バレーノートの書き方|伸びる選手の振り返り3項目

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バレーノートの書き方|書くのは3項目だけ・伸びる選手の振り返り術
  • バレーノートを書けと言われたけれど、何を書けばいいかわからない
  • 書いても「楽しかった」で終わってしまい、続かない
  • そもそもノートを書くと本当に上手くなるの?と疑っている

こんな悩みを解決します。

バレーノートが力になるかどうかは、書く項目を3つに決めることで大きく変わります。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

指導の現場で、自分の言葉で練習をふり返れる選手は、同じ練習からより多くを吸収していくと感じています。

先に大事なことを1つ。バレーノートは、誰かに見せるために書くものではありません。自分が上手くなるために、自分のために書くものです。

うまい文章を書く必要はまったくありません。書くことで、次の練習の目的を自分で決められるようになることがゴールです。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 迷わず書ける、3項目のノートの型がわかる
  • 練習前・練習後・週1回の、具体的な書き方の手順がわかる
  • 続かない時の立て直し方と、やりがちなNGがわかる

緊張やミスとの向き合い方など、メンタル全体を整えたい方はこちらの記事もおすすめです。

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:バレーノートは3項目だけ書けばいい

先に結論からお伝えします。バレーノートは、たくさん書く必要はありません。書くのは、次の3項目だけです。

練習後に書く3項目
  • 今日できるようになったこと
  • 今日の課題(1つだけ)
  • 次の練習で試すこと(1つだけ)

自由に書こうとすると、ノートはただの日記になります。感想が悪いわけではありませんが、上達には直結しにくいものです。

ノートの目的は記録ではなく、次の練習の目的を自分で決めること。

サルくん

ノートって、練習メニューを全部書くものだと思ってた…。

あげば

全部はいらないよ。次に何を試すかの1行があるほうが、ずっと伸びるんだ。

書く量が多いほど負担が増えて、続かなくなります。3項目なら5分で書けて、練習のたびに次の目的が1つ決まります。

順番にも意味があります。最初に書くのは、できなかったことではなく、できるようになったことです。

できたことから目を向けると、ノートを開くのが嫌になりません。課題は最後に1つだけ。この順番が、続けるためのコツでもあります。

もう1つ大切なことがあります。ノートは自分のために書くものなので、親や友だちに見せる必要はありません。

見せてもいいし、見せなくてもいい。読み返す一番の読者は、未来の自分です。だからこそ、かっこつけずに本音で書けます。

サルくん

見せるためじゃないなら、下手な字でも気にしなくていいんだね!

あげば

そのとおり。自分が読めれば十分だよ。

なぜノートを書く選手は伸びるのか

書くだけで上手くなるの?と感じる人も多いはずです。理由は2つあります。

理由①:課題が「自分の言葉」で決まる

努力の方向性を間違えると、どれだけ練習しても大きな成果は出ません。ノートは、その方向性を毎回確認するコンパスになります。

課題を1つにしぼると、次の練習が「今日は何をしに来たか」のはっきりした状態で始まります。同じ2時間でも、目的がある選手とない選手では吸収がまるで違います。

あげば

人に言われた課題より、自分で書いた課題のほうが、本気で向き合えるんだ。

監督やコーチに言われるだけでは、なかなか身につきません。自分で課題を決める練習を、紙の上で毎回くり返せるのがノートの強みです。

これはバレーだけでなく、勉強や将来にも生きてくる力になります。自分で考えて、目標を決めて、ふり返る。この習慣は、一生ものの財産です。

理由②:成長が目に見えて、自信になる

もう1つの効果は、読み返した時にあらわれます。ノートには、自分が前に進んできた証拠が残っていくからです。

伸び悩んだ時期に前のページを読み返すと、できなかったことができるようになった記録が並んでいます。

サルくん

前は苦手だったサーブが、今は得意って書いてある!

