
- サーブで反則をとられたけど、何がダメだったのか分からない
- ルールが複雑そうで、自信を持ってサーブが打てない
- 子どもや選手に、サーブのルールをうまく説明できない
試合中にサーブの反則を取られて、「何がいけなかったの?」とモヤモヤした経験はありませんか。
実は私も現役時代、ライン踏み越しで何度も反則をとられた経験があります。
私は元バレーボールの日本代表として活動し、現在は日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4の資格を保有しています。
これまで10年以上スクールで指導してきましたが、初心者がつまずくサーブの反則は、ほとんど決まっています。
でも、安心してください。サーブのルールは「打つ場所・タイミング・動作」の3つを押さえるだけでOKです。
複雑に見えるルールも、この3つの軸で整理すればスッキリ理解できます。コツさえ知れば、今日から自信を持ってサーブが打てるようになりますよ。
- サーブの反則の全体像が理解でき、試合中の不安がなくなる
- 審判の判定基準が理解でき、指導や観戦の質が上がる
- 自信をもってサーブが打てるようになる
それでは、順番に見ていきましょう。
バレーボールのサーブルールは「打つ場所・タイミング・動作」の3つで決まる

サーブのルールは、大きく3つの要素で構成されています。
「どこで打つか」「いつ打つか」「どう打つか」という3つの視点です。
- 打つ場所:サーブエリア内かつエンドラインを踏まない
- タイミング:主審の笛から8秒以内
- 動作:片手または片腕で打つ
たとえば、試合でよくある反則は次の3つに集約されます。
- ラインを踏んでしまった
- 8秒を過ぎてしまった
- トスを上げ直してしまった
審判は、この場所・タイミング・動作の3点を常にチェックしています。
この3要素を理解しておけば、自分のサーブ動作を客観的に見直せるようになります。
自分のサーブで気をつけたい反則は4種類
サーブで反則になる行為のうち、自分がサーブを打つときに直接気をつけたいのは主に4種類です。
自分のサーブで気をつけたい反則4種類
- 8秒以内に打たない2. エンドラインを踏む・越える3. サーブエリア外から打つ4. 不正な打ち方(両手で打つなど)
このほかに、味方の立ち位置による「スクリーン」やローテーションの「サーブ順の間違い」もありますが、これらはチーム全体で気をつける反則です。
自分がサーブを打つときは、味方の位置とサーブ順を軽く確認しておけば大丈夫ですよ。
バボット自分ノサーブデ気ヲツケルノハ4種類。中デモ8秒トラインガ特ニ重要デス。
なかでも試合で最も多いのは、8秒ルール違反とライン踏み越しです。
私がスクールで指導している子も、初心者の約7割がこの2つで最初の反則を経験します。この2つをしっかり意識するだけで、反則のリスクは大きく下がります。
小学生・中学生・高校生で適用ルールは異なるのか
年代によってサーブルールそのものに違いはありません。
ただし、適用の厳しさには差があります。
小学生の大会では8秒ルールを緩やかに運用するケースもありますが、中学生以上では公式ルール通りに厳格に判定される傾向があるんです。



うちの子、小学生のときは大丈夫だったのに、中学の試合で急に反則とられて泣いちゃって…。
年代別の判定厳しさの目安
| 年代 | 判定の厳しさ |
|---|---|
| 小学生 | 緩やか(育成重視) |
| 中学生 | 厳格(公式ルール適用開始) |
| 高校生以上 | 非常に厳格 |
目安としては、中学生の公式大会からは公式ルール通りの厳格な判定になると考えてください。
8秒ルール|サーブは主審の笛から8秒以内に打つ


サーブの時間制限ルールでは、主審の笛から8秒以内にボールを打つ必要があります。
8秒を超えると反則(ディレイ・イン・サービス)となり、相手チームに1点とサーブ権が渡ります。
中学生・高校生・社会人すべての公式戦で、同じルールが適用されます。
試合では、笛が鳴ったら一度ボールを構え、決めたルーティンでテンポよく打つことが大切です。
考えすぎて構え直しているうちに、8秒はあっという間に過ぎてしまいます。
8秒ルールの詳細(カウントの開始タイミング、トスのやり直し、実践的に打つための3つのコツ、元日本代表としての体験談など)は、専用記事で詳しく解説しています。
ライン踏み越し反則は「エンドラインを踏む・越える」と成立する


ライン踏み越し反則は、サーブを打つときにエンドラインを踏むか越えると成立します。
ラインそのものも「コート内」とみなされるため、線の上に足がかかっただけで反則になるんです。このルールは、サーブ位置の公平性を保つためにあります。



