バレーの横断幕に使う言葉|チームスローガンの決め方と実例

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バレーの横断幕・チームスローガンの決め方
  • 横断幕に入れる言葉が、ありきたりな気がして決めきれない
  • スローガンを作っても、選手に浸透せずお飾りになっている
  • 誰がどうやって決めればいいのか、進め方が分からない

こんな悩みを解決します。

心に残る横断幕の言葉は、選手自身の言葉から拾って、短く磨くことで生まれます。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで指導してきた経験から、借り物の言葉より、選手の口から出た言葉の方がチームを動かすと感じています。

決め方の手順さえ知れば、デザインや語彙のセンスは必要ありません。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 選手に浸透するスローガンの決め方4ステップがわかる
  • 横断幕に使える言葉の実例が系統別に手に入る
  • 横断幕を作るときの注意点と活用のコツがわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:スローガンは選手の言葉から作る

チームのスローガンを選手が付せんに書き出す様子

先に結論からお伝えします。スローガンで一番大事なのは、言葉のかっこよさではありません。

選手が自分たちで選んだ言葉かどうかが、浸透するかどうかを決める。

指導者が用意したかっこいい言葉は、残念ながらお飾りになりがちです。自分たちの言葉なら、苦しい場面で自然と口に出ます。

れおコーチ

私が考えた言葉だと、ダメなんでしょうか…。

あげば

ダメじゃないよ。ただ、選手が選ぶ過程を挟むだけで浸透力が全然違うんだ。

決め方の全体像は、この4ステップです。

STEP
チームで大事にしたいことを全員から集める
STEP
似た言葉をグループ分けする
STEP
短く言い切る形に磨く
STEP
全員で投票して決める

このプロセス自体が、チームの方向性をそろえるミーティングになります。横断幕は、その結論を布に残したものと考えてください。

バボット

コトバ ヨリ キメルカテイ ガ ダイジ

次の章では、なぜスローガンと横断幕が団結力を高めるのかを見ていきます。

なぜスローガンと横断幕が団結力を高めるのか

たかが言葉と思うかもしれません。しかし言葉には、チームの判断と感情をそろえる力があります。

理由①:迷ったときに戻る場所になる

試合の苦しい場面では、選手それぞれの判断がバラバラになりがちです。そんなとき、全員が共有する合言葉が判断の基準になります。

たとえば、つなぐことを掲げたチームなら、乱れたボールを最後まで追う行動に迷いがなくなります。

あげば

スローガンは飾りじゃなくて、プレー中の判断基準なんだ。

タイムアウトで長い説明をしなくても、合言葉を1つ口にするだけで気持ちがそろう。これがスローガンの実用的な価値です。

良いスローガンは、タイムアウトの30秒でチームを立て直す道具になる。

理由②:応援席とコートがひとつになる

横断幕は、スローガンを会場で目に見える形にしたものです。サーブの前にふと目に入るだけで、気持ちを整えるきっかけになります。

応援に来た保護者や控え選手にとっても、横断幕は応援の旗印です。コートの中と外が同じ言葉を共有すると、会場に一体感が生まれます。

れおコーチ

応援席にチームの言葉があると、選手の力になりますよね!

あげば

コートで戦うのは6人でも、横断幕の下ではチーム全員で戦えるんだよ。

卒業した先輩たちから受け継いだ横断幕なら、チームの歴史そのものにもなります。言葉は消えても布は残る、というわけです。

スローガンの決め方4ステップ

横断幕のスローガン候補を付せんでグループ分けする様子

ここからは、実際の進め方をステップごとに解説します。ミーティング1〜2回、合計1時間ほどで決められます。

部活動の指導について国が示している指針でも、生徒が主体的に活動を作っていくことが求められています。スローガンづくりは、その機会にちょうどよい題材です。

出典:運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン(スポーツ庁)

ステップ①:大事にしたいことを全員から集める

まず、付せんか小さな紙を配って、うちのチームが大事にしたいことを1人2〜3枚書いてもらいます。

上手い言葉である必要はありません。あきらめない・声を出す・楽しむ、といった素朴な言葉で十分です。

書く前に、今年のチームはどんなチームでありたい?と問いかけると、言葉が出やすくなります。無記名にすると、下級生も気兼ねなく書けます。

れおコーチ

1年生にも書かせていいんですか?

あげば

むしろ全員参加が大事。自分の言葉が入った気がするだけで、愛着が変わるよ。

チーム目標がすでにあるなら、それに向かう姿勢を言葉にしてもらうと集めやすくなります。目標の決め方はこちらの記事で解説しています。

ステップ②:似た言葉をグループ分けする

集まった紙をホワイトボードに貼り、似た内容ごとにまとめます。つなぐ系・全力系・感謝系のように、だいたい3〜5グループに分かれます。

一番枚数の多いグループが、そのチームの素の価値観です。ここを土台に言葉を作ると、選手の実感とズレません。

たとえば、つなぐ系が最多なら守備を武器にしたいチーム、全力系が最多なら姿勢を大事にしたいチームだと分かります。グループ分けの結果は、そのまま指導方針のヒントにもなります。

ステップ③:短く言い切る形に磨く

グループの言葉を、横断幕に載る長さに磨きます。目安はひと目で読み切れる10字前後です。

最後まであきらめずにボールをつなぐ、なら、つなげ・最後の1点まで、のように削ります。短いほど声に出しやすく、記憶に残ります。

れおコーチ

短い言葉のほうが、選手が試合中にパッと思い出せるんですね!

ステップ④:全員で投票して決める

最終候補を2〜3個にしぼり、全員の投票で決めます。僅差なら決選投票にして、全員が選んだという形を作りましょう。

決まったら、決めた理由も一緒に記録しておきます。なぜこの言葉なのかを新入生に語れると、スローガンは代替わりしても生き続けます。

横断幕に使える言葉の実例集

言葉を磨くときの参考に、系統別の実例を紹介します。そのまま使うより、自分たちの言葉と組み合わせるのがおすすめです。

漢字・四字熟語系:力強さを出したいチームに

漢字は少ない文字数で強い印象を作れます。横断幕との相性が一番良い系統です。

漢字・四字熟語系の例
  • 一球入魂:1本のボールに気持ちを込める
  • 一致団結:全員の心を1つにする
  • 不撓不屈:何度崩れても立ち上がる
  • 全員バレー:6人ではなく全員で戦う
  • 繋(つなぐ):1文字で意志を見せる

漢字1文字の横断幕は、遠くからでも読みやすく、デザインとしても引き締まります。

四字熟語を使う場合は、全員が意味を説明できることを条件にしましょう。意味を語れない言葉は、どんなに立派でも合言葉として機能しません。

ひらがな・話し言葉系:親しみと素直さを出したいチームに

ひらがなは柔らかく、小学生チームやママさんチームによく合います。ふだんの声かけがそのままスローガンになる系統です。

ひらがな・話し言葉系の例
  • つなぐ、ひろう、あきらめない
  • 楽しむときは全力で
  • 最後の1点まで
  • 拾って拾って拾いまくれ
れおコーチ

普段の合言葉をそのまま載せるのは、うちのチームらしくていいですね!

あげば

そうそう。練習中に飛び交っている言葉こそ、一番の候補なんだよ。

英語系:シンプルにかっこよく見せたいチームに

英語は短くてもさまになり、デザイン性の高い横断幕を作れます。意味を全員が説明できる言葉を選ぶのが条件です。

英語系の例
  • Never give up:あきらめない
  • One for all, All for one:1人はみんなのために、みんなは1人のために
  • Enjoy Volleyball:バレーを楽しみ切る

