- 朝練がある日、子どもが何も食べずに家を出てしまう
- 朝は食欲がないと言われて、パン1枚で終わってしまう
- 何をどれだけ食べさせればいいのか、目安がわからない
こんな悩みを解決します。
バレー選手の朝ごはんは、主食でエネルギーを入れる・タンパク質をひと品足すの2つを外さなければ形になります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、朝の練習で動きが重い選手に聞くと、朝ごはんを食べていないか、菓子パン1個だけということがよくありました。
朝ごはんは、その日の練習の質を決める最初のスイッチです。完璧な献立より、まず何かを入れることのほうが先になります。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 朝練がある日の食べ方と時間の目安がわかる
- そろえたい5つの食品と量のめどがわかる
- 食欲がない朝に何から始めるかがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:主食とタンパク質を必ず入れる
先に結論をお伝えします。朝ごはんで外せないのは次の2つです。
- 主食(ごはん・パン・めん)でエネルギーを入れる
- 卵・納豆・ヨーグルトなどでタンパク質を足す
主食だけだと、動くための燃料は入っても、体を作る材料が足りません。逆にタンパク質だけでは、練習の後半でエネルギーが切れます。
サルくん朝はパンだけのことが多いかも…。



そこに卵かヨーグルトを1つ足すだけでいいんです。
朝から品数をそろえるのは大変です。まずは2つ、そこから余裕があれば野菜や果物を足す、という順番で考えてください。
朝ごはんは完璧さより、続けられる形を優先してください。
私はスクールでも、朝が苦手な選手にはまず飲み物と一品から始めてもらっています。
この記事では、抜くと何が起きるか・朝練がある日の食べ方・量の目安・食欲がない朝の工夫の順に見ていきます。
朝ごはんを抜くと起きること
なぜここまで朝にこだわるのか。理由は2つあります。
燃料が空のまま練習に入ることになるから
1つ目は、単純にエネルギーが足りないことです。
寝ているあいだも体はエネルギーを使い続けています。朝起きた時点で、前の日の夕食から10時間以上たっていることも珍しくありません。
その状態でジャンプやダッシュをくり返せば、後半でガス欠になります。動きが重い、跳べない、集中が続かないといった形で表に出てきます。



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とくに朝練は、起きてから短い時間で全力を出す場面です。前もって入れておかないと間に合いません。
体温と頭のはたらきが上がりにくいから
2つ目は、体のスイッチが入りにくくなることです。
食べることそのものが、体温を上げるきっかけになります。朝に何も入れないと、体が起きるまでに時間がかかります。
授業中に眠くなる、集中が続かないという声も、朝ごはんと結びついていることがあります。



朝は本人が食べたがらなくて、つい見送ってしまいます。



量を減らしていいので、口に入れて出るところから始めてみてください。
ここでいう朝ごはんは、成長期の体づくりの土台でもあります。食事の考え方の全体像は、こちらの記事にまとめています。
朝練がある日の食べ方
朝練の日は、ふだんと同じようには食べられません。ここは分けて考えます。
練習前は消化のよいものを軽く
食べてすぐ動くと、おなかが重くなったり痛くなったりします。
練習の1時間前までに食べ終わるのが理想ですが、朝練ではそこまで時間が取れません。そこで、量を減らして中身を選びます。
- おにぎり1個・食パン1枚
- バナナ
- ヨーグルト・牛乳
- ゼリー飲料
脂の多いもの、食物繊維の多いものは消化に時間がかかります。揚げ物や大量の生野菜は、朝練前には向きません。
胃に食べ物が残ったまま走ると、血液が消化と筋肉の両方に必要になります。おなかが痛くなるのは、たいていこの状態です。
朝練前は「量を減らす」より先に「脂を減らす」と考えてください。
同じ1個でも、菓子パンよりおにぎりのほうが軽く走れます。中身を選ぶだけで、量を我慢しなくて済むことがあります。



食べるとおなかが痛くなるんだよね…。



量が多いか、脂が多いかのどちらかです。まずは半分にしてみてください。
練習後にもう一度しっかり食べる
朝練の日は、1回で全部を入れようとしないでください。前と後の2回に分けるほうが体は楽です。
練習が終わった後は、体が栄養を受け入れやすい時間帯です。ここで主食とタンパク質をきちんと入れます。
学校に着いてから食べる形になるので、前の晩におにぎりを用意しておくと回ります。補食の選び方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
そろえたい5つと量の目安
余裕がある日は、品数を増やします。目安になる考え方があります。
5つの区分から1つずつ選ぶ
主食・主菜・副菜・牛乳乳製品・果物の5つをそろえると、必要なものがひととおり入ります。これは食事バランスガイドの考え方です。
朝から5つは大変なので、いつもの2つに1つ足すところから始めてください。
- 副菜:即席の味噌汁に野菜を入れる
- 乳製品:牛乳かヨーグルトをコップ1杯
- 果物:バナナか、切っておいたりんご
野菜は火を通す必要はありません。前の晩の味噌汁を温め直すだけでも十分です。
量は主食から決める
どれだけ食べるかは、主食の量から考えると迷いません。
体格や練習量で必要な量は変わります。目安としては、ごはんなら茶わん1杯から、練習量が多い選手は1杯半ほどを見てください。



部活によって、そんなに違うものですか?



動く量が違えば必要な量も違います。体重の変化を見ながら調整してください。
体重が落ちてきている、練習後半で動けないという場合は、主食の量が足りていないことが多くなります。
判断のしかたはシンプルです。月に1度、同じ時間帯に体重をはかって、増えも減りもしていなければ量は足りています。
量が合っているかは、体重の増減という結果で確かめてください。
急に減っている月があれば、練習量が増えたのに食べる量が変わっていないというサインです。まず主食を半杯増やしてみてください。
反対に、食べているのに動きが重い場合は、量ではなく寝る時間のほうを疑ってください。
なお、増量や減量を目的とした食事の調整は、自己流で進めないでください。成長期は必要な量が変わりやすいので、医師や管理栄養士に相談することをおすすめします。
食欲がない朝の工夫
食べたほうがいいのはわかっている。それでも入らない。この場合は入り口を変えます。
飲めるものから始める
固形物が入らない朝は、液体から始めてください。
牛乳・ヨーグルトドリンク・野菜ジュース・ゼリー飲料。これらは噛まずに入るので、食欲がなくても通ります。



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飲み物が入ると、少し遅れて食べられるようになることもあります。ゼロで家を出るより、はるかにいい形です。
順番も変えてみてください。先に牛乳をコップ半分だけ飲み、着替えを済ませてから食卓に戻ると、意外と入ることがあります。
大事なのは、食べられなかった朝を失敗にしないことです。飲み物1杯でも入れば、その日はうまくいったと考えてください。
前の晩の食べ方を見直す
朝食べられない原因が、夜にあることも少なくありません。
練習で帰りが遅く、夜9時や10時に夕食をとると、朝まで消化が終わっていないことがあります。当然、おなかは空きません。
- 帰宅が遅い日は、練習後に補食を入れて夕食を軽くする
- 揚げ物や脂の多いものを夜遅くに食べない
- 寝る直前の食事を避ける
夜遅い日の食べ方については、こちらの記事にまとめています。
起きる時間を15分早める
起きてすぐは、体も胃も動いていません。
朝食までに少し時間があると、食べられる量が変わります。15分早く起きて、顔を洗って着替えてから食卓につく。これだけで違ってきます。



15分ならできそうかも!



そこが動くと、朝ごはんは自然に入るようになりますよ。
メニュー例
考えるのが大変な日のために、形を2つ挙げておきます。
ごはんの朝ごはん
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 主食 | ごはん 茶わん1杯 |
| 主菜 | 納豆・卵焼き |
| 副菜 | 味噌汁(わかめ・豆腐) |
| 乳製品 | 牛乳 コップ1杯 |
| 果物 | バナナ 1本 |
ごはんは腹もちがよく、朝練前でも重くなりにくいのが利点です。前の晩に多めに炊いておくと朝が楽になります。
用意する側の負担を減らすなら、味噌汁を前の晩に多めに作っておくのが確実です。朝は温め直すだけで副菜が1つ埋まります。
納豆と卵は、洗い物がほとんど出ないのも助かります。朝の時間は限られているので、手間の少ないものを固定にしてください。
パンの朝ごはん
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 主食 | 食パン 1〜2枚 |
| 主菜 | 目玉焼き・ハムまたはチーズ |
| 副菜 | ミニトマト・スープ |
| 乳製品 | ヨーグルト |
| 果物 | りんご・みかん |
パンは準備が早い代わりに、菓子パン1個で終わりやすいのが弱点です。必ずタンパク質を1品そえてください。
パンを選ぶなら、菓子パンより食パンやロールパンのほうが向いています。甘い菓子パンは、量のわりにエネルギーが早く切れやすいためです。
チーズを1枚のせて焼く、ゆで卵をまとめて作っておく。この2つを用意しておけば、朝に考えることがなくなります。



菓子パンだけの日、けっこうありました…。



そこにゆで卵かチーズを1つ足すだけで形になります。
お弁当も同じ考え方で組み立てられます。
よくある質問
まとめ
朝ごはんは、その日の練習をどれだけ動けるかを決める最初の1手です。品数より、まず何かを入れることを優先してください。
主食でエネルギー、卵やヨーグルトでタンパク質。この2つが土台です。
| 場面 | 食べ方 |
|---|---|
| 朝練がある日 | 前は軽く・後にしっかりの2回に分ける |
| 練習前 | おにぎり・バナナ・ゼリー飲料など軽いもの |
| 余裕がある日 | 5つの区分から1つずつ足していく |
| 食欲がない朝 | 飲めるものから入る・15分早く起きる |
| 食べられない日が続くとき | 医師や管理栄養士に相談する |
私は元日本代表として、また指導者として多くの選手を見てきましたが、朝に何かを入れている選手ほど、練習の後半まで動けていました。



明日から、牛乳とバナナだけでも入れてみる!



それで十分です。まずは続けることから始めましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コンディショニングについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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