- レシーブのたびに腕が赤くなって、ヒリヒリ痛い
- 冬の体育館で腕が冷えて、思うように動けない
- まわりは着けているけど、本当に効果があるのか知りたい
こんな悩みを解決します。
バレーのアームスリーブは、腕への衝撃をやわらげ、すり傷や冷えから腕を守るサポート用品です。
選ぶときは、サイズ(着圧)・素材・長さの3つを基準にすれば失敗しにくくなります。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
現役時代から指導者になった今まで、アームスリーブを含めて数多くの用具を実際に試してきました。
その立場から、効果の正しい見方と、買うときにチェックすべき基準をわかりやすくまとめます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- アームスリーブの効果と、できないことがわかる
- サイズ・素材・長さなど、選び方の基準がわかる
- 練習用・試合用など、場面や年代に合わせた選び方がわかる
バレーボール用品全体の選び方から知りたい人は、まずこちらのガイドから読むのがおすすめです。
それでは、詳しく見ていきましょう。
結論:アームスリーブは腕を守るサポート用品
先に結論からお伝えします。アームスリーブは、レシーブなどで腕にかかる衝撃をやわらげ、すり傷や冷えから腕を守るための筒状のサポート用品です。
効果のポイントは、衝撃・すり傷・冷え・汗の4つに備えられること。
選ぶときの基準とあわせて、まず全体像を表で見てみましょう。
| 項目 | 押さえるポイント |
|---|---|
| 効果 | 衝撃をやわらげる・赤くなりにくくする・保温・汗対策 |
| サイズ・着圧 | ずれず、きつすぎない。腕まわりを測ってサイズ表と照らす |
| 素材・厚み | 練習量と季節に合わせる。夏は薄手・冬は保温タイプ |
| 長さ | 手の甲までかひじ上までか、守りたい範囲で選ぶ |
| 滑り止め | ずれ対策に有効。肌に合うかは要チェック |
サルくん着けるだけでレシーブが上手くなるってこと?



それは違うよ。上手くなるのは練習。スリーブは腕の負担を軽くする道具なんだ。
ここを勘違いしないことが大切です。アームスリーブは、着けただけでプレーが上手くなる魔法の道具ではありません。
それでも、腕の痛みや冷えは、レシーブへの集中をじゃまする大きな要素です。その負担を減らせるだけで、練習に思い切って取り組みやすくなります。
実際に、強いボールを受ける機会が多い選手を中心に、練習でも試合でも広く使われている定番の用品になっています。
とくにレシーブ練習が多い時期や寒い季節には、頼れる味方になってくれます。次の章から、効果と選び方を順番に見ていきましょう。
バレーでアームスリーブが役立つ4つの効果
アームスリーブの効果は、大きく分けて4つあります。どれも「痛みやケガがなくなる」ではなく、「腕の負担を軽くする」という控えめなとらえ方が正解です。
- ボールの衝撃をやわらげる
- すり傷や赤みを残りにくくする
- 冷えから腕を守る
- 汗を吸って滑りにくくする
効果①:ボールの衝撃をやわらげる
レシーブでは、スパイクやサーブの強いボールを前腕で受け止めます。素肌のままだと、その衝撃がそのまま腕に伝わります。
アームスリーブを着けると、布が1枚クッションになって、腕への衝撃を少しやわらげてくれます。
衝撃がゼロになるわけではなく、あくまで負担を軽くするサポートの一助。
それでも、受けた瞬間のビリッとした刺激がやわらぐだけで、続けて受ける練習がずいぶん楽になります。
パッド入りのタイプなら、クッションの役割はさらに大きくなります。強打レシーブの練習が続く時期には心強い存在です。
ただし、もともと腕に痛みがあるときは、スリーブを着ければ解決というわけではありません。痛みが続く場合は、無理をせず整形外科などの医療機関に相談してください。
効果②:すり傷や赤みを残りにくくする
床に飛び込んでボールをつなぐとき、素肌の腕は床とこすれて、すり傷や赤みができやすくなります。
アームスリーブが腕をおおっていれば、床と肌が直接こすれにくくなり、腕を赤くなりにくくしてくれます。



