バレー選手の食育|保護者が知っておきたいサポートの基本

当ページのリンクには広告が含まれています。
バレー選手の食育|保護者ができるサポートの基本
  • バレーをがんばる子どものために、食事で何をしてあげればいいの?
  • 栄養のことを勉強するほど、毎日の食卓がプレッシャーになってきた…
  • もっと食べなさいとつい言ってしまうけど、これでいいのかな?

こんな悩みを解決します。

バレーボールの食育で保護者が大切にしたいのは、特別なことより「いつもの食事をそろえて続ける」ことです。

私は元日本代表として活動し、SVリーグで監督を務めることができるバレーボールコーチ4の資格を保有しています。

10年以上スクールで子どもたちを見てきましたが、伸びていく選手の後ろには、無理なく食事を支えるご家庭があるなと感じます。

完ぺきな献立をそろえることよりも、毎日くり返せる「ふつうの食卓」を続けるほうが、よほど子どもの体と心を元気にしてくれます。

ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事を読むことで得られる3つのこと
  • バレー選手の食育で保護者がやるべきことの全体像がわかる
  • 完璧主義にならず、無理なく続けるための考え方が身につく
  • 子ども自身が食の大切さを学べる関わり方がわかる

コンディショニング全体の流れは、こちらの記事でまとめています。

目次

バレーボールの食育とは|保護者がまず知っておきたいこと

バレー選手の食育で保護者が支えるいつもの食卓のイラスト

食育と聞くと、栄養の知識を覚えて、完ぺきな献立を作ることだと思われがちです。でも、保護者にとっての食育の中心は、もっとシンプルなところにあります。

子どもが食べることを大切にできる土台を、毎日の食卓でそっと支えること。これが食育の本当の中身なんですよね。

うさママ

食育って、栄養を全部覚えないといけないのかと思っていました…。

あげば

大丈夫ですよ。むずかしい知識より、続けられる毎日の食卓のほうがずっと大事なんです。

栄養素を細かく計算したり、料理を増やしたりしなくても、食育は始められます。「いつもの食事を、家族でそろえてとる」。まずはそれだけで、十分なスタートになります。

知識をそろえることより、続けることが食育

食育というと、タンパク質や炭水化物といった栄養の知識を思い浮かべるかもしれません。もちろん知っておくと役に立ちますが、知識は食育のゴールではありません。

大切なのは、その知識を毎日の食卓で無理なくくり返せる形にすることです。知識が完ぺきでも、続かなければ子どもの体には届きません。

逆に、知識は少しでも、毎日同じように食事がそろっていれば、体はしっかり育っていきます。

だからこそ、覚えることより「回し続けられる形」を先に決めてみてください。

バボット

チシキヨリ ツヅケルチカラ

食べる力は、心と体の両方を育てる

食育で育つのは、体だけではありません。食を通して、次のような心の部分も少しずつ育っていきます。

食卓を通して育つ「心の力」
  • 食べることを楽しめる気持ち
  • 自分で食を選ぶ力
  • 家族と食卓を囲む安心感

体つきの変化は目に見えてわかりますが、こうした心の土台は、毎日の食卓の空気からゆっくり作られていきます。すぐに結果が見えないぶん、続けた家庭ほど差が出るところ。

バレーは体だけでなく、気持ちの強さも問われるスポーツです。毎日の食卓で心が満たされている子は、練習や試合でも前向きに踏ん張れることが多いように感じます。

うさママ

食事って、体だけじゃなくて心も育ててくれるんですね。

あげば

そうなんです。だからこそ、楽しい食卓を続けることが何よりの食育になりますよ。

なぜバレー選手に食育が大切なのか

練習後の食事が体づくりを支えるバレー選手の食育のイラスト

バレーボールは、ジャンプやダッシュをくり返す運動量の多いスポーツです。その動きを支えているのが、毎日の食事でとる栄養なんですよね。

練習でがんばった分の刺激を、エネルギーや体づくりにつなげるには、材料となる栄養が欠かせません。材料が足りないまま練習だけを重ねても、体は思うように育ちません。

食事は、練習の効果を体に定着させるための土台だと考えてみてください。

うさママ

練習をがんばれば、体は勝手に強くなるものだと思っていました。

あげば

練習はきっかけなんです。体を実際に作る材料は、食事からしかとれないんですよ。

ここで保護者に知っておいてほしいのは、子どもは食を「家庭から学ぶ」ということです。家でととのった食卓を見て育った子は、大きくなっても自分で食を大切にできるようになります。

