- 地域の大会でミニバレーに誘われたが、どんな競技なのか分からない
- ソフトバレーと名前が似ていて、どう違うのか説明できない
- 運動が苦手でも楽しめるのか、けがをしないかが気になる
こんな悩みを解決します。
ミニバレーは、バドミントンコートで4人対4人・大きくて軽いビニールボールを使うバレーボールです。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
体育館を使っていると、となりのコートで大きな風船のようなボールが行き交っている光景を見かけることがあります。
あれがミニバレーです。バレーボールの形は残したまま、道具のほうを思い切りやさしくした競技なんですよね。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- ミニバレーのコート・ネット・得点のルールが分かる
- ソフトバレーと何が違うのかを5つの点で説明できる
- 始めるまでの手順と、最初に気をつけることが分かる
同じく4人で行うソフトバレーについては、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:4人でビニールボールをつなぐバレーボール
先に全体像をお伝えします。ミニバレーの姿は、次の5点をおさえればつかめます。
- コートは6.1m×9mで、バドミントンのコートを使う
- ネットの高さは1.55mと低い
- 4人対4人でプレーする
- ボールは大きくて軽いビニール製
- ブロックでボールに触れた回数も、3回のうちの1回に数える
生まれたのは北海道の町です。年齢も体力も違う人が一緒に楽しめる形を目指して考え出され、全国に広がりました。
いまは全日本ミニバレー協会があり、地域ごとの協会や大会も各地で開かれています。くわしい規則は全日本ミニバレー協会の公式サイトで確認できます。
サルくんバレーボールとは別の競技なんですか?



別の競技です。でも、つないで返すという中身はまったく同じですよ。
プレーしているのは、主に地域のクラブや町内会のチームです。学校の授業や、職場のレクリエーションで採用されることもあります。
小学生から年配の方まで、同じコートに立てるのがこの競技の持ち味です。世代がばらばらのチームでも試合が成り立ちます。



おじいちゃんと一緒にできるバレーなんですね!
ミニバレーの基本ルール
名前も見た目もやさしい競技ですが、ルールはきちんと決まっています。ここでは4つに分けて見ていきます。
コートは6.1m×9m・ネットは1.55m
コートは6.1m×9mが正規の大きさです。バドミントンのコートが引いてある体育館なら、そのラインをそのまま使えます。
ネットの高さは1.55mです。6人制の男子2.43mと比べると、90cm近く低い設定になります。
この高さなら、背が高くない人でもネットの上に手を出せます。跳べるかどうかで勝負が決まりにくいわけです。
コートが短いので、後ろに下がって守る範囲もそれほど広くありません。走り回らなくてもボールに届くのは、体力に自信がない人には大きな利点でしょう。
ボールは大きくて軽いビニール球
使うのはビニール製のボールで、直径は35cm前後、重さは50g前後です。両手で抱えるほど大きいのに、驚くほど軽くできています。
大きくて軽いと、空中をゆっくり飛びます。落下点に入るまでの時間に余裕が生まれるので、初めての人でもボールの下に入れます。
当たっても痛くないので、腕が赤くなる心配もありません。
その代わり、軽さゆえの難しさもあります。強く押し出しすぎるとコートの外まで飛んでしまうので、力任せには打てません。
力ではなく、当てる向きで方向を決める競技だと考えておくと、早くなじめます。



大キクテ軽イカラ 落下点ニ入レル
得点は11点先取が基本
1セットは11点で、2セットを先取したチームが勝ちます。1セットが短いので、実力差があっても最後まで分からないのが面白いところです。
サーブ権のあるチームだけに点が入る方式で行う大会が多くなっています。ただし、得点方式やセット数は大会によって違うことがあります。
参加する前に、必ずその大会の要項を確かめてください。
サーブとローテーションの決まり
サーブは、6人制と同じようにコートの外から相手コートへ打ち込みます。ネットを越える前にボールへ触れるのは反則です。
サーブ権を取ったら、選手が位置を入れ替わって順番に打ちます。全員がサーブを打つ機会を持てる形になっているわけです。
得意な人に任せきりにならないので、初めて参加した人にも出番が回ってきます。最初の1本は誰でも緊張しますが、失敗しても次のサーブ権で取り返せます。
細かい取り決めは大会ごとに補足されることがあるため、当日の説明を聞いておくと安心でしょう。



得意な人だけが打ち続ける競技にはなっていません。
ソフトバレーとの5つの違い
名前が似ているので混同されがちですが、ミニバレーとソフトバレーは別の競技です。違いを表にまとめました。
| 項目 | ミニバレー | ソフトバレー |
|---|---|---|
| ボール | ビニール製・直径35cm前後 | ゴム製・円周78cm前後 |
| コート | 6.1m×9m | 6.1m×13.4m |
| ネットの高さ | 1.55m | 2m |
| 得点 | 11点・2セット先取が基本 | 15点3セットマッチが基本 |
| ブロック | 3回のうちの1回に数える | 回数に数えない |
いちばん大きいのはボールとコートの大きさです。ミニバレーのほうが、ボールは大きく軽く、コートは短くなっています。
ネットも45cm低いので、ミニバレーのほうがさらに気軽に始められる設定だと言えるでしょう。
コートの長さの差も見逃せません。ソフトバレーは13.4mですが、ミニバレーは9mしかありません。
4.4m短いだけで、守る範囲はかなり変わります。走るのが苦手でも、位置取りでカバーできる広さです。