僕も試合でやっちゃいました。ちょっとしか踏んでないのに反則って言われて…。
線審はサーブのとき、サーバーの足元を集中して見ています。
ほんの数センチでもラインにかかれば、旗を上げて反則を示します。
ライン踏み越しを防ぐには、サーブ位置を少し後ろに設定する習慣が効果的です。
エンドラインから20〜30cm程度の余裕を持つことで、反則のリスクを大きく減らせますよ。
踏んではいけないラインはエンドラインだけなのか
サーブ時に踏んではいけないのは、エンドラインだけです。
サイドライン(左右の境界線)は、サーブを打つ位置としては関係ありません。ただし、サーブエリアという範囲は守る必要があるんです。



踏ンデハイケナイノハエンドラインダケ。左右ハ自由デス。
サーブエリアの範囲
- エンドラインの後方(距離制限なし)
- コートの左右延長線内(横幅9m)
- サイドラインの外側エリアは不可
左右の位置は、戦術や打ちやすさで自由に選べると覚えておいてください。
サーブを打った後にラインを踏んだ場合は反則になるのか
サーブを打った後にラインを踏んでも、反則にはなりません。
判定はボールが手や腕から離れた瞬間で決まるため、その後の動作は自由なんです。
線審が旗を上げるのは「ボールが手を離れる瞬間」に足がラインを踏んでいた場合だけで、打った後の動作は判定対象にしていません。
ジャンプサーブで空中でラインを越えた場合はどうなるのか
ジャンプサーブで空中でエンドラインを越えても、反則にはなりません。
判定の基準は「足が地面についている最後の瞬間(踏み切り位置)」です。空中での位置は関係ないんです。



踏ミ切リ位置ガ全テ。空中ノ位置ハ関係ナイデス。
ジャンプサーブの判定基準
| チェック項目 | 判定 |
|---|---|
| 踏み切り位置がエンドラインの後ろ | OK |
| 空中でラインを越える | OK |
| 着地がラインの前 | OK |
| 踏み切り時にラインを踏む | 反則 |
多くの人が勘違いしやすいサーブルールの境界線


サーブルールには「グレーゾーン」と感じやすいポイントがいくつかあります。
代表的なのが、ネットタッチとトスの上げ直しです。



観戦していても、審判の判定が試合ごとに違う気がして…。基準がよく分からないんです。
実は、グレーゾーンに見える場面も、ルールでは明確に定義されています。判定基準を知っておくことで、不要な反則を防げますよ。
サーブがネットに触れて相手コートに入った場合は有効なのか
サーブがネットに触れても相手コートに入れば有効です。
以前は「サーブのネットタッチは反則」というルールでしたが、その後の改正で変更されました。



え、ネットに当たっても大丈夫なんですか? 知らなかった! じゃあ思い切り打てますね。
サーブのネットタッチ判定
| 状況 | 判定 |
|---|---|
| ネットに触れて相手コートに入った | 有効(ラリー続行) |
| ネットに触れて自コートに戻った | 反則 |
| ネットに触れてコート外に出た | 反則 |
このルールを知らない選手は、ネットに当たった瞬間に「失敗した」と思ってプレーを止めてしまうことがあります。
ネットタッチでもラリーは続くという認識を、チーム全体で共有しておくことが大切です。
サーブトスを上げ直すことは認められているのか
サーブトスの上げ直しは、原則として認められていません。
ボールを手から離した時点でサーブ動作が始まったとみなされるため、そこから打たずにキャッチすると反則になるんです。



トス上ゲタラ必ズ打ツ。上ゲ直シハ反則デス。
ただし例外があります。
トスを上げる前、つまりボールを両手で持っている段階で「まだ打てない」と判断した場合は、持ち直すことが可能です。
手から離れていなければ、何度でも構え直せます。
その他に気をつけたいサーブの反則|サーブエリアと打ち方


ここまでの8秒ルールやライン踏み越し以外にも、自分のサーブで気をつけたい反則があります。



まだ反則の種類があるんですね…。全部覚えられるか不安です。



大丈夫。ここも「自分のサーブで気をつけること」だけに絞って覚えれば十分だよ。
サーブエリアの範囲はどこからどこまでなのか
サーブエリアは、エンドラインの後方で、コートの左右サイドラインの延長線内の空間を指します。
サーブエリアの具体的な範囲
- 横幅:コートと同じ9m(6人制の場合)
- 後方:制限なし(何メートル下がってもOK)
- 条件:左右の延長線内であること



横幅ハ9m。後方ハ無制限。左右ノ延長線内ナラOKデス。
サーブを両手で打つのは反則|片手・片腕で打つのが基本
サーブを両手で打つのは反則です。
ルールでは「片手または片腕の一部でボールを打つ」と明確に定められています。キャッチしてから打つ行為も、当然反則になります。



うちの子、最初は両手で打っていて、コーチに注意されてました。片手だと届かないって…。
正しいサーブは、トスを上げたボールを片手または片腕の一部で「弾く」「叩く」ように打つことです。
この基本動作を、初心者のうちから身につけることが重要ですよ。
試合でよくある「これは反則?」と迷うサーブの具体ケース


試合中には、ルールブックに書いてあっても、実際の場面で判断に迷うケースがあります。



試合を見ていても、こういう場面で審判がどう判定するのか分からなくて…。
ここからは、実際の試合でよくある2つのケースを見ていきましょう。
サーブが審判台やアンテナに当たった場合の判定は
サーブが審判台に当たった場合、その瞬間に反則となり、相手チームの得点になります。アンテナに当たった場合も同様に反則です。



審判台モアンテナモ触レタラ即反則デス。
指導者の方は、練習試合や公式戦の前に、コート周辺の構造物の位置を選手に確認させておくと安心です。
相手チームがローテーションミスをしていた場合、サーブ側はどうなるのか
相手チームがローテーションミスをしていた場合、そのミスが発覚した時点で相手チームに反則が課され、サーブ側に得点が入ります。
サーブを打った側には何の責任もなく、むしろ有利になるんです。
次にサーブを打つのは、相手チームではなくサーブ側チームの次のサーバーです。つまり、ローテーションが1つ進んだ状態でサーブを打ちます。
サーブを打つ選手は、自分のプレーに集中していれば問題ありません。相手のローテーションは審判が管理する部分ですから、気にする必要はないですよ。
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まとめ


ここまで、バレーボールのサーブルールについて、8秒ルールやライン踏み越しを中心に解説してきました。
最後に、この記事の重要ポイントを整理します。
サーブルールの基本は3つの軸
サーブルールは「打つ場所・タイミング・動作」の3つの軸で成り立っています。
- 打つ場所:エンドラインを踏まず、サーブエリア内から
- タイミング:主審の笛から8秒以内
- 動作:片手または片腕で、トスを上げたら必ず打つ
この3つを守れば、ほとんどの反則を防げます。
試合で最も多い2つの反則
気をつけたいサーブの反則のなかでも、特に次の2つが頻発します。
- 8秒ルール違反:主審の笛から8秒以内に打たないと、相手に1点+サーブ権が移る2. ライン踏み越し:エンドラインを踏むか越えると反則(線の上もアウト)
この2つを重点的に意識するだけで、反則のリスクは大きく下がります。
勘違いしやすい3つのポイント
多くの選手が間違えやすいルールは、次の3つです。
ネットタッチ
- サーブがネットに触れても、相手コートに入れば有効
- 以前は反則だったが、現在のルールでは問題なし
トスの上げ直し
- ボールを手から離したら必ず打つ
- トスを上げ直すことは認められない
- ただし、手から離す前なら何度でも構え直せる
ジャンプサーブのライン判定
- 判定基準は踏み切り位置のみ
- 空中でラインを越えても問題なし
- 着地位置も関係なし
サーブ前の3つのチェックで反則を防ぐ
試合で反則を防ぐために、毎回この3つを確認する習慣をつけましょう。
- ① 位置:エンドラインから20〜30cm余裕を持つ
- ② タイミング:主審の笛が鳴ったかを確認する
- ③ 動作:トスの準備ができているか、片手で打つ意識があるか



位置ヨシ、笛ヨシ、打チ方ヨシ。3ツノ確認デ反則ゼロ!
ルールを理解することで得られるもの
私は元日本代表として、またコーチとして10年以上指導してきた経験から、ルールを正しく理解している選手ほど、試合で自信を持ってプレーできることを実感しています。
「なんとなく大丈夫だろう」ではなく「このポイントを守れば反則にならない」という確信が、プレーの質を高めてくれます。
サーブ前の「位置・タイミング・動作」の3つのチェックを習慣にして、反則のない安定したサーブを目指していきましょう。



これでサーブのルールがよく分かりました! 次の試合では自信を持って打てそうです!



その意気!ルールを味方につけて、思い切りサーブを打ってね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
サーブについては他にも記事を書いています。気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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