- ビーチバレーの試合に出るけど、ルールがよくわからない
- インドアの6人制ルールとの違いが整理できていない
- 公式ルールとレジャーの簡易ルール、どちらで覚えればいいか迷う
こんな悩みを解決します。
ビーチバレーのルールは、インドアと似ているようで、2人制ならではの独自ルールがいくつもあるのが特徴です。
私は元日本代表として活動し、ビーチバレーでは世界選手権に出場、日本選手権でも優勝を経験しています。
ルールの背景まで知っておくと、なぜそう決まっているのかが腑に落ち、プレー中に迷いにくくなります。
まずは公式ルールの基本を押さえ、そのあとで簡易ルールとの違いを整理していきましょう。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- ビーチバレーの基本ルールが一通りわかる
- インドアとの数え方・反則の違いがわかる
- 公式ルールと簡易ルールの使い分けがわかる
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:ビーチのルールは「2人制の独自ルール」を押さえれば十分
先に結論からお伝えします。ビーチバレーのルールでまず覚えるべきは、得点の仕組み・トスの制限・ブロックの数え方・コート交代の4つです。
この4つを知っておけば、はじめての試合でも大きくとまどわずにプレーできる。
まずは、インドアとの主な違いを表で見てみましょう。1つずつ、このあとくわしく解説します。
| ルール項目 | ビーチバレー | インドアバレー |
|---|---|---|
| 人数 | 2人 | 6人 |
| 得点 | ラリーポイント制 | ラリーポイント制 |
| セット数 | 3セットマッチ | 5セットマッチ |
| ブロック | 触れると1回に数える | 1回に数えない |
| トス | 回転に厳しい基準 | 比較的ゆるやか |
| ポジション | 位置の反則なし | ローテーションあり |
サルくんブロックが1回に数えられるって、どういうこと!?



インドアだとブロックはノーカウントだけど、ビーチは「1回触った」と数えるんだ。あとでくわしく話すね。
数え方や反則が少しずつ違うので、インドアの感覚のままだと戸惑うことがあります。逆に、この違いさえ知っておけば、あとはインドアの知識がそのまま役に立ちます。違いを1つずつ確認していきましょう。
得点とセットの仕組み:3セットマッチが基本
まずは得点とセットの数え方です。ビーチバレーは、公式では3セットマッチで行われます。
- 1セットを先取した点数まで取ったチームが、そのセットを取る
- 先に2セットを取ったチームの勝ち
- 最終セットは、それより少ない点数で決着する
インドアは5セットマッチが基本ですが、ビーチは3セットマッチです。2セット先取で勝ちが決まります。



サキニ 2セット トッタ ホウ ガ カチ
得点はラリーポイント制で、サーブ権に関係なく、ラリーに勝てば点が入ります。ここはインドアと同じ考え方です。



1本ごとに点が動くから、集中を切らさないことが大事なんだ。
セット数が少ないぶん、1本の重みはインドア以上に大きくなります。少ない失点でも流れが傾きやすいので、序盤から集中して臨むことが大切です。
また、選手交代の考え方もインドアとは違います。ビーチは2人なので、基本的にコートに立つメンバーは固定です。
試合の途中で選手が入れ替わることは、原則としてありません。
セットの具体的な点数や、試合の進行のくわしい流れは、試合フォーマットの記事でまとめています。ここでは「3セットマッチ・2セット先取」を覚えておけば十分です。
サーブとコートのルール:交代のタイミングに注意
サーブとコートについても、ビーチならではのルールがあります。
サーブは、コートの後ろのラインの外から打ちます。2人が交代でサーブを打っていくのは、インドアと同じ流れです。
ここで気をつけたいのが、サーブを打つ順番です。そのセットの中で打つ順番は入れ替えられないので、どちらが先に打つかは、セットのはじめに決めておきます。
順番を間違えて打ってしまうと反則になるので、迷ったときはパートナーと目を合わせて確認してから打つと安心です。
風の影響を受けるので、同じサーブでも風上と風下でボールの伸び方が変わります。風を読んで打ち分けられると、それだけで大きな武器になります。
ビーチにはローテーション(位置の入れ替わり)の反則がないので、位置取りは自由。
インドアでは、選手の並び順が決まっていて、位置がずれると反則になります。ビーチにはこの制限がなく、2人がコートのどこにいてもかまいません。



位置が自由なら、守りやすいところに立てるんだね!



そう。だからこそ、2人でどこを守るかを決めておくのが大事になるんだよ。
もう1つ大事なのが、コートの交代(チェンジコート)です。屋外は風や太陽の影響があるので、一定の点数ごとに左右のコートを入れ替えます。
これは、風上・風下や日差しの有利不利を、両チームで公平にするための仕組みです。試合中に何度かコートが変わるので、覚えておきましょう。
インドアでは、コートが変わるのはセットとセットの間だけです。
ビーチは屋外の環境差が大きいぶん、1つのセットの中でも交代する点が特徴的です。



カゼ ノ ユウリ フリ ヲ ビョウドウ ニ
コートが変わったら、風の向きや太陽の位置を、あらためて確認する習慣をつけておくと安心です。同じ戦い方でも、コートが変われば有利不利が入れ替わることがあります。
トスとブロックのルール:インドアとの大きな違い
ビーチのルールで、インドア経験者がいちばん戸惑うのが、トスとブロックの扱いです。
トスは回転の基準が厳しく、ブロックはボールに触れると1回に数える。
まずはトスです。指を使ったオーバーハンドのトスは、ボールが回転しやすいと反則を取られやすくなります。インドアより厳しい基準です。



だからビーチでは、手のひらで運ぶようにトスを上げる場面も多いんだ。
回転をきれいに消すのが難しいので、はじめのうちは無理にきれいな指のトスを狙わず、確実に上げる方法を選ぶのがおすすめです。
なぜトスの基準が厳しいのかというと、指を使ったトスは技術の差が出やすく、上手な選手が有利になりすぎるからだと言われています。
誰が見ても公平に判定できるよう、基準がはっきり決められているんです。
次にブロックです。インドアではブロックがボールに触れても「触った回数」には数えませんが、ビーチではブロックも1回として数えます。



えっ、ブロックしたら、あと2回じゃなくて1回しか触れないの!?



そうなんだ。ブロックで触ったら、そのあとは残り2回。合わせて3回までは同じだよ。
つまり、ブロックで触れた場合、そのあとチームで触れるのは残り2回までです。合計3回まで、という点はインドアと同じですが、ブロックを1回に含める点が違います。
この違いを知らないと、思わぬ反則を取られてしまいます。ビーチをはじめるなら、まず押さえておきたいポイントです。
とくにインドア出身の選手は、ブロックしたあとに「まだ2回触れる」と思い込みがちです。ブロックで1回使ったと意識を切り替えるだけで、無駄な反則を減らせます。



迷ったらアンダーで確実に。それだけで反則はぐっと減るよ。
私がインドアからビーチに移ってきた選手に伝えているのは、まず1本目をアンダーで確実に上げることです。
指のトスを使うのは余裕をもって落下点に入れたときだけ、と決めておくと、判定に振り回されなくなります。
なお、国際大会で使われる公式のルールは、国際バレーボール連盟(FIVB)が定めたものが基準になっています。
やりがちな反則:知っておくと安心
ビーチで初心者がやりがちな反則を、いくつか整理しておきましょう。知っておくだけで、ミスを防げます。
- トスの回転が大きく、持ったと判定される
- ネットに触れる(タッチネット)
- 相手コートに手や足が入りすぎる
いちばん多いのが、トスの回転による反則です。前の章でお伝えしたとおり、指のトスは基準が厳しいので、確実な上げ方を選びましょう。



マヨッタラ カクジツ ニ アゲル
ネットへの接触も、インドア同様に反則です。プレー中にネットに触れないよう、跳んだあとの体の流れに気をつけます。



反則を怖がりすぎなくて大丈夫。1つずつ覚えれば、自然と気をつけられるようになるよ。
また、大きな違いとして、インドアで使う指先のフェイントは、ビーチバレーでは禁止されています。指先でボールを軽くつついて落とすあのプレーは、ビーチでは反則になります。
では、ネット際の難しいボールをどう返すのか。ビーチには専用の技が2つあります。人差し指と中指を折り曲げて、指の手の甲側で返球する「ポーキー」と、指先を使って返球する「コブラ」です。フェイントの代わりに、この2つで相手コートへ返します。



ポーキーとコブラ!インドアにはない技なんだね!
オーバーハンドで相手コートへ直接返す場合にも、方向の制限があります。味方へのトスなら体の向きと違う方向へ出ても問題ありませんが、相手に直接返すときは、体の正面・真後ろ・真横の方向にしか出せません。斜め方向へのオーバーでの返球は反則を取られるので注意してください。
相手コートへの侵入にも注意が必要です。ネットの下から相手の足元に触れたり、ボールを追って相手コートに入りすぎたりすると、反則やプレーの妨害になることがあります。
はじめから完璧に覚える必要はありません。試合前に、この記事の反則リストをもう一度見返すくらいで十分です。
試合数を重ねていくうちに、体が自然と反則を避けるようになっていきます。
公式ルールと簡易ルール:目的で使い分ける
ビーチバレーには、大会で使う公式ルールと、レジャーで楽しむための簡易ルールがあります。
競技として取り組むなら公式ルール、みんなで楽しむなら簡易ルールで十分。
公式ルールは2人制が基本で、トスやブロックの数え方など、これまで説明してきた独自ルールが適用されます。大会に出るなら、こちらを覚えます。
一方、友人や家族とレジャーで楽しむときは、簡易ルールでかまいません。人数を4人にしたり、トスの基準をゆるくしたりして、みんなが楽しめる形にします。



レジャーなら、そんなに細かく考えなくていいんだね?



うん。まずは楽しむことが大事。慣れてきたら、少しずつ公式ルールに近づけていけばいいよ。
大切なのは、その場の目的に合わせることです。競技志向なら公式ルール、レクリエーションなら安全で楽しいルールを、と使い分けましょう。
学校の授業や地域のイベントなどでは、コートの広さやネットの高さを調整して行うこともあります。
参加する人のレベルに合わせて、無理のないルールにするのが安全で楽しいコツです。暑い時期は、こまめに休憩を入れるルールにしておくと、より安心して楽しめます。



メンバー ニ アワセテ タノシク
はじめてビーチに触れる人には、まず簡易ルールで楽しみ、面白さを感じてから公式ルールを覚える流れがおすすめです。
焦って全部のルールを覚えるより、遊びの中で少しずつ体になじませていくほうが、長く続けやすくなります。
比べながら覚えたい方は、インドア(6人制)のルールもあわせて見ておくと違いがはっきりします。
ビーチバレーのルールでよくある質問
まとめ:4つの基本ルールを押さえて試合に臨もう
ビーチバレーのルールは、得点の仕組み・トスの制限・ブロックの数え方・コート交代の4つを押さえれば、はじめての試合でも安心です。
| 覚えること | ポイント |
|---|---|
| 得点・セット | 3セットマッチ・2セット先取 |
| トス | 指のトスは回転の基準が厳しい |
| ブロック | 触れると1回に数える |
| コート交代 | 一定の点数ごとに左右を入れ替える |
まずは公式ルールの大枠を。レジャーなら、楽しさを優先した簡易ルールで十分。
私は元日本代表として、ルールを知った選手が、迷いなくのびのびとプレーできるようになる姿を何度も見てきました。細かい条文を丸暗記する必要はありません。
まずはこの4つから始めてみてください。



よし、この4つを覚えて、自信をもって試合に出るぞ!



いいね。ルールがわかると、プレーはもっと楽しくなるからね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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