成長期のバレーと身長の考え方|親が知るべき基礎知識

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成長期のバレーと身長について考えるうさママとあげばコーチ
  • バレーをやると身長が伸びる、という話は本当なのか気になる
  • 背が低いと、この先バレーで不利になるのではと心配している
  • 成長期の子に、どう競技と付き合わせればいいか知りたい

こんな悩みを解決します。

先にお伝えしておきたいのは、身長は遺伝や生活習慣など多くの要因で決まり、特定の競技をすれば必ず伸びるというものではない、ということです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

指導の現場では、背の高さだけで伸びる選手が決まるわけではない、という場面を数えきれないほど見てきました。

大切なのは、身長にとらわれすぎず、成長期の体と上手に付き合いながら競技を楽しむことです。

なお、この記事は一般的な知識をお伝えするものです。身長や発育について心配なことがある場合は、自己判断せず小児科医などの専門家に相談してください。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • 身長と競技の関係についての、一般的な考え方がわかる
  • 成長期の体に無理をかけない付き合い方がわかる
  • 身長に関係なくバレーで伸びるための視点がわかる

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次

結論:身長は多くの要因で決まる。競技はその一部にすぎない

先に結論からお伝えします。成長期の身長と競技について、親が押さえておきたい考え方は次の3つです。

成長期の身長と競技を考える3つの軸
  • 身長は遺伝や生活習慣など、さまざまな要因で決まる
  • 「この競技をすれば背が伸びる」という単純な話ではない
  • 身長より、体を大切に扱いながら続けられるかが重要

「バレーをすると背が伸びる」という話を耳にすることがあります。ジャンプの多い競技だから、というイメージからくるものかもしれません。

ですが、これは科学的にはっきり示されているわけではありません。

身長は、遺伝・栄養・睡眠・成長のタイミングなど、多くの要因が関わって決まる。特定のスポーツだけで決まるものではない。

背が高い選手にバレー経験者が多く見えるのは、「バレーで背が伸びた」というより、「背の高さを生かせる競技なので、高い人が集まりやすい」という面が大きいと考えられます。

ここを混同しないことが大切です。

うさママ

「バレーをすると背が伸びる」ってよく聞くんですが、本当なんでしょうか?

あげば

気持ちはわかるけど、そう単純ではないんだ。背が伸びるかどうかは、いろいろな要因で決まる。バレーはあくまでその一部だと考えるのが正確だよ。

まずは、身長を過度に気にしすぎないこと。そのうえで、成長期の体とどう付き合うかを一緒に見ていきましょう。

成長期の体との付き合い方:無理をかけない

成長期は、体が大きく変化していく大切な時期です。だからこそ、競技との付き合い方に少し気をつけてあげたいポイントがあります。

バボット

セイチョウキハ ムリセズ ダイジニ

成長期の子どもは、骨や関節がまだ発達の途中にあります。この時期に痛みを我慢して過度な負荷をかけ続けると、体に負担が残ってしまうことがあります。

成長期は「たくさんやらせる」より「痛みなく続けられる」を優先する。無理は、あとから響くことがある。

特に、ジャンプや着地をくり返すバレーでは、膝やかかとに負担がかかりやすいものです。

「成長痛かな」と軽く考えず、痛みが続く場合は無理をさせず、必要に応じて医療機関で相談してあげてください。

うさママ

膝が痛いと言うことがあって、心配なんです。

あげば

痛みは体からのサインだよ。がんばりどきではなく、休みどきのことが多いんだ。痛みが続くようなら、我慢させずに整形外科などで診てもらうと安心だね。

大切なのは、練習量の多さよりも、体を大切にしながら長く続けられることです。この時期に体を痛めてしまうと、かえって競技を続けられなくなってしまいます。

無理をして一時的に上達しても、体を壊してしまえば元も子もありません。急がば回れで、体を守りながら着実に力をつけていくほうが、結局は遠くまで行けます。

また、十分な睡眠とバランスのよい食事は、成長期の体づくりの土台になります。

特別なことをする必要はなく、規則正しい生活を家庭で支えてあげることが、いちばんの後押しになります。

体づくりの話になると、筋トレをさせたほうがいいのか迷う保護者の方もいます。私が中学年代の選手に伝えているのは、重いダンベルやバーベルを扱う必要はないということです。

