- 練習の後半になると、太ももが疲れて動きが重くなる
- 短パンの露出が気になって、思い切り動けないことがある
- コンプレッションインナー(スパッツ)の効果が本当にあるのか知りたい
こんな悩みを解決します。
バレーのインナーパンツ(スパッツ)は、筋肉のブレをおさえて疲れの感じ方をやわらげる補助をしてくれる道具で、着圧・素材・丈の3つの基準で選べば大きく失敗しません。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、足元の道具まで気を配れている選手は意外と少ないんです。
自分に合った1枚を選べると、動くたびの安心感が増し、練習の後半まで思い切って動けるようになります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- スパッツが疲れや動きの安定に役立つ理由がわかる
- 着圧・素材・丈の3つの選び方の基準がわかる
- 向いている人・注意したいことがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:スパッツは着圧・素材・丈で選ぶ
先に結論からお伝えします。スパッツは、次の3つの基準を順番にチェックすれば、買ってから後悔するリスクをぐっと減らせます。
| 基準 | 見るポイント | 目安 |
|---|---|---|
| 着圧 | しめつけの強さ | しめつけすぎず・ずれない程度 |
| 素材 | 汗の乾きやすさ・伸びやすさ | 吸汗速乾でよく伸びるもの |
| 丈 | 太ももまで・ひざ上・ロング | 目的と重ね着に合わせる |
着圧は、スパッツ選びの出発点です。適度なしめつけだと筋肉のブレをおさえる助けになりますが、強すぎると動きにくく感じることもあります。
素材は、快適さを左右します。汗をかいても乾きやすく、よく伸びる素材だと、動きをじゃませずさらっと保てます。
丈は、目的や重ね着によって選びます。太ももを重点的に支えたいのか、露出をおさえたいのかで、選ぶ丈が変わります。
サルくんスパッツって、しめつけが強いほど効果があるんじゃないの?



強すぎると逆に動きにくいんだ。適度なしめつけがちょうどいいよ。
迷ったら、着圧→素材→丈の順番でチェックする。
この後の章で、まずはスパッツがなぜ役立つのかを整理していきます。
スパッツが疲れ対策と動きの安定に役立つ理由
バレーボールは、ジャンプと着地、素早い切り返しをくり返す競技です。そのたびに太ももの筋肉は大きく動き、細かく揺れています。
スパッツは、太ももの筋肉のブレをおさえて、動きを支える補助をしてくれる。
役立つ理由は、大きく2つあります。1つずつ見ていきましょう。
理由①:筋肉のブレをおさえて疲れの感じ方をやわらげる
適度な着圧のあるスパッツは、太ももの筋肉を軽く支えて、動いたときの余計なブレをおさえる助けをしてくれます。
筋肉の揺れがおさえられると、そのぶんムダな動きが減り、疲れの感じ方がやわらぐという声があります。



揺れが減ると、その分ラクに動けるってことか。



そうなんだ。ただ、感じ方には個人差があるから、そこは正直にお伝えしておくね。
ただし、スパッツをはけば疲れがなくなるわけではありません。効果の感じ方には個人差があり、あくまで動きを支える補助として考えるのが正しい向き合い方です。
疲れの根本的な対策は、練習量の調整や休養、体づくりが土台になります。スパッツはそれを助ける1つの道具、という位置づけです。
スパッツは疲れをなくす道具ではなく、動きを支える補助。土台は体づくりと休養にある。
それでも、着地のたびに太ももが安定して感じられると、動きに安心感が生まれます。この安心感が、思い切ったプレーにつながることもあります。



道具だけに頼らず、体づくりと合わせるのが大事なんだね。
理由②:露出をおさえて思い切ったプレーを支える
もう1つの利点が、露出をおさえられることです。バレーのパンツは動きやすさのために短めに作られています。
下にスパッツを重ねると、太ももの露出をおさえながら、動きやすさも保てます。



ロシュツヲ オサエテ オモイキリ ウゴク
露出が気になって思い切り動けない選手にとって、これは大きな安心感につながります。私の指導現場でも、スパッツを取り入れて動きが変わる選手を見かけます。
床に飛び込むプレーが多い選手は、太ももの肌が床でこすれるのを防ぐ役割も期待できます。
レシーブで滑り込む場面が多いと、太ももの内側や外側が床にあたって、赤くなったりヒリヒリしたりすることがあります。
スパッツを1枚はさむだけで、この肌へのダメージをやわらげる助けになります。
露出への安心感と、肌を守る役割。この2つがそろうことで、飛び込みをためらわずに動けるようになる選手もいます。
スパッツの選び方:3つの基準を順番にチェック
ここからは、選び方の3つの基準を1つずつくわしく見ていきます。この順番で見れば、迷いにくくなりますよ。
基準①:着圧は動きやすさとのバランスで選ぶ
着圧は、スパッツ選びでいちばん大事なポイントです。適度なしめつけが、筋肉を支える助けになります。
ただし、強ければよいわけではありません。着圧が強すぎると、動きが制限されたり、長時間で圧迫感が気になったりします。
はじめてなら、しめつけがきつすぎない中くらいの着圧から試すのがおすすめです。
実際にはいてみて、ずれないけれど締めつけられすぎない、という感覚のものを探しましょう。
同じ着圧の表記でも、メーカーによって感じ方は変わります。数字だけで決めず、試着できるなら実際の着け心地で確かめると失敗が減ります。



