- 9人制バレーボールに誘われたけれど、6人制と何が違うのかわからない
- ポジション名がアルファベットで書かれていて、意味が読み取れない
- 大人になってから始めたいが、どこでプレーできるのか見当がつかない
こんな悩みを解決します。
9人制バレーボールは、日本で独自に育ち、いまも実業団やクラブで続いているバレーボールです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、6人制しか知らない選手が9人制の試合を見ると、まず驚くのがコートの埋まり方です。
9人が並んだコートは、6人制とはまったく別の景色になります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 6人制と違うルールを5つに整理して理解できる
- アルファベット2文字のポジション名が読めるようになる
- 大人から9人制を始めるときの入り口がわかる
それでは、順番に見ていきましょう。
結論:9人制は9人で守り、ローテーションをしないバレー
9人制バレーボールは、その名のとおりコートに9人が入るバレーボールです。
テレビ中継や部活動で見るバレーボールは6人制なので、同じ競技という感覚で見ると違いに戸惑います。
- コートに9人が入り、前衛・中衛・後衛の3列を作る
- ローテーションがなく、守る場所が試合中ずっと変わらない
- サーブは1本目を失敗しても2本目を打てる
- ブロックでボールに触れると、チームの1回に数えられる
- 得点は21点先取の3セットマッチが基本になる
いちばんの土台になるのが、ローテーションがないという点です。
6人制では得点のたびに時計回りに動きますが、9人制では自分の場所を守り続けます。
サルくんずっと同じ場所でいいんですか!?



そうなんです。だから覚えることが少なくて、始めやすいんですよ。
守る人数が多いぶん、1人が受けもつ範囲は6人制よりぐっと狭くなります。
そのかわり、味方との距離が近いので、ボールをゆずり合ってしまう場面も増えます。
つまり9人制は、個人の運動量よりもチーム全体の連携が結果に出やすい競技だといえます。
もう1つ知っておきたいのが、9人制は大人のバレーボールとして続いてきたという点です。
学校の部活動は6人制で行われるため、9人制に出会うのは社会人になってからという方がほとんどになります。
- 学生時代に6人制を経験し、社会人になって続けている人
- 未経験で、職場や地域の誘いをきっかけに始めた人
- 子どもがバレーを始めたのを機に、自分もコートに立った人
職場の仲間や地域の知り合いと一緒に、長く続けることを前提に集まるチームが多いのも特徴です。



学校でやらないなら、どこで覚えるんでしょう…。



入ってから覚えるチームがほとんどですよ。未経験の方も普通にいます。
この前提を頭に置いてから読み進めると、これから説明する規格やルールがつながって見えてきます。
コート・ネット・ボールは区分で変わる
最初に押さえたいのが、用具とコートの規格です。
9人制は区分によって数値が変わるので、自分が出る区分の数字だけを覚えれば十分です。
コートは男子だけ広い
9人制のコートは、区分によって大きさが変わります。
一般男子は21m×10.5mで、6人制より広いコートを使います。
一方、一般女子と家庭婦人(ママさんバレー)は18m×9mで、6人制とまったく同じ広さです。



男子ダケ広イ=9人ガ動ケル面積ヲ確保
男子のコートが広いのは、9人が入っても動ける余地を残すためです。
女子の区分では同じ広さに9人が入るので、守備範囲は6人制の3分の2ほどに縮みます。
自分の正面に飛んでくるボールは減りますが、そのぶん味方との重なりが増えます。
ネットの高さは3段階に分かれる
ネットの高さも区分ごとに決まっています。
| 区分 | ネットの高さ |
|---|---|
| 一般男子 | 2.38m |
| 一般女子 | 2.15m |
| 家庭婦人 | 2.05m |
6人制の一般男子が2.43m、一般女子が2.24mなので、9人制はどの区分でも少し低い設定です。
数cmの違いに見えますが、スパイクを打つときの余裕はかなり変わります。
6人制でネットに引っかけがちだった方でも、9人制では打ち切れる場面が増えます。



低いなら、ぼくでも打てそうです!



