- 大きいボールが手に収まらず、トスが横へ流れてしまう
- 高く上げようとするほど、狙った場所から遠ざかる
- 4人しかいないので、誰がトスを上げるのか毎回あいまいになる
こんな悩みを解決します。
ソフトバレーのトスが流れる原因は、高い位置で取りにいくことと、腕で押してしまうことの2つにしぼられます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
大きくて軽いボールは、待って触るだけで十分に上がってくれるんですよね。
つまり、強く押す技術より、落ちてくるのを待って方向を決める技術のほうが効いてきます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 大きいボールに合う手の形と迎える位置が分かる
- 高さと方向をそろえる体の使い方が分かる
- 4人制で誰がトスを上げるかの決め方が分かる
ソフトバレーの基本ルールや道具は、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:おでこの上で待って、足で押し出す
先に結論をお伝えします。ソフトバレーのトスは、次の4つを押さえるだけで狙いやすくなります。
- 両手でボールを包み込むような三角形を作る
- 迎える位置はおでこの上方。落ちてくるまで待ってから触る
- 飛ばす力は腕ではなく、足から順に伝えていく
- 両手の甲を中央で向き合わせ、上げたい方向へ重心を移す
この4つに共通するのは、先に形を作って、ボールを待つという順番です。
大きくて軽いボールは、迎えにいくほど手の中でずれます。形を作って待てるようになると、同じ場所へ返せる回数が増えていきます。
サルくん待っていたら、間に合わなくなりませんか?



待つのは手であって、足は急ぐんです。そこが分かれ目ですよ。
なぜ6人制と同じに上げると流れるのか|ソフトのボール3つのくせ
同じトスでも、道具が変わると正解も変わります。ソフトバレーのボールには3つのくせがあります。
くせ1:大きいので手のひらまで当たりやすい
ソフトバレーのボールは、ゴム製で円周78cm前後、重さは約210gです。6人制の5号球より、ひと回り大きくなっています。
指の間隔を6人制のまま構えると、ボールの丸みに指が届きません。その結果、手のひらの真ん中でべったり受けてしまいます。
手のひらの中央が吸いつくと、押し出す動きが止まります。三角形を少し大きめに作って、丸みに沿わせてみてください。



大キイ球ハ 三角形モ 大キメニ
くせ2:軽いので押した分だけ流れる
重さが約210gということは、6人制の5号球のおよそ8割弱。少しの力でも、思った以上に飛んでいきます。
腕で押し込むと、そのぶんがまっすぐ余分な距離になります。狙いより奥へ落ちたり、アンテナの外へ逃げたりするわけです。
力を足し算するのではなく、落ちてくる勢いを方向に変えると考えると扱いやすくなります。
くせ3:ネットが低いので高さより方向が効く
ネットの高さは2mで、男女とも同じ。コートも13.4m×6.1mと、バドミントンのダブルス用と同じ大きさです。
高く上げなくても、打ち手はネットの上に手を出せます。むしろ高すぎると、軽いボールが空調の風で流されやすくなります。



高く上げるほど良い、じゃないんだ!



狭いぶん、方向がそろっていれば打てるのですね。



そうなんです。高さは打ち手が助走できる分だけで十分ですよ。
手の形と迎える位置|三角形をおでこの上に作る


ここからは体の使い方です。まずは手の形と、ボールを迎える位置から整えていきます。
形:ボールを包み込むような三角形を作る
手の形の核は、両手でボールを包み込むような三角形を作ることにあります。親指どうし、人差し指どうしの距離は2〜4cmほどが目安です。
この間隔は手の大きさで変わります。極端に狭めず、広げすぎず、自分の手で丸みに沿う形を探してみてください。
押すのは、親指・人差し指・中指の3本と、その3本の指の付け根です。薬指と小指は、丸みに沿ってそっと添えて支えるだけで構いません。
私は指導の場でも、5本の指で均等に触れさせることはしていません。手の大きさによって当たり方は変わるからです。



小指まで当てないとダメだと思っていました…



小指はほとんど触れない人も多いんですよ。本人がやりやすい形で大丈夫です。
親指は、左右の指先どうしが向かい合っている状態でよいでしょう。親指がボールの方向へ向いてしまうと、押す瞬間に手からこぼれやすくなります。
位置:おでこの上方で、落ちてくるまで待つ
迎える位置は、おでこの上方です。手を動かして、落下したボールがそこに当たるように合わせていきます。
中学年代でもよく見るのが、待ちきれずに高い位置で取りにいく形です。
ソフトバレーは球が大きいぶん、早く触りたくなる気持ちがさらに強くなります。高い位置で当てると、手の中でボールがずれて方向が定まりません。
しっかり落ちてくるまで待ってから触る、この一点だけで回転も方向も落ち着きます。
入り方:手をセットしたまま走らない
落下点へ向かうときは、腕をしっかり振って走りましょう。手をおでこの上にセットしたまま移動すると、それだけ到着が遅れます。
止まったタイミングで手をセットすれば十分です。ボールに触る前にセットが終わっていれば、形は崩れません。



走るときは腕を振って、止まってから手を上げる!
高さと方向をそろえる3つの調整


形ができたら、次はボールを送り出すときの調整です。ここを変えると、同じ高さ・同じ場所へ返せるようになります。
調整1:力の源は腕ではなく足
飛ばす力の源は、腕ではありません。足関節を伸ばして床を押し、膝、股関節と力をつないでいきます。
その力を体幹で受けて、肩甲骨、肩、腕、手首、指の順に運びます。お腹と背中を締めておくと、下半身の力が途中で逃げません。
腕だけで押している人は、遠くへ上げようとしたときに流れやすくなります。足から始める順番に変えるだけで、届く距離は伸びていきます。