意味を聞かれて答えられない英語は、飾りになってしまいます。英語+日本語の小さな訳を添えるレイアウトも読みやすくておすすめです。

横断幕を作るときの3つのポイント

無地の横断幕をチームで掲げる様子

言葉が決まったら、いよいよ横断幕の製作です。押さえるポイントは3つあります。

ポイント①:文字は太く大きく、遠くから読める形に

横断幕はコートの反対側から読まれるものです。細い書体や小さな飾り文字は、会場では読めません。

横断幕は、体育館の対角から読めてはじめて機能する。

文字数が多いほど1文字が小さくなります。ここでも、短く磨いた言葉が効いてきます。

書体は、細い明朝体よりも太いゴシック体や筆文字が向いています。迷ったら、印刷して数m離れて読めるかを試してみてください。

ポイント②:配色はチームカラーで、文字色と背景の差をつける

背景と文字の明暗差がないと、遠目にぼやけます。濃い背景に白文字・白地に濃い文字のように、はっきり差をつけましょう。

チームカラーを使えば、ユニフォームや応援グッズと統一感が出ます。チームロゴがあるなら、横断幕の端に入れると旗印としての力が増します。

ロゴの作り方と効果は、こちらの記事でくわしく解説しています。

ポイント③:掲示ルールを大会要項でチェックする

横断幕のサイズや掲示場所は、会場や大会ごとにルールが違います。製作前に大会要項を確認し、不明なら主催者に問い合わせましょう。

れおコーチ

せっかく作ったのに、会場に張れなかったら悲しすぎます…。

あげば

だからサイズ確認が先。作ってから測るのでは順番が逆なんだ。

ひもで結ぶタイプが一般的ですが、取り付け方法も会場によって指定があります。確認してから業者に発注すると失敗がありません。

製作は、布に塗料で手書きする方法と、専門業者に印刷を頼む方法があります。手作りは思い出になり、業者製は耐久性と見栄えに優れます。予算と相談して選びましょう。

横断幕の製作サービスや、手作り用の布・塗料はネットでも探せます。

🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。

横断幕とスローガンでよくある失敗

最後に、ありがちな失敗を直し方とセットで押さえておきましょう。

よくある3つの失敗
  • 指導者が1人で決めてしまう
  • 長すぎて誰も覚えていない
  • 作って満足し、日常で使わない

1つ目は、この記事で何度もふれたとおりです。決める過程を選手に渡すだけで、同じ言葉でも浸透がまるで変わります。

2つ目は、思いを詰め込みすぎるパターンです。全部入れたくなる気持ちをこらえて、10字前後まで削りましょう。

3つ目が実は一番多い失敗です。横断幕は試合の日だけの飾りではありません。

バボット

ツカイツヅケタ コトバ ダケガ ノコル

円陣の掛け声に入れる・練習の締めに唱和する・ノートの表紙に書かせるなど、日常の練習に言葉を登場させ続けてください。

体育館に掲げられるチームなら、練習中もいつも目に入る場所に張っておくのがおすすめです。言葉は目にふれた回数だけ、チームに染み込んでいきます。

また、言葉がチームの実態とズレてきたと感じたら、見直しのタイミングです。代替わりのミーティングで、この言葉を続けるかを話し合うのも良い習慣です。

れおコーチ

毎日口にしている言葉なら、試合でも自然に出てきそうですね!

あげば

そのとおり。使い続けた言葉だけが、本物のスローガンになるんだ。

横断幕とスローガンについてよくある質問

他のチームと言葉がかぶっても大丈夫ですか?

一球入魂のような定番の言葉は、かぶって問題ありません。大事なのは言葉の珍しさではなく、チームがその言葉を選んだ理由を語れることです。

スローガンは毎年変えるべきですか?

どちらでも大丈夫です。代ごとの目標に合わせて毎年作る方式も、チームの伝統として長く使い続ける方式もあります。横断幕を作り直す予算も考えて決めましょう。

横断幕の費用はどれくらいかかりますか?

サイズ・素材・印刷方法で大きく変わるため、複数の業者から見積もりをとるのがおすすめです。手作りなら布と塗料の実費だけで作れます。

文字だけとイラスト入り、どちらがいいですか?

遠くから読めることが最優先なので、主役はあくまで文字です。イラストやロゴを入れる場合は、文字の邪魔をしない端の位置に小さく入れましょう。

まとめ:選手の言葉を旗印にしよう

スローガンと横断幕は、チームの心をそろえる道具です。最後に全体を表で整理します。

場面やることポイント
決める4ステップで全員参加選手の言葉から拾う
磨く10字前後に削るひと目で読み切れる長さ
作る要項確認→製作太い文字と配色の明暗差
使う円陣・唱和・ノート日常で口にし続ける

言葉選びより、選手が選ぶ過程。そこで生まれた言葉が、チームの旗印になる。

私は元日本代表として多くのチームを見てきましたが、強いチームには必ずと言っていいほど、全員が共有する合言葉があります。

まずは次のミーティングで、付せんを配るところから始めてみてください。

れおコーチ

次のミーティングで、さっそく言葉集めをやってみます!

あげば

いいね。選手たちがどんな言葉を出してくるか、楽しみにしていてね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

バレーの指導・チーム運営については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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ボールは部員1人に1球が目標です。6個入りのケースで売られているので、チームに20人いるならボール24球・カゴ2つ。この状態をクリアできると、練習が非常に充実するのではないでしょうか。私のスクールでは、コート1面につき36球を使っています。

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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