打ちやすくはなります。ただ相手のブロックも届きやすいので、コースを狙う工夫は必要ですよ。
ボールは一般なら5号球
9人制で使うボールは、一般男女とも5号球です。
6人制の一般と同じなので、学生時代に5号球を使っていた方は感覚を持ちこめます。
家庭婦人の区分では4号球を使うのが一般的で、こちらは軽く小さいボールになります。
号数ごとの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。
6人制と違う5つのルール
ここからが、9人制でいちばん間違えやすい部分です。
6人制の経験がある方ほど、体に染みついた感覚とのズレでつまずきます。
①ローテーションがなく、ポジションは固定される
9人制ではローテーションを行わず、試合中ずっと同じ位置を守ります。
前衛の人はずっと前衛、後衛の人はずっと後衛です。
サーブを打つ順番だけは試合前に提出するオーダー用紙で決めておき、順番が来た人が下がって打ちます。
打ち終わったら、自分の守備位置に戻るという流れです。
順番を飛ばすと反則になるので、次のサーバーはチーム全員で共有しておきます。
自分の1つ前に打つ人を覚えておくと、順番が近づいたことに自分で気づけます。
②サーブは1本目を失敗しても2本目を打てる
9人制の大きな特徴が、サーブを2本まで打てる決まりです。
1本目がアウトになっても、もう1本打ち直すことができます。
失敗しても次があると思えるだけで、サーブの緊張はずいぶん軽くなります。



2本目があるなら、思い切って打てます!



その気持ちは大事です。ただ1本目を雑に打つと、2本続けて外しやすくなりますよ。
1本目から入れるつもりで打ち、2本目は保険と考えるくらいがちょうどよい距離感になります。
③ネットに触れたサーブは失敗になる
6人制では、サーブがネットに触れて相手コートに入ればプレーが続きます。
ところが9人制では、サーブがネットに触れた時点で失敗になります。
2本目のサーブでネットに触れれば、そのまま相手の得点です。
強く打ってネットの上ぎりぎりを通すより、少し余裕をもって越すほうが結果的に安定します。



ネットイン=6人制ハ続行/9人制ハ失敗
④ブロックの接触はチームの1回に数える
プレー中のルールで、もっとも間違えやすいのがここです。
9人制では、ブロックでボールに触れたら、それがチームの1回目のヒットになります。
6人制ではブロックの接触を回数に数えないので、この点は正反対です。



えっ、ブロックも数に入るんですか?



はい。だからブロックのあとは、残り2回でつなぐことになります。
6人制の感覚のまま3回つなぐと4回目になり、反則を取られます。
ブロックに触れた瞬間に、触った本人が声を出す習慣をつけると、チーム全体で共有できます。
回数の数え方そのものを整理したい方は、こちらの記事が参考になります。
⑤得点は21点先取の3セットマッチ
9人制の得点は、1セット21点先取のラリーポイント制が基本です。
20対20になったらデュースとなり、2点差がつくまで続きます。
2セット先取したチームがその試合の勝ちです。
6人制の25点制に比べると1セットが短いので、序盤の連続失点が響きやすくなります。
立ち上がりの3〜4点を落とさないことが、9人制では特に大きな意味をもちます。
なお、選手交代の回数や決勝セットの点数は、大会や連盟によって運用が変わります。
出場する大会の要項で先に確かめておくと、当日に慌てずに済みます。
正式な条文を確認したいときは、日本バレーボール協会(JVA)がルールブックの案内を公開しています。
試合当日の流れを先に知っておく
ルールを覚えても、当日の段取りを知らないと落ち着いてプレーできません。
9人制には、6人制の試合にはない手続きがいくつかあります。
試合前にサービスオーダーを提出する
9人制ではローテーションがないので、サーブを打つ順番を書いた用紙を試合前に提出します。
この用紙に書いた順番は、そのセットのあいだ変えられません。
出す順番を間違えると反則になるので、提出前にチーム全員で読み合わせておきます。
オーダー用紙は、そのセットの約束事そのものだと考えてください。
セットが変われば書き直せるので、1セット目の様子を見て組み替えるチームもあります。



途中で変えられないのは、ちょっと緊張します…。



慣れれば大丈夫ですよ。ベンチが次のサーバーを呼んでくれますから。
交代とタイムアウトは要項で確かめる
選手交代は認められていますが、1セットあたりの回数や、交代して戻るときの決まりは大会によって差があります。
タイムアウトの回数や長さも同じで、連盟ごとに運用が分かれます。