つまり食育は、いまの体づくりだけでなく、子どもが一生付き合っていく食習慣の土台にもなります。

各栄養素の具体的なはたらきや、食事の組み立て方の基本は、別の記事でくわしく解説しています。

特別なことより「いつもの食事をそろえて続ける」

食育の基本となる主食・主菜・副菜・乳製品・果物がそろった食卓のイラスト

食育でいちばん大切なのは、特別なメニューを用意することではありません。

いつもの食事をそろえて、毎日くり返し続けること。これが食育の本丸です。

高価なサプリや、手の込んだ料理は必要ありません。ふだんの食卓で、次のお皿がそろっていれば十分なんですよね。

食卓でそろえたい5つのお皿
  • 主食(ごはん・パン・めん)
  • 主菜(肉・魚・卵・大豆製品)
  • 副菜(野菜・きのこ・海そう)
  • 乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ)
  • 果物

この5つがそろっていれば、特別な食材を足さなくても、体づくりに必要な材料はひととおり届きます。全部を毎食そろえるのが理想ですが、まずは主食と主菜から意識してみてください。

うさママ

毎日ちゃんとした献立を作らなきゃと、気負っていました…。

あげば

気負わなくて大丈夫ですよ。続けられる「ふつうの食卓」がいちばんの味方なんです。

特別な日のごちそうより、なんでもない日の食卓のほうが、子どもの体を毎日支えています。豪華な食事を週に1回出すより、ほどほどの食事を毎日続けるほうが、ずっと体づくりに効いてきます。

1日3食をそろえることが土台になる

体づくりの材料は、まとめて1回でとることができません。だからこそ大切になるのが、1日3食に分けて、こまめに栄養を届けること。

特に朝食は、1日の活動と、午前中の練習を支える大事な土台になります。朝が苦手な子には、バナナや牛乳など1品からでかまいません。

「毎朝、何かを口にする」習慣をつけることから、少しずつ始めてみてください。

うさママ

うちの子、朝はあまり食べたがらないんです。

あげば

まずは1品からで大丈夫。続けるうちに、だんだん食べられる量が増えていきますよ。

同じメニューでも気にしすぎない

毎日ちがう献立を考えるのは、保護者にとって大きな負担です。でも、食育は毎日メニューを変えることが目的ではありません。

お皿の種類がそろっていれば、似たメニューがくり返されても大きな問題はありません。定番のメニューをいくつか持っておいて、ローテーションで回すくらいでちょうどよいでしょう。

余裕のある日に、食材や味つけを少し変えれば、それで栄養の幅は広がっていきます。

バボット

ソロエテツヅケル コレガドダイ

完璧主義にならない|70点の食卓を毎日続ける

完璧をめざさず70点の食卓を続ける保護者の食育サポートのイラスト

食育でいちばん気をつけてほしいのは、保護者が完璧主義になりすぎることです。毎食100点をめざすと、続けるのがつらくなってしまいます。

そして、つらくなった食卓の空気は、子どもにもそのまま伝わってしまいます。

100点を1回より、70点を毎日。これが食育を長く続けるコツです。

うさママ

品数が少ない日があると、自分を責めてしまって…。

あげば

責めなくて大丈夫ですよ。毎日続いていること自体が、もう立派な食育なんです。

足りないお皿があった日は、次の食事で1品足せばいい、くらいの気持ちでいてください。

その日その日で完ぺきをめざすのではなく、1週間ぐらいの幅でそろっていればOKと考えると、ぐっと楽になります。

手抜きに見える日があってもいい

仕事や用事で、どうしても食事に手をかけられない日もあります。そんな日は、市販のお惣菜や冷凍食品、丼ものに頼ってもまったく問題ありません。

大事なのは、毎日の食卓を無理なく回し続けることです。保護者が倒れてしまっては、食卓そのものが続かなくなります。

頼れるものに頼って、続けることを優先する。これも立派な食育の一部なんですよね。

保護者の機嫌が、食卓の栄養になる

意外かもしれませんが、保護者の気持ちの余裕は、食卓にとって大切な栄養です。完ぺきな食事でも、ピリピリした空気の中で食べると、子どもは食事を楽しめません。

少しくらい品数が少なくても、笑顔で囲む食卓のほうが、子どもの心と体には届きます。

うさママ

完ぺきじゃなくていいと思ったら、気持ちが軽くなりました。

あげば

その軽さが大事なんです。保護者が笑顔でいることが、いちばんの食育ですよ。

子どもが自分で食の大切さを学べるように関わる

子どもが自分で食の大切さを学ぶ食育の関わり方のイラスト

食育のゴールは、保護者が食事を管理し続けることではありません。

子ども自身が、食の大切さを自分で学んでいけるように関わることが本当のゴールです。

いつかは遠征や合宿、進学先での一人暮らしなど、保護者の目が届かない場面がやってきます。そのときに自分で食を選べる力を、いまの食卓で少しずつ育てておきたいんですよね。

うさママ

つい、全部こちらで用意してあげたくなってしまいます。

あげば

その気持ちは大切に。そのうえで、少しずつ子どもに任せていくのがコツですよ。

一緒に台所に立つ・買い物に行く

食の大切さは、口で説明するより、一緒に体験するほうがずっと伝わります。

一緒に買い物に行って、旬の野菜を選んだり、値段を見たりするだけでも学びになります。台所で簡単な手伝いをしてもらうと、食べものがどう料理になるかを肌で感じられます。

自分で関わった食事は、子どもにとって特別なものになります。まずは、こんな小さな役割から任せてみてください。

台所で任せやすい小さな役割
  • おにぎりを握る
  • 卵を割る
  • サラダを盛りつける

どれも数分で終わる役割ですが、「自分もこの食卓を作った」という感覚は、しっかり残ります。手伝いのあとに「おいしいね」と声をかけると、その記憶はもっと強くなるでしょう。

バボット

イッショニツクル タベルタイセツサ

遠征・合宿で自分で選べる力を育てる

遠征や合宿では、コンビニや食堂で、子ども自身が食事を選ぶ場面が増えます。そのときに役立つのが、ふだんの食卓で身につけたお皿をそろえる感覚です。

「主食とおかず、できれば野菜と乳製品も」と、ざっくり選べるだけで十分です。

うさママ

合宿のとき、子どもが何を食べているか心配で…。

あげば

ふだん家でそろえる感覚があれば、外でも自然と近いものを選べるようになりますよ。

家での食卓を見せ続けることが、外で自分で選ぶ力につながっていきます。完ぺきに選べなくても、「選ぼうとする意識」が育っていれば、それで大成功です。

楽しい食卓が、子どもの心と体を元気にする

ここまで読んでいただいて、いちばん覚えておいてほしいことがあります。

それは、楽しい食卓そのものが、子どもの心と体を元気にするということです。

栄養バランスももちろん大切ですが、食事の時間が楽しいかどうかは、それと同じくらい大事なんですよね。

うさママ

そう言われると、食卓の雰囲気をあまり気にしていなかったかも…。

あげば

雰囲気は栄養と同じくらい大切なんです。楽しい食卓は、それだけで子どもの力になりますよ。

家族で「今日の練習どうだった?」と話しながら食べる時間は、子どもにとって安心できる場になります。その安心感が、次の練習や試合に向かう気持ちを、そっと支えてくれます。

食事を「がんばらせる場」にしない

食卓を、栄養をとらせるためだけの場にしてしまうと、子どもは食事が苦痛になってしまいます。「これも食べなさい」「残さず食べなさい」が続くと、食卓の空気は重くなります。

食事は、体を作る場であると同時に、心を休める場でもあってほしいと思います。

食卓は、評価や指導の場ではなく、ほっとできる場にしてあげてください。練習の反省や注意は、食事の時間とは切り離しておくのがおすすめです。

おいしいと感じる経験を増やす

おいしいと感じた経験は、食べることを好きになる、いちばんのきっかけになります。子どもが好きなメニューを時々取り入れたり、おいしさを一緒に喜んだりしてみてください。