腕を鍛えるより、順番を直すほうが先なんだ!
調整2:両手の甲を中央で向き合わせる
方向をそろえる鍵は、両手の甲が中央で向き合う形です。腕が外側へ開いたり、左右がバラバラに動いたりすると、ボールは回りながら逃げていきます。
上げたい方向へ重心を移しながら、手を伸ばしてみてください。体ごと向きを作ると、腕の角度で調整しなくて済みます。



手で方向を作るのではなく、体を向けてから押し出す感覚ですよ。
調整3:回転は「そろっているか」の目安にする
ボールが回るときは、力の入り方が左右でずれているサインです。おでこの近くで手を構え、落下を待って、左右同じ力で押し出す。この順番で回転は減ります。
無回転そのものが目的ではありません。回転の少なさは、左右がそろっている目安として使ってみてください。



回らないように、指先で調整していました。
高さは、打ち手が助走を始められる分だけあれば十分です。ネットが2mなので、6人制のように高く上げなくても攻撃は成立します。



回ル時ハ 左右ガ ズレテイル
4人制ならではのトス|誰が上げるか、どう崩れた球を返すか
最後は、4人でやるからこその話です。人数が少ないぶん、決めごとの有無がそのまま形に出ます。
決めごと1:つなぎ役を先に決めておく
ソフトバレーには、6人制のような前衛・後衛の区別がありません。つまり、セッターの定位置も決まっていないわけです。
だからこそ、2本目を上げる人を先に1人決めておきましょう。誰が上げるか決まっていれば、残りの3人は自分の攻撃の準備に入れます。
その人がレシーブしたときは、近い人が代わりに上げる。この例外も、あらかじめ決めておくと迷いが消えます。



決めておくだけなら、今日からできそうです。



試合前の1分で決まりますよ。それだけで攻撃の形になります。
守る場所と役割の決め方は、次の記事でくわしくまとめています。
決めごと2:崩れた球はアンダーで丁寧に運ぶ
レシーブが乱れて、おでこの上に入れない場面もあります。時間があるときは、しっかり正面を向いて、出す方向へ重心を移しながら丁寧に押し出しましょう。
ボールが後方すぎて間に合わないときは、横を向いて肩のラインで上げます。おへそがボールより後ろにある状態から、打ち手と遠いほうの足で床を蹴って、打ち手の方向へ重心を移すのがコツです。
軽いボールなので、腕を大きく振ると簡単に飛びすぎます。振る幅は最小限にして、足で運ぶ意識を持ってみてください。
ソフトバレーの競技規則は日本バレーボール協会(JVA)の公式サイトから確認できます。



崩れた球ほど、丁寧に運べばいいのですね!
2人からできるトス練習の手順
ここからは、2人集まればできる手順です。上から順に進めると、感覚が固まっていきます。
1から2へ進む目安は、20回続けて同じ場所へ返せることです。数字を決めておくと、上達が見えやすくなります。
3から4へ進む目安は、10本のうち8本が同じ高さで上がることにしましょう。高さがそろい始めたら、ネット際に進んで構いません。



本数より、同じ場所へ返せた回数を数えてみてください。
トスが安定しなくなったときも、この順番に戻れば立て直せます。
近い所へ丁寧に上げるところから、少しずつ距離を出していく。これがいちばんの近道です。
自分のフォームをスマホで撮っておくのもおすすめです。待てているか、手のひらが吸いついていないかは、外から見るとすぐ分かります。
理想とする選手の映像と見比べると、直す場所がはっきりします。感覚だけで探すより、近づくまでの時間が短くなるはずです。



撮ッテ見比ベル ノガ 早道
チーム全体の練習メニューは、こちらにまとめています。
大会に出る予定があるなら、規格に合った検定球でそろえておくと遠回りになりません。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
よくある質問
まとめ:待てるようになると、トスは静かになる
ソフトバレーのトスは、強く押す技術ではなく、落ちてくるまで待って方向を決める技術です。
三角形を作っておでこの上方で迎える。この2つができれば、高さも方向もそろってきます。
力は足から、方向は重心から、この2つを守るだけで、大きいボールは扱いやすくなります。
| 症状 | 主な原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| トスが横へ流れる | 腕で押している | 足から力を伝え、上げたい方向へ重心を移す |
| ボールが回る | 左右の力がそろっていない | おでこの近くで待ってから、同じ力で押し出す |
| 手の中でずれる | 手のひらの中央で受けている | 三角形を大きめに作り、丸みに指を沿わせる |
次の練習日は、落ちてくるまで待って20回返すことだけを目標にしてみてください。



待ってから触る、それだけやってみる!



トスがそろうと、打ち手の顔つきまで変わってきますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ソフトバレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
バレーを頑張るみなさんに嬉しい特典がそろっています。
- Prime Video:アニメ「ハイキュー!!」など人気作品が見放題
- 送料無料:シューズやサポーターなど、対象商品が送料無料で届く
- Prime Music:試合前のウォーミングアップ曲もこれ1つ
▼ プライムは30日間の無料体験あり(期間内に解約すれば0円)
▶ 関連記事: バレーボールシューズおすすめ12選|元日本代表がポジション別厳選