交代回数ハ大会差アリ=要項ガ最終基準
はっきりしない点は、当日の朝に主審や本部へ確認しておくと安心です。
聞いておけば、試合中に迷ってタイミングを逃すことがなくなります。
ポジションはアルファベット2文字で表す
9人制のオーダー用紙を初めて見ると、FLやHCといった記号が並んでいて戸惑います。
これは縦の列と横の列を、それぞれ1文字ずつで表しているだけの仕組みです。
1文字目は前後の列を表す
1文字目は、ネットからの距離を表します。
- F(フォワード)…前衛
- H(ハーフ)…中衛
- B(バック)…後衛
ネットに近い順にF・H・Bと並ぶ、と覚えれば読み違えません。
6人制の前衛・後衛という言い方に、まんなかの1列が足されたと考えるとわかりやすくなります。
この中衛という列があることが、9人制の守備の厚さを生んでいます。
2文字目は左右の位置を表す
2文字目は、コートを正面から見たときの左右です。
- L(レフト)…左
- C(センター)…中央
- R(ライト)…右
この2つを組み合わせると、3×3の9マスがすべて名前で呼べるようになります。
たとえばFLなら前衛の左、HCなら中衛の中央、BRなら後衛の右です。
左右は自分たちのコートから見た向きで数えるので、相手コートの位置と混同しないよう気をつけてください。
呼び方はチームによって多少変わりますが、記号の読み方はどこでも共通です。



縦と横を1文字ずつ、それだけなんですね。



そのとおりです。仕組みがわかれば、すぐ読めるようになりますよ。
列ごとに役割が分かれる
3つの列には、それぞれ中心になる仕事があります。
前衛はブロックとスパイク、中衛はつなぎと2段トス、後衛はレシーブが主な役割です。
ローテーションがないので、この役割は試合を通して変わりません。
背が高い人を前衛、レシーブが得意な人を後衛に置くのが基本の考え方です。
自分の持ち味がそのままポジションになるので、6人制より役割がはっきりします。
跳ぶのが苦手でも、後衛でボールを上げ続けられれば立派な戦力です。
| 列 | 主な役割 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 前衛(F) | ブロック・スパイク | 身長が高い・跳ぶのが得意 |
| 中衛(H) | つなぎ・2段トス | 判断が速い・動き続けられる |
| 後衛(B) | サーブレシーブ・守備 | 粘り強い・低い体勢が作れる |
前衛の3人は、相手のスパイクに対してブロックに跳ぶ役目を担います。ネットぎわに立ち続けるため、相手の攻撃を最初に浴びる位置でもあります。
中衛は、前衛が抜かれたボールを拾い、崩れた場面で2段トスを上げる仕事が多くなります。コートのまんなかで前後どちらにも動くので、体力と判断力の両方が求められる位置です。
後衛の3人は、サーブレシーブと守備の最後の砦になります。深いコースへの強打や、前に落とされたフェイントを追いかける役割です。



だからこそ、自分の列の仕事を最後までやり切ることが大事なんです。
同じ列でも、左右の位置によって守る景色は変わります。
たとえばレフト側は相手のライトからの攻撃を、ライト側は相手のレフトからの攻撃を受けやすくなります。
センターは左右どちらにも動くため、両隣との距離感をつねに調整する役目です。
自分のポジション記号がわかったら、そこから何が見えるかを練習で確かめてみてください。
9人制の戦い方は「つないで崩す」
規格とルールがわかったところで、実際の戦い方を見ていきます。
9人制は6人制とコートの埋まり方が違うため、勝ち方の考え方も変わります。
守りは9人で面を作る
9人が3列に並ぶと、コートの床がほとんど埋まります。
強打を打ち込んでも、誰かの正面に入ることが多くなります。
そのため9人制の試合は、6人制よりラリーが長く続きます。



強く打っても拾われるなら、どう点を取るんですか?



だから9人制は、空いた場所を探す競技なんです。
守備が厚いぶん、力任せの攻撃は通用しにくくなります。
一方で、味方同士の距離が近いので、お見合いによる失点が起きやすい面もあります。
自分の受けもつ範囲をチームで決めておくことが、失点を減らす近道になります。
境目のボールは前の人が取る、深い球は後ろの人が取る、といった約束を先に作っておくと迷いません。
ラリーが長くなるほど、こうした細かい取り決めの差がスコアに表れてきます。
攻撃は高さより配置で崩す
9人制の攻撃で効くのは、相手の隊形が動いた瞬間に空いた場所を突くことです。
ブロックの脇、前衛と中衛のあいだ、エンドラインぎわなど、9人でも埋めきれない場所は必ずあります。
強打とフェイントを混ぜて、相手の重心を動かしてから決めるのが基本の組み立てです。
9人制は、強く打つ技術より、空いた場所を見つける目のほうが得点に直結します。
サーブで相手を崩しておくと、返球が乱れて空きが生まれます。
だからこそ、確実に入るサーブをコースまで狙えるかどうかが、勝敗を分けることになります。
ブロックは1枚でも意味がある
9人制ではブロックの接触が1回目に数えられるため、ブロックの役割が6人制と少し変わります。
止め切れなくても、ワンタッチを取れば相手の攻撃回数を1つ削れます。
逆に自分たちがワンタッチを取られた場面では、残り2回で返す組み立てに切り替えます。
ブロックは止めるためだけでなく、相手の攻め手を1つ減らすための手段でもあります。
前衛の3人が同じ方向へそろって跳べば、その裏側にレシーバーを寄せておけます。
跳ぶか跳ばないかを前衛どうしで声に出して決めておくと、後ろの守備も動きやすくなります。
背が低くても活躍できる理由
9人制が長く親しまれてきた理由の1つが、体格に左右されにくいところです。
これは、大人になってから始める方にとって大きな安心材料になります。
役割を分担できる
9人いれば、跳ぶ人・つなぐ人・拾う人を分けられます。
6人制ではローテーションで全員が前衛に入るため、ブロックもスパイクも避けて通れません。
9人制ならポジションが固定されるので、自分の得意な仕事に集中できます。



苦手なことを回避できるのは助かります。



回避というより、得意を伸ばす場所を選べる、という感覚ですね。
動く距離が短い
守備範囲が狭いので、1本ごとに走る距離が短くなります。
体力に自信がない方や、仕事や家庭と両立しながら続けたい方にも向いています。
ただし、動く距離が短いぶん、反応する速さは6人制より求められます。
近い距離から強い球が飛んでくるので、構えを早く作る習慣は欠かせません。
どこで9人制ができる?
9人制は学校の部活動ではほとんど行われていません。
大人になってから出会う競技なので、入り口を知らないまま終わってしまう方が多いのが実情です。
主な場は、次の3つです。
- 実業団…職場の仲間で組むチーム。社内の部活動として活動していることが多い
- クラブ…職場と関係なく、地域の有志で集まるチーム。年齢層は幅広い
- ママさんバレー…女性が地域で続けるチーム。家庭婦人の区分で試合をする
どの入り口も、都道府県のバレーボール協会や連盟に登録して大会に出場する流れになります。
登録さえすれば、未経験から始めた人でも公式戦に出られます。
年齢で区切られた大会も多いので、始める時期が遅くても出場の機会は残されています。
登録の仕組みや大会の探し方は、こちらの記事で詳しく整理しています。
女性が地域で始める場合は、ママさんバレーがもっとも入りやすい入り口になります。
こちらは9人制の中でも独自の運用が多いため、別の記事にまとめました。
日本で9人制が続いてきた背景
9人制は、日本で独自に形が整えられたバレーボールです。
もともとバレーボールは人数の決まりがゆるく、大人数で楽しむ遊びから始まりました。
競技として整えられていく過程で、日本では9人という形が定着します。
その後、世界の大会が6人制で統一されたことで、日本の主役も6人制へ移りました。
それでも9人制は消えず、生涯スポーツとして役割を変えながら続いてきました。
いまも全国規模の大会が開かれ、実業団のトップリーグも行われています。競技を引退した人が長く続けられる場として、9人制が受け皿になってきた側面もあります。



なくなったんじゃなくて、役割が変わったんですね。
学校で6人制を続けてきた人が、社会人になって9人制のコートに立つ。
この流れが何十年も途切れずに続いてきたからこそ、いまも各地にチームが残っています。
はじめて9人制に触れる方も、その長い流れの中に入っていくことになります。
歴史の流れをもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
9人制を始める4ステップ
ここからは、実際に始めるまでの流れをまとめます。
いきなり大会を目指すのではなく、まず1回コートに立ってみることから考えてください。
いちばん高い壁は、最初のチーム探しです。
職場に部活動があるならそこが早道ですし、なければ市区町村の体育協会やスポーツ推進委員に問い合わせる方法があります。
体育館の掲示板に、メンバー募集の紙が貼られていることも珍しくありません。
用具は、まず体育館用のシューズだけそろえれば足ります。
ボールやネットはチームが用意しているので、個人でそろえる必要はありません。



靴だけでいいなら、すぐ始められますね!



そうなんです。まずは1回、体育館に行ってみるのがいちばんです。
服装は動きやすいTシャツと短パンで十分ですが、床にひざをつく場面があるので長めのものが安心です。
チームによっては会費や大会の参加費がかかるので、見学のときに聞いておくと後の行き違いを防げます。
膝や足首に不安がある方は、サポーターを用意しておくと安心して動けます。
用具の選び方に迷ったら、こちらの記事が参考になります。
9人制で最初に伸ばしたい3つの力
チームに入ったら、何から練習すればいいのか迷う方が多いところです。
9人制の特性を考えると、優先すべきものははっきりしています。
①近い距離で反応する構え
9人制は守備範囲が狭いかわりに、ボールが自分に届くまでの時間が短くなります。
遠くから走って追いつく場面より、目の前に飛んできた球へ一瞬で反応する場面が増えます。
そのため、構えを早く作っておく習慣が何よりも効いてきます。相手がスパイクを打つ前に腰を落として止まっておく、これだけで取れる範囲が広がります。
構えたまま止まるのが苦しいと感じる方は、膝を曲げすぎている可能性があります。背中を丸めず、股関節から折るように上体を前へ倒すと、長く構えていても疲れにくくなります。
- 相手が打つ前に足を止めておく
- 膝ではなく股関節から上体を前へ倒す
- 手はへその高さで、体の前に出しておく
②味方とぶつからない声かけ
9人が近い距離に並ぶと、必ず起きるのがお見合いです。
自分の正面ではないボールに全員が一歩引いてしまい、床に落ちる場面は珍しくありません。
これを防ぐのは技術ではなく、先に声を出す習慣です。ボールが上がった瞬間に名乗る、譲るときも短く伝える、この2つを徹底するだけで失点は減ります。
私の指導現場でも、声が早いチームほどお見合いが少ないと感じています。声は上手さと関係なく出せるので、始めたその日から貢献できる部分です。



初日からできることがあるのは、ありがたいです。
慣れてきたら、名前を呼んで指示を出せるとさらに動きがそろいます。
誰が取るかだけでなく、次に誰へ上げるかまで伝えられると、9人の動きが1つにまとまってきます。
③2本目までに確実に入るサーブ
9人制はサーブを2本打てますが、2本ともネットに触れれば失点です。
打ち直せる安心感がある一方で、ネットインが失敗になる厳しさもあります。
だからこそ、確実に入る打ち方を1つ持っておくことが強みになります。ネットの上に握りこぶし1つぶんの余裕をもたせ、同じフォームでくり返す練習から始めてください。
安定して入るようになってから、コースや強さを足していくのが遠回りに見えて近道です。
サーブの基本を固めたい方は、こちらの記事から読んでみてください。
6人制経験者がつまずきやすい3つの場面
最後に、6人制の経験がある方ほど戸惑いやすい場面を挙げておきます。
先に知っておくだけで、初めての試合の混乱はかなり減らせます。
得点のたびに動こうとしてしまう
体に染みついたローテーションのクセで、1点入るたびに動き出してしまう場面です。
9人制では動かないので、自分だけがズレて慌てることになります。
得点が入ったら、その場で息を整えるくらいの意識でちょうどよくなります。
ブロックのあとに3回つないでしまう
ブロックのワンタッチを数え忘れ、4回触って反則になる場面です。
これは個人の注意だけでは防ぎきれません。
ブロックした人が声を出し、周りが「あと2回」と返す、この2つをセットにしておくと確実です。
ネットの上ぎりぎりを狙って失敗する
6人制の感覚でネットすれすれのサーブを狙うと、9人制ではネットに触れた時点で失点です。
打ち直しがあるとはいえ、2本ともネットに触れれば元も子もありません。
ネットの上に握りこぶし1つぶんの余裕をもたせて打つと、失敗が減ります。



3つとも、知っていれば防げそうです。



そのとおりです。ルールを知るほど、プレーは楽になりますよ。
まとめ
この記事では、9人制バレーボールの全体像をルール・ポジション・始め方の順に整理しました。
6人制との違いは、次の表にまとめたとおりです。
| 項目 | 6人制 | 9人制 |
|---|---|---|
| 人数 | 6人 | 9人 |
| コート(一般男子) | 18m×9m | 21m×10.5m |
| コート(一般女子) | 18m×9m | 18m×9m |
| ネット(一般男子) | 2.43m | 2.38m |
| ネット(一般女子) | 2.24m | 2.15m |
| ローテーション | あり | なし(ポジション固定) |
| サーブ | 1本 | 2本まで |
| ネットインのサーブ | 有効 | 失敗 |
| ブロックの接触 | 数えない | チームの1回に数える |
| 得点 | 25点制 | 21点制 |
覚える順番としては、ローテーションがないこと・ブロックの接触を1回に数えることの2つが先です。
この2つが体に入れば、あとは試合を重ねながら覚えていけます。
細かい運用は大会ごとに違うので、最後は必ず要項で確かめてください。



まずは近くのチームを探してみます!



いいですね。9人制は大人から始めても十分に楽しめますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
9人制バレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
9人制の成り立ちや、出場できる大会をもっと知りたい方は、こちらから読んでみてください。
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