ずれないけど、しめつけすぎない。この感覚のものを選ぶといいよ。
成長期の選手は、強い着圧よりも、動きやすさと快適さを優先してあげてください。
基準②:素材は吸汗速乾でよく伸びるものを選ぶ
素材は、快適さと動きやすさを左右します。見るところは、汗の乾きやすさと、伸びやすさの2つです。
汗を素早く乾かす吸汗速乾の素材だと、蒸れにくく快適に保てます。商品説明の吸汗速乾やドライの表記をチェックしましょう。
伸びやすさも大切です。よく伸びる素材だと、深くしゃがんでもつっぱらず、動きをじゃましません。着圧のあるスパッツは、伸びが足りないと動きを制限してしまいます。
適度な着圧と、しっかり伸びる素材の両方がそろっているかを確かめましょう。
縫い目の位置も見ておくとよいポイントです。太ももの内側など、こすれやすい場所に硬い縫い目があると、長時間で気になることがあります。



伸びにくいと、しゃがんだときにつっぱりそうだね。



そうなんだ。バレーは深くしゃがむから、伸びのよさは意外と大事だよ。
基準③:丈は目的と重ね着で選ぶ
丈は、支えたい場所と重ね着の仕方で選びます。大きく分けると、太もも中心・ひざ上・ロングの3つがあります。
太ももを重点的に支えたいなら、太もも中心の丈で十分です。ひざ下まで支えたいなら、ロングタイプも選択肢になります。
パンツの下に重ねる場合は、パンツの丈から大きくはみ出さない長さを選ぶと、見た目もすっきりします。
丈は、支えたい場所と重ねるパンツの長さの2つで決めると迷いにくい。
季節も丈選びに関わります。夏は蒸れにくい短めの丈、冬は冷え対策にロングタイプ、と季節で使い分ける選手もいます。
何枚か丈のちがうものを持っておくと、場面に合わせて選べて便利です。



支えたい場所と、重ねるパンツの丈。この2つで丈を決めるといいよ。
タイプ別の使い分け:ショート・ロング・保温タイプ
スパッツは、丈と機能でいくつかのタイプに分けられます。特徴を表で整理しておきましょう。
| タイプ | 特徴 | 合う人 |
|---|---|---|
| ショートタイプ | 太もも中心を軽く支える | 露出対策・軽い支えがほしい人 |
| ロングタイプ | ひざ下まで支えて保護する | 広く支えたい・床への接触が多い人 |
| 保温タイプ | 冬に冷えから体を守る | 寒い季節に練習する人 |
ショートタイプが合う人
ショートタイプは、太ももを中心に軽く支える、いちばん手軽なタイプです。
短パンの下に重ねて露出をおさえたい選手や、軽い支えがほしい選手に向いています。
着け心地が軽く、夏でも蒸れにくいのも長所です。
ロングタイプが合う人
ロングタイプは、ひざ下まで支えて、脚を広く保護できます。
床に飛び込むプレーが多い選手や、脚全体を支えたい選手に向いています。



飛び込みが多いと、脚をこすっちゃうんだよね。



ロングタイプなら、その擦れをやわらげる助けになるよ。
保温タイプが合う人
保温タイプは、冬の冷えから脚を守るのに向いています。寒い体育館での練習で、脚が冷えて動きが硬くなるのを防ぐ助けになります。
冬の服装全体の考え方は、別の記事でくわしくまとめています。
スパッツで注意したいこと・向かない場合
スパッツは便利な一方で、注意したい点もあります。両面をお伝えするのが、選ぶうえで大切だと思っています。
- 着圧が強すぎて、長時間で圧迫感が気になる
- はけば疲れがなくなると期待しすぎてしまう
- 肌に合わず、かゆみやこすれが出ることがある
いちばん気をつけたいのが、着圧の強すぎです。しめつけが強いと、長時間で圧迫感が出たり、動きにくく感じたりします。
効果の期待しすぎにも注意が必要です。スパッツは動きを支える補助であって、疲れやケガをなくす道具ではありません。



道具に頼りきりにせず、練習量の調整や休養と合わせて考えるのが大事だよ。
肌が弱い選手は、こすれてかゆみが出ることもあります。違和感が続くときは、無理に使い続けず、肌ざわりのやわらかいタイプに変えるか、使用を見直しましょう。
また、脚に痛みや腫れがあるときは、スパッツで支えて練習を続けようとせず、まず状態を落ち着かせることを優先してください。
痛みが続く場合は、医療機関に相談しましょう。



いいことだけじゃなくて、注意点も知っておくと安心だね。
スパッツについてよくある質問
選手や保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
まとめ:適度な支えを味方に思い切り動こう
スパッツの選び方を、あらためて表に整理します。
| 基準 | チェックすること |
|---|---|
| 着圧 | ずれないけどしめつけすぎない |
| 素材 | 吸汗速乾でよく伸びるもの |
| 丈 | 目的と重ね着に合わせて選ぶ |
スパッツは、筋肉のブレをおさえて動きを支え、露出をおさえて思い切ったプレーを後押しする補助の道具。
そして、はけば疲れがなくなるわけではないこと。効果には個人差があり、練習量の調整や休養と合わせて考えるのが大切です。
脚に痛みが続く場合は、医療機関に相談してください。
私は元日本代表として多くの選手を見てきましたが、足元の道具が整うと、動きに安心感が生まれて思い切りがよくなる選手をたくさん見てきました。



まずは中くらいの着圧を試して、自分に合うか確かめてみる!



その進め方がいいね。適度な支えを味方に、思い切り動いていこう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
用品選びについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪









