- 力いっぱい打つと、いつもエンドラインを越えてしまう
- 当たりが薄くて、ふわっと浮いた球を拾われてしまう
- 6人制と同じつもりで打っているのに、まったく決まらない
こんな悩みを解決します。
ソフトバレーのアタックが入らない原因は、強く振りすぎていることと、ボールの上半分をとらえていないことの2つにしぼられます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
体育館の隣のコートでソフトバレーを楽しんでいる方々を見ていると、決めている人ほど振りが小さいことに気づきます。
軽いゴムのボールは、7割の力で十分に落ちてくれるんです。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 柔らかいボールに合った力加減と、手のひらの当て方が分かる
- 高く跳べなくても点になるコースの選び方が分かる
- アウト・ネット・浮き球という3つの失敗の直し方が分かる
ソフトバレーそのものの成り立ちやルールは、こちらの記事でまとめています。
それでは、くわしく見ていきましょう。
結論:アタックは7割の力でボールの上半分をとらえる

先に結論をお伝えします。ソフトバレーのアタックは、次の4つを守るだけで決まる本数が変わります。
- 力は7割にとどめて、振りを小さくする
- ボールの上半分に手のひらを当てて、下向きに押し出す
- 手首を返して、手の甲が打球方向を向くまで振り抜く
- 助走はボールの軌道が見えてから、2歩でそろえる
この4つは、どれもボールを落とす方向を作るための動作です。
強く打つ技術とは、まったく別のものだと考えてください。ネットが2mと低いソフトバレーでは、高さよりも角度のほうが点になります。
サルくん全力で打つほうが決まりそうなのに…?



軽いボールは、力を入れるほど外に伸びていくんです。
なぜ強く打つと入らないのか|柔らかいボールの3つのくせ
同じアタックという名前でも、道具が違えば結果も変わります。ソフトバレーのボールとコートには、3つのくせがあります。
くせ1:軽いので小さい力でよく飛ぶ
ソフトバレーのボールは、ゴム製で円周78cm前後、重さは約210gです。6人制の5号球よりひと回り大きく、はっきり軽くなっています。
軽いということは、同じ力で打っても遠くまで伸びるということ。6人制で身につけた力加減のままだと、エンドラインの外まで運んでしまいます。
ボールが大きいぶん、手のひらに乗る面積も広くなります。芯をとらえやすい反面、強く叩くと勢いがそのまま外へ向かうわけです。



軽イボールハ 7割ノ力デ 十分ニ飛ブ
くせ2:面がへこんで方向がぶれる
柔らかいゴムなので、当たった瞬間にボールがへこみます。皮のボールのように硬い面で弾き返す感覚にはならないのが特徴です。
へこんだボールは、手のひらのどこに当たったかで戻る方向が変わります。だからこそ、手のひらの真ん中で包むように当てる必要があるわけです。
くせ3:ネットが低くコートが狭い
ネットの高さは2mで、男女とも同じ。コートは13.4m×6.1mで、バドミントンのダブルス用と同じ大きさになります。
6人制のコートの半分ほどの面積しかないので、強く打った球は一瞬でアウトになります。逆に、跳べなくてもネットを越えられる高さなので、置くように打つ攻撃が成立します。



コートが狭いぶん、外に出やすいということですね。



そうなんです。だから狙うのは、強さではなく落ちる場所ですよ。
アタックを落とすための4つのコツ


ここからは、結論で挙げた4つを1つずつ見ていきます。どれも今日の練習から試せる内容です。
コツ1:力は7割にとどめる
まず力加減を決めてしまいましょう。全力を10とするなら、7くらいの振りが、ソフトバレーではちょうど収まります。
力を抜くタイミングは6人制と同じです。踏み込みで力を入れ、空中では力を抜き、当たる瞬間にもう一度入れる、この3段階でリズムを作ってください。
7割と言われてもピンとこない場合は、腕の振りを最後まで加速させず、当たった直後で止めると感覚がつかめます。
私がスクールで教えるときも、力加減は数字で伝えるようにしています。感覚の言葉より、10のうち7という表現のほうが伝わりやすいからです。
打った球がどこに落ちたかも見てください。相手コートの真ん中あたりに落ちるなら、力加減はちょうどいい範囲に入っています。



力を抜くほうが、むしろ難しいのですね。
コツ2:ボールの上半分に手のひらを当てる
当てる場所は、ボールの上半分です。真横や下を叩くと、そのまま前へ伸びてアウトになります。
意識としては、打つというより手のひらでボールを包み込んで、下向きに押し出す感覚に近いでしょうか。手のひらの真ん中で芯をとらえると、へこんだボールも思った方向へ戻ります。



