- バレーのポジションがいくつあって、それぞれ何をするのか分からない
- 自分はどのポジションに向いているのか知りたい
- セッターやリベロなど、名前は聞くけど役割の違いがあいまい
こんな悩みを解決します。
バレーボールのポジションは、大きく5つの役割に分かれていて、それぞれに「向いている人」がいます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
選手としても指導者としても、自分の役割を理解している選手はぐんと伸びると感じてきました。ポジションは「優劣」ではなく「役割分担」です。
それぞれの持ち味を活かし合うことで、チームは強くなります。
このページでは、6人それぞれのポジションの役割と適性を一通り整理します。
気になるポジションは、それぞれの詳しい記事へリンクしているので、あわせて読んでみてください。
- コートに立つ6人の配置と、5つの役割の違い
- セッター・OH・OP・MB・リベロそれぞれの仕事と適性
- 自分に合うポジションの見つけ方
それでは、ポジションを順番に見ていきましょう。
バレーボールのポジションは大きく5種類

まず全体像です。6人制バレーは、コートに6人が立ち、前衛3人・後衛3人に分かれます。
そして、サーブ権を得るたびに全員が時計回りに1つずつ移動する「ローテーション」があります。
役割の種類は、大きく次の5つに分けられます。
- セッター(S):攻撃を組み立てる司令塔
- アウトサイドヒッター(OH):攻守の柱・エース
- オポジット(OP):超攻撃型のスペシャリスト
- ミドルブロッカー(MB):ブロックの要と速攻
- リベロ(L):守備専門・コート上の監督
サルくん6人なのに役割は5つなんですか?



OHは2人いることが多いんだ。だから人数は6人でも、役割の種類は5つになるんだよ。
ローテーションがあるため、リベロ以外の選手は前衛でも後衛でもプレーします。だからこそ、攻撃も守備も両方できる総合力が求められるのです。
なお、リベロだけはローテーションで前に上がらず、つねに後衛で守備に専念する特別な存在。前衛に上がらない代わりに、後衛での守備を一手に引き受けます。
「ポジション」という言葉には、実は2つの意味があります。1つは、いま説明している「セッター」「リベロ」などの“役割”。
もう1つは、コート上の前衛・後衛といった“立ち位置”です。この記事では、主に“役割”のほうを解説していきます。



ポジション=「役割」ト「立チ位置」ノ2ツノ意味ガアル。
それぞれの役割を知ると、試合を見るのも、自分のプレーを磨くのも、ぐっと面白くなります。次の章から、1つずつ見ていきましょう。
セッター(S)|攻撃を組み立てる司令塔
セッターは、レシーブで上がったボールを2本目で受け、スパイカーが打ちやすいトスを上げる「攻撃の組み立て役」です。
野球でいえばキャッチャー、サッカーでいえば司令塔のような存在で、どのスパイカーに、どんなトスを上げるかを瞬時に判断します。



セッターはチームの頭脳。相手ブロックを見て、味方の調子を読んで、攻撃を組み立てるんだ。
求められるのは、正確なハンドリングだけでなく、観察力・判断力・そしてチームを動かすリーダーシップです。
セッターは1セットの中で何十回もボールに触り、そのたびに「誰に・どこへ上げるか」を決め続けます。
相手ブロックの枚数、味方の調子、点差や流れまで読んで配球する——まさにチームの頭脳です。



そんなにたくさん考えながらプレーしてるんですね…!
ミスをスパイカーのせいにせず、責任を引き受ける強さも大切です。スパイカーが気持ちよく打てるよう支える「黒子」の精神が、名セッターの条件です。
私がセッターに一番求めるのは、味方アタッカーの調子を落とさない配球です。誰がいま乗っているのか、誰が決まっていないのか。それを大まかにつかみながらトスを配っていきます。
相手ブロッカーの高さと味方の力量を見比べて、そのつど上げ先を変える臨機応変さも欠かせません。
序盤・中盤・終盤の流れを描き、25点を取り切るところまでコーディネートする——そこまで担うのがセッターという役割だと私は伝えています。



トスを上げるだけじゃなくて、試合の流れごと組み立てるんですね!
なお、トスを「上げる動作そのもの(オーバーハンドやバックトスのやり方)」は、トスのカテゴリで詳しく解説しています。
このポジション解説では、セッターという「役割」の面を深掘りしています。
セッターの役割・適性・配球・連携について、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
アウトサイドヒッター(OH/レフト)|攻守の柱・エース
アウトサイドヒッター(OH、ウイングスパイカーとも呼びます)は、コートの左側(レフト)から攻撃する、チームの中心選手です。
OHは、攻撃だけでなく守備も担当する「攻守の柱」です。
サーブカット(レセプション)にも入り、レシーブから素早く助走に移って攻撃する——この切り替えの速さが問われます。



エースって、やっぱりOHのことが多いんですね!