名前が似ているだけで、こんなに違うんですね。
もう1つ見落としやすいのが、ブロックの扱いです。ソフトバレーでは6人制と同じくブロックを回数に数えませんが、ミニバレーでは1回として数えます。
つまり、ブロックで触れたら残りは2回です。この違いを知らないまま試合に出ると、必ず迷う場面が出てきます。
得点のしかたも違います。ミニバレーはサーブ権のあるチームだけに点が入る方式が基本で、ソフトバレーはラリーに勝てば点が入ります。
同じ11点でも、サーブ権を取り返す1本の重みが変わってきます。試合の進み方の感覚は、思っているよりも別物です。



同じつもりでやると、そこで混乱しそうです!



そこだけ先に頭へ入れておけば大丈夫ですよ。
ソフトバレーがどうやって広まったのかは、次の記事でまとめています。
運動が苦手でも続けやすい3つの理由
ミニバレーが地域に広がったのには、はっきりした理由があります。
- ボールが軽いので、突き指や腕の痛みが起こりにくい
- ネットが低く、誰でも攻撃に参加できる
- 1チーム4人なので、少ない人数でも試合が組める
私が指導するときも、人数がそろわない日の組み立てにはいつも頭を使います。その点で、4人でできる競技の強さはよく分かります。
とくに大きいのは、3つ目の人数です。8人集まれば試合になるので、集まりが悪い日でも成立します。
町内会や職場の行事で採用されることが多いのも、この手軽さがあるからでしょう。人数がそろわない日に中止にしなくて済むのは、続けるうえで想像以上に大きな条件です。
一方で、簡単すぎてつまらないということはありません。ボールが軽いぶん、手の当て方の少しの違いで飛び方が変わるので、狙ったところへ返すのは意外と難しいものです。
ラリーが長く続くのも、この競技の特徴です。落ちるまでに時間があるぶん、あきらめずに追いつける場面が増えます。
続いたラリーが決まったときの盛り上がりは、経験の有無に関係ありません。そこが、地域の行事で選ばれ続けている理由でもあるでしょう。



長いラリーって、見ているだけでも楽しいですもんね。



やさしい道具でも、駆け引きはちゃんとありますよ。
始めるまでの3ステップ
やってみたいと思ったら、進め方はシンプルです。
ボールは会場に用意されていることがほとんどなので、最初から買う必要はありません。専用のボールは一般のバレーボールとは別物なので、間違えて5号球を持っていかないようにしてください。
続けると決めてから、チームで使うボールをそろえれば十分です。
会費は地域によって差がありますが、体育館の使用料を人数で分ける形が多くなっています。見学のときに聞いておくと安心です。
ルールを覚えていなくても心配はいりません。最初の1回は、並ぶ位置とサーブの順番さえ教えてもらえば参加できます。



覚えてから行くのではなく、行ってから覚える競技ですよ。
大人になってからバレーボールを始める流れは、次の記事もあわせてどうぞ。
初めてやるときに気をつけること
道具がやさしくても、体への負担がゼロになるわけではありません。
いちばん多いのは、急に止まる・急に方向を変える動きでの足のトラブルです。コートが狭いぶん、細かい切り返しが増えます。
始める前に、足首と股関節を軽く動かしておいてください。5分ほどで十分です。



準備運動は、競技がやさしくても省かないでください。
室内用のシューズは必ず用意しましょう。靴下や普段の靴で動くと、滑って転ぶ危険があります。
指先にも注意してください。ボールは軽いものの、大きいので手のひら全体で受けないと、指を反らせてしまうことがあります。
握りこぶしを作らず、手のひらを開いた面で当てるのが安全です。その形がそのまま、コントロールのしやすさにもつながります。



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体を動かしていて痛みや違和感が出たときは、我慢せずに休んでください。続くようであれば医療機関に相談してください。



軽いボールでも、動きは本気になりますもんね。



そこです。準備運動とシューズだけは省かないでください。
よくある質問
まとめ:道具をやさしくした、もう1つのバレー
ミニバレーは、バドミントンコートで4人が大きな軽いビニールボールをつなぐ競技です。ネットが低く、当たっても痛くないので、経験のない人でもその日からラリーが続きます。
ミニバレーの基本を、もう一度まとめておきます。
| 項目 | ミニバレー |
|---|---|
| コート | 6.1m×9m(バドミントンのコート) |
| ネット | 1.55m |
| 人数 | 4人対4人 |
| ボール | ビニール製・直径35cm前後 |
| 得点 | 11点・2セット先取が基本 |
私は元日本代表として長くバレーボールに関わってきましたが、入口がやさしい競技ほど長く続く人が多いと感じています。
バレーボールは、道具とルールを変えれば誰でも入れる競技になります。ミニバレーは、それを形にしたものの1つです。
まずは地域の教室を1つ調べるところから始めてみてください。
同じ体育館で見かけていた競技が、実は誰でも入れる入口だったと分かるはずです。



8人集めて、やってみます!



いいですね。1回やると、たいてい次も呼ばれますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
6人制以外のバレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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