上から覆いかぶせる感じか!
コツ3:手首を返して手の甲を打球方向へ
上半分に当てたら、そこから手首を返します。手のひらや指先ではなく、手の甲が打球方向を向くまで振り抜くのが正解です。
この動作で前回転がかかり、ネットを越えてから落ちる軌道になります。回転がかからないボールは、まっすぐ伸びたまま外へ出てしまいます。
指先だけで押し出す形になっていないか、鏡やスマホの動画で一度チェックしてみてください。
コツ4:助走は軌道が見えてから2歩
最後は入り方です。ソフトバレーのコートは狭いので、6人制の3歩助走をそのまま持ち込むと、ボールを追い越してしまいます。
動き出す合図は、味方がボールに触れた瞬間ではありません。ボールが手から出て、軌道が見えた瞬間に1歩目を出すと、落下点に合わせやすくなります。
踏み切りは両足で。右利きなら左足のつま先をやや右方向に向けると、体の軸が作れます。左利きは左右を逆にしてください。



動キ出シハ 軌道ガ見エテカラ
空いた場所へ落とすコースの選び方
打ち方が決まったら、次は落とす場所です。4人しかいないコートには、必ず空きが生まれます。
狙い方1:ストレートとクロスは体の向きで決める
コースは手首でこじって作るものではありません。踏み切ったときの体の向きと、腕を振り下ろす方向で決まります。
まっすぐ前に振れば自分の正面(ストレート)、体を少し開いて斜めに振れば対角(クロス)へ飛びます。1本ごとに向きを変えるだけで、相手は的をしぼれなくなります。
1本目はストレート、次はクロスと決めておくのも手です。打つ前に決めておけば、迷って振りが小さくなることも防げます。
狙い方2:相手が動いた逆と前のスペースを見る
もう1つの目印は、相手の足です。レシーブの選手が前に出てきたら後ろ、下がったら前が空きます。
ネットが低いぶん、ブロックの上を越すのは簡単ではありません。それなら、ブロックの横を抜く道と、拾いに来ていない選手の前のスペースが現実的な狙い所になります。
横を抜くときは、サイドラインに向けて体を開いて振ります。ブロックの手とラインのあいだにできる細い道が、ねらい目です。



ブロックの外側に、道が空いてるんだ!



強く打たなくても、点が取れそうです!



空いた場所に置く、これがソフトバレーの攻撃ですよ。
4人でどこを守るかを決めておくと、空きの見つけ方も早くなります。
ありがちな3つの失敗と直し方
ここでは、練習中によく見かける3つの失敗を取り上げます。原因が分かれば、その日のうちに直せます。
失敗1:アウトになる
いちばん多いのがこの形です。原因は力の入れすぎか、当てる位置が下すぎるかのどちらかになります。
直す順番は、力加減が先です。7割に落としてから、それでも越えるなら当てる位置を上半分へずらしていきましょう。
失敗2:ネットにかかる
ネットにかかる場合は、当たる位置が低すぎます。ボールが落ちてきてから打とうとして、打点が肩より下になっていることが多いようです。
打点が下がる理由は、落ちてくるまで待ってしまうことにあります。軌道が見えた時点で下に入っておけば、高い位置のまま当てられます。
高く跳ぶ必要はありません。ただし、おでこより高い位置で当てることだけは守ってください。
失敗3:当たりが薄くて浮く
ふわっと浮いてしまうのは、手のひらの端や指先に当たっているサインです。手首を返す動作が途中で止まっているケースもあります。
自分の真上にボールを上げて、その場で手のひらの真ん中に当てる練習から戻すと、当たりが厚くなります。



浮いたら、当てる場所を見直すんだね。



浮イタ球ハ 相手ノチャンスボール
4人でできるアタックの練習手順
最後に、4人集まった日に回せる手順をまとめました。上から順に進めると、形が整っていきます。
1から2へ進む目安は、立ったままで10本続けて相手コートに入ることです。数字を決めておくと、上達が分かりやすくなります。
3から4へ進む目安は、トスに合わせて5本のうち4本が入ること。入る確率が先に立たないと、コースを狙う余裕は生まれません。
跳ぶ動作を足すのは最後で構いません。大人から始めた方が多い競技なので、痛みが出たらその日は跳ばずに、立ったままの打ち方に戻す。この判断がケガを防ぎます。
練習メニュー全体の組み立ては、次の記事にまとめています。
使うボールは、大会に出る予定があるなら早めに規格に合ったものへそろえておくと遠回りになりません。
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よくある質問
まとめ:力を抜いて置くほどアタックは決まる
ソフトバレーのアタックは、7割の力でボールの上半分をとらえることから始まります。
高く跳ぶ力や強い腕の振りがなくても、角度とコースで点は取れるようになります。
強く打つより、空いた場所へ落とす、これがソフトバレーの攻撃のいちばん分かりやすい指針です。
| 失敗 | 主な原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| アウトになる | 力の入れすぎ・当てる位置が下 | 7割に落とし、上半分へずらす |
| ネットにかかる | 打点が肩より下 | おでこより高い位置で当てる |
| 浮いて拾われる | 手のひらの端に当たっている | 真上に上げた球で当たりを厚くする |
次の練習日は、立ったまま10本入れることだけを目標にしてみてください。



まず力を抜くところからやってみる!



入るようになると、コースを選ぶ楽しさが出てきますよ♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ソフトバレーについては他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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