- バレーになると自信が持てず、思い切ってプレーできない
- 「自分なんて下手だから」と、いつも消極的になってしまう
- 自信がある選手がうらやましいけど、性格だから無理だと思っている
こんな悩みを解決します。
バレーの自信は生まれつきの性格ではなく、小さな成功体験を積み重ねて育てる「習慣」で身につきます。
私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。
10年以上スクールで指導してきましたが、自信のある選手とない選手の差は、才能ではなく日々の心の習慣にありました。うまい選手が自信を持つのではなく、自信を育てた選手がのびのび伸びていきます。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
- 自信が「性格」ではなく「育てられるもの」だとわかる
- できたことを数える、口ぐせを変えるなど自信を育てる具体的な習慣
- 試合本番で自信を保ち、思い切ってプレーするためのコツ
メンタルの全体像から知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
それでは、自信の育て方を順番に見ていきましょう。
自信は性格ではなく「育てるもの」
最初に結論からお伝えします。バレーの自信は、生まれつきの性格ではありません。
自信は、後から練習で育てられるスキルです。スパイクやレシーブと同じで、正しいやり方で続ければ、誰でも少しずつ身についていきます。
サルくんでも、もともと自信たっぷりな子っているじゃないですか…。



それも、知らないうちに自信が育つ習慣を続けてきた結果なんだよ。
「自分は本番に弱い性格だから」とあきらめてしまうと、そこで成長が止まります。性格のせいにしている限り、変えようがないからです。
でも、自信を「習慣で育つもの」と考え直すと、今日から変えられます。これが、自信をつける第一歩です。
体育館で「自信がありません」と言う選手に、できるようになったことを聞くと、たいてい答えが出てきません。できた事実がないわけではなく、覚えていないだけなんです。
だからこの記事では、性格を変える話は一切しません。やることは、自信の材料を毎日ためて、それを見える形で残していく作業だけです。
自信は「結果」ではなく「積み重ね」から生まれる
多くの人は、大きな結果が出てから自信がつくと思っています。試合に勝ったら、レギュラーになれたら自信が持てる、という考え方です。
でも、実際は逆です。先に小さな自信を積み重ねた選手が、のびのびプレーして結果を出していきます。
大きな成功を待っていると、いつまでも自信は育ちません。今日できた小さなことから、少しずつ積み上げていくのが近道です。
うまい選手より「育てた選手」が伸びる
私の指導現場では、最初から飛び抜けてうまい選手より、自信を育てるのが上手な選手のほうが、最終的に大きく伸びていきます。
うまくても自信がないと、ミスを怖がって思い切れません。逆に、今は発展途上でも自信を保てる選手は、どんどん挑戦して経験を積みます。



ジシンハ ノビシロヲ ツクル
つまり自信は、結果を待つものではなく、自分で育てていくものなのです。
小さな成功体験を「記録」して自信を育てる
自信を育てるいちばんの土台が、小さな成功体験を記録することです。
人の脳は、できなかったことばかり覚えて、できたことはすぐ忘れてしまいます。だから意識して書き残さないと、自信の材料がたまっていきません。



たしかに、ミスした場面はずっと覚えてるのに、できたことは忘れてます…。



みんなそうなんだ。だからこそ、できたことを記録するのが効くんだよ。
毎日の練習や試合のあとに、できたことを書き出してみてください。これだけで、自信の材料が目に見える形で残っていきます。
練習後に「できたこと」を1つ書き出す
やり方はとてもシンプルです。練習や試合のあとに、その日できたことを1つだけノートに書きます。
「サーブが3本連続で入った」「声を最後まで出し続けられた」——どんなに小さくても大丈夫です。
うまくいったプレーだけでなく、頑張った姿勢を書いてもかまいません。「最後まであきらめずにボールを追えた」なども立派な成功です。
大事なのは、毎日続けることです。1日1つでも、1か月で30個の自信の材料がたまります。
この30個は、あなたが確かに前進してきた証拠になります。落ち込んだときに見返すと、自分を支えてくれる宝物になります。



1か月で30個も貯まるんですね!



しかも自分にしか書けない記録だからね。値打ちがあるんだよ。
続けるコツは、時間をかけないこと。長い文章を書こうとすると三日で止まってしまうので、1行だけ、30秒で終わらせるくらいがちょうどいいでしょう。
道具はノートでもスマホのメモでもかまいません。大事なのは形式ではなく、できた事実が消えずに残ることだからです。
ミスではなく「できた瞬間」に目を向ける
書き出すときのコツは、ミスではなく、できた瞬間に目を向けることです。
できなかったことを反省するノートではなく、できたことを集めるノートだと考えてください。反省は練習中にすれば十分です。
家に帰ってからのノートは、自分をほめる時間にします。これを続けると、自分の良いところに自然と目が向くようになります。
他人ではなく「昨日の自分」と比べる
自信をなくす大きな原因は、他人と比べてしまうことではないでしょうか。
うまい選手と自分を比べると、足りないところばかり目について、どんどん自信を失います。上には上がいるので、比べる相手を変えない限り終わりがありません。