うさママ

好きなものばかりだと、栄養がかたよらないか心配です。

あげば

土台がそろっていれば大丈夫。好きなものを楽しむ経験も、食を好きになる力になりますよ。

食べることが好きな子は、自分から食に興味を持ち、食べる量も自然と安定していきます。「食べるって楽しい」という気持ちこそ、食育がめざす大きなゴールの1つです。

食育で気をつけたいこと|無理に食べさせない・専門家に相談する

最後に、保護者に気をつけてほしいことをお伝えします。食育を進めるとき、いちばん避けたいのが無理に食べさせることです。

食べる量や体重を、無理に増やしたり減らしたりさせないように気をつけてください。

うさママ

体を大きくしたくて、つい「もっと食べて」と言ってしまいます。

あげば

気持ちはわかります。でも、無理強いは食事を嫌いにさせてしまうこともあるんです。

成長のスピードや、ちょうどよい食事の量は、一人ひとりまったくちがいます。まわりの子と比べず、その子自身の成長を温かく見守る姿勢が大切なんですよね。

食べる量や体重を比べない・責めない

ほかの子と体格を比べたり、体重の増減を強く気にしたりするのは避けてください。食べる量や体の大きさは、成長の時期によって自然に変わっていきます。

体重や食事の話は、子どもにとってとてもデリケートな話題です。強い言葉でプレッシャーをかけず、本人のペースを尊重することを大切にしてください。

少し食が細い時期があっても、長い目で見守るくらいの気持ちでいるとよいでしょう。

心配なときは、医師や管理栄養士に相談する

食が極端に細い、体重が大きく変化する、特定のものを受けつけないなど、気になることがあるかもしれません。そうしたときは、保護者だけで抱え込まないでください。

体質・アレルギー・持病、食事の強い悩みは、自己判断せず医師や管理栄養士に相談してください。

専門家に相談することは、心配しすぎることでも、過保護でもありません。子どもを守るための、いちばん確実で安心な方法です。

よくある質問

食育のために、栄養の知識を全部覚えないといけませんか?

細かい知識をすべて覚える必要はありません。まずは、いつもの食事をそろえて毎日続けることを大切にしてください。

仕事が忙しく、毎日きちんと料理ができません。それでも食育はできますか?

できます。お惣菜や冷凍食品に頼ってよいので、無理なく食卓を続けることを優先しましょう。続けること自体が食育です。

子どもが小食で心配です。無理にでも食べさせたほうがいいですか?

無理に食べさせるのは避けたほうがよいでしょう。成長には個人差があるので、本人のペースを見守り、心配なときは医師や管理栄養士に相談してください。

遠征や合宿で、子どもがちゃんと食べられるか不安です。

ふだんの食卓でお皿をそろえる感覚が身についていれば、外でも近いものを選べるようになります。家での積み重ねが力になります。

まとめ:いつもの食卓を、笑顔で続けることが食育

バレーボールの食育で保護者が大切にしたいのは、特別なことより「いつもの食事をそろえて続ける」ことです。

完ぺきをめざさず、70点の食卓を笑顔で続けること。そして、子ども自身が食の大切さを学べるように、そっと関わっていくことが食育の本質なんですよね。

無理に食べさせず、その子の成長を温かく見守りながら、楽しい食卓を積み重ねていきましょう。

うさママ

まずは、肩の力を抜いて、笑顔の食卓を続けてみます!

あげば

その一歩がいちばんの食育です。気になることがあれば、専門家にも頼ってくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コンディショニングについては他にも記事を書いています。気になるテーマがあればぜひ読んで、参考にしてもらえたら嬉しいです♪

👪 Amazonプライムが便利

送料無料・写真の無制限保存・ネットスーパー・Prime Video

Amazonプライムには、バレーを頑張るみなさんに嬉しい特典がそろっています。

  • Prime Video:アニメ「ハイキュー!!」など人気作品が見放題
  • 送料無料:バレーボール用品など、対象商品が送料無料で届く
  • Amazon Photos:自分の写真も、お子さんの試合や成長の写真も、容量無制限で保存できる
  • ネットスーパー:重い飲み物や食料も、買い物に行かず最短約2時間で自宅に届く(対象エリア)

▼ プライムは30日間の無料体験あり(期間内に解約すれば0円)

この記事を書いた人

バレーボール・ビーチバレーボール元日本代表。
バレーボールスクールを10年間運営。

【保有資格】
日本スポーツ協会公認バレーボールコーチ4

目次