- 練習前後の補食(おやつ)に何を持たせればいいか迷う
- プロテインを飲ませるべきか、判断できずにいる
- 練習で夕食が遅くなる日の食事に困っている
- 試合や合宿のお弁当で気をつけることを知りたい
- 食が細くて、しっかり食べてくれるか心配
こんな悩みをまとめて解決します。
バレー選手の食事サポートは、「悩み別」に分けて考えると迷いません。
この記事は、保護者の方からよく相談される食事の悩みを5つに整理し、それぞれの答えの要点と、さらに詳しい記事への道案内をまとめた総合ガイドです。
私は元バレーボール日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
指導の現場でも、疲れやすさや集中力の差に食事のリズムが関わっていると感じる場面は少なくありません。
ただし、栄養は一人ひとり必要な量が違います。この記事は一般的な考え方の紹介であり、個別のことは管理栄養士や医師に相談することを前提にお読みください。
- 食事の悩み別に「まず何をすればいいか」の答えがわかる
- 補食・プロテイン・弁当など、詳しく知りたいテーマの記事にすぐたどり着ける
- 家庭で判断してよいことと、専門家に相談すべきことの線引きがわかる
食事・睡眠・回復をまとめた全体像は、こちらの記事で解説しています。
それでは、悩み別に見ていきましょう。
まず全体像:食事の悩みは5つに分けると迷わない
食事のサポートと一口に言っても、悩みの中身はご家庭ごとに違います。まずは、自分の悩みがどれに当たるかを確認してください。
- ①補食に迷う → 「おにぎり・バナナ・ゼリー」を時間で使い分ける
- ②プロテインに迷う → 食事が主役。補助として使うなら年代に合った選び方がある
- ③夕食が遅くなる → 「練習直後に軽く+帰宅後に軽めの食事」の2回に分ける
- ④試合・合宿の弁当 → 夏場はまず衛生面。食べやすい形と量にする
- ⑤食が細い → 無理強いせず、順番と回数で食べられる量を増やす
この記事では、それぞれの悩みについて「まずやること」の要点を紹介し、さらに詳しく知りたい方のために個別の記事を案内していきます。
なお、食事全体のバランスの目安としては、農林水産省の「食事バランスガイド」も参考になります。
気になる悩みの章だけ読んでも大丈夫ですし、上から順に読めば食事サポートの全体像がつかめるようになっています。
うさママ悩みが5つに分かれていると、どこから手をつければいいか見えやすいですね。



そう。全部を一度にやろうとしなくていいんだ。今いちばん困っていることから整えていこう。
悩み①:補食(おやつ)に何を持たせればいい?
部活のある日は、給食や昼食から練習まで時間が空きがちです。ここで役立つのが補食という考え方です。
補食は「食事の一部」として考える
補食とは、3度の食事だけでは足りないぶんを補う軽食のことです。お菓子とは分けて、食事の延長として考えると選びやすくなります。



練習前におなかがすいて、力が出ないことがあるんだ…。



そういう時こそ補食の出番。練習前に軽くエネルギーを足しておくといいよ。
一般的に、補食としてよく挙げられるのは、おにぎり・バナナ・カステラ・ヨーグルトなど、消化がよくエネルギーになりやすいものです。
これらはコンビニやスーパーでも手に入るものばかりです。特別なものを用意しなくても、身近な食品で補食は十分に用意できます。
タイミングの一般的な目安
補食は、食べるタイミングも大切だとされています。おおよその目安を表にまとめます。
| タイミング | 一般的に選ばれやすいもの | 意識したいこと |
|---|---|---|
| 練習の1〜2時間前 | おにぎり・バナナなど | エネルギーを軽く足しておく |
| 練習の直前 | 消化のよい少量のもの | 食べすぎない・量は控えめに |
| 練習の後 | おにぎり・乳製品など | 早めに食事につなげる |
練習直前に食べすぎると、おなかが重くなって動きにくくなります。量やタイミングは、子どもの様子を見ながら調整してあげてください。
補食が甘いお菓子ばかりにならないよう気をつけたいところです。食事の代わりにはならないので、あくまで足りないぶんを補う位置づけと考えましょう。



おにぎり1つでも立派な補食なんですね。それなら続けられそうです。
具体的に何をどう使い分けるかは、こちらの記事で詳しく解説しています。学校帰りにコンビニで選ぶ場合のコツもまとめました。
試合の合間のエネルギー補給には、ゼリー飲料も便利です。種類が多くて迷いやすいので、比較記事も参考にしてください。
悩み②:プロテインは飲ませるべき?
周りの子が飲み始めると、うちも必要なのではと気になりますよね。この悩みは、考える順番を整理すると答えが見えてきます。



チームメイトが飲み始めたと聞くと、うちだけ遅れているようで焦ってしまって…。



焦らなくて大丈夫。まず押さえたいのは「食事が主役、プロテインは補助」という順番なんだ。
プロテインはあくまで、たんぱく質を補うための食品です。毎日の食事で足りているなら、無理に足す必要はありません。
逆に、練習量が多くて食事だけでは追いつかない、練習後すぐに食事がとれない、といった場合には、補助として役立つ場面があります。
プロテインを考える順番は「①3食を整える → ②補食で補う → ③それでも足りない部分を補助する」。
そもそも何グラム必要なのか、という目安から知りたい方は、まずこちらの記事から読むのがおすすめです。
補助として検討する場合は、年代によって選び方が変わります。中高生と小学生では、体の発達段階も、選ぶ基準も違うからです。
お子さんの年代に合った記事で、選び方の基準と飲むタイミングを確認してください。
なお、アレルギーや持病がある場合、体調面で気になることがある場合は、使う前に医師や管理栄養士に相談してください。ここは家庭だけで判断しないほうが安心です。
悩み③:練習で夕食が遅くなる・作る時間がない
平日の練習後、夕食が21時近くなってしまう。これは部活家庭に共通する悩みです。
結論から言うと、「練習直後に軽く食べて、帰宅後の食事は軽めにする」という2回に分ける方法が現実的です。
練習後の体は、エネルギーと栄養を早く補給したい状態にあります。練習直後におにぎりや乳製品などを軽くとり、帰宅後は消化にやさしいおかず中心の食事にすると、遅い時間の食べすぎも防げます。
私自身、現役時代は練習後に食べるタイミングで、翌日の体の軽さが変わるのを何度も実感してきました。だからこそ選手には「練習が終わったら、まず軽くでいいから食べよう」と伝えています。



遅い時間にがっつり食べさせるのは、体に悪くないかと気になっていました。



その感覚は正しいよ。だから「直後に軽く+帰宅後に軽め」の2回に分けるんだ。タイミングの考え方は記事で詳しく説明しているよ。
練習後どのくらいの時間内に何を食べるとよいか、いわゆるゴールデンタイムの考え方は、こちらで詳しく解説しています。
もうひとつの対策は、夕食づくりそのものを仕組みで楽にすることです。
献立を考える・買い物に行く・調理する、のどこかを外部の力に頼ると、遅い日でも温かい食事を出しやすくなります。ミールキットや冷凍おかずなどの食材宅配は、その選択肢のひとつです。
がんばりすぎて続かなくなるより、仕組みに頼って続くほうが、結果として子どもの食事は安定します。
悩み④:試合・合宿の弁当で気をつけたいこと
試合や合宿の日は、いつもと環境が変わります。お弁当づくりで意識したいポイントを整理します。
食中毒を防ぐ衛生面を最優先に
まず大切なのは、味や栄養よりも安全です。特に気温の高い時期は、食中毒への配慮を最優先にしてください。
夏場の弁当は、栄養より先に「傷ませない」工夫を最優先する。
一般的に言われる工夫としては、しっかり火を通す・冷ましてからふたをする・保冷剤や保冷バッグを使う、などがあります。生ものや傷みやすいおかずは、暑い日は避けるのが無難です。



夏の会場は暑いから、傷まないかいつも気になっていました。



そこが一番大事だよ。保冷バッグと保冷剤は、夏の必需品だね。
食べやすさとエネルギー補給を意識する
試合の日は、緊張や忙しさで食が進みにくいこともあります。ひと口で食べやすい形にしておくと、合間にさっと食べられます。
おにぎりを小さめに握る、おかずを食べやすく切っておく、といった工夫が役立ちます。エネルギー源になる主食は、少し多めにしておくと安心です。
試合と試合の合間には、悩み①で紹介した補食も活躍します。すぐに食べられるバナナやゼリー飲料を用意しておくと便利です。
何を何時に食べるかという「試合当日のタイムスケジュール」と、バテないお弁当の具体的な作り方は、それぞれ記事にまとめています。
合宿など、何日も続けて弁当を用意する場合は、負担をためこまない工夫も大切です。前の晩に下ごしらえをする、市販の冷凍食品を上手に使う、といった方法で無理なく続けられます。
悩み⑤:食が細い・もっと食べてほしい
しっかり食べてほしいのに、量が入らない。この悩みは、無理強いすると逆効果になりやすいのが難しいところです。
まず意識したいのは、1回の食事量を増やすことより、食べる回数と食べやすさを工夫することです。
3度の食事に補食を組み合わせれば、1回あたりは少なくても、1日トータルの量は増やせます。悩み①の補食の考え方は、食が細い子にこそ役立ちます。



「もっと食べなさい」と言ってしまって、食卓の空気が重くなることがあります…。



気持ちはわかるけれど、食事の時間が苦痛になると逆効果なんだ。回数を分けて、食べやすい形にしてあげるほうが、結果として量は増えていくよ。
食べる順番を工夫すると、同じ食事でも消化や吸収の面で差が出るとされています。また、エネルギー源になる炭水化物を抜かないことも、動ける体づくりの基本です。
なお、食欲がない日が長く続く場合や、体重が減り続けている場合は、食事の工夫より先に医療機関へ相談してください。
家庭で判断しないほうがいいこと
最後に、判断に迷いやすいテーマに触れておきます。ここは特に慎重になってほしい部分です。
- 体重を大きく増やす・減らすための食事管理
- 貧血や体調不良への食事での対応
- アレルギー・持病がある子のサプリメント使用
これらは、良かれと思ってやったことが、かえって体に負担をかけることもあります。成長期は特に、専門家の判断が欠かせません。
一般的には、まずは毎日の食事をきちんととることが土台とされています。そのうえで不足や不調が気になる場合に、専門家と相談しながら考える、という順番が安心です。
年代ごとに必要なエネルギーや栄養素の量は、厚生労働省が日本人の食事摂取基準としてまとめています。数字の目安が気になるときは、こうした公的な資料を土台にして、専門家と一緒に考えると安心です。
減量・増量・貧血対応は、必ず医師・管理栄養士に相談してから。家庭だけで判断しない。
周りの家庭と比べて焦る必要はありません。大切なのは、他の子と同じにすることではなく、その子自身の体調や成長に合わせることです。
体調に不安があるとき、食欲が続かないとき、急に体重が変わったときは、食事の工夫より先に医療機関へ相談してください。
保護者の方からよくいただく質問にもお答えします。
よくある質問
まとめ:悩み別に整えれば、食事サポートは難しくない
バレー選手の食事サポートは、悩みを分けて、ひとつずつ整えるのが近道です。最後に全体を表で整理します。
| 悩み | まずやること | 詳しく知りたいとき |
|---|---|---|
| 補食に迷う | おにぎり・バナナ・ゼリーを時間で使い分け | 補食の選び方・ゼリー比較の記事へ |
| プロテインに迷う | 食事が主役。必要量の目安から確認 | 年代別のプロテイン記事へ |
| 夕食が遅い | 直後に軽く+帰宅後に軽めの2回に分ける | ゴールデンタイム・食材宅配の記事へ |
| 試合・合宿の弁当 | 夏場は衛生最優先・食べやすい形に | 当日の食事・弁当レシピの記事へ |
| 食が細い | 回数を分けて無理強いしない | 食べる順番・炭水化物の記事へ |
家庭でできるのは、土台を整えること。個別の判断は、必ず専門家にゆだねる。
食事のリズムが整っている子は、練習にも前向きに取り組めているように感じます。その土台を支えられるのは、毎日の食卓をつくる保護者の方です。
まずは、今いちばん困っている悩みの章から、ひとつだけ試してみてください。



まずは補食の使い分けから、始めてみます!



いいね。がんばりすぎず、続けられる形で支えてあげてね。
体づくり全体の考え方は、こちらの記事でまとめて解説しています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレー選手の食事・栄養については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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