- 混合バレーのチームに入ったが、何を練習すればいいか分からない
- 6人制の練習をそのまま持ち込んでも、うまくかみ合わない
- 男女で力の差があり、どこに合わせて練習すればいいか迷う
こんな悩みを解決します。
混合バレーの練習は、つなぐ形を作る3つと、攻める形を作る3つ、この6つのドリルを順番に積むと形になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
体育館で練習していると、となりのコートで男女混合のチームが楽しそうに汗を流している場面をよく見かけます。
続いているチームほど、強く打つ練習ではなく、拾って上げる時間を長くとっているように見えるんです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 男女で組むチーム向けの6つのドリルと、やる順番が分かる
- 週1回2時間の時間配分の決め方が分かる
- 男性の攻撃に制限がある前提で、点を取る形が分かる
混合バレーそのもののルールや成り立ちは、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:混合バレーの練習は6つのドリルを順番に積む

先に結論をお伝えします。混合バレーの練習は、次の6つを上から順番に進めてください。
この順番には理由があります。混合バレーは男性の攻撃に制限がかかる大会が多く、強く打って押し切る形が作りにくいからです。
点になるのは、拾って、上げて、空いた場所へ落とす形です。だからこそ、つなぐ練習を先に置きます。
サルくんスパイクの練習から始めたくなるんだけどな…。



気持ちは分かります。でも、返らなければ打つ機会も来ませんよ。
混合バレーの練習が6人制と同じにならない3つの理由
同じバレーでも、人の並べ方と攻撃の決まりが違えば、練習の中身も変わります。まず、ここを押さえておきましょう。
理由1:男性の攻撃は後ろからになる
多くの大会では、男性のアタックを後衛からの攻撃として扱います。前衛にいるときでも、アタックラインより後ろから踏み切る形になるわけです。
助走の距離がいるので、ネットに詰めて待つ準備では間に合いません。練習の段階から、下がった位置でボールを待つ習慣を作っておきたいところです。
なお、制限の中身は大会ごとに差があります。出場する大会の要項を読んでから、練習の形を決めてください。



男性ノ攻撃ハ 後ロカラ 助走ノ距離ガイル
理由2:ネットは女子の高さに合わせる
混合バレーのネットは2.24mとする大会が多く、これは女子の一般カテゴリと同じ高さです。男子の高さまで上げることは、まずありません。
男性から見ると低い高さですが、後ろから打つ決まりがあるため、思ったほど打ち下ろせないんですよね。
ネットの高さやコートの決まりを確かめたいときは、日本バレーボール協会(JVA)の公式サイトでルールブックの案内を見ることができます。
女性から見れば、ふだんと同じ高さで攻撃に参加できます。得点の主役は女性アタッカー、この前提で練習を組むとかみ合います。
理由3:経験の差がチームの中で大きい
学生時代に打ち込んでいた人と、大人から始めた人が同じコートに立ちます。この差は、混合バレーではむしろ当たり前です。
差があるチームでうまくいかないのは、経験者に合わせた速いボールで全員を練習させてしまう場合ではないでしょうか。
強い球から入ると、こわさが先に立って手が出なくなります。軽い球から少しずつ上げていくほうが、結果として早く形になります。



経験者の球、正直こわいと思うときがあります…。



段階を踏めば大丈夫です。いきなり強い球を受けさせないのが基本ですよ。
つなぐ形を作る3つのドリル
ここからが6つのドリルの中身です。まずは、コートにボールを落とさない形を作る3つから見ていきます。
3つとも3人以下でできるので、人数がそろわない日でも進められます。
ドリル1:3人のパスで落下点に入る
3人で三角形を作り、アンダーハンドパスで回し続けるだけの練習です。1周ずつ向きを変えて、5分ほど続けてみてください。
大事なのは、回数ではなく立ち位置です。腕を伸ばして届かせる前に、足を動かして体の正面にボールを入れましょう。
面を作る位置は、前腕の中央です。手首に近い硬い部分に当てると、内出血しやすくなるので気をつけてください。
- ボールが体の正面に入っているか
- 触ったあとに、両手の親指がそろって残っているか
- 上半身の前傾が、最後まで崩れていないか



腕で届かせる前に、足を動かしてみてください。
ドリル2:二段トスで高さをそろえる
崩れたボールを攻撃につなぐのが、二段トスです。混合バレーは1本目が乱れる場面が多いので、ここが点数に直結します。
投げたボールを、アタックラインの外から左右のアンテナ方向へ上げてもらいます。狙うのは遠くではなく、毎回そろった高さです。
時間に余裕があるときは、正面を向いて、上げる方向へ重心を移しながら丁寧に押し出しましょう。
高さがそろえば、助走の入り方も毎回同じになります。打つ側の成功率が上がるのは、この積み重ねからなんです。
二段トスそのもののコツは、こちらの記事でくわしく解説しています。
ドリル3:アタックラインの後ろから助走する
男性が後ろから打つ形に慣れるための練習です。最初はトスを上げてもらい、打たずに助走と踏み切りだけをくり返します。
初心者は3歩助走から入ると、リズムをつかみやすくなります。最初の1歩はゆっくり、最後の1歩を速く、この順番を守ってください。
最初から全力で走ると、ボールを追い越して体の後ろにしてしまいます。かぶってしまえば、どれだけ高く跳んでも打てません。



助走だけの練習って、地味だけど効きそうだね!
攻める形を作る3つのドリル


つなぐ形ができたら、点を取る形に進みます。ここからの3つは、試合の場面をそのまま切り出したドリルです。
ドリル4:サーブレシーブから女性アタッカーへ返す
サーブを打ってもらい、レシーブ、トス、スパイクまでを続ける練習です。返す相手は、その日に打つ女性アタッカーに固定します。
レシーブで大切なのは、面をセッターの方向へ向けて準備することです。真上へ高く上げるのではなく、味方がつなげる余裕のある高さで返しましょう。
ねらった1点へぴたりと返そうとすると、面の角度がきびしくなります。方向と高さ、この2つだけを合わせれば十分なんです。



面ハ最初カラ セッター方向ヘ向ケテ準備
ドリル5:サーブを10本、コースを決めて打つ
サーブは、男女の区別なく同じように打てます。制限がないぶん、混合バレーではいちばん差の出る技術になります。
10本のうち何本入ったかではなく、決めたコースへ何本行ったかを数えてください。前に落とす、後ろへ深く伸ばす、この2つで十分です。
相手が大きく動かされれば、1本目が乱れます。乱れた返球からは、こちらのブロックも間に合いやすくなるわけです。



本数じゃなくて、コースを数えるんだね!
ドリル6:条件を決めたゲーム形式で試す
最後は試合形式です。ただし、そのまま得点を数えるのではなく、条件を1つ決めて行います。
たとえば「3本で返す」「男性はアタックラインの後ろから打つ」「1本目は必ず声を出す」といった形ですね。
条件を1つに絞るほど、その日の練習でやったことが試合に残ります。あれもこれもと足すと、結局どれも身につきません。
用品をそろえるところから見直したい方は、こちらもどうぞ。
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条件が1つなら、私たちでも覚えられそうです!
週1回2時間の練習の組み立て方
多くの混合チームは、週1回の体育館の枠で活動しています。限られた時間をどう割るかで、上達の速さが変わります。
ポイントは、ゲーム形式を最後に置くことです。人は最後にやったことを覚えて帰るので、楽しい形で終わると次回の出席率が変わります。
| 時間 | 内容 | この時間の目標 |
|---|---|---|
| 20分 | 体を起こす | けがをしない状態を作る |
| 40分 | つなぐ3つ | コートにボールを落とさない |
| 30分 | 攻める3つ | 女性アタッカーが打つ形を作る |
| 30分 | ゲーム形式 | 決めた条件を1つだけ試す |



2時間、あっという間に終わってしまうんですよね…。



先に配分を決めておくと、最後まで慌てずに進みますよ。
週1回でどう積み上げるかという考え方は、次の記事もあわせてどうぞ。
混合バレーの練習でやりがちな3つの失敗
最後に、つまずきやすい場面を3つ挙げておきます。どれも、知っておくだけで避けられます。
失敗1:強く打つ練習に時間を使いすぎる
男性は後ろから打つ決まりなので、強く打っても角度は付きません。それでも、打ち慣れた人ほど強打の練習に時間を使いがちです。
空いた場所へ落とす、緩急を付ける。この2つのほうが、混合バレーでは点になりやすいんですよね。



強く打つより、空いてるところを狙うんだね!
失敗2:並んで待つ時間が長い
1列に並んで順番に打つ形は、待つ時間が長くなります。2人1組や3人1組の形を同時に動かすほうが、ボールに触る回数は増えます。
ボールの数も見直してみてください。人数分そろっていると、待たずに回せるメニューを組みやすくなります。
体育館の半面しか使えない日は、もう半面で別のドリルを回す形にすると、同じ2時間でも中身が変わります。



待ッテイル時間ハ 上達シテイナイ時間
失敗3:力加減を決めないまま強い球を打つ
混合バレーは、経験も体の大きさも違う人が同じコートに立ちます。力加減の共有をしないまま練習を始めると、こわさとけがの両方が出ます。
練習前に「最初の30分は7割の力で打つ」と決めておくだけで、受ける側の構えが変わります。
ぶつかりを防ぐ声かけも、決めておきたいところです。痛みが続くときは、我慢せず医療機関に相談しましょう。



練習がきつくてバレーが嫌になる、これがいちばん残念な結果です。
よくある質問
まとめ:つなぐ形から積めば混合チームは強くなる
混合バレーの練習は、つなぐ形を作る3つと、攻める形を作る3つで組み立てられます。
強く打つ技術より先に、落下点に入ることと、二段トスの高さをそろえることに時間を使ってください。
拾って上げられるチームが強い、これが混合バレーのいちばん分かりやすい法則です。
| ドリル | 見るポイント |
|---|---|
| 3人のパス | 足を動かして体の正面に入れているか |
| 二段トス | 毎回そろった高さで上がっているか |
| 後ろからの助走 | 最後の1歩が速くなっているか |
| サーブレシーブ | 面がセッター方向を向いているか |
| サーブ | 決めたコースへ何本行ったか |
| ゲーム形式 | 決めた条件が形になっているか |
まずは次の練習日に、最初の40分をつなぐ3つのドリルだけに使ってみてください。



これなら、うちのチームでも続けられそうです!



続けば楽しくなって、楽しければまた集まれます。そこがいちばんの上達です♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
大人から始めるバレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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