チームのエースと比べると、自分なんて全然ダメだって思っちゃいます…。



比べる相手を、その子じゃなくて昨日の自分に変えてみよう。
比べる相手を「昨日の自分」に変えるだけで、見える景色が大きく変わります。昨日より少しでも成長していれば、それは確かな前進だからです。
比べる相手を「過去の自分」にする
他人は、生まれ持ったものも、これまでの経験も自分とは違います。条件が違う相手と比べても、正しい評価にはなりません。
唯一フェアに比べられるのが、過去の自分です。1か月前の自分、1年前の自分と比べてみてください。
レシーブが続くようになった、声が出せるようになった——必ず成長している部分が見つかります。
「昨日より1つ」の成長を確認する
おすすめは、1日の終わりに「昨日より良くなったこと」を1つ確認することです。
昨日より1つだけ前に進めば十分、という考え方を持つと、毎日が小さな成功の連続になります。
大きく変わろうとしなくて大丈夫です。小さな前進を毎日積み重ねた選手が、半年後にいちばん遠くまで来ています。
否定的な「口ぐせ」を変える
自信を育てるうえで、意外と見落とされがちなのが口ぐせです。
「どうせ無理」「また失敗する」——こうした言葉を口に出すと、心も体もその通りに動こうとします。言葉は、自分の心への命令だからです。



サーブを打つ前に、いつも「ミスするな」って思っちゃってます。



「ミスするな」は、頭の中でミスを思い浮かべてるのと同じなんだ。気をつけよう。
普段の口ぐせを少し変えるだけで、プレーへの向き合い方が変わっていきます。お金もかからず、今日からできる習慣です。
「どうせ無理」を「やってみよう」に変える
まず変えたいのが、挑戦する前の言葉です。「どうせ無理」を「やってみよう」に置き換えてみてください。
「ミスするな」ではなく「ねらった所へ打とう」と、やりたいことを言葉にします。否定形ではなく、肯定形で自分に声をかけるのがコツです。



ヤリタイコトヲ コトバニスル
人は、言葉にしたイメージの方向に体が動きやすくなります。だから、なってほしい姿を言葉にするのが大切です。
失敗したときの「ひとり言」を整える
ミスしたあとの、ひとり言も整えましょう。「自分はダメだ」と責める言葉は、自信をどんどん削っていきます。
「ドンマイ、次いこう」と、自分にやさしく声をかけるだけで、気持ちの切り替えが早くなります。
仲間がミスしたとき、あなたは「ドンマイ」と声をかけますよね。それと同じやさしさを、自分にも向けてあげてください。
自信を育てるときにやりがちな失敗
自信を育てようとするとき、よかれと思ってやったことが逆効果になる場合があります。
ここでは、私の指導現場でよく見かける2つの失敗を紹介します。先に知っておくだけで、遠回りを防げます。



自信をつけようとして、かえって落ち込むこともあるんですか?



あるんだよ。やり方を少し間違えると、逆に自信を削っちゃうこともあるんだ。
どちらもありがちな失敗なので、自分に当てはまっていないかチェックしてみてください。
大きな目標だけを追いかけてしまう
1つ目は、いきなり大きな目標だけを追いかけてしまうことです。
「レギュラーになる」「県大会で勝つ」といった目標は大切ですが、それだけだと、達成するまで自信の材料がたまりません。
大きな目標は、小さなステップに分けて1つずつ達成するのがコツです。階段を1段ずつ上がるように、小さな成功を積み重ねていきましょう。
完璧を求めて自分を責めてしまう
2つ目は、完璧を求めすぎて、できなかった部分ばかり責めてしまうことです。
10本中9本うまくいっても、1本の失敗だけを気にしていると、自信は育ちません。これでは、せっかくの成功が見えなくなってしまいます。



カンペキヨリ デキタコトニ メヲムケル
100点でなくても大丈夫です。できた部分にしっかり目を向けて、自分をほめる習慣を持ちましょう。
試合本番で自信を保つコツ
最後に、育てた自信を試合本番でも保つコツをお伝えします。
どれだけ準備しても、本番では不安が出てくるものです。大事なのは、不安をゼロにすることではなく、不安があっても自信を保つ方法を持っておくことです。



せっかく育てた自信を、本番でもちゃんと出したいです!



いいね。準備したことを思い出すだけで、本番の自信は安定するよ。
ここでは、本番ですぐ使える2つのコツを紹介します。どちらも特別な道具はいりません。
積み重ねた「記録」を見返す
試合前に、これまで書いてきた、できたことのノートを見返してみてください。
自分が積み重ねてきた成功の記録は、何よりの心の支えになります。「これだけやってきた」という事実が、本番の不安を和らげてくれます。
自信の根拠は、気合いではなく積み重ねた事実です。だから、見える形で残しておくことが効いてきます。
「やること」に集中する
本番で不安が大きいときは、結果ではなく、やることに意識を向けましょう。
「勝てるかな」「ミスしたらどうしよう」と結果を考えると、不安はふくらみます。でも「腰を低く構える」「声を出す」など、今やることに集中すると、不安は静まります。
試合前に、その日やることを2つか3つだけ決めておくと、さらに迷いません。数が多いと結局どれも中途半端になってしまうからです。
自分でコントロールできるのは、結果ではなく今の行動だけ。やることに集中する習慣が、本番でも自信を保つ力になります。
よくある質問
まとめ:自信は今日の習慣から育つ
この記事では、バレーで自信をつける習慣をお伝えしてきました。
自信は生まれつきの性格ではなく、小さな成功体験を記録し、昨日の自分と比べ、口ぐせを変える習慣で育てられます。
私自身、元日本代表として大きな舞台に立つほど、自信を支えてくれたのは才能ではなく日々の積み重ねでした。



まずは今日から、できたことを1つ書き出してみます!



その一歩がすべての始まりだよ。続けていけば、必ず自信は育つからね♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
メンタルについては他にも記事を書いています。気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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