- 週1回しか練習できず、何をすればいいか迷っている
- 集まる人数がバラバラで、メニューが組めない
- 経験者と未経験者が混ざっていて、やることをそろえられない
こんな悩みを解決します。
週1回の練習は、アップ・基本・実戦の3つに時間を割り振るだけで形になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上、競技のチームから生涯スポーツまで幅広い世代を指導してきましたが、週1回のチームで結果が変わるのは、練習量ではなく時間の使い方でした。
やることを毎回同じ形にしておくと、少ない回数でも体が覚えていきます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 週1回90分の時間配分の目安が分かる
- 人数が集まらない日のメニューの組み方が分かる
- 経験差があるチームでのそろえ方が分かる
ママさんバレーの全体像から知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
結論:90分を3つに割り振る
週1回の練習でいちばんもったいないのは、その日の気分でメニューを決めることです。集まってから相談していると、それだけで10分が過ぎていきます。
決まった型があれば、体育館に入った瞬間から動き出せます。何をするかを考える人も要らなくなるので、代表の負担も軽くなります。
- ①体を温める:20分
- ②基本の反復:40分
- ③実戦形式:30分
この配分の中心は、②の基本です。
週1回のチームでいちばん伸びるのは、実戦の時間を増やすことではありません。
パスとレシーブを毎回同じだけ触ることが、いちばん確実に上達につながります。
週1回なら、実戦より基本に多く時間を使うと考えてください。
うさママ試合形式をたくさんやったほうが上手くなる気がしていました。



週1回だと、基本の反復が足りなくなりがちなんです。
実戦は楽しく、つい長くやりたくなります。
ところが基本が固まらないうちに実戦を増やすと、同じミスをくり返す時間が長くなるだけになってしまいます。



週1回ハ基本ニ40分
それでは、3つの時間の中身を順番に見ていきましょう。
体を温める20分の使い方
大人のバレーで、いちばん省いてはいけないのがこの時間です。
週1回の運動では、体が動く状態に戻るまでに時間がかかります。
いきなりボールを触ると、そこで痛める形がいちばん多くなります。
動きながら温める
座って伸ばすストレッチより、動きながら温めるほうが体は準備できます。止まったまま長く伸ばすと、かえって力が入りにくくなることも知られています。
軽く走る、腕を回す、その場で弾む、この順番で心拍数を上げていってください。
汗ばむくらいまで動いてから、ボールを触る形が理想です。
寒い時期は、この時間をさらに5分伸ばしてもかまいません。
体が冷えたままの1本目が、いちばん怪我につながりやすい場面だからです。



大人こそ、温める時間を削らないでください。
痛めやすい場所を先に動かす
大人になってからのバレーで負担が集まるのは、肩・腰・膝・足首です。この4か所を先に動かしておくと、練習中の負担が変わってきます。
肩は大きく回し、腰はゆっくりひねり、膝と足首は曲げ伸ばしで温めます。1か所につき10回ほど動かせば、それだけで体は目を覚まします。
とくに足首は、日常でほとんど大きく動かさない場所です。しゃがむ動きを何度か入れておくと、レシーブの構えが低くなります。
痛みがある日は、そこを無理に動かさず、その日の参加の仕方を変えてください。
痛みを我慢して続けると、休む期間のほうが長くなってしまいます。



少し痛い日は、休む勇気も要りますね。



温メル20分ガ怪我ヲ減ラス
基本を反復する40分
ここが練習の中心です。毎回同じ内容でかまいません。むしろ同じほうが、変化に気づけるようになります。
新しいことを毎週足すより、同じ形を回数重ねるほうが身につきます。先週より少し楽にできた、という感覚が積み重なっていくからです。
新しいメニューは、月に1つ足す程度で十分です。増やしすぎると、どれも回数が足りないまま終わってしまいます。
2人組でできる基本の反復
人数が少なくても成立するのが、2人組の練習です。
コートの広さを問わず、どこでもできるのが利点になります。
- 向かい合ってのアンダーパス
- 頭の上で受けるオーバーパス
- 少し離れてのレシーブ
- 相手に向かって打つサーブ
1つの形を長くやるより、4つを順番に回すほうが集中が続きます。10分ずつ区切ると、ちょうど40分になります。
区切る時間を決めておくと、話し込んで時間が過ぎることもなくなります。時間を計る係を毎回決めておけば、声をかけるのも自然になります。
パスは、高さを決めてくり返すと精度が上がっていきます。相手の顔より少し上へ返す、という目安を共有しておいてください。
レシーブは、強い球を受ける必要はありません。ゆるい球を正面で受ける形をくり返すほうが、試合で拾える球は増えていきます。



