- バレーを始めてから、食費が一気に上がった
- 食べる量は減らせないけれど、家計は限界
- 安く済ませたいけれど、栄養が足りるか不安
こんな悩みを解決します。
バレー部の食費が高くなる理由は、食べる量が増えたことと、買う場所が増えたことの2つに分けられます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、保護者の方からいちばん多くいただく相談のひとつが食事とお金の話です。
食費は「量を減らす」で下げると必ず失敗します。減らすべきは量ではなく、割高な買い方のほうなんです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 食費が上がった原因を、家庭の中で切り分けられるようになる
- 削っていい出費と、削らない方がいい出費の線引きがわかる
- 買い物と献立の回し方が決まり、毎週の判断が軽くなる
結論:食費は量ではなく「買い方」を変えて下げる
バレー部の食費を下げるときに最初に決めることは、どこを触らないかです。
触ってはいけないのは、主食の量・たんぱく源・練習後の補食の3つになります。ここを削ると、練習に耐える体が作れなくなります。
代わりに見直すのは、同じ栄養をより安く手に入れる買い方のほうです。
- たんぱく源を、値段の安い顔ぶれで回す
- 主食を米中心にして、量はしっかり確保する
- 買い物の回数を週1〜2回にまとめる
- 補食は買うのをやめて、家で作りおきする
- 遠征・試合の日を「お金を使う日」として先に決めておく
この5つは、どれも量を減らしません。減らすのは、割高な単価と、予定外の買い足しです。
私はスクールで選手を見るとき、動きが重い日が続く選手には、まず食べた量を聞くようにしています。
うさママ量を減らさずに下げられるんですか?



下げられます。値段が高いのは食材そのものより、買い方のほうなんです。
家計全体の見直し方は、費用の全体像をまとめた記事で解説しています。
バレー部の子で食費が上がる3つの理由
原因がわからないまま節約を始めると、たいてい量を削る方向に向かってしまいます。
まず、どこで増えたのかをはっきりさせておきましょう。
理由①:練習量が増えて、食べる量そのものが増える
バレーはジャンプと切り返しをくり返す競技で、練習時間も長くなりがちです。
動く量が増えれば、必要なエネルギーも増えます。中学生や高校生は成長期とも重なるので、部活を始めた前後で食べる量が大きく変わることは珍しくありません。
つまり食費が上がったこと自体は、体が育っているサインでもあります。ここを異常ととらえて量を戻そうとすると、疲れが抜けない・練習中に動けないといった別の問題につながります。



前の倍くらい食べるようになりました…。



体が育っている証拠です。悪いことじゃありませんよ。
食べる量が増えたぶんの支出は、削る対象ではなく前提として計算に入れておきましょう。
実際、部活を始める前と後では、1日の食事の回数そのものが変わることもあります。朝練の前に軽く食べ、練習後にも補食を入れると、それだけで1日3食が5回に増えるからです。回数が増えれば金額も増えます。
食費が上がったこと自体は、間違いではありません。まずはここを受け入れたうえで、下げられる場所を探していきます。
理由②:食事以外の買い物が増える
もうひとつの原因が、食事そのもの以外で増える出費です。
練習前後の補食、飲み物、試合の日のおにぎりやパン。1回あたりは数百円でも、週に5〜6回あれば月単位ではまとまった金額になります。
しかもこの部分は、コンビニや自動販売機で買うことが多くなりがちです。同じおにぎりでも、家で作るのとでは単価がまるで違います。



チリツモガ家計ヲ押シ上ゲル
家計簿をつけていても、この分は食費ではなく雑費に紛れていることがあります。まずは1週間、補食と飲み物にいくら使ったかを書き出してみてください。
書き出すと、思っていたより金額が大きいことに気づく場合があります。逆に思ったほど使っていないとわかれば、削る場所は別だと判断できます。
どちらにしても、数字が出るまでは手をつけない。ここを飛ばすと、削らなくていい場所から削ってしまいます。
理由③:練習で帰宅が遅く、作る時間が足りない
平日の練習が終わって帰宅するのが夜になると、そこから料理を始めるのは大変です。
時間がないと、出来合いのおかずや外食に頼る回数が増えます。これは努力不足ではなく、時間という条件が足りていないだけなんです。
ここを「頑張って自炊する」で解決しようとすると長続きしません。仕組みのほうを変えるのが正解になります。
夜が遅い日の食事の考え方は、こちらの記事でまとめています。
削らない出費と、見直していい出費を分ける
原因が見えたら、次は線引きです。
すべてを均等に節約すると、いちばん大事な部分から先に痩せていきます。先に守る側を決めてしまいましょう。
守る出費:体を作る土台になる部分
守るべきなのは、練習と成長を支えている部分です。
主食の量は最優先で守ります。ごはんを減らすと、練習後半で動けなくなる原因になります。集中が続かなくなることもあります。
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品といったたんぱく源も、種類は変えても総量は落とさないようにしてください。成長期の体づくりに関わる部分だからです。
練習後の補食も同じです。帰宅が遅い日に何も口に入れないでいると、夕食までの空白が長くなりすぎます。
- ごはん・パン・麺などの主食の量
- 肉・魚・卵・大豆製品・乳製品のたんぱく源
- 練習前後の補食(おにぎり・バナナなど)
栄養の考え方そのものは、食事の基本をまとめた記事で確認できます。
見直す出費:同じ栄養をもっと安く買える部分
一方で、見直せる部分ははっきりしています。
コンビニや自動販売機での買い足し、いつも同じ高い食材を選ぶ習慣、少量ずつ何度も買いに行く買い方。この3つは、栄養を落とさずに単価だけを下げられる場所です。
たとえばスポーツドリンクを毎日1本買うのと、粉末タイプを水筒に作るのとでは、中身が近くても支出が変わります。
外食や出来合いのおかずも、ゼロにする必要はありません。週に何回までと決めておくだけで、金額はぐっと安定します。