たとえば、1か月前は課題に書いていたサーブが、今は得意なプレーとして書かれている。そんな変化に気づくと、努力は報われるという実感が積み重なっていきます。

この実感は、試合で緊張した時やスランプの時に、自分を支えてくれる土台になります。結果が出ない時期ほど、ノートの過去ページが効いてくるんです。

さらに、書き続けると自分のプレーを言葉にする力がついてきます。

プレーを言葉で説明できる選手は、監督の指示を理解するのも速く、チームメイトへの伝え方も上手になっていきます。

自信のつくり方は、こちらの記事でさらにくわしく解説しています。

実践:バレーノートの書き方3ステップ

ここからは、実際の書き方の手順を紹介します。流れは3ステップです。

STEP
練習前に、今日のテーマを1行書く
STEP
練習後に、3項目を5分で書く
STEP
週に1回、前のページを読み返す

ステップ①:練習前に今日のテーマを1行書く

練習に行く前に、前回書いた「次に試すこと」を見返して、今日のテーマとして1行書き写します。これだけで、前回の練習と今日の練習が1本の線でつながります。

かかる時間は1分もありません。

サルくん

練習の前にも書くの!?

あげば

そう。書いてから体育館に入ると、集中の仕方がまるで変わるんだ。

テーマは技術のことでなくてもかまいません。声を出す・1歩目をはやくするといった行動のテーマも、立派な目的です。

試合前のルーティンと同じで、決まった行動が気持ちのスイッチになります。

書く場所は、練習バッグに入れて体育館で書いても、家で書いてから出ても、自分のやりやすい方でOKです。

ステップ②:練習後に3項目を5分で書く

練習の記憶が新しいうちに書くのが理想です。帰ってすぐ、机に向かう前の5分でさっと書く習慣にすると続きます。

記入例を1つ挙げてみましょう。たとえばレシーブ練習の日なら、こんな3行で十分です。

記入例(レシーブ練習の日)
  • できたこと:サーブが来る前に、低い構えを早く作れた
  • 課題:速いサーブだと腕の面がぶれる
  • 次に試すこと:腕を振らずに、面を作ったまま運ぶ

上手な文章は、まったく必要ありません。箇条書きで、短い言葉で書ければ十分です。

むしろ、長い作文にしようとすると負担が増えて続かなくなります。3行だけ、と決めてしまうほうが長続きします。

サルくん

3行でいいなら、書くのが苦手なぼくでも続けられそう!

言葉が出てこない日は、頭の中で今日の練習を最初から思い出してみてください。一番印象に残っている場面が、そのまま書くことの候補になります。

サルくん

帰ったらすぐ書くのが、いちばん忘れないんだね。

試合の日は、3項目を試合版に置き換えます。できたプレー・見つかった課題・次までに練習すること、の3つです。

練習試合なら、相手チームの上手な選手から盗みたい動きを1つ書くのもおすすめです。試合が、勝ち負けだけでなく学びの場に変わります。

ミスが多くて落ち込んだ日こそ、できたことを1つ探して先に書いてください。気持ちの切り替えにも、ノートは役立ちます。

ステップ③:週に1回、前のページを読み返す

書いたノートは、書きっぱなしにせず読み返します。おすすめは週に1回、練習のない日や寝る前の5分です。

読み返しがないノートは、半分しか力を発揮しない。書く+読み返すで1セット。

読み返すと、同じ課題が何週間も続いていることに気づいたり、いつの間にか課題が変わっている=前の課題を乗り越えたことに気づいたりします。

サルくん

読み返すと、次はこれをやろうって自然に思えてくるよ!

あげば

それが狙いなんだ。読み返しは、過去の自分からのアドバイスなんだよ。

読み返す時は、できるようになったことの数を数えてみるのもおすすめです。1か月で10個たまっていたら、それは間違いなく前に進んでいる証拠。

数字で見えると、やる気が長持ちします。

同じ課題が3回以上続いていたら、練習のやり方を変えるサインです。1人で行き詰まったら、そのページを監督やコーチに見せて相談するのも1つの方法です。

見せるかどうかは、自分で決めてください。ノートはあくまで自分のためのもの。相談の道具として使うのは自由、という順番です。

続かない時のコツとやりがちなNG

ノートは、始めるより続けるほうが難しいものです。つまずきやすいポイントを、直し方とセットで整理します。

ノートでやりがちなNG3つ
  • きれいに書こうとして、時間をかけすぎる
  • 反省文のように、できなかったことばかり書く
  • 書けなかった日があると、そこでやめてしまう

1つ目は、きれいに書こうとするパターンです。色ペンで装飾したり、字をていねいに書き直したり。気持ちはわかりますが、ノートの価値は見た目ではなく中身です。

自分が読めれば、走り書きでかまいません。書く時間は5分と決めて、さっと書いてさっと閉じましょう。

2つ目は、反省文になるパターンです。できなかったことを並べると、ノートを開くたびに気分が下がります。

ノートは反省文ではなく、次への作戦メモ。

サルくん

ミスばっかり書いてたら、ノートを見るのがイヤになっちゃった…。

あげば

だから最初に書くのは、できるようになったことなんだ。順番を守れば大丈夫だよ。

3つ目は、書けなかった日があるとやめてしまうパターンです。1日書けなくても、何も失われません。次の練習からまた書けばいいだけです。

続けるコツは、いきなり毎日の義務にしないこと。まず2週間のお試し期間として始めてみてください。期間を区切ると、気持ちのハードルが下がります。

2週間たったら、書く前と何が変わったかをふり返ってみましょう。

役に立ったと自分で感じられれば、そこからは自然に続いていきます。

サルくん

2週間だけなら、気楽に始められるね!

テスト期間や体調をくずした時など、練習自体が止まる時期はノートも堂々と休んでください。

再開した日に「久しぶりの練習で感じたこと」を書けば、それが再スタートの1ページになります。

もう1つおすすめなのが、動画との併用です。スマホで自分のフォームを撮って、ノートの課題と見比べると、気づきがぐっと具体的になります。

なお、ノート自体は市販の大学ノートで十分です。日付や項目欄が印刷された部活用のふり返りノートもあるので、枠が決まっていたほうが書きやすい人は選んでみてください。

バレーノートによくある質問

毎日書くべきですか?

練習があった日だけで十分です。書く負担が大きいほど続かなくなるので、回数より1回の質と継続を優先してください。

紙のノートではなく、スマホのメモでもいいですか?

ふり返りの効果は同じなので、自分に合えばデジタルでもかまいません。紙は読み返しやすく、書いた量が目に見えて自信になりやすい良さがあります。

親や監督に見せたほうがいいですか?

見せる必要はありません。ノートは自分のために書くものです。ただし、課題に行き詰まって相談したい時に、そのページを見せて話すのは良い使い方です。

書くことが思いつかない日はどうすればいいですか?

「今日一番印象に残った場面」を1つだけ書いてください。うまくいった場面でも、悔しかった場面でもOK。1行でも書けば、ノートは途切れません。

まとめ:3項目のノートで、次の練習の目的を決めよう

バレーノートは、書き方さえ決まれば、考える力と自信を同時に育ててくれます。最後に全体を表で整理します。

場面やることポイント
練習前今日のテーマを1行前回の「次に試すこと」を書き写す
練習後3項目を5分でできたこと→課題1つ→次の1つ
週1回前のページを読み返す過去の自分からのアドバイス
導入時まず2週間お試し期間を区切って始める

3項目で書いて、週1回読み返す。この小さな習慣が、練習の質を変え続ける。

私は多くの選手を見てきましたが、伸びる選手ほど、自分の言葉で練習をふり返っています。特別な才能ではなく、今日から誰でも始められる習慣です。

まずは次の練習の日に、3項目のふり返りを書いてみるところから始めてみてください。

サルくん

今日の練習から、さっそく3項目書いてみるよ!

あげば

その一歩が大きいよ。未来の自分が、きっと読み返して力をもらうからね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

メンタルや練習への向き合い方については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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