強い球を受ける練習ばかりしていました。



同じメニューを続けると、上達がはっきり見えてきます。
全員で回すレシーブとサーブ
人がそろった日は、コートを使った形に移ります。2人組の練習だけでは、コートの広さの感覚が身につかないからです。
サーブを打って、それを受けて、返すところまでを1つの流れにしてください。
サーブとレシーブをつなげて練習すると、試合に近い形になるのが理由です。
1人ずつ順番に受ける形なら、待ち時間も短くなります。
打つ人と受ける人を交代しながら回せば、全員が同じ回数触れます。
サーブは強く打つ必要がなく、確実に入れることを目標にしてください。
9人制のルールや動き方は、こちらの記事にまとめています。
実戦形式の30分
最後の30分は、試合の形で動きます。
ここは楽しむ時間であり、同時に決め事を確かめる時間でもあります。
人数がそろわない日は、コートの半分を使う形に変えれば成立します。
実戦で確認したいこと
勝ち負けより、決めた形が出せているかを見てください。点数を競うと、その日にやってきた練習と関係のない動きが増えてしまいます。
とくに、誰が取るのかを声で決める場面は毎回出てきます。ここで迷いが出ると、拾えるはずの球が2人の間に落ちてしまいます。
- 声を出して取る人を決められているか
- 2本目を上げる人が決まっているか
- 返す前に、相手コートを見られているか
3つとも技術ではなく、決め事と習慣の話です。
だからこそ、練習でやっていないことは試合でも出ません。
出てほしい形は、実戦の時間に必ず入れておいてください。



声を出すところから意識してみます!
2本目を上げる人が決まったら、トスを安定させる手の形と上げ方も別の記事でまとめています。
人数が足りない日の形
参加が5〜6人の日でも、実戦の時間は作れます。
コートを半分にして、3対3で行えば十分に試合の感覚が出ます。
サーブから始めれば、人数が少なくても流れは同じです。
人が少ない日を中止にせず、形を変えて続けるほうが習慣は途切れません。1度休むと、次の回にも来にくくなる方が出てしまうからです。
3対3では、1人が触る回数が9人制の3倍近くになります。少ない日は上達の機会が増える日だと考えてください。
人数に合わせて形を変える、これが週1回のチームを続けるコツです。



人が少ない日ほど、1人が触る回数は増えますよ。
経験差があるチームでのそろえ方
ママさんバレーのチームは、経験の幅がとても広くなります。
学生時代に選手だった方と、始めて数か月の方が同じコートに立ちます。
ここをそろえようとしないほうが、うまく回ります。
同じメニューで目標だけ変える
メニューを分けると、練習の準備が大変になります。人数の少ないチームでは、そもそも2つの練習を同時に回すこと自体が難しくなります。
同じ練習をしながら、それぞれの目標を変えるほうが現実的です。
未経験の方は、まず返すこと。経験のある方は、狙った場所へ返すこと。
同じパス練習でも、見ているところが変われば練習の中身は変わります。目標を口に出してから始めると、その日の振り返りもしやすくなります。
経験の浅い方に高い目標を求めると、楽しさが先に消えてしまいます。返せた回数を数えるだけでも、上達は目に見える形になります。



メニューハ同ジ・目標ダケ変エル
経験者が教える時間を作らない
経験のある方が教え役に回りすぎると、その方の練習量が減ってしまいます。せっかく来ているのに、ほとんど動けない日ができてしまうからです。
教えるのは、練習の合間の短い時間だけにしてください。伝えることを1回1つに絞ると、教わる側も覚えやすくなります。
いくつも同時に直そうとすると、どれも中途半端になります。今日はここだけ、と決めて次の練習まで持ち越すほうが確実です。
全員が同じだけ体を動かせる形にしておくのが、続くチームの共通点です。私の指導現場でも、教える人と教わる人が固定されたチームは長続きしにくくなります。



教えてもらってばかりでは申し訳なくて…。



短く1つだけ。それがいちばん伝わります。
練習の終わりにやっておくこと
終わり方を決めておくと、次の練習までの体の残り方が変わります。
時間が来たらすぐ解散、という形はいちばんもったいない終わり方です。最後の10分の使い方だけで、翌日の体の重さは変わってきます。
体を戻してから帰る
練習の直後は、体温も心拍数も上がったままです。そのまま帰ると、疲れが翌日に残りやすくなります。
軽く歩いて呼吸を整え、使った場所をゆっくり伸ばしてから解散してください。肩・腰・ももの裏・ふくらはぎを、それぞれ20秒ずつ伸ばせばじゅうぶんです。
終わりの5分を戻す時間にあてるだけで、翌日の体は軽くなるといえます。



帰るまでが練習だと思ってください。
次回の確認を1分でする
解散の前に、次の練習日と当番を口に出して確認します。全員がその場にいるうちに決めておくと、あとの連絡が減ります。
その日にできるようになったことを1つだけ共有するのもおすすめです。うまくいったことを言葉にすると、次の練習に来る理由になります。



できたことを言い合うのは楽しそうです!



終ワリ方ガ次ノ参加ヲ決メル
よくある質問
まとめ
この記事では、週1回90分の練習メニューの組み立て方をお伝えしました。
時間の割り振りをもう一度整理します。
| 時間 | 内容 | ねらい |
|---|---|---|
| 20分 | 体を温める | 怪我を防ぐ |
| 40分 | 基本の反復 | 技術を身につける |
| 30分 | 実戦形式 | 決め事を確かめる |
大事なのは、毎回同じ型で進めることです。
内容を変えないほうが、少ない回数でも体は覚えていきます。
人数が足りない日も、形を変えて続けてください。続けた回数が、そのまま力になります。



次の練習から、時間を決めてやってみます!



いい進め方です。まずは温める20分から守っていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ママさんバレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
チームの作り方や、始め方の全体像はこちらから読んでみてください。
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