やめるんじゃなくて、回数を決めるんですね。



そうです。ゼロにしようとすると反動が来ますからね。
栄養を落とさずに食費を抑える5つの工夫
ここからが本題です。5つの工夫を、取り組みやすい順に並べています。
全部を一度に始める必要はありません。1つずつ、家庭のリズムに合うものから試してみてください。
工夫①:たんぱく源を、安い顔ぶれで回す
たんぱく源は落とせません。でも、どの食材から取るかは選べます。
同じたんぱく質でも、食材によって100gあたりの値段は大きく変わります。落ち着きやすいのは、鶏むね肉・豚こま切れ肉・卵・豆腐・納豆・缶詰あたりです。
このあたりを「主力」に置いて、牛肉やえびのような単価の高い食材を「たまに使うもの」に回します。
大事なのは、毎日同じ食材にしないことです。安いからといって鶏むね肉ばかりが続くと、家族が飽きますし、栄養面でも偏りが出ます。
- 鶏むね肉・鶏もも肉(まとめ買いして小分け冷凍)
- 豚こま切れ肉(炒め物にも汁物にも使える)
- 卵(ゆで卵にしておくと補食にもなる)
- 豆腐・納豆・厚揚げ(価格が安定しやすい)
- ツナ缶・さば缶(常温で保存でき、買い置きしやすい)
3〜4種類を曜日でずらして回すと、コストを抑えたまま食卓の変化を作れます。
買うタイミングも効きます。特売のときにまとめて買って、1食分ずつ小分けにして冷凍しておけば、単価を下げたまま使い切れます。
小分けは1人分ではなく1食分でまとめるのがコツです。使う直前に量を計り直す手間がなくなります。
たんぱく源は種類を変えて、量は落とさない。この形をつくれると、食費は安定してきます。
工夫②:主食は米を軸にして、量で満たす
バレー部の子にとって、いちばん減らしてはいけないのが主食です。
そのうえで言うと、米はエネルギー源としては単価が安いほうに入ります。パンや麺を毎食買うより、米を軸にしたほうが1食あたりの金額は落ち着きやすいんです。
まとめて炊いて小分け冷凍しておけば、朝練前でも帰宅後でもすぐ出せます。おにぎりにすれば補食にも回せます。



冷凍のおにぎり、部活の前に食べてる!



それが一番コスパがいいんですよね。
炭水化物を減らす方向の節約は、部活をしている子には向きません。量はしっかり確保したうえで、単価の安い形に寄せていきます。
朝練がある日の食べ方は、朝ごはんの記事で詳しく扱っています。
工夫③:買い物の回数を週1〜2回にまとめる
食費が読めない家庭に共通しているのが、買い物の回数が多いことです。
店に行く回数が増えるほど、予定になかった物をかごに入れる機会も増えます。少量パックは単価も割高です。
週1回のまとめ買いに、足りないものを補う中間の買い物を1回。この形にすると、1週間で使う金額の上限が見えるようになります。
まとめ買いをするなら、買い物リストを先に作るのが前提になります。献立を決めてからリストを作る順番を守ってください。
主菜だけ決めて、副菜はその日の残りで組む。この程度のゆるさのほうが続きます。
1週間分をきっちり決めようとすると、予定が崩れた時点で全部やり直しになってしまいます。試合が入ったり、帰宅が遅くなったりするのは部活では当たり前です。
決めるのは主菜だけ、順番は入れ替えてよい。最初にゆるめておくと、買った食材が余りにくくなります。
買い出しに行く時間そのものが取れない場合は、ネットスーパーや食材宅配で固定費として管理する方法もあります。
工夫④:補食は買うのをやめて、家で作りおきする
いちばん効果が出やすいのが、この補食の部分です。
練習前後に食べるものを毎回コンビニで買っていると、月単位ではまとまった金額になります。しかも急いでいるときに選ぶと、値段も中身も選べません。
家で用意できる補食は意外とシンプルです。おにぎり、ゆで卵、バナナ、蒸したさつまいも。特別な手間はかかりません。
- 冷凍おにぎり(前の晩にまとめて作って冷凍)
- ゆで卵(まとめてゆでて冷蔵で保存)
- バナナ・みかんなどの果物
- 蒸したさつまいも(小分けにして冷凍)
作りおきをまとめてやる曜日を1日決めておくと、平日の負担が減ります。
コンビニを使う日があってもかまいません。決めておけば、何を選ぶかも落ち着いて考えられます。
工夫⑤:遠征・試合の日を「お金を使う日」と決めておく
食費が読めなくなる大きな原因が、試合や遠征の日です。
弁当、飲み物、移動先での買い足し。この日は普段よりお金がかかります。そこを普段と同じ予算でやりくりしようとすると、必ず苦しくなります。
先に試合の日は使う日と決めてしまい、そのぶんを月の予算に組み込んでおく。こうすると、当日の判断で悩まなくなります。
予定していた出費は、家計を壊しません。家計が苦しくなるのは、想定していなかった支出が続いたときです。



最初から入れておけば、後ろめたさがないですね。



そこが大事です。予定していた出費は、家計を壊しませんから。
年間の大会数が読めるようになると、この計算はさらに立てやすくなります。合宿や遠征の費用のまとめ方は、こちらの記事が参考になります。
試合当日に何を食べさせるかで迷ったときは、時間から逆算して考えると決めやすくなります。
1週間の買い物と献立を回す手順
工夫がわかっても、毎週の段取りが決まっていないと続きません。
ここでは、実際に1週間を回す流れをまとめておきます。日曜にまとめ買いをする家庭を想定していますが、曜日は家庭の都合に合わせて変えてかまいません。
ポイントは、最後の「使い切る日」を作ることです。
冷蔵庫の残りを次の週へ持ち越すと、傷ませてしまう可能性が高くなります。週1日、あるものだけで作る日を置くと捨てる量が減ります。
食材を捨てないことは、それ自体が大きな節約になります。安く買うより、買った物を使い切るほうが効果は確実です。



冷蔵庫の残りで作る日、けっこう好き!



助かるわ。あれこれ考えなくていいものね。
まとめ買いする補食のストックや保存容器などをそろえたいときは、ネットで見比べると価格を把握しやすくなります。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
食費を下げるときにやりがちな失敗
節約の方向を間違えると、体づくりのほうに影響が出ます。
ここでは、特に気をつけたい2つを挙げておきます。
失敗①:量を減らして食費を下げてしまう
いちばん多いのが、単純に量を減らしてしまうパターンです。
食費は確かに下がります。ただ、練習量は変わらないので、体に入るエネルギーだけが足りなくなります。
疲れが抜けない、練習の後半でジャンプが上がらない。こうした変化が出たときは、量が足りているかを先に確認してください。
成長期の体づくりは食事が基本になります。量を減らすのではなく、同じ量をより安く用意する方向で考えましょう。
判断に迷ったときは、食費の金額ではなく子どもの様子を先に見てください。練習に行きたがらない、食後すぐに空腹を訴える、体重が増えない。こうした変化は、量が足りていないサインになることがあります。
節約の効果は数字ですぐ見えますが、栄養不足は少し遅れて出てきます。だから、削る前に守る場所を決めておく必要があります。
体重が落ちてきた、朝起きられない日が続くといった変化が見られる場合は、家庭で判断せずに医師に相談してください。
失敗②:安い食材だけに寄せて、同じものが続く
もうひとつが、安さだけで選んで献立が固定されてしまうパターンです。
同じ食材が毎日続くと、栄養が偏りますし、何より本人が食べなくなります。食べなければ、安く買った意味もありません。
安い主力食材は3〜4種類そろえて、日替わりで回す。味つけを変えるだけでも、印象はずいぶん変わります。



同じおかずが続くと、うちの子すぐ気づくんです。



食べてもらえないと節約になりませんからね。
サプリメントで足りない分を補おうとする前に、まずは食事の中身を見直してみてください。基本は毎日の食事のほうにあります。
家庭全体のお金の流れを整えたい場合は、ポイントや固定費の見直しから始める方法もあります。
よくある質問
食事全体の悩みを整理したい場合は、こちらの記事で5つに分けて解説しています。
まとめ:量は守って、買い方を変える
バレー部の食費は、量を減らさずに下げられます。
大事なのは、守る出費と見直す出費を先に分けることです。主食・たんぱく源・補食は守り、買い方と買う場所のほうを変えていきます。
| 場面 | 削らない | 見直す |
|---|---|---|
| 毎日の食事 | 主食の量・たんぱく源の総量 | 食材の顔ぶれ・買い物の回数 |
| 練習前後 | 補食を食べること自体 | コンビニで買う習慣 |
| 試合・遠征 | 当日に必要な食事 | 予算に入れずに使うこと |
私は元日本代表として、そして指導者として、食事が競技力の土台になる場面を何度も見てきました。
だからこそ、家計のために量を削る選択だけは避けてほしいと思っています。



まずは補食を家で作るところからやってみます!



そこが一番効きます。1週間続けたら違いが見えますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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