- ソフトバレーのチームを作ったが、何を練習すればいいか分からない
- 6人制の練習をそのまま持ち込んでも、うまくかみ合わない
- 集まれるのは週1回だけ。限られた時間で上手くなりたい
こんな悩みを解決します。
ソフトバレーの練習は、落とさない形を作る3つと、試合に近づける3つ、この6つのドリルを順番に積むだけで形になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
体育館で練習していると、となりのコートでソフトバレーを楽しんでいる方々をよく見かけます。
ラリーが続くチームほど、強く打つ練習ではなく、落下点に入る練習に時間を使っているように見えます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 4人で組める6つのドリルの中身と、やる順番が分かる
- 週1回90分の時間を、どう配分すればいいかが分かる
- 柔らかいボールに合わせた体の使い方が分かる
ソフトバレーそのものの成り立ちやルールは、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:ソフトバレーの練習は6つのドリルを順番に積む

先に結論をお伝えします。ソフトバレーの練習は、次の6つを上から順番に進めてください。
この順番には理由があります。ソフトバレーは1セット15点と短く、ラリーが続くチームと続かないチームの差が、そのまま点差になるからです。
先に強く打つ練習をしても、返らなければ試合になりません。まず落とさない形、それから攻める形という順番が近道になります。
うさママつい、スパイクの練習から始めたくなります…。



気持ちは分かります。でも、続くようになる方が先ですよ。
ソフトバレーの練習が6人制と同じにならない3つの理由
同じバレーでも、道具とコートが違えば練習も変わります。まず、ここを押さえておきましょう。
理由1:ボールが大きくて軽い
ソフトバレーのボールは、ゴム製で円周78cm前後、重さは約210gです。6人制の5号球よりひと回り大きく、はっきり軽くなっています。
大きくて軽いボールは、空中をゆっくり進みます。落下点に入る時間の余裕が生まれるので、動く練習が効きやすいのが特徴です。
いっぽうで、空調の風で流されることもあります。最後まで目で追う習慣を、練習の段階から作っておきたいところです。



大キクテ軽イカラ 落下点ニ入ル時間ガ増エル
理由2:コートが狭くネットが低い
コートはバドミントンのダブルス用と同じ13.4m×6.1mで、ネットの高さは2mです。6人制より狭く、そして低くなっています。
狭いということは、1人が守る幅も、走る距離も短いということです。長い距離を走るドリルより、半歩で方向を変えるドリルのほうが試合に近づきます。
ネットが低いぶん、跳ばなくても攻撃に参加できます。ここも練習の中身を変える理由になります。
コートやネットの正式な決まりを確かめたいときは、日本バレーボール協会(JVA)の公式サイトでルールブックの案内を見ることができます。
理由3:4人で前後の区別がない
コートに立つのは4人で、前衛・後衛による攻撃の制限がありません。後ろにいる人が前に出て打っても反則にはならない決まりです。
そのため、役割を固定した練習より、4人が全員同じことをできる状態を目指すほうが試合で困りません。
誰がどこに立っても守れる、上げられる、返せる。この3つがそろうと、急な欠席にも強いチームになります。



全員が同じことをできればいいんだね!
基礎をつくる3つのドリル


ここからが6つのドリルの中身です。まずは、落とさない形を作る3つから見ていきます。
3つとも2人以下でできるので、人数が少ない日でも進められます。
ドリル1:直上パスで落下点に入る
自分の真上にボールを上げて、落ちてきたところを続けて上げる練習です。30秒を3セット、まずはこれだけでかまいません。
大事なのは、回数ではなく立ち位置です。私はスクールの選手にも、腕を伸ばして届かせる前に足を動かすよう伝えています。
ボールがずれたら、足で体の正面に入れ直してください。
ソフトバレーのボールは軽いので、腕を伸ばせば何となく上がってしまいます。その何となくが、試合でつながらない原因になりがちです。



ボールを迎えに行かず、落ちてくる場所へ先回りしてみてください。
- ボールが体の正面に入っているか
- 腕を振らずに、足で位置を合わせられているか
- 最後まで目でボールを追えているか
ドリル2:対面パスで面の向きをそろえる
2人が5mほど離れて向かい合い、アンダーハンドパスで往復します。10往復を目標にしてみましょう。
アンダーハンドパスの核になるのは、両手の親指をそろえることです。親指がそろうと面がそろい、狙った方向へまっすぐ返ります。
チェックの仕方にはコツがあります。組んだ瞬間ではなく、ボールを触った後に親指が残っているかを見てください。
触った後に親指がずれていたら、力の入れすぎか、腕を振りすぎのサインになります。



触ったあとを見ればいいんですね!
ドリル3:サーブを10本続けて入れる
サーブは1人で数を打てるので、集合前の時間にも進められます。目標は、10本のうち何本入ったかを数えることです。
ソフトバレーのボールは軽く、力を入れなくてもネットを越えます。強く打とうとすると飛びすぎてしまうので、コースだけを決めて打つほうが入ります。
1セット15点の競技では、サーブミスの1点がとても重くなります。まずは確実さを優先しましょう。
下から打つサーブの形は、次の記事が参考になります。



入ラナイサーブハ 0点デハナク 相手ノ1点
試合に近づける3つのドリル
落とさない形ができてきたら、ここから試合に近づけていきます。ラリーの中で判断する回数を増やすのが狙いです。
ドリル4:3人でつないで相手コートへ返す
レシーブ・トス・返球の3回を、3人で1本ずつ担当します。誰かが投げたボールから始めて、ネットを越えて返すところまでを1本と数えます。
ここで決めておきたいのが、2本目を上げる人の立ち位置です。ソフトバレーは役割が固定ではないので、近い人が入ると決めておくと迷いが消えます。
うまくいかない日は、返球をなしにして、レシーブとトスの2回だけに減らしてください。
回数を減らすほど成功が増え、形が残ります。



3回つなぐって、けっこう難しいよ…。



2回に減らして大丈夫です。できる形から積み上げましょう。
ドリル5:2対2のラリーで判断を増やす
コートを半分に区切り、2人対2人でラリーを続けます。強く打つのはなしにして、まずは10回続けることを目標にしてください。
2人しかいないので、自分がとる場面が一気に増えます。返す場所を選ぶ回数も増えるので、判断する回数が4対4の倍になるのが、このドリルの価値です。
慣れてきたら、コートの空いた場所へ落とすのを1本だけ認める、という条件を足してみましょう。



2人だと、休む場所がないですね!
ドリル6:4対4のゲーム形式で条件を決める
最後は、試合と同じ4対4です。ただし、ふつうに点を取り合うだけでは、その日の狙いがぼやけます。
条件を1つだけ決めて行うと、練習した形がそのまま出ます。たとえば、次のような条件が使いやすいです。
- 3回で返したときだけ得点を2倍にする
- 全員が1度触ってから返す
- サーブは決めたコースへ打つ
条件の付け方は、6人制でも考え方が同じです。次の記事でくわしく紹介しています。
週1回90分をどう配分するか
集まれるのが週1回なら、時間の使い方で差がつきます。90分を借りられた日の配分を、例としてまとめました。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 最初の15分 | 体を温める・直上パス |
| 次の20分 | 対面パス |
| 次の15分 | サーブ |
| 次の20分 | 3人つなぎ・2対2 |
| 次の15分 | 4対4のゲーム形式 |
| 最後の5分 | 片付けと振り返り |
ポイントは、ゲーム形式を最後に置くことです。人は最後にやったことを覚えて帰るので、楽しい形で終わると次回の出席率が変わります。
もう1つ、ボールの数も見直してみてください。人数分のボールがあると、並んで待つ時間が減り、同じ90分でも触る回数が増えます。



待っている時間、けっこう長かったかもしれません。



1人1球あると、練習の組み方の幅が広がりますよ。
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週1回で組み立てる考え方は、次の記事もあわせてどうぞ。
ソフトバレーの練習でやりがちな3つの失敗
最後に、つまずきやすい場面を3つ挙げておきます。どれも、知っておくだけで避けられます。
失敗1:強く打つ練習に時間を使いすぎる
ネットが低いので、強く打てば決まりそうに見えます。ところが軽いボールは、強く叩くほどコントロールが難しくなります。
空いた場所へ落とす、緩急を付ける。この2つのほうが、結果として点になりやすい競技です。



強く打つより、空いてるところを狙うんだね!
失敗2:並ぶ時間が長いメニューを組む
1列に並んで順番に打つ形は、待つ時間が長くなります。4人のチームなら、2人1組の形を2つ同時に動かすほうが、触る回数が増えます。
コートの半面ずつを使う、壁に向かって別のドリルをする、といった工夫でも回転は上がります。



待ッテイル時間ハ 上達シテイナイ時間
失敗3:体が温まる前に動きを大きくする
大人から始めた方が多い競技なので、ここはとくに気をつけたいところです。いきなり跳んだり、全力で走ったりすると、足や腰を痛める原因になります。
最初の15分は、歩く・回す・軽く跳ねる、この順で体を起こしてください。痛みが続くときは、我慢せず医療機関に相談しましょう。
よくある質問
まとめ:落とさない形から積めば4人でも強くなる
ソフトバレーの練習は、落とさない形を作る3つと、試合に近づける3つで組み立てられます。
強く打つ技術より先に、落下点に入ることと、面をそろえることに時間を使ってください。
続くチームが強い、これがソフトバレーのいちばん分かりやすい法則です。
| ドリル | 見るポイント |
|---|---|
| 直上パス | 足を動かして体の正面に入れているか |
| 対面パス | 触った後に親指が残っているか |
| サーブ | 10本のうち何本入ったか |
| 3人つなぎ | 2本目に近い人が入れているか |
| 2対2 | 返す場所を選べているか |
| 4対4 | 決めた条件が形になっているか |
まずは次の練習日に、最初の15分を直上パスと対面パスだけに使ってみてください。



これなら、うちのチームでもできそうです!



続けば楽しくなって、楽しければまた集まれます。そこがいちばんの上達です♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ソフトバレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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