんだか気が引けます…。

あげば

1人で抱えて潰れる方が、チームにとって大きな損失ですよ。

よくある質問

バレーの経験がなくてもマネージャーはできますか?

できます。ルールは記録を取りながら自然に覚えられます。
むしろ経験がない人の方が、選手が見落としている点に気づけることもあります。まずは審判の基本と得点の流れから覚えてみてください。

練習中、手が空いてしまう時間があります。何をすればいいですか?

その時間こそ記録に使ってください。
サーブの本数、レシーブが返った本数など、1種類だけ決めて数えると、手が空く時間がなくなります。数えた記録は練習後に指導者へ渡しましょう。

マネージャーは何人くらいいるといいですか?

人数の決まりはありません。1人でも回せますが、記録と準備を同時に行うのは負担が大きくなります。
複数いる場合は、記録係と準備係のように役割を分けると動きやすくなります。

選手から不満を言われた時はどうすればいいですか?

自分だけで解決しようとせず、顧問の先生に共有してください。
マネージャーは選手と指導者の間に立ちやすい立場なので、抱え込むと負担が一気に大きくなります。

まとめ

バレー部のマネージャーの中心にある仕事は、記録することと、選手の変化に気づくことです。

ボールを拾う速さではなく、コートを外から見ている目がチームを強くします。

分類主な仕事意識すること
準備・進行コート設営・時間計測・給水準備残り時間を先に伝える
記録サーブ本数・成功率・スコア1種類だけ決めて毎回続ける
体調・けが動きの変化に気づき指導者へ伝える判断はしない・必ず共有する
備品・連絡空気圧・消耗品・日程の管理切らす前に補充する
やらないこと選手個人の身の回りの世話断りにくい時は顧問へ相談
続けるコツその日やることを3つに絞る完璧を目指さない

私は元日本代表として、また指導者としてたくさんのチームを見てきましたが、記録が積み上がっているチームは練習の中身が濃くなっていきます。

その記録を作れるのは、コートの外にいるマネージャーだけです。

サルくん

まずはサーブの本数から数えてみます!

あげば

それで十分です。1つ続けられれば、練習の景色は少しずつ変わっていきますよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

チーム運営については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

👪 Amazonプライムが便利

送料無料・写真の無制限保存・ネットスーパー・Prime Video

Amazonプライムには、バレーを頑張るみなさんに嬉しい特典がそろっています。

  • Prime Video:アニメ「ハイキュー!!」など人気作品が見放題
  • 送料無料:バレーボール用品など、対象商品が送料無料で届く
  • Amazon Photos:自分の写真も、お子さんの試合や成長の写真も、容量無制限で保存できる
  • ネットスーパー:重い飲み物や食料も、買い物に行かず最短約2時間で自宅に届く(対象エリア)

▼ プライムは30日間の無料体験あり(期間内に解約すれば0円)

この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

目次