- プレー中に靴紐がほどけて、何度も結び直している
- きつく結んでも、足がシューズの中で動いてしまう
- 靴紐の通し方や交換のしかたが分からない
こんな悩みを解決します。
バレーの靴紐がほどける原因は、ほどけにくい結び方を知らない・足に合った通し方をしていないの2つにしぼられます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、紐が原因のケガやプレーの乱れは、結び方と通し方を変えるだけでかなり減らせます。
靴紐は、シューズと足を一体にするための大事なパーツです。ここを整えるだけで、踏ん張りやジャンプの安定感が変わってきます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- プレー中にほどけない結び方(イアンノット)の手順が分かる
- 足をしっかり固定する通し方のコツが分かる
- 靴紐の交換時期と、長さ・色の選び方が分かる
シューズ本体の選び方を知りたい人は、こちらもどうぞ。
それでは、順番に見ていきましょう。
結論:靴紐で「安定」と「安全」が変わる
靴紐の結び方と通し方を整えると、プレーそのものが変わります。
- ほどけにくくなり、プレーが途切れない
- 足とシューズが一体になり、踏ん張りが効く
- ほどけた紐を踏む転倒のリスクが減る
いちばん大きいのは安全面です。プレー中に紐がほどけると、自分や相手が踏んで転ぶ原因になります。
サルくん試合中に紐がほどけると、すごく焦るんですよね…。



わかるよ。でもね、結び方を1つ変えるだけで、ほどける回数はぐっと減らせるんだ。
次に大きいのが、安定感です。
足とシューズがしっかり一体になっていると、サイドステップやジャンプの着地で足がブレにくくなります。
逆に紐がゆるいと、シューズの中で足が前後に動いてしまいます。
これは踏ん張りが効かないだけでなく、靴ずれやマメの原因にもなるんですよね。



紐ノ整備=安全・安定・足ノ保護ニ直結スル
意外と見落とされがちですが、紐のゆるみは靴ずれやマメにも関係します。
足が中で動くたびに、皮膚とシューズの内側がこすれるからです。
長い練習や試合の後半で足が痛くなる人は、紐のフィットを見直すだけで楽になることもあります。
つまり靴紐は、ただ結べばいいパーツではありません。
ほどけにくく結ぶ・足に合わせて通すの2つを意識するだけで、シューズの性能をしっかり引き出せます。
この記事では、その2つを順番に解説していきます。
プレー中にほどけない結び方
まず取り入れてほしいのが、ほどけにくい結び方です。



特別な結び方があるんですか?



うん。「イアンノット」っていう結び方だよ。ふつうの蝶結びより、ほどけにくいんだ。
イアンノットは、世界でいちばん速くほどけにくいと言われる蝶結びの一種です。
見た目はふつうの蝶結びとほとんど同じですが、左右の輪を同時に通すので、結び目がしっかりかみ合います。
慣れれば1秒ほどで結べて、しかもほどけにくいので、スポーツ向きの結び方なんですよね。
イアンノットの結び方
まずは基本のイアンノットの手順です。最初の1回目の交差までは、ふつうの蝶結びと同じです。
ポイントは、3つ目で2つの輪を同時に通すところです。
ここがふつうの蝶結びと違う部分で、結び目がしっかりかみ合ってほどけにくくなります。



最初は手がもたつくけど、3回も練習すれば指が覚えるよ。動画を見ながらやると分かりやすいかな。
文字だけだと少し難しいので、最初は手元を見ながらゆっくり試してみてください。
コツは、2つの輪を作るときに紐先を短めに残しておくことです。
紐先が長すぎると輪が大きくなり、結び目がきれいにしまりません。
一度コツをつかめば、ふつうの蝶結びと同じ速さで結べるようになります。
ふだんの蝶結びと結ぶ手間はほとんど変わらないのに、ほどけにくさは大きく変わります。
結び直しの回数が減るぶん、プレーに集中できるのも大きなメリットです。
それでもほどける時の追加ワザ
イアンノットでもほどけてしまう場合は、もうひと工夫を加えましょう。
これは「二重蝶結び」と呼ばれる方法で、結び目がさらにほどけにくくなります。



二重蝶結ビ=ホドケ防止ノ最終手段
ただし、二重にするとほどく時に少し手間がかかります。
ふだんの練習はイアンノット、絶対にほどけたくない試合は二重蝶結び、と使い分けるのもおすすめです。
ほどける回数が多い人は、まずイアンノットを試して、それでもほどけるなら二重蝶結びにするのがおすすめです。
結び方を変えるだけで、プレー中の「結び直し」の回数はぐっと減りますよ。
足を固定する靴紐の通し方
ほどけにくく結べたら、次は通し方です。じつは通し方しだいで、足の固定感は大きく変わります。



紐の通し方なんて、考えたことなかったです…。



多くの人がそうだよ。でも通し方を変えると、かかとが浮かなくなったり、甲の圧迫が減ったりするんだ。
シューズの紐穴(アイレット)は、ただ通すためだけにあるのではありません。
通し方を工夫することで、足の形やフィットの悩みに合わせた調整ができます。
ここでは、バレーで使いやすい代表的な2つの通し方を紹介します。
かかとを固定する通し方
シューズの中でかかとが浮く・ズレる人には、いちばん上の紐穴を使った固定法が効果的です。
多くのバレーシューズには、いちばん上にもう1つ余分な紐穴がついています。
この通し方は「ヒールロック(かかと固定)」と呼ばれ、足首まわりがしっかりホールドされます。



かかとが浮くと、ジャンプの着地で足がブレるんだ。この通し方で、かかとがピタッと収まるよ。
サイドステップやジャンプの多いバレーでは、かかとの固定はとても大事です。
着地のたびに足がシューズの中で動くと、踏ん張りが効かず、ケガにもつながります。
特にレシーブで急に方向を変えるとき、かかとが浮いていると体が一瞬遅れます。
この一瞬のズレが、反応の遅れやバランスのくずれにつながるんですよね。
ヒールロックは少し手間に感じますが、一度通してしまえば毎回結び直す必要はありません。
足首がしっかり収まる感覚を一度味わうと、もとには戻れなくなる人も多いです。
甲の圧迫をやわらげる通し方
逆に、甲が高くて紐をしめると痛い人もいます。
その場合は、痛いところの紐穴を「飛ばして」通すと、その部分の圧迫がやわらぎます。
こうすると、甲の一点に集中していた圧力が分散されます。



甲ガ痛イ→該当ノ穴ヲ飛バスト圧迫ガ和ラグ
足の形は人それぞれで、既製品のシューズが全員にぴったり合うわけではありません。
通し方を少し変えるだけで、自分の足に合わせた快適さに近づけられるんですよね。
シューズ自体が足に合っていない場合は、サイズや幅の見直しも大切です。



通し方で直らない痛みは、そもそもサイズや幅が合っていないサインかもしれないよ。
足に合うシューズの選び方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
靴紐の交換と長さ・色の選び方
最後に、靴紐そのものの交換と選び方を見ていきましょう。
靴紐は消耗品です。シューズ本体がまだ使えても、紐だけ先にいたむことはよくあります。
- 先のプラスチック部分(セルチップ)が取れて通しにくい
- ほつれて毛羽立ち、結びにくくなった
- 伸びてしまい、しめても固定感が出ない



紐だけ交換できるんですね。シューズごと買い替えなくていいのか。



そうそう。紐は数百円で買えることが多いから、いたんだら気軽に替えていいんだよ。
紐が伸びたりほつれたりすると、しめても固定感が出ず、結び方を工夫しても効果が半減します。
せっかくイアンノットやヒールロックを覚えても、紐そのものがいたんでいたら台無しです。
シューズを長く快適に使うためにも、紐は早めに交換するのがおすすめです。
交換のついでに、左右の紐を新しいものにそろえると、しめ心地も均一になります。
片方だけ伸びていると、左右で固定感が変わってバランスが取りにくくなるからです。
靴紐の長さの選び方
交換用の紐を買うときに、いちばん迷うのが長さです。
長さは、シューズの紐穴の数で決まります。今ついている紐を抜いて、長さを測るのが確実です。
- 今の紐を抜いて、まっすぐ伸ばして測る
- 同じ長さか、近い長さの紐を選ぶ
- 迷ったら、少し長めを選んで結び目で調整する
短すぎると結べず、長すぎると余った紐が地面について危険です。
交換用の紐は、今ついている紐と同じ長さを選ぶのが基本。
どうしても分からない時は、シューズのメーカーや型番で適合する長さを調べると確実です。
靴紐の色とタイプの選び方
長さが合えば、あとは色やタイプは好みで選んで大丈夫です。



チームカラーの紐に替えたら、気分が上がりそうです!



いいね。お気に入りの色だと練習も楽しくなる。安全な範囲なら、自由に楽しんでいいんだよ。
紐には、丸い「丸紐」と平たい「平紐」があります。
平紐のほうが結び目がほどけにくいと言われるので、ほどけが気になる人は平紐を選ぶのも1つの手です。
ただし、シューズの紐穴の形によっては通しにくい場合もあるので、無理のない太さを選びましょう。
色を変えるのは、モチベーションを上げるうえでも効果的です。
お気に入りの1足になれば、練習にも前向きに取り組めますよね。
チームでカラーをそろえれば、一体感が出てプレーの気合も入ります。
ただし、大会によってはシューズや紐の色に決まりがある場合もあります。
派手な色に替えるときは、念のため指導者や大会の規定を確認しておくと安心です。
紐は手軽に替えられて、見た目の印象も大きく変わるパーツです。
機能と気分の両方を満たせるよう、自分に合った1本を選んでみてください。
なお、結ぶ手間そのものをなくしたい人には、結ばない伸縮ゴムタイプの紐という選択肢もあります。ほどける心配がなくなるので、練習に集中したい人や小学生にも扱いやすい替え紐です。
よくある質問
ここでは、靴紐についてよく寄せられる質問にまとめてお答えします。
まとめ
この記事では、バレーシューズの靴紐の結び方・通し方・交換について解説しました。最後に振り返りましょう。
大切なのはほどけにくく結ぶ・足に合わせて通すの2つです。
結び方はイアンノット、足が動く人はかかと固定の通し方、甲が痛い人は紐穴を飛ばす。
この工夫だけで、踏ん張りや着地の安定感が変わってきます。
紐がいたんだら早めに交換し、お気に入りの色で気分を上げるのもおすすめです。



さっそくイアンノット、練習してみます!



うん。紐を整えるだけでプレーが安定するから、ぜひ試してみてね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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