そうだね。点も取るし、守備でも頼られる。試合を通していちばん仕事量が多いポジションだよ。
OHに向いているのは、攻撃も守備もバランスよくこなせる、運動量の多い選手です。悪いトスでも打ち切る力や、長いラリーを支えるスタミナも武器になります。
多くのチームでOHは2枚(レフトとライト寄りに配置)おり、サーブカットの中心を担います。
レセプションが乱れたときに、二段トスを高く上げてもらってから打ち切る場面も多く、「どんなトスでも点にする」総合力が問われます。



エースは華やかに見えるけど、実は守備の地味な仕事もいちばん多い。だから信頼されるんだ。
中学・高校で「まず任されやすい」のもOHです。攻守をまんべんなく経験できるので、バレーの基礎が自然と身につくポジションでもあります。
オポジット(OP/ライト)|超攻撃型スペシャリスト
オポジット(OP)は、コートの右側(ライト)から攻撃する、攻撃に特化したポジションです。セッターの対角に入るため「オポジット(=反対)」と呼ばれます。
OHがレセプションに入るのに対し、OPはレセプションを免除され、その分、攻撃に専念することが多いのが特徴です。後衛からのバックアタックも重要な仕事になります。



オポジット=攻撃ノ専門職。セッターノ対角ニ入ル。
求められるのは、何よりも「決定力」です。苦しい場面でもトスを呼び込み、確実に点を取りきる勝負強さが必要です。



OPは点取り屋。打数も多いから、メンタルの強さも大事なポジションだよ。
左利きの選手はライトから打つと角度がつきやすいため、オポジットで活躍しやすいと言われます。
利き手の関係で、右利きが多いレフトより助走やスイングが自然になるためです。
チームの中でも特に高さとパワーを備えた選手が任されることが多く、「最後に頼れる切り札」として終盤の大事な場面でトスが集まります。
守備の負担が少ない分、いかに攻撃で違いを生み出せるかが評価のポイントです。
ミドルブロッカー(MB/センター)|ブロックの要と速攻
ミドルブロッカー(MB、センターとも呼びます)は、ネット中央でブロックの中心を担い、攻撃では「クイック(速攻)」を打つポジションです。
守備では、相手の攻撃に合わせて左右へ素早く動き、ブロックに跳びます。
チームのブロックの枚数をそろえる「要」であり、MBのブロックがいいチームは、守備全体が安定します。



攻撃だけじゃなくて、ブロックでもチームを支えるんですね!
攻撃では、セッターと息を合わせた速いクイックで相手を翻弄します。
自分が打たなくても、「囮(おとり)」として跳ぶことで相手ブロックを引きつけ、味方を楽にする——この貢献もMBの大切な仕事です。
数字に表れにくいけれど、チームの勝敗を左右する縁の下の力持ちと言えます。



自分が打たなくてもチームを助けられる。囮の動きの価値が分かる選手は、本物のミドルだよ。
背が高く、左右への動きが速い選手がMBに向いています。一方で、後衛ではリベロと交代することが多く、前衛での仕事に集中するポジションでもあります。
クイックはセッターとのタイミングがすべてです。ほんの一瞬のズレで合わなくなるため、息の合った連係を地道に磨く必要があります。
派手さよりも、正確さとひたむきさが光るポジションです。



縁の下の力持ち、かっこいいです!
リベロ(L)|守備専門・コート上の監督
リベロは、一人だけユニフォームの色が違う、守備専門のポジションです。
攻撃(サーブ・ブロック・前衛での攻撃)には参加しませんが、その代わりにレシーブのスペシャリストとして後衛を守ります。
リベロは審判の許可なく何度でも交代でき、守備の名手をコートに残しておくための仕組みです。
正確なレシーブと、後ろから全体を見て指示を出す「コート上の監督」としての役割を担います。