器具である程度の重量を扱うのは、怪我の防止と骨の成長を考えて、高校年代からで十分。

うさママ

早いうちから鍛えたほうが有利なのかと思っていました。

あげば

重さで鍛えるのは、体ができてからでいいんだ。それより今は、自分の体を思いどおりに動かせるようにしておくほうが効くよ。

中学年代でやってほしいのは、ダッシュやインターバル形式の走る練習、自分の体重を使った動きづくりです。

心肺機能が低いと試合の後半でプレーの精度が落ちてくるので、走れる脚をつくっておくことは、身長以上に試合で効いてきます。

成長を支える生活習慣:睡眠・食事・休養

身長を含めた体の成長は、競技そのものよりも、日々の生活習慣に支えられる部分が大きいと一般に考えられています。ここでは、家庭でできる土台づくりを整理します。

成長期の体を支える3つの土台
  • しっかり眠る(睡眠時間を削らない)
  • 主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく食べる
  • 疲れをためこまず、休む日をつくる

まず、睡眠です。成長期は体が大きく変化する時期なので、夜ふかしで睡眠時間を削らないことが大切だと言われています。

練習や勉強で忙しくても、睡眠を優先できるよう、家庭で生活リズムを整えてあげたいところです。

うさママ

つい寝るのが遅くなりがちなので、そこは気をつけてあげたいです。

あげば

うん。特別なサプリより、まずはしっかり眠ることが基本だよ。地味だけど、いちばん大事な土台なんだ。

次に、食事です。特定の食品をたくさん食べれば背が伸びる、という単純な話ではありません。

主食・主菜・副菜をそろえて、いろいろな食材からバランスよく栄養をとることが基本になります。

身長を「伸ばす特効薬」はない。睡眠・食事・休養という当たり前の土台を、崩さず続けることがいちばん。

そして、休養です。ハードな練習が続くと、体は疲れをためこみます。しっかり休む日をつくることも、体を育てるうえで欠かせません。

頑張りすぎず、休むことも成長の一部だと考えてあげてください。

なお、栄養や食事の量について具体的に気になる場合は、自己判断でサプリメントに頼るのではなく、管理栄養士や医師など専門家に相談すると安心です。

身長への不安を、子どもの前で口にしすぎない

親が身長を気にするあまり、その不安が子どもに伝わってしまうことがあります。ここは意外と見落とされがちなポイントです。

身長を気にしすぎることの落とし穴
  • 「背が低いから不利」と、子ども自身が思い込んでしまう
  • 伸ばせる技術や強みから、目がそれてしまう
  • 身長という変えにくいことに、気持ちを消耗してしまう

身長は、本人の努力だけでどうにかできるものではありません。

その変えにくいことばかりを話題にすると、子どもは「自分は不利なんだ」と感じ、自信を失ってしまうことがあります。

うさママ

つい「もう少し背が高ければね」と言ってしまっていました…。

あげば

悪気がないのはわかるよ。でも、その言葉は子どもの心に残りやすいんだ。身長より、その子が伸ばせるところに目を向けてあげてほしいな。

大切なのは、変えられないことより、変えられることに目を向けることです。身長は選べなくても、技術や動きの速さ、判断力は、練習で伸ばしていけます。

身長は選べない。でも、レシーブの正確さも、動きの速さも、頭の使い方も、努力で伸ばせる。伸ばせるところに目を向けよう。

親が身長にとらわれず、その子の頑張りや成長そのものを見てあげること。それが、子どもがのびのびと競技に打ち込むための、いちばんの支えになります。

身長に関係なくバレーで伸びる視点

バレーは、背が高い選手だけの競技ではありません。身長に関わらず活躍できる道が、たくさんある競技です。

サルくん

背が高くないと、バレーでは活躍できないのかな…?

あげば

そんなことはないよ。リベロのように、身長より守備の技術が主役になるポジションもある。背の高さは、数ある武器のひとつにすぎないんだ。

バレーには、レシーブを専門に守るリベロのように、身長よりも守備力や反応の速さが求められるポジションがあります。

低い姿勢での粘り強い守備は、背の高さとは別の武器です。

バレーは、背の高さ・守備・つなぎ・判断など、いろいろな強みが生きる競技。自分の武器を磨いた選手が伸びていく。

また、正確なパスやトス、コート全体を見て動く判断力なども、身長に関係なく磨ける大切な力です。

ゲームを組み立てるセッターは、背の高さよりも、状況を読む力とボールを操る技術が主役になります。

さらに、背が高くない選手には、低い重心を生かして素早く動けるという強みもあります。切り返しやフットワークの速さは、レシーブでもトスでも大きな武器になります。

背が高い=有利、背が低い=不利、という単純な図式ではない。体格ごとに、生かせる戦い方がある。

背が高いことだけが有利なのではなく、それぞれの体格に合った戦い方があるのです。

背の高い選手には高さを生かした攻撃という武器があり、背の低い選手には守備やスピード、判断という武器があります。

どちらが上ということではなく、持ち味が違うだけなのです。

実際、体が大きくなくても、こうした力を武器に活躍する選手はたくさんいます。

大切なのは、自分にない武器を欲しがることではなく、自分が持っている武器を、とことん磨いていくことです。

サルくん

自分の得意なところを伸ばせばいいんだね!

あげば

そういうことだよ。背の高さを気にするより、自分の武器を磨くほうが、ずっと前向きだし力もつくんだ。

体の成長のスピードには、大きな個人差があります。早く伸びる子もいれば、あとからぐんと伸びる子もいます。

今の身長だけで、その子の可能性を決めつける必要はまったくありません。

大切なのは、今できることに取り組みながら、競技を楽しみ続けることです。その積み重ねは、体の成長とともに、その子の力になっていきます。

成長期のバレーと身長についてよくある質問

バレーをすると本当に身長が伸びますか?

特定の競技をすれば必ず背が伸びる、という科学的な根拠ははっきり示されていません。身長は遺伝や生活習慣など多くの要因で決まります。身長の伸びについて気になる場合は、小児科医などの専門家に相談すると安心です。

背が低いと、バレーでは不利ですか?

背の高さは有利に働く場面もありますが、それがすべてではありません。守備や判断力、正確な技術など、身長に関係なく生かせる強みがたくさんある競技です。

成長期に筋トレをさせても大丈夫ですか?

正しいフォームで軽い負荷から行うぶんには、一般に問題ないと考えられています。ただし、痛みを我慢した過度な負荷は避けるべきです。心配な場合は指導者や専門家に相談しながら進めましょう。

まとめ:身長にとらわれず、その子の成長を見守る

成長期のバレーと身長について大切なのは、身長を気にしすぎることではなく、体を大切にしながら、その子の強みを伸ばしていくことです。

テーマ気にしすぎない見方大切にしたい見方
身長と競技バレーで必ず背が伸びる身長は多くの要因で決まる
成長期の体量をこなして鍛える痛みなく続けられることを優先
身長への不安変えにくいことに悩む技術など伸ばせる力に目を向ける
活躍の道背が高い選手だけのもの守備・判断など多様な強みが生きる

身長は、その子を決める要素のひとつにすぎない。体を大切にしながら強みを磨けば、道はいくらでも開けていく。

私は元日本代表として、体格に関わらず、自分の武器を磨いて活躍する選手を何人も見てきました。身長にとらわれず、その子自身の成長を、あせらず見守ってあげてください。

なお、身長や発育、体の痛みについて心配なことがある場合は、この記事の内容だけで判断せず、小児科医や整形外科などの専門家に相談しましょう。

うさママ

身長ばかり気にせず、この子の強みを一緒に見つけていこうと思います。

あげば

その視点があれば大丈夫だよ。子どもは、自分を信じてくれる親の存在で、のびのび伸びていくからね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

子育てとバレーの関わり方については他にも記事を書いています。
気になるテーマがあればぜひ読んで参考にしてもらえたら嬉しいです♪

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この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

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