- 4回触ったつもりがないのに、フォアヒットを取られたことがある
- ブロックのワンタッチが1回に数えられるのか、いつも迷う
- 味方に「あと1回しか触れない」と正しく伝えられない
こんな悩みを解決します。
フォアヒット(4回タッチ)は、1チームが4回ボールに触れると反則になるルールです。ただし、ブロックのワンタッチは回数に数えません。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、「ブロックは0回」というルールを知らずに、あと2回しか使えないのに1回だと勘違いしている選手はとても多いんです。
ここを正しく理解すると、ラリー中に落ち着いて「あと何回使えるか」を数えられるようになります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- フォアヒットがどんな反則かがわかる
- ブロックのワンタッチが数えないルールがわかる
- 4回タッチを防ぐコツがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:1チームは3回まで、ブロックは数えない

先に結論からお伝えします。1チームがボールを返すまでに触れられるのは3回までで、4回目に触れるとフォアヒットの反則です。
大事なのが、ブロックのワンタッチはこの回数に含まれないという点です。ブロックで触れたあと、あらためて3回使えます。
| 場面 | 触れる回数 |
|---|---|
| 通常のラリー | 3回まで |
| ブロックで触れたあと | ブロックは0回+さらに3回 |
| 同じ選手が続けて2回 | ダブルコンタクトの反則 |
サルくんブロックで触っても、まだ3回使えるの!?



そうなんだ。ブロックはヒット回数に入らないから、そのあと3回で返せるよ。
たとえば、相手のスパイクをブロックで軽く触り、そのあとレシーブ・トス・スパイクと3回つないでも反則になりません。
つまり実質的には、ブロックが入った場面では最大4回ボールに触れることができます。ここを知らないと、返せるボールをあきらめてしまうことがあるんです。
反則が取られると、その1本で相手に1点が入ります。だからこそ、正しい回数を知っておくことが失点を防ぐことにつながります。
ちなみに、フォアヒットは「オーバータイムズ」と呼ばれることもあります。どちらも同じ、触れる回数を超えた反則を指す言葉です。
なぜ3回までなのか:ルールの意味を知る
なぜ触れる回数が3回に決められているのか、その意味を知っておくと覚えやすくなります。



サンカイデ ツナグ ハジク キョウギ
バレーボールは、レシーブ・トス・アタックの3回でボールをつなぐことを前提に作られた競技です。
この3回があるから、守って・組み立てて・攻めるという流れが生まれます。
3回のリズムが、バレーの「守る→つくる→攻める」を成り立たせている。
もし何回でも触れてよいなら、ずっとボールをつなげてしまい、攻守の切り替えがなくなります。回数を区切ることで、駆け引きとテンポが生まれるんです。
この意味がわかると、フォアヒットは「触りすぎ」への反則だと自然に理解できます。あわてて余計に触れないことが、そのまま反則を防ぐことにつながります。



3回っていうのは、ちゃんと理由があったんだね。
逆に言えば、3回を使い切る前に返してもかまいません。1回で返しても、2回で返しても反則にはならないからです。
相手のコートがあいていれば、少ない回数で返す方が有利なこともあります。
3回はあくまで「使える上限」だと覚えておくと、回数にしばられず落ち着いてプレーできます。
ここを勘違いして、「3回使わないといけない」と思い込んでいる選手も少なくありません。無理に3回つなごうとして、かえってボールを落としてしまう場面もよく見かけます。
回数は義務ではなく、あくまで選べる幅だと考えてみてください。今のボールなら何回で返すのが安全か、その場で判断できるようになると、プレーの選択肢が一気に増えます。
ブロックのワンタッチが数えない理由と数え方
ここが多くの選手のつまずきポイントです。ブロックがからむ場面の数え方を、はっきりさせておきましょう。
- ブロックで触れる → 0回(数えない)
- そのあとのレシーブ → 1回目
- トス → 2回目
- アタック → 3回目
ブロックはなぜ0回に数えないのか
ブロックは、相手の攻撃を止めるための特別なプレーです。ネット際で一瞬で行うため、通常のヒットとは別のあつかいになっています。
だからブロックで触れても、そのあとにチームであらためて3回使えます。守りきるための、選手にとって有利なルールなんです。
もしブロックが1回に数えられてしまうと、強い攻撃を止めたあとに2回しか使えず、返すのがとても難しくなります。
ブロックが0回だからこそ、守ってから攻撃に転じる「切り返し」がしやすくなっています。



ブロックで触っても、まだチャンスが残ってるんだね!
同じ選手が連続で触れるのはどうなる?
ブロックのすぐあとは、ブロックした選手が続けてボールに触れても反則になりません。ブロックの直後は、同じ選手が続けて触っても2回触りにならない特別あつかいです。
ただし、ラリーの途中で同じ選手が続けて2回触ると、ダブルコンタクト(2回触り)の反則になります。回数の反則とは別のルールなので、あわせて覚えておきましょう。



「チームで何回」と「同じ人が続けて」は、別々のルールなんだ。
整理すると、フォアヒットは「チーム全体で4回触れた」反則、ダブルコンタクトは「同じ選手が続けて2回触れた」反則です。
混同しやすいので、分けて覚えておくと安心です。
こんなときにフォアヒットになりやすい
実際に4回タッチを取られやすい場面を見ておきましょう。あわてる場面ほど起きやすくなります。
| 場面 | 起きやすい理由 |
|---|---|
| レシーブが乱れて何度もさわる | つなごうと必死になる |
| お見合いで2人が続けて触れる | だれが取るか決まっていない |
| ネット際でボールを押し合う | 味方同士でさわってしまう |



共通しているのは「あわてて余計に触れてしまう」場面なんだ。
いちばん多いのが、1本目のレシーブが大きく乱れて、何人もの選手が追いかけて触れてしまうパターンです。
だれが取るかがあいまいだと、2人が続けざまにさわって、あっという間に回数が増えてしまいます。



つなごうとして、逆に反則になっちゃうのか…。



うん。だからこそ「だれが取るか」を声で決めるのが大事なんだよ。
ネット際でボールを味方同士で押し合うのも危険です。落ち着いて1人が処理すれば防げる反則です。
もう1つ見落としやすいのが、レシーブが乱れて上がったボールを、セッターがトスできずにもう一度触ってしまう場面です。
このときブロックがからんでいないと、4回目になってしまうことがあります。
自分たちがあと何回使えるかを、ラリー中にいつも意識しておくと、こうした触りすぎを防げます。
審判はどう合図する?
フォアヒットを取られたとき、審判がどんな合図をするか知っておくと、判定を落ち着いて受け止められます。
主審は、まず得点を得たチームの方向を手で示します。そのあと、片手の指を4本立てて「4回触れた」ことを示します。



指を4本立てたら、フォアヒットのサインなんだ?



そうだよ。反則の内容を、手の形で伝えているんだ。
サインの意味を知っておくと、なぜ笛が鳴ったのかがすぐわかります。自分たちのどのプレーが4回目だったのかをふり返る手がかりにもなります。
このサインは、記録席やベンチにも反則の内容を伝える役割をもっています。試合を見ている保護者の方も、指の本数を見れば何の反則かがわかるようになります。
似たサインとの取りちがえにも気をつけましょう。
指を2本立てるサインはダブルコンタクト、4本立てるサインがフォアヒットです。本数がそのまま反則の内容を表しています。



指の本数を見れば、何の反則かわかるんだね。
判定に疑問があるときは、抗議するのではなく、キャプテンを通じて審判に確認するのがルールです。ここも覚えておくと、試合をスムーズに進められます。
大切なのは、笛が鳴ったあとに気持ちを引きずらないことです。
取られた原因を一度だけ確認したら、すぐ次のサーブに切り替えましょう。反則そのものより、そのあとの動揺で連続失点する方がもったいないからです。
1本目のレシーブは体に続けて当たってもOK
回数の数え方でもう1つ大事なのが、1本目のレシーブの特別なあつかいです。ここを知らないと、反則と勘違いしてしまいます。
強いスパイクをレシーブしたとき、ボールが腕に当たってから胸や肩に続けて触れることがあります。
この1本目のレシーブは、1つの動作の中なら体のいくつかの場所に続けて触れても反則になりません。



えっ、腕と胸に続けて当たっても大丈夫なの?



うん。1本目のレシーブだけは、1つの動作の中なら続けて触れてもいいんだ。
これは、速い攻撃をレシーブするとき、きれいに腕だけで受けきるのが難しいからです。守る側が不利になりすぎないよう配慮されたルールなんです。
ただし、この特別あつかいが認められるのは1本目だけです。2本目や3本目で同じ選手が続けて触ると、ダブルコンタクトの反則になります。
なお、この数え方は6人制のルールです。
9人制やソフトバレーでも触れる回数は3回までが基本ですが、細かい取りあつかいはカテゴリで変わることがあります。
正式な条文を確認したいときは、日本バレーボール協会(JVA)が公開している競技規則が確実です。大会前に一度目を通しておくと、判定の理由まで納得して受け止められます。
フォアヒットを防ぐコツ


最後に、4回タッチを防ぐための実践的なコツをまとめます。声かけと役割分担がカギになります。
いちばん効果があるのが、声かけです。「はい!」「まかせた!」と早めに宣言すると、2人が同時に触るのを防げます。
私が指導している現場でも、まず声を出す習慣から取り組んでもらっています。技術よりも先に身につく上に、その日の練習からすぐ変化が出るからです。



早めに声を出せば、お見合いも減るんだね!



そう。声は反則を防ぐいちばんの道具だよ。
1本目のレシーブが乱れたときは、無理に全員で追いかけず、いちばん近い1人が処理すると回数を使いすぎません。
どうしても3回でつなげないと感じたら、無理をせず、少ない回数でも相手コートへ返す判断も大切です。1本を確実に返す方が、反則で失点するより安全です。



マヨッタラ カクジツニ カエス
ふだんの練習でも、レシーブが乱れた状況をわざと作って、だれが取るかを声で決める練習をしておくと、試合で自然に体が動きます。
とくに小学生や中学生のうちは、あわてて全員がボールに寄ってしまいがちです。
「近い人が取る・遠い人はカバー」という役割を練習でくり返すと、お見合いも4回タッチも減っていきます。
役割と声かけは、特別な道具がなくても今日から身につけられます。反則を減らす近道は、この2つの習慣づくりなんです。
慣れてくると、あと何回使えるかを数えなくても、自然に体が正しく動くようになります。まずは声を出すことから始めてみましょう。
フォアヒットについてよくある質問
まとめ:3回のリズムとブロック0回を覚えよう
フォアヒット(4回タッチ)は、1チームが4回ボールに触れると取られる反則です。触れられるのは3回まで、ブロックのワンタッチは回数に数えません。
| 覚えること | 内容 |
|---|---|
| 基本の回数 | 1チーム3回まで |
| ブロック | 0回として数えない |
| 防ぎ方 | 早めの声かけで役割を決める |
3回で返す。ブロックは0回。乱れたら声かけで取る人を1人に絞る。
私は元日本代表として、声かけが習慣になったチームがお見合いや4回タッチを減らしていくのを何度も見てきました。あせらず、ていねいに積み上げていきましょう。



よし、早めに声を出す練習からやってみる!



その意気だよ。声が出れば、反則もミスも自然と減っていくからね。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
バレーボールのルールについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪









