- 面接でバレー部のことを聞かれても、何を話せばいいのか分からない
- 大きな大会に出ていないので、話せる材料がないと思っている
- 自己PRを書かせてみたら、大会の結果を並べただけになってしまった
こんな悩みを解決します。
面接で差がつくのは大会の順位ではなく、何を考えて、どう動いたかを自分の言葉で話せるかです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで中学生以上の選手を指導してきましたが、進路の時期に「話すことがない」と言いに来る選手ほど、実は材料をもっています。
本人が当たり前だと思ってやっている行動が、そのまま答えの中身になるからです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 面接で部活の話が聞かれる場面と、見られている中身が分かる
- 話す材料を集める手順が決まり、白紙の状態から抜け出せる
- 立場別の例文をもとに、自分の言葉へ書き換えられる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:面接で効くのは順位ではなく、続けた中身
最初に答えをお伝えします。面接で部活の話をするとき、中心に置くのは大会の成績ではありません。
置くのは、自分が何に困り、何を考えて、どう動いたかという中身のほうです。
理由はかんたんで、順位はチーム全体の結果だからです。個人が何をしたのかは、順位からは何も伝わりません。
逆に言えば、県大会に届かなかったチームの選手でも、話せることは同じだけあります。動いた本人にしか語れない部分が残っているからです。
- 1番目:自分が困った場面と、そのときに考えたこと
- 2番目:考えた結果、実際にやってみた行動
- 3番目:その行動で何が変わったか(小さくてよい)
- 4番目:高校で、その経験をどう続けるつもりか
順位や表彰は、この4つを説明するための背景として1言添えれば足ります。先に順位から入ると、そこで話が終わってしまうんですよね。
うさママうちは1回戦負けだったので、話せることが無くて…



勝ち負けより、その1年で何を変えたかですよ。
ここを分かっておくと、材料集めの方向がはっきりします。探すのは実績ではなく、行動の記憶です。
なお、面接の形式や評価の方法は、地域や学校によってかなり違います。最終的な準備の前には、必ず中学校の先生に確認してください。
面接で部活の話が聞かれる3つの場面
次に、どの場面で部活の話が出るのかを整理します。ここが分かると、同じ材料を使い回せるようになります。
自己PRで、強みの根拠として話す場面
1つ目が自己PRです。「あなたの長所を教えてください」と聞かれたときに、部活の話が根拠として出てきます。
ここでは部活そのものが主役ではありません。主役は強みのほうで、部活はそれを裏づける具体例という位置づけになります。
だから話し始めは、バレー部のことではなく強みの1文から入るのが基本です。
志望理由の中で、高校で続けたいことを話す場面
2つ目が志望理由です。その高校を選んだ理由を説明するときに、バレーを続けたい気持ちが出てきます。
ただし、部活だけを理由にすると弱くなります。学習面と合わせて話せるように用意しておくと安心です。
高校を選ぶ段階から迷っている場合は、こちらの記事も参考になるはずです。
中学校生活で頑張ったことを聞かれる場面
3つ目が、中学校生活でいちばん力を入れたことを聞かれる場面です。ここはそのまま部活の話になることが多くなります。
この質問は、自己PRとほとんど同じ材料で答えられます。切り口を「強み」から「打ち込んだこと」に変えるだけです。
つまり、材料を1度そろえておけば3つの場面に流用できます。準備の量は、思っているより少なくて済みます。



全部バラバラに考えていました!



1つの経験を、角度を変えて出すだけです。
面接で見られている3つのこと
ここからは中身の話に入ります。部活の話で相手が知りたいのは、次の3点だと考えておくと外しません。
面接室の中で何が起きているかを、私が直接見られるわけではありません。ただ、進路が決まった選手から練習で聞いてきた話には、共通する部分があります。
何を考えて動いたかが説明できるか
1つ目は、行動の理由です。毎日練習したという事実だけでは、言われたとおりにやっただけなのか、自分で決めたのかが分かりません。
だから「なぜそれをやろうと思ったのか」を必ずセットにします。ここが入るだけで、話の説得力が変わります。
つまずいたときに何をしたかが言えるか
2つ目は、うまくいかなかったときの動き方です。順調だった話より、止まったときにどうしたかのほうがよく聞かれます。
けが・スランプ・人間関係など、題材は何でも構いません。大事なのは、そこで自分が起こした行動が1つあることです。
高校で続ける気があるかが伝わるか
3つ目は、先の話です。過去の説明で終わらず、高校でどう続けるかまで言えると、話が未来につながります。
ここは長く話す必要がありません。1文で十分です。



理由・つまずき・これから ノ3点セット
- 話し終わったあとに、なぜやったのかが残っているか
- 失敗や行きづまりの場面が1つ入っているか
- 最後が高校での話で終わっているか
3つそろっていれば、言葉づかいが多少ぎこちなくても伝わります。逆にそろっていないと、流ちょうに話しても内容が薄く聞こえてしまいます。
話す材料を集める3つの手順
では、実際の材料集めです。いきなり原稿を書こうとすると白紙のまま止まるので、順番を決めて進めます。
記録から事実を拾い出す
最初は思い出しの作業です。バレーノートや大会の記録が残っていれば、そこから事実を拾っていきます。
このとき、良い話だけを選ばないでください。うまくいかなかった日の記録のほうが、面接では使いやすいからです。
記録を残していない場合は、3年間を学年ごとに区切って思い出すと出てきやすくなります。
ふり返りの習慣そのものを作りたい場合は、こちらの記事が役に立ちます。
自分が動いた出来事だけを残す
次に、書き出した中から絞り込みます。残す基準は1つで、自分が何かを変えた出来事かどうかです。
チームが勝った、先輩が優しかった、といった出来事は、面接では材料になりません。主語が自分になっていないからです。
3個も残らないときは、範囲を広げてください。練習の準備・下級生への声かけ・体調の管理なども、立派に自分の行動です。



そんな小さなことでもいいんですか?



小さいほど、本人の言葉で話せますよ。
短い2文に縮めておく
最後に、残した3個をそれぞれ2文に縮めます。1文目が場面、2文目が自分の行動です。
面接では長い話ほど伝わりません。先に短くしておくと、当日どれだけ緊張しても形が崩れなくなります。
この段階では、きれいな文章にしなくて構いません。話し言葉のままで大丈夫です。
自己PRの型と、そのまま使える例文
材料がそろったら、並べる順番を決めます。順番は次の4つで固定してしまうのが楽です。
この順番なら、話しているうちに迷子になりません。



順番が決まっているだけで安心します。
ここから、立場ごとの例文を見ていきます。
試合に出ていた選手の例文
レギュラーで出場していた場合は、結果より役割に寄せると書きやすくなります。
- 私の強みは、うまくいかない原因を分けて考えられることです。
- 2年生の秋から、サーブレシーブが乱れて自信をなくした時期がありました。
- 原因を、構えの高さとボールの見る位置に分けて、1週間ずつ順番に直しました。
- 高校でも、つまずいたときに原因を分けて考える力を、勉強と部活の両方で使っていきます。
ここで注目してほしいのが、結果を書いていない点です。直った・出場できたと言わなくても、やったことは伝わります。
試合に出ていなかった選手・マネージャーの例文
出場機会が少なかった場合も、型はまったく同じです。強みの中身が変わるだけになります。
- 私の強みは、必要なことを見つけて自分から動けることです。
- 3年間で公式戦に出た回数は多くありませんでした。
- 練習では、球出しと記録係を引き受けて、チームの弱い場面をノートに残して伝えるようにしました。
- 高校では、自分の役割を自分で見つける姿勢を、クラスや部活で続けていきたいです。
出ていなかった事実は、隠さずに短く言い切るほうが自然です。そのうえで、だから何をしたのかを続けます。



補欠でも、ちゃんと話せるんですね!



立場ではなく、行動が中身になりますから。
追加の質問に備える
例文ができたら、深掘りされる前提で準備します。だいたい聞かれるのは、次のような形です。
- 具体的には、どんなやり方をしたのですか
- ほかに試したことはありますか
- その経験から学んだことは何ですか
3つとも、材料集めで残した3個の出来事から答えられます。暗記した原稿を増やすより、話せる出来事を増やすほうが近道になります。



全部覚えるのは無理そうでした…



覚えるのではなく、思い出せる形にしておけば大丈夫です。
バレー部の子がやりがちな3つの失敗
ここでは、事前に避けておきたい形を3つ挙げます。どれも直すのは難しくありません。
大会の順位だけを並べてしまう
いちばん多いのが、県大会ベスト8などの実績を並べて終わる形です。これは事実の報告であって、自己PRにはなりません。
順位を言うなら、そのあとに自分が何をしたかを必ず続けてください。順位は前置き、行動が本体という配分になります。
チームの話ばかりで、自分が出てこない
次に多いのが、主語がチームのまま最後まで進んでしまう形です。全員で声を出した、みんなで練習した、という話が続きます。
面接で聞かれているのは、その中の1人としての本人です。1文ごとに主語を確かめると、すぐ直せます。
話を大きくして、深掘りで止まる
3つ目は、実際よりよく見せようとして、追加の質問で答えられなくなる形です。これがいちばんもったいない失敗になります。
やっていないことは書かない。この1点だけ守れば防げます。



つい、盛りたくなってしまいます…



盛ると、次の質問で必ず止まります。
小さくても本当にやったことなら、いくらでも答えられます。そこが強さになるんです。
面接の前にやっておく5つの準備
最後に、当日までの流れをまとめます。ここまでの作業を、日程に当てはめていく形です。
声に出す練習は、回数より1回の質です。何度も読み上げると、暗記した文章のようになってしまいます。
家庭でできる関わり方としては、内容を直すより、聞き役に回るほうが効果的です。話しているうちに本人が言葉を見つけます。



口を出さずに聞いてみます!
部活と受験の切り替え全体については、こちらの記事でまとめています。
よくある質問
まとめ:材料を3つ用意すれば、面接は怖くない
この記事では、高校入試の面接でバレー部の経験を話すコツをお伝えしました。
大事なのは、順位ではなく、自分が動いた出来事を3個そろえておくことです。
| 準備すること | やり方の目安 |
|---|---|
| 材料集め | 記録から出来事を10個書き出し、3個に絞る |
| 話す順番 | 結論→場面→行動→高校での続け方の4段階 |
| 実績が少ないとき | 練習での役割・準備・声かけを材料にする |
| 深掘り対策 | 原稿を増やさず、話せる出来事を増やす |
| 当日まで | 声に出す練習は1回・前日は見直しだけ |
私は元日本代表として活動してきましたが、進路が決まったあとに伸びるのは、自分の言葉で理由を話せた選手でした。



まずノートを引っぱり出してきます!



そこに答えが全部入っていますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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