リベロは身長が高くなくても、トップレベルで活躍できるポジション。守備が好きな選手にぴったりだよ。



背が高くなくても主役になれるんですね!
求められるのは、ボールへの反応の速さ、粘り強さ、そして冷静さです。チームを鼓舞する声かけも、リベロの大事な武器になります。
後衛から味方全体が見えるため、「次はこう守ろう」と指示を出す司令塔的な役回りも担います。
リベロは主にミドルブロッカーと交代でコートに入り、後衛の守備を一手に引き受けます。攻撃に参加しない分、レシーブの一本一本に集中できるのが強みです。
どんなに強いスパイクも拾い続けるリベロがいると、チームは粘り強くなり、見ている人を勇気づける存在にもなります。
なお、リベロにはサーブやブロックができないなどの細かいルールがあります。ルールの詳細はルールのカテゴリでも解説しています。
自分に合うポジションの選び方


「自分はどのポジションが向いているの?」と迷ったら、まずは自分の得意なことから考えてみましょう。
- 全体を見て指示を出すのが好き → セッター
- 攻撃も守備もバランスよく → アウトサイドヒッター
- とにかく打って点を取りたい → オポジット
- 背が高く、ブロックや速攻が好き → ミドルブロッカー
- 守備が好き・粘り強い → リベロ
ただし、これはあくまで目安です。最初は苦手だと思ったポジションで、やってみたら才能が開花することもよくあります。
私は選手に、今の体格や得意不得意だけでポジションを決めつけないでほしいと話しています。中学から高校にかけては、体つきも動きも大きく変わるからです。
そのときに「別の役割のほうが合っていた」と分かることも、珍しくありません。
複数のポジションを経験しておくと、味方が何を考えて動いているのかが見えてきます。セッターの苦労を知っているスパイカーは、多少ズレたトスでも合わせにいけるでしょう。
レシーブの大変さを知っている選手なら、拾ってくれた味方に自然と声をかけられます。



成長期は身長も大きく変わる。今の体格だけで決めつけず、いろいろ経験してみるのがおすすめだよ。
身長や体格も一つの目安にはなりますが、絶対ではありません。背が低くてもリベロやセッターという道がありますし、俊敏さや判断力で勝負できるポジションもあります。
自分の「好き」と「得意」が重なるところを探してみてください。
大切なのは、どのポジションでも「チームのために何ができるか」を考えることです。役割を理解して動ける選手は、どこでも必要とされます。



まずは今のポジションを、もっと深く知ることから始めます!
まとめ
バレーボールのポジションは、優劣ではなく役割分担です。最後にポイントを振り返りましょう。
- コートの6人は前衛3・後衛3、ローテーションで全員が回る
- 役割は司令塔・エース・点取り屋・ブロックの要・守備の専門家の5種類
- 向き不向きの目安はあるが、決めつけずいろいろ経験するのが大切
どのポジションにも、そこにしかない面白さと難しさがあります。
司令塔として試合を操る楽しさ、エースとして決めきる快感、ブロックで相手を止める爽快感、守備でチームを救う喜び——自分が夢中になれる役割を見つけることが、上達の一番の近道です。
ポジションは、一度に全部を覚えようとしなくて大丈夫です。気になるポジションの記事から1つずつ読んで、理解を深めていきましょう。
自分の役割を深く知るほど、プレーの判断は速くなり、チームへの貢献も大きくなります。
まずは今の自分のポジションを誰よりも理解することから始めてみてください。それがチームの中であなたの居場所をつくり、自信にもつながっていきます。



役割が分かると、バレーはもっと面白くなる。一緒に学んでいこうね♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ポジションについては他にも記事を書いています。気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
送料無料・写真の無制限保存・ネットスーパー・Prime Video
Amazonプライムには、バレーを頑張るみなさんに嬉しい特典がそろっています。
- Prime Video:アニメ「ハイキュー!!」など人気作品が見放題
- 送料無料:バレーボール用品など、対象商品が送料無料で届く
- Amazon Photos:自分の写真も、お子さんの試合や成長の写真も、容量無制限で保存できる
- ネットスーパー:重い飲み物や食料も、買い物に行かず最短約2時間で自宅に届く(対象エリア)
▼ プライムは30日間の無料体験あり(期間内に解約すれば0円)