レシーブ練習のあと、腕が真っ赤になるのはよくあるもんね。



そうだね。赤くなりにくくなるだけで、次の日の練習が気持ちの面でも楽になるよ。
腕が赤くなるのが嫌で、レシーブが弱気になってしまう選手は実は少なくありません。腕を守れている安心感は、思い切りのよいプレーにつながる大事な要素です。
とくに、床に飛び込む機会が多い守備の得意な選手ほど、この恩恵を感じやすいはずです。
効果③:冷えから腕を守る
冬の体育館は、想像以上に冷えます。腕が冷えて硬くなると、動きがぎこちなくなり、思うようなプレーがしにくくなります。
アームスリーブは、長袖シャツより動きをじゃましにくい形で、腕を保温できるのが強みです。
ウォーミングアップで温まった腕を、待ち時間に冷やしにくくする効果も期待できます。



フユノ タイイクカン ウデガ ヒエル
寒い時期だけ着けるという使い方をしている選手も多く、季節で使い分けるのも賢い方法です。
効果④:汗を吸って滑りにくくする
夏場は、腕の汗でボールが滑ったり、レシーブの面の感覚が変わったりすることがあります。
吸汗速乾素材のアームスリーブなら、汗を吸って乾かしてくれるので、腕がベタつきにくくなります。
汗がぽたぽた落ちるのを抑えられると、床で滑る心配も減って、細かいところで練習に集中しやすくなります。
腕と同じように、ひざも床とぶつかりやすい場所です。ひざを守る用品の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
アームスリーブの選び方|4つの基準
ここからは、実際に買うときの選び方です。チェックする基準は、サイズ(着圧)・素材と厚み・長さ・滑り止めの4つに整理できます。
この4つを順番に確認すれば、店頭でもネットでも迷いにくくなります。1つずつ見ていきましょう。
基準①:サイズと着圧|ずれず、きつすぎない
いちばん大事なのがサイズです。緩いとプレー中にずれ落ち、きつすぎると腕がしめつけられて疲れやすくなります。
買う前に、前腕のいちばん太い部分をメジャーで測り、商品のサイズ表と照らし合わせる。
メーカーによってサイズ感は少しずつ違います。S・M・Lの表記だけで選ばず、必ずcm表記のサイズ表を確認しましょう。



2つのサイズで迷ったら、どっちにすればいいの?



ずれにくさを優先して小さい方を選ぶ人が多いよ。ただし、しびれるほどきついのはやめてね。
着圧タイプは腕にフィットする感覚が心地よい反面、強すぎると長時間の練習でつらくなります。着けていて違和感が出ない範囲を選ぶのが基本です。
ネットで買う場合は、サイズ交換に対応しているお店を選んでおくと、万一合わなかったときも安心です。
基準②:素材と厚み|練習量と季節に合わせる
素材は、大きく分けて薄手の吸汗速乾タイプと、厚手の保温タイプやパッド入りタイプがあります。
夏の練習や汗っかきの選手には、薄手でサラッとした素材が向いています。冬の冷え対策なら、内側が起毛など保温性のある素材が快適です。
強打レシーブやディグ(スパイクレシーブ)の練習が多い選手は、前腕部分にパッドが入ったタイプも検討する価値があります。



1年中同じ1枚でがんばるより、季節で使い分ける方が結局は快適だよ。
肌が弱い選手は、縫い目が肌に当たりにくいものや、チクチクしにくい素材を選ぶと安心です。
素材表示を見て、ポリエステルやナイロンなど乾きやすい生地かどうかを確認するのも、失敗を減らすコツです。
基準③:長さ|守りたい範囲で決める
長さは、手首までのタイプ、手の甲までおおうタイプ、ひじの上までのロングタイプなどがあります。
レシーブでボールを当てる場所は前腕です。基本は、手首からひじの上までをおおえる長さがあれば十分と考えてください。
床への飛び込みが多い選手や、手の甲のすり傷が気になる選手は、親指を通して手の甲までおおえるタイプが便利です。
逆に長すぎると、二の腕の部分がたるんで、ずれの原因になります。腕の長さに合ったものを選びましょう。
基準④:滑り止めの有無|ずれ落ち対策
上端に滑り止めのゴムやシリコンが付いているタイプは、プレー中にずれ落ちにくいのがメリットです。
ただし、シリコンの滑り止めは肌に合わない人もいます。かゆみが出やすい人は、滑り止めなしで着圧全体でとめるタイプを選ぶ手もあります。
練習のたびに何度も引き上げるのは、小さいようで大きなストレスです。ずれにくさは、思った以上に大事なチェックポイントだと覚えておいてください。
汗を吸う用品なので、洗い替えできる2枚セットを選んでおくと、毎日の練習でも気持ちよく使えます。
場面別・年代別|アームスリーブ選びの考え方
同じアームスリーブでも、使う場面や年代によって、選び方の優先順位は変わります。ここでは代表的な2つの視点を紹介します。
場面別:練習用と試合用の考え方
練習用は、洗い替えを前提に考えるのがおすすめです。汗を吸う用品なので、2〜3枚を回せると清潔に保てます。
練習用なら、値段を抑えたシンプルなもので十分です。すり傷対策と汗対策が主な役割になります。
一方、試合用はチームのユニフォームの色に合わせるのが基本です。チームでそろえて着用するケースも多くあります。
大会によっては着用に関する決まりがある場合もあるので、買う前に顧問の先生やコーチにひと言確認しておくと安心です。



試合だと色まで気にする必要があるんだね。



そうなんだ。先にチームの方針を聞いてから買うと、無駄がないよ。
年代別:中学生が初めて買う1枚の考え方
中学生が初めて買うなら、標準的な長さで、薄手か中厚手の1枚から始めるのがおすすめです。
いきなり高機能なものをそろえるより、まず1枚使ってみて、自分に必要な機能を見つける方が失敗しません。
成長期は腕の太さも変わっていきます。高価な1枚に思い切るより、買い替えやすい価格帯で選ぶのが現実的です。



マズ 1マイ タメシテ アウモノヲ サガス
保護者の方は、きつすぎないか・肌に合っているかを、使い始めの時期に確認してあげてください。
アームスリーブのほかに何をそろえるべきか迷っている人は、初心者向けの道具一覧もあわせてどうぞ。
アームスリーブのよくある失敗と注意点
ここでは、買ってから後悔しやすいポイントを3つ紹介します。先に知っておけば、初めての1枚でも避けやすくなります。
失敗①:サイズが緩くてプレー中にずれる
いちばん多い失敗が、サイズ選びのミスです。緩いスリーブは、レシーブのたびにずり落ちて、集中の妨げになります。
デザインだけで選んだり、サイズ表を見ずに何となく選んだりすると、この失敗が起こりがちです。
腕まわりの実測とサイズ表の確認だけは、面倒でも省略しない。
一度ずれるクセがつくと、プレー中に何度も直すことになります。買う前のひと手間が、あとの快適さを決めます。
失敗②:着圧が強すぎて練習の後半つらくなる
フィット感を求めすぎて小さいサイズを選ぶと、練習の後半に腕がしめつけられてつらくなることがあります。
着けた直後はちょうどよく感じても、2〜3時間の練習では印象が変わります。
外したあとに跡が濃く残る、しびれる感じがある、といったサインが出たら、サイズを見直しましょう。



短い試着の感覚と、練習2時間後の感覚は別物なんだ。
失敗③:スリーブに頼りすぎてフォームが雑になる
アームスリーブで腕の痛みがやわらぐと、腕だけで強いボールに突っ込むような、雑なレシーブになる選手がいます。
負担がやわらぐのはあくまでサポートで、正しいフォームで受けることが上達の土台です。



道具は味方だけど、基本のフォームがあってこそだよ。
繰り返しになりますが、腕の痛みが何日も続く場合は、道具でごまかさず医療機関に相談してください。
アームスリーブについてよくある質問
選手や保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
🔎 パフォーマンスアップや日頃のケアに役立つ用品は、Amazonでバレーボール用品を探すと見つけやすいです。
まとめ:基準どおりに選べばアームスリーブは頼れる味方
アームスリーブは、腕への衝撃や、すり傷・冷え・汗といった負担をやわらげてくれるサポート用品です。
最後に、選び方の基準をもう一度表で確認しておきましょう。
| 選び方の基準 | ポイント |
|---|---|
| サイズ・着圧 | 腕まわりを実測。ずれず、きつすぎないものを |
| 素材・厚み | 夏は薄手の吸汗速乾、冬は保温タイプ |
| 長さ | 基本は前腕をおおう長さ。飛び込みが多いなら手の甲まで |
| 滑り止め | ずれ対策に有効。肌に合うかは確認する |
効果を正しく知り、サイズ・素材・長さの基準で選べば、初めての1枚でも失敗しにくい。
私は元日本代表として多くの用具を試してきました。道具選びで大切なのは、高いものを買うことではなく、自分の練習環境に合った1枚を選ぶことです。
腕の負担が軽くなれば、レシーブ練習にもっと思い切って取り組めます。あなたに合う1枚を見つけて、練習を楽しんでください♪



まずは腕まわりを測って、サイズ表と見比べてみる!



それが失敗しない第一歩だよ。応援してるね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
